今日のピース君  *Hope       絵 5*SEASON





TODAY MESSAGE
2002/9/29
by 5*SEASON


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『 ぼつが 』とパソコンにキー入力すると、
出てくる文字は→ 没我。
うーん、ちゃんとあるのね、こんな言葉! 知らなかった!
私は没我という言葉を先週、テレビで初めて知った。
没我の意味、それは“ 自分をまったく忘れる ”こと。

漫画家の黒金ヒロシさんは、
これまでの作家生活で“仕事のため”に創作したことが一度もないのだとか。
黒鉄さんは そんな ご自身のことを「つくづく恵まれている」、
そうテレビで語っていらっしゃった。
たとえば描くことを「いやだ」とか「めんどくさい」とか、
そんなふうに感じたことは過去一度もなく、「楽しくてしかたがない」のだそう。
とにかく描いている時は、我を忘れて手を動かし、
耳には誰の声も届かないし、空腹も感じない目に映るのは自分が描く世界のみ、
まさに我を忘れた 没我の境地。

この話を、掃除機をブンブンと動かしながら聞いていた私は、
「なんと幸せな作り手だろうか」と、心底 羨ましくなってしまった。
なぜって、私は“描きたくない”時がけっこうあるもの。
私が絵を描く理由って、そのほとんどが「仕事」であることが多いもの。
つまり「お金のため」「生活のため」に描いている労働者、
正直な話、「めんどくさいなぁ、あ〜寝たい〜。」と、しょっちゅう思う。
常に「描くことが楽しくてしかたがない」という黒金ヒロシさんとは正反対、
私は「苦痛でしかたがない」ことだってあるのさ。
当然、そこに没我は無し、つくづく凡人だ、私は。

とはいえ、こんな凡人でも、
描くことが 、楽しくてしようがない時があるのだよ。
それは「仕事」が終わった後、すがすがしい気分で、描きたい絵を描く時。

たとえばベランダの花、たとえば映画のヒロイン。たとえば個展のための絵。
この時、お腹は減らない、
・・・ような気がする、断言出来ない自分が情けない、
まったくもって没我の境地から程遠い私。
といっても、黒金ヒロシさんのごとく、
「つくづく私って恵まれてるなぁ」と思っているわけです、これが。

完成した自らの絵を見て、
「キレイだなぁ。これ! 誰が描いたの? え?私?すごい!」と惚れ惚れ。
その時、私は自らの能力に恩恵を感じてる。
これって、ひょっとしたらひょっとして没我では あるまいか?
ああ、没我が常でなくて、よかったかもしれない。
凡人は労働に汗を流した後、天使と会話できる!

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5*SEASON


きょうはこちらより抜粋






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