なくさないためにもデサマ装置を付けましょう。 デサマ装置は火縄で輪ゴムを焼き切る事で水平尾翼をポップアップさせて飛行機を降下させます。 水平尾翼にφ0.8mmの鋼線で作ったフックを取り付け輪ゴムを掛けます。 フロント側は7号の輪ゴム1本掛けでフロント固定とポップアップの動力を兼ねます。 リヤは細長い風船を輪切りにした物を使い、リヤ固定とデサマヒューズの働きをします。 |
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ポップアップ角度は40度前後に調節します。 角度の固定はリヤフックにφ0.2mmピアノ線の両端をコイル状にして差し込み電線の被覆材で抜け止めにします。 角度が小さいと宙返りに入り、大きすぎるとスパイラルで落ちてきますので丁度良い角度に調節して下さい。 |
次にゴムの量を決めます。 使用するゴムはTAN_IIの1/8"を4グラム程度で、4条(2ループ)にして使います。 先ずはゴムにリューブリカント(潤滑剤)を塗ります。 シリコンオイル又はグリセリンが良いでしょう。粘度は水飴程度(6000CS)。 ラジコンカーのダンパーに使うシリコンオイルでも十分使えます。 充分に塗り込んだらループにして先端を縛ります。解けないように瞬間を一滴たらして縛ります。 機体に装着する前にたるみ防止のためヨリをかけます。 2条(1ループ)の状態で右回転でネジリ、二つ折りにすると自然にヨリがかかり装着したときたるみにくくなります。 ゴムの後ろ端部にはワインダーを使えるようにS菅を付けます。 S菅はφ1.2mm程度硬めのアルミ線で作り、クロスする方向に注意して8の字を書くように曲げます。
次に重心位置を合わせます。
ゴム巻きの準備をします。
ワインダーは釣りに使うスピニングリールを改造して作ります。(写真右)
火縄はφ3mm程度の木綿の荷ひもに硝石を含浸させて作ります。 |
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ゴムのブレークインをします。ゴム巻きはワインダーのギヤー比を良く確認して巻きすぎないようにします。 ゴムを充分に引き延ばし(手応えが硬くなるまで、約5倍〜6倍)この状態で150回程度巻き、ゆっくりと巻き戻します。 これを1・2回くり返すとトルクが安定して扱いやすい状態になります。ゴムは直射日光を避け、冷暗所に保管しましょう。 |
準備が出来たら調整開始! 新作の調整は出来るだけ風のない穏やかな日を選びましょう。 先ずは手投げ滑空でグライドテストをします。(滑空旋回の半径は約10Mで左旋回です) 風上に向かって水平に軽く投げ出します。わずかにピッチングしながら左旋回に入れば合格です。 水平尾翼後縁下のカイモノを調節したり垂直をねじったりして調整して下さい。
上昇の調整はイメージしているパターンの後半から行います。
上手く行ったら次は120回程度巻き込んでわずかに上向きでスタートさせます。
ここまで来たらあとは少しずつ巻き数を上げていきながら微調整を行います。次は240回巻きぐらいかな……。
ここでちょっと、上手なゴム巻きの手順。
スラスト調整が終わったらコメタルを瞬間で固定し、糸で巻き塗装してずれないようにします。 |
さてさて…… 上手く行ったでしょうか? |
後は飛ばし込むのみ!……。 春先のサーマルを探して 日がな一日ライトプレーンを 楽しみましょう。 |