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双葉送信機を赤外線専用に改造

2005年11月27日

Futaba.CONQUEST.FP-T4NL_IR 友人からいただいたRC送信機を使って赤外線送信機を作る事にした。
頂いたのは双葉のCHALLENGER FP-T5NP PCM 40MhzとCONQUEST FP-T4NL AM 72Mhzの2台。
高周波回路は基板が分かれているのでこれを外して赤外線変調基盤を取り付ける計画。
情報を募集したらtoko氏がH.P.に改造方法を公開している事を教えてくれた。
又、永野さんが信号が出ている部分の写真をメールで送ってくれた。
本体基盤から出力されている信号が正論理である事も分かった。
PICへ取り込む信号レベル調整はtokoさんが公開している回路をそのまま真似させて頂く事にした。

一通り必要な情報がそろったので改造計画を実行する事にした。

基盤配線の入れ替え,USE 早速信号線を確認したがFP-T5NPはどこか壊れているらしく信号が確認出来ない。
とりあえずFP-T4NLを使う事にしたがこちらはUSE仕様でエレベーターとスロットルが日本仕様と入れ替わっている。 配線をテスターで探って入れ替えを行った。
入れ替えを行ったのは二つあるコネクタのうち、上の8ピンコネクタで
左から3ピン(オレンジ)と5ピン(茶色)、4ピン(紫)と6ピン(青色)の4本を
それぞれ半田を外して基盤から抜き取り入れ替えた。

3CHのスロットルはリバースに設定する必要があるが入れ替えてあるので
2CHのスイッチをリバースに設定する。

更にニュートラルポジションが 1,200-1,350usecとずれていたので
toko氏開発のパルスチェッカで確認しボリュームシャフトを固定している
ねじをゆるめシャフトを回転、1,500から1,550usec以内にニュートラルを
調節してねじを固定した。

赤外線変調基盤 変調基盤コネクタ 変調回路に使用したPICは16C84、
16F84の旧タイプ、
プログラムは16F84A仕様で書いてあるので
当然16F84Aでも使える。

Aポートを入力、Bポートを全出力に設定
ポート単位でON/OFFさせる仕様にしたので
Bポート全ての端子から信号が出力されている。

クロックは4Mhzのセラロックを使用した。

裏面の配線パターンはこんな感じ。

送信機裏面 Aポートには38kHzと 57kHzの切り替えスイッチを付け、
電源投入時の設定で切り替えスイッチを確認し、どちらかの変調ループへ入る
プログラムにした。プログラムの基本構造はtoko氏が書いた本に書かれていた
プログラムを移植し、57kHzループは本を参考に計算して書いた。

出力ポートには赤外線発光器用FETトランジスタ以外にモニター用赤色LEDと
手元調整用赤外線LEDを各一個送信機の裏面に取り付けた。
半径50センチ程度しか届かないので機体の舵角調整は
赤外線発光器を外して行う事で電源の節約になり、
近所迷惑にもならないので便利。

赤色LEDは基盤から立ち上げ、クリスタルの取付窓から覗かせた。
赤外線LEDは裏蓋上部・中央に穴明け、内側から差込、接着した。
周波数切り替えスイッチは本体上部のスイッチスペースに取付た。

電源はジャンク品、1,000mA/hのリチウムイオン二次電池3本直列。


●赤外線発光器の作成

●赤外線LED配線用基盤は昔購入したキットの基盤を流用する事にした。
●LEDはtokoさんの本で紹介されていた物を使用。配線パターンも同じ。
●ユニバーサル基盤のサイズは約  47mm×38mm
配線裏面 配線表面
発光テスト 赤外線LEDは24個、4個直列のLEDに制御抵抗をつないだ物を6列。
toko氏の本では22オームの抵抗を入れるように書いてあるが
手持ちの抵抗は10オームしかないので10オームを2個直列にし
20オームとした。
アノード側をコモンとし、カソード側に抵抗を半田付けした。

LEDと基盤の間にボール紙を挟んで半田付けし、半田後引き抜くとボール紙の厚さ分だけスペースが出来る。
このスペースを利用してLEDを少し外側に傾ける事で照射角を広げる。

ハウジングへの取付は厚手のブチル系両面テープで両側を固定した。

左の写真はデジカメで発光状態を確認し、撮影。
勿論だが通電はパルスで行う。

完成した赤外発光器はシナベニヤで作成したハウジングに収納、8φのステンレスパイプを支柱としアンテナフォルダーに差し込み
取り外し出来るようにした。リード線の接続は3.5φミニジャックを使い送信機前面のスイッチプレート部に取り付けた。

支柱に使ったステンレスパイプはたまたま手元に有った薄肉の物を使ったが加工が大変なので、
もし作成するならアルミパイプをお勧めする。
ベニヤ製ハウジングは染料着色してからクリヤーラッカーで仕上げた後、支柱を差し込みエポキシで接着した。
ハウジング図面 発光器単体 発光器組立
PIC16F84A赤外線変調ソース[Futaba-IR.asm]  ←プログラムを見たい人
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PIC16F84A赤外線変調HEX[Futaba-IR.HEX]  ←とにかく作りたい人
↑秋月のPICライターで書き込み確認済み↑
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配線図PDF[IR-Encder.pdf]...........JWW[IR-Encder.jww]


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Yasuu