[Q]
xpm-3.4k-linux.tgz をダウンロードしたのですが、 どのようにしてインストールすると良いのでしょう (MLD2)

[A]
/usr/X11R6 以下に展開すると良いと思います。

もうひとつの方法として、 rpm package を作ってインストールするというのも良いかと思います。
以下では内山が alien と rpm を使って行った簡単な rpm package の作成方法について説明します。

# 間違いがあるかもしれませんので、お気づきになったら御連絡ください。
# また、もっと簡単な方法をご存知でしたら教えていただけると嬉しいです。:-)

  1. まず、 xpm-3.4k-linux.tgz をとって来る。

  2. 次に root になって
    $ alien -g --to-rpm xpm-3.4k-linux.tgz
    で展開します。

  3. xpm-3.4k-linux というディレクトリーが新しくできますので、
    $ cd xpm-3.4k-linux
    でそのディレクトリーに移動します。

  4. 僕の場合だと group がおかしかったので、
    $ chown -R root.root *
    を行いましたが、もしかするとこれは必要ないかもしれません。

    # group を変更するだけなら chgrp を使っても良いですね。

  5. /usr/X11R6 以下にインストールするように設定するための準備をします。
    具体的には
    $ mkdir usr
    $ cd usr
    $ mkdir X11R6
    $ cd X11R6
    $ cp -a ../../xpm-3.4k-linux/* ./
    と、展開して新しくできた xpm-3.4k-linux というディレクトリーの下に usr/X11R6 というディレクトリーを作り、 そちらに全てのファイルを移動します。

  6. rpm package を作るのに必要な xpm-3.4k-linux-1.spec ファイルを編集します。
    この spec ファイルは alien が準備してくれたもので、 通常は自分で準備しなければならない物です。
    xpm は xpm と xpm-devel の2つのパッケージに分かれておりますので、
    $ cp xpm-3.4k-linux-1.spec xpm-devel-3.4k-linux-1.spec
    とやって xpm-devel 用の spec ファイルを用意します。
    次に、xpm-3.4k-linux-1.spec の方は
    Buildroot: /home/uchiyama/RPMS/xpm-3.4k-linux
    Name: xpm
    Version: 3.4k
    Release: 1
    Summary: Converted Slackware tgz package
    Copyright: unknown
    Distribution: Slackware
    Group: X11/Libraries
    
    %pre
    
    
    %post
    
    
    %preun
    
    
    %postun
    
    
    %description
    Converted Slackware tgz package
    
    %files
    /usr/X11R6/lib/libXpm.so.4.11
    /usr/X11R6/lib/libXpm.so.4
    
    と書き換えます。
    xpm-devel-3.4k-linux-1.spec の方は
    
    Buildroot: /home/uchiyama/RPMS/xpm-3.4k-linux
    Name: xpm-devel
    Version: 3.4k
    Release: 1
    Summary: Converted Slackware tgz package
    Copyright: unknown
    Distribution: Slackware
    Group: Development/Libraries
    
    %pre
    
    
    %post
    
    
    %preun
    
    
    %postun
    
    
    %description
    Converted Slackware tgz package
    
    %files
    /usr/X11R6/include/X11/xpm.h
    /usr/X11R6/bin/sxpm
    /usr/X11R6/bin/cxpm
    /usr/X11R6/lib/libXpm.so
    /usr/X11R6/man/man1/cxpm.1x
    /usr/X11R6/man/man1/sxpm.1x
    
    と書き換えます。

  7. 以上で準備 O.K. ですので、
    $ rpm -bb xpm-3.4k-linux-1.spec
    $ rpm -bb xpm-devel-3.4k-linux-1.spec と rpm コマンドを使って rpm package を作成します。
    うまくいけば /usr/src/redhat/RPMS に xpm-3.4k-1.i386.rpm, xpm-devel-3.4k-1.i386.rpm というファイルができていると思います。

  8. 念のため、
    $ cd /usr/src/redhat/RPMS
    $ rpm -qpilR xpm-3.4k-1.i386.rpm
    $ rpm -qpilR xpm-devel-3.4k-1.i386.rpm
    で中を確認し,問題ないようなら
    $ rpm -Uvh xpm-3.4k-1.i386.rpm
    $ rpm -Uvh xpm-devel-3.4k-1.i386.rpm
    でインストールしてみましょう。



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