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完成したコイル マグネットアクチェーター用コイルを巻いてみた
  R/C インドアプレーンの舵をコントロールするのに使うアクチェーターを作る。
ネオジウム磁石とコイルを組み合わせ、モーターの回転原理を応用して舵を切る。
ニュートラル位置はヒンジテープの弾性を利用して機械的に行い、
コイルに流す電圧のパルス巾を変える事で舵角を変化させる。
今回作成するコイルの抵抗値は100オームを目標とし、詳細はtokoさんのホームページを参考にした。
更新日2004年07月31日

コイル巻きシステム コイルフォルダー tokoさんはモーターを使って巻いているが、私は手巻きで行っている。
コイルの材料は0.05のポリウレタン線、小柳出電気商会で入手出来る。
コイルを上手く巻くにはスプールが抵抗無く回転する必要があるので
フォルダーを作成した。
木片にDIYで見つけたT字金具を取付、3mmのシャフトを通した。
スプールとシャフトのアダプターはPOMの丸棒を旋盤加工。
段付きの円盤状に削った物を2個作成、両側からはめ込んだ。
寸法は、インサート部が15φ×4t、フランジ部が20φ×2tです。
ベニヤ板を円形にカットして貼り合わせても作れます。

巻き取り機もL金具を木片に取付、真鍮ロットの両端にM3ねじを切った
物を差し込みハンドルを付けただけの簡単な構造です。

リード線ワインダー リード線詳細
  リード線は二つ折りにしてヨリをかけます。
二つ折りした先端部を瞬間接着剤で接着、逆ピンセットで挟み固定し、ループ側をネジリます。
写真左側の様な簡易ワインダーを使い、線をぴんと張った状態で切らないよう注意しながらねじります。
長さ200mmのリード線で130回ほどねじっています。
120回以上ねじると銅線が弾性限界値を越え、手を離しても殆ど戻らなくなります。
ネジリ方が不足していると手を離したときスプリングバックで戻ってしまいます。

コイル巻き途中   バインダーはクリヤードープ又はニトロセルロース系ラッカーを使います。
先ずは治具にクリヤー塗装してから巻き始めます。
リード線の付け根部分を一巻きしてから出来るだけ平行になるように密着巻きして行きます。
一層目が巻けたらまた塗装します。ドライヤーで乾燥させ更に巻き込みます。
塗装は100回程度巻くごとに行います。
デジタルカウンターで巻き数をカウントしながら巻いて行きます。
私の治具の場合、約650回巻いて100オームの抵抗値になりました。
巻き終わったら塗装し乾燥させます。
巻き終わりのリード線も二つ折りにしてヨリをかけ、コイルに巻き付けて塗装で固定します。

コイルを治具から外すタイミングは塗料が完全に硬化する少し手前、塗料に柔軟性が残っている状態で行った方が上手く行きます。
ナットを外し、コイルを治具ごとシャフトから引き抜き、両側板を丁寧にコイルから剥がします。
塗装バリを取り全体に塗装し、2本のリード線をヨリ合わせ出来上がりです。
最初にヨリかけしたのと反対方向にねじると簡単にヨリ合わせることが出来ます。
治具組立た状態 治具分解した状態 治具のスリーブにはシリコンチューブを使います。このアイディアはmotoさんが考えました。

シリコンチューブは内径がシャフト径より少し小さい物を使います。
こうする事でシャフトから抜いたときに縮まり、勝手に抜け落ちてきます。
巻き終わったコイル ナットの締め具合でコイルの長さを調節します。
シリコンチューブは少し押しつぶした状態で丁度良い長さになるようにします。
側板はPOM(デルリン・ジュラコン)を旋盤加工して作りました。
ポリ系の樹脂で作った座金でも使えます。基本的に接着剤が着かない材料ならOKです。


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Yasuu