先日行われた小学生高学年を対象とした模型飛行機講習会の経験をふまえて指導者用マニュアルを作成致しました。
今回の教材は株式会社ヨシダのスカイスクリューを使いました。 ●スカイスクリューを教材に選んだ理由
|
共同で使う工具 |
キリの先端 四角い断面形状 |
●工具は共同で使えば良いでしょう。 4人〜6人程度のグループに分かれ、各テーブルに1セット用意すれば充分です。 キリは危険なので指導員が持って回り使うようにし、テーブルに置かない方がよい。
|
キットはホチキスでパッケージしてあります。開封したら危険ですのでホチキスのタマを必ず回収します。 作業中に部品を無くしたり勝手にいじって組み立てたりする子供がいるので注意しましょう。 各テーブルで出来た子が出来ない子を指導し、お互いに教え合う様に指導します。 そんなこんなで最良の方法は事前に開封し部品をまとめておき、各作業ステップで配布する方が良さそうです。 |
シャフトの先端 |
ペンチで曲げる |
ヒートンの位置 |
●手順
|
●体育館等室内で飛行させる場合 動力ゴムは1本で充分です。滞空時間を長くするにはプロペラトルクを制御する必要があります。 この機体は、機体自体が回転する事で安定していますが回転しすぎるとプロペラの推力が弱くなります。 だからといってゴムを強くすると一気に天井まで上がり天井に突き当たって落ちてきます。 竹籤の両端にテープを付け機体の回転を調整すると滞空時間が伸びます。 テープの長さを調節してバランスをとりましょう。 写真のような銀テープを付けると体育館の天井照明に反射してキラキラ光りきれいです。 |
●ゴムの巻き方 水平に胴体をもち、たるんだゴムを後ろへたぐり20回程度巻く。 ひっくり返してコメタルを持ち100回程度巻く。 ←20回巻いた状態(ゴムのたるみがとれる) |
下面を上にしてコメタルを持ちプロペラに指をかけてゴム巻きをする。 コブが平均に出来るように気を付けながら100回程度巻いていく。 ←コメタルの持ち方 |
|
←限界まで巻き込んだ状態のコブ これ以上巻き込むとゴムが切れます。 |
●飛ばして見る スタートはプロペラを上向きにし、胴体の一番下とプロペラの先端を持ち、プロペラをそっと放してから胴体を放します。 投げたりしないで下さい。垂直に上昇して行くはずです。 スカイスクリューは飛行機と言うより竹とんぼ等回転翼の仲間です。コマのように回転する事で安定します。 一般的に物が安定するには重心が低い方が良いと思われますが、コマのような回転体は全く反対で、重心が上にあるほど安定が良くなります。 従って尻尾を付けたり、胴体後部におもりを付けるのは不安定の原因になりますので注意して下さい。 |