今日のピース君  *Harmony       絵 5*SEASON





TODAY MESSAGE
2002/9/27
by 5*SEASON


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病院に漂っている空気は 場所が変わったとしても、どこも同じ。
冷たさを感じるのは、きっと天井の角という角、椅子の足一本一本ですら、
消毒液で拭き取ったような清潔感がそうさせるのだろう、と思う。
病院は心身治療のための場、ここに色気などは少量でしかるべき、
だが、しかし、例外というものは、常にあるべきなのだ、
そう、まさに区の成人病検査がソレである…。

な〜んちゃって、ガハハ。
とにかくオモシロイのよ、新宿区の成人病検査。
なんつってもアータ、
健康な人が消毒液の中にツッカケを履いて割って入ってくるんだから。
不謹慎な話なんだけど、笑いが天弧盛り。

新宿区の成人病検査のシステムを説明すると、
区の指定するところの幾つかの新宿区内の医療施設から、
受診希望者が各々に適した施設へ事前電話予約することから始まる。
ゆえに異なった機関で毎年 受診することも可能なわけで、
私は そういった“旅がらす受診”の区民は多いはずだ、そう にらんでいる。
私が過去に受診した時、それと思しき人と一緒になったことが多いから。
それは必ずオバサン。 今年も いたいた!

胃の検査室のドア前。
私を含む受診者4人が 静かに椅子に座り「その時」を待つ。
しーん。 ひたすら待つ。 しばらくして、
「胃を膨張させる注射」という触れ込みのコワイ注射が
看護婦サンの手で 端の人から順々に始まる。
注射が終ったら各自、痛かった注射針の痕をモミモミ。
私も「痛いなぁ」と孤独に痛みを我慢する。しーん…
…となるはずなのだが、
だいたいこの辺りから、“旅のオバサン”は動き始めることが多い。今年もやはり。
「下手なのよ、彼女! 去年の○○クリニックのコは痛くなかったわ…」。
声の主は私の隣にいたオバサン、
つい目を合わせてしまった私は、哀れ、オバサンの餌食に…。

「××医院の看護婦の制服は品がないったらないわ」
「△△医院は待ち時間が少ないからいいわね。●●は最悪よ」
「バリウムが一番飲みやすいのは○○○クリニックね〜」ほんまか?
「待ち合い室がシャレてるのはね、やっぱり◎◎系列だわ」
「***医院はね、ちょっといいわよ、二枚目の院長がいるの♪」
「###病院の医者はアタシの ××を触ったのよぉ〜」
「☆☆☆には芸能人のAがよく行くらしいわヨ!」、うんぬんかんぬん、うんぬんかんぬん。

オバサンは よくしゃべるし、よく覚えてる、声もデカイ。
明らかに このオバサンは消毒液の香りから浮いている…。
オバサンの肩ごしに見える、病院の総合受け付けの
水を打ったような静けさはどうだ…
そんなことを思ってしまったから、
私は もう おかしくて おかしくてたまらない。
おまけに そのオバサンはサービスがよく、
胃の検査が始まってから後、検査室へ消えて行く一人一人に
「がんばってね!」と声をかけてくれたし、
検査が終って廊下へ出て来た時には、
「大変だったわねェ…」と労をねぎらうことも忘れなかった。
何より おかしいのが、
そのオバサンと私がお揃いの検査服を着ているということ…。まるで 仲良しやん、赤の他人なのに。

あの時、私の頭には こんな言葉が浮かんでいた。
「時代を動かすもの。それは いつの世も 女性のオシャベリとお節介だ」。
そうだ! 私の隣にいた旅のオバサン、あの人こそ、
日本の医療に夜明けをもたらすのだっ!

ね? 成人病検査って面白いよね…? 笑えたらピース♪ですが…。ど・ど・どうかな。

ホントは今日、レントゲン技師の話もしたかったけど、
長くなったので今日はこのへんで。
成人病検診ネタ、もう 潮時かなぁ。うーん、どうしょう、うーん、
ひょっとしたらこの話、まだダラダラと続くかもしれませんが、どうかお許しくださいまし。


5*SEASON






ピース ルームより






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