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Ukulele.chu/ウクレレ購入

2015年9月20日

・2015/09/15
●テナー・ウクレレを通販で購入。
クロサワ楽器日本総本店のYahooショップにて注文。
セブンイレブンで代金を支払ったのが9月3日午前中、翌日には入金確認のメール着信。
なんと9月5日の午後に商品が到着!納品書の発行日は9月3日になっていた。
当日は30度超え猛暑、ウクレレも熱々状態だった。
荷姿は台形の弦楽器梱包用ダンボール箱をプチプチでくるんだだけ、これで充分のようだ。

購入したのはaNueNue(アヌエヌエ)のUkulele-Lani-III[aNN-LK3]税込み33,240円(送料・梱包手数料無料)
Yahoo会員登録すれば更に3,000円値引きするらしいが今回は登録なしで。
商品説明にはギグバッグ入りとは書いてなかったが開けてみたら結構使えそうなソフトケースに入っていた。


●早速、初期不良のチェックを行う。
ボディの各部をノックするように軽くたたく、これで接着不良がわかる。結果は合格。
ちなみに、サイトの説明では「Body:Koa」と書かれていたが正確には「合板コア」でした。
ネックとボディの接合は完璧ではないが強度は問題ない程度の仕上がりでした。
ネックの曲がりは実用上問題ない程度の仕上がりでした。
ちなみに、ネックの厚みは少し薄い感じがして手の小さな女性に丁度良いかもしれません。

ヘッドは小さめでレーザー加工でメーカーロゴが掘り込んであり、表面は薄いコア板が貼り付けてあります。
ペグは「GROVER」動きは滑らかでストレス無くチューニングが出来ます。
ヘッドが小さいせいか全体の重心バランスは良く、抱えたときに頭下げになりにくい。
ボディやネックの加工は機械加工らしく比較的正確できれいに仕上がっている。
ちなみに、ヘッドの裏に「Made_in_china」のシールが貼ってあった。
ナットとサドルはセメントの様な硬い材質で、 サイト説明では「Nut & Saddle:Synthetic Bone」と明記されていた。

サドルの形状は1弦側が低く4弦側が高い「直線テーパー形状」、修正が必要!。
ナット・サドルの材質・形状は音質にかなり影響します。特にサドルの材質は硬すぎると鳴りが悪くなります。
指板は正確に作られているが、サウンドホール側端部にバリが有り両角にバリが立っていた。修正が必要!。
フレットは指板幅より少し短め、端部は斜めカット軽く研磨されている。
フレットが短めなのは指板幅が縮んでフレットが飛び出すのを防ぐためと思われる。
後日、一弦側のフレット端部を精密ヤスリとサンドペーパー(耐水1,000番)で修正。


(精密ヤスリは金型職人が精密金型を削る道具、
金型材料にSK材と言う硬い鉄を使うのでヤスリがすぐに切れなくなり、
切れ味が落ちたヤスリを「上がったヤスリ」と言って通常は鉄くずと一緒に廃棄してしまいます。
しかし、私たちが工作に使うには「上がったヤスリ」が丁度良い切れ味です。
ホームセンターで新品を購入するよりはるかにクオリティーが高く使いやすいです。
プロの職人が使うヤスリはセットで1万円以上、中には5万円もする物もあります。
ホームセンターで売っているヤスリとは精度がぜんぜん違います。
もし、近所に知り合いの金型工場があるなら「上がったヤスリ」を捨てずにもらいうけて使うと良いでしょう。
油で真っ黒になっていても「クリーナースプレー」で洗浄すれば使えます。)


ブリッジはボディーにしっかり固定されていて問題ないが、
ローズウッドのため弦の固定部の穴補強があった方が弦の食い込み防止になるので後日、
ガラスエポキシ板0.5mmを加工して当てる事にした。
デフォルト設定の弦は太めで硬く乳白色、グラスファイバーの様なイメージで、とても弾きにくそう・・・。
サイト説明では「Strings:aNN Vinyl or Aquila White」アキーラの「ナイルガット」のカードが付いていました。
取り合えず、そのままチューニングして弾いてみたがイメージどおり鳴りが悪く弾きにくい。
楽器が壊れると困るのですぐに交換!。
(ナイルガットは羊の腸をよって作るガット音をナイロンで再現した物で硬くクリアーな音がします)
近所の楽器店で見つけたテナー弦「オルカス・OS-TEN」、4弦に「ワース・ローG」フロロカーボンに変更。
チューニング・メーターでピッチを確認。12フレットまで比較的正確に出ているので一安心。
ちなみに、14フレット結合・19フレット・弦長430mm仕様でした。
今回、テナーを購入した目的は「ローG」がしっかり出る楽器が欲しかったからで、ナイルガットは対極ですね。


弦を交換したヘッド          指板エンドの修正
(写真左:弦を交換したヘッド)(写真右:指板、サウンドホール側の角修正)

●物には全て「固有振動数」がある。
試しに40年来の相棒である「Famous」のソプラノに「ワース・ローG」を付けてみたがバランスが悪くすぐに元に戻してしまいました。
「ローG」をしっかり鳴らすには体積があるボディーが必要でテナーを選んだ分けです。

既存のサドルを削って調整してみたがどうしても音の伸びが悪い。
サドルの下に木製のスペーサーを発見!。
おそらくアンダーサドルタイプのピックアップを取り付けたときの高さ合わせのために入れてあると思われる。
これを外してみたら少し改善したが未だ程遠い。
弦の振動をボディーに伝えるには中間に硬さの違う物が入ると振動がうまく伝わりにくくなるので
空間が開いていたり極端に硬いものが入っているのは好ましくない。
サドルの底面を平らに削ってブリッジの溝底面に密着するように調整したが改善は少々。
結局、サドルを作り変える事にした。
材料は手持ちの「デルリン」エンプラ材の一種。
程よい硬さとすべり具合、弦の圧力でブリッジに密着する。
卓上フライスで角取してからヤスリとサンドペーパーで仕上げた。
早速、取り付けテスト。効果は抜群!低音も高音も良く伸びて拡がる、音量も大きくなた。
「ナット」も同じ理屈だが接着が強く外れそうに無いので今回は高さ調整のみで終わりにした。


調整前・ブリッジ          調整済みブリッジ
(写真左:調整前のブリッジ)(写真右:調整済みブリッジ)




サドル詳細    紙製ピック
(写真左:上から、木製スペーサー、整形した既存サドル、新規作成したサドル、フライス加工したデルリン素材)
(写真右:紙製ピック、コート・ボール{表面がつるつるした厚紙}を2枚貼り合わせて作ります。        )
(弦の張りが強いテナー・ウクレレを演奏するのに丁度良い硬さです。        )



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