今日のピース君  *Positive       絵 5*SEASON





TODAY MESSAGE
2002/9/23
by 5*SEASON



************************************

最近、唸るように 思うことがあって。
「役者って、いい仕事だなぁ」と。
そして「素晴らしい職業だなぁ」と。

役者という職業を、
私はずっと「自分以外の色んな人物になれていいなぁ」と、
ただ単純に、憧れとも、
尊敬ともつかない眼差しで見ていたわけですが、
その“いろんな人になれる”というところが、
すごいっ! えらいっ!
と、改めて実感してしまう今日この頃です。

“自分以外の誰かになる”ということ、これは大変なことだ。
なぜなら、自身が過去に経験したことのある職業だったり、
行ったことのある土地が演劇の舞台ならまだしも、
まったくの“未知な経験の人物”を演じるには、
かなりのイマジネーションが必要なはず。
たとえば私が役者だとして、
たとえば看護婦を、たとえば弁護士を、
たとえば猟師を、たとえばホームレスを。
役づくりのために疑似体験すれば、
きっと“勉強”にはなるだろうけれど、
やはりそれは 2次的な経験であり、実体験で得た“記憶”には及ばない。
経験は宝なり、とはよくいうが、それにしても限度がある、
神様でもない限り、万人と同じ経験を味わうことなど不可能だ。
ということは…それを補うためには、
その役者の想像力・イマジネーションが最も重要なわけで
私がすごい、と思うのはそこなのだ。

“別の人物になる”ということは、
つまり “他人の気持をどこまで理解できるか”ということで、
端的にいうと、それは“思いやり”ではないか…、
“いい役者”とは、
いいかえれば“思いやりに溢れた人”のことではないか。
ゆえに役者は ひとつの役を立派に演じるたび、
他人を思いやる“心の幅”に長けていくのだ、なんて素晴らしいんだろう!
いえ、これは役者に限ったことではなく、
歌い手であったり、店を営んでいたり、政治家であったり、
そして私のような絵描きであっても同じこと、
“人を思いやること”は、人と接するうえで一番大切なことだ。

「思いやりを大切に」などというと、
手垢のついた道徳にきこえてしまうかもしれない、
でも、現代社会で最も必要なのが、
他人の気持を想像すること、イマジネーション、
“思いやり”ではないだろうか。
では、想像力を身につけるには どうすればいいんだろう?
それは“痛み”と“遊び”。
“痛み”を乗り越えるための工夫と
それを乗り越えた後の悦びを、
しっかりと記憶する。つまりは経験は宝!
あれ? 結論が振り出しに戻ってしまった、
でも、ようするに経験を活かすこと!
な〜んて偉そうなことを、
昨日、映画を観に行った私は思うのでした。
ふっふっふ〜っ映画館はねー、
私の教室、色んなこと、教えてくれるんです。
そんな私が「いい役者さんだな」と思うのはねー、
ハーベイ・カイテル。渋いっ!

*****************************************




5*SEASON






ピース ルームより






他のカードをみる






カードはフラッシュプレイヤーのプラグインがないと見られません こちらで手に入ります







わくわくカードで 使用された絵 ならびにアニメカードの 著作権は 絵を描いた作家に 帰属します。使用は

わくわくカードランドのサービス使用範囲内のみです。他の場所への 転用 無断利用は 法的に禁じられています。

Copyright (c) 2001 by . Mayumi Uetsuki . All rights reserved.
No reproduction or republication without written permission.




感想などありましたらこちらに