ラインガイド金具の絞り加工。

2006年09月09日


●胴体に取り付けるリンケージやRC機のアンテナ等のガイド用金具の作り方を紹介します。材料はビールやサイダー等のアルミ缶外胴部を使い、簡単な手作り工具で絞ります。写真右使用例、電子タイマーのレバー・ヒンジ部に使用。

●材料はアルミ缶外胴部を折り曲げないように丁寧に切り開き、縦に短冊に切ります。
両端部は加工硬化しているので切り落とし、比較的硬さの安定している部分を使います。
硬すぎて千切れてしまう場合はライターでかるくあぶると軟らかくなります。

●使用する工具は「メス型ポンチ」と言う金槌でたたいて使う凹形のポンチです。
材料は入手可能は金属角棒を使います。今回は硬質アルミの板を持っていたのでこれを使って作る事にしました。真鍮や鉄でも勿論OKです。
寸法は、今回作るガイドの内側にφ1.4のPPパイプを入れるのでこれに合わせて決めることにしました。


●ポンチの完成形状と加工手順です。 ①角棒の側面にドリルで穴を明け、②先端部をヤスリで削ります。 ③糸鋸で切り込みを入れてからヤスリで仕上げます。・穴あけは卓上ボール盤など直角の出る工具を使って下さい。あとは手加工で作れます。

●絞り加工。

●下型はドリルのシャンクを使います。
今回はφ1.4mmのドリルを使いました。
鉄製プレートの上にドリルを横置きし、両端をテープで固定します。
材料を乗せ端部をテープで固定します。
このまま絞るとカジってしまうのでこの上にPPフィルムを被せます。
今回使用したPPフィルムはカップ焼きそばの被覆梱包に使われていた物が丁度良さそうなのでこれで間に合わす事にしました。

●上からポンチを乗せ木槌でたたき絞ります。
いきなり強くたたくのではなく、先ずは軽くたたくことで下型と上型がセンタリングします。
センターが合った所で押しつけるようにたたいて絞ります。
材料が切れてしまう場合はポンチの口元をヤスリで内面取りして調整します。

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Yasuu