11月13日(土)
昨日帰る予定だったが、今日へ延ばした。父親から帰ってくるなら、なるべく早い時間にしろと云われていたが、目がさめると昼を過ぎていた。ヒロ君は朝からずっと起きていたようだった。なんだかここ何日か寝過ぎている。
気持ちも生活もダラけている。忙しさにかまけてやらなきゃいけない事をほったらかしにして、いざ仕事がなくなった時にもそのままにしておくからだ。それでもすっきりとしない。実家に帰ることが関係している。
多分、帰りたくないんだ。帰るよりここでヒロ君と一緒にいたい。今の二人の関係はあんまりいいとはいえないけれど、でも一緒にいたい。その気持ちのせいか、なかなか起きられなかった。ヒロ君にせっつかれてやっと起きることができた。起きると、空腹だった。ヒロ君に朝食(昼食?)を買ってきてもらい、出かける準備をする。予定では2:30に家を出ることになっていた。
空腹だと思ったのに、いざ食べ物を前にするとあまり食欲がない。半分をヒロ君に食べてもらった。なんだかとてももったいない。無駄遣いをしている。炊いたご飯も忘れて捨ててしまうことも1度、2度ある。こんなんではいけないと、思いつつも、どこから手をつけていいのか分からずにただ繰り返しの日々。
食べ終わる頃から急に腹痛に襲われる。冷やした覚えもないし、変な物も食べていないのに。もう出かける時間だというのに…イライラしてくる。でも痛くて立ち上がることもできない。とりあえず、父親に電話して遅くなりそうな事を伝える。なんとなく父親からの失望を感じる。或いは、約束を守れなかった。自分が感じているのかもしれない。でたらめに胃薬を飲み、横になる。今日ばかりは出掛けないワケにはいかないので、痛みが収まったと自分に言い聞かせ、着替えをして準備に取り掛かる。
化粧をして、きれいに着飾るのは、自分的に気分がいい。特に誰かと会う時ならなおさら。でも相手もいなくて、実家に帰る時の様に気も余り使わずに、気張る必要も目的もない時は、やる気が入らない。でもすっぴんのままで出掛けるのもとても許せない。ただすれ違うだけの人、電車で乗合わすだけの人、たとえ自分の事を見ていなくても(そして多分見ていない)その見知らぬ人にキレイ「じゃない」自分を見られるのがとても不愉快だ。二十歳を何年か過ぎた女性が化粧もなしに歩く――他人はどうか知らないが、私にはそれが許せない。もちろん時と場合によるが…。
新宿でリュックを買う。衝動である。そして父親に頼まれていたCDを探しにTOWER RECORDへ向かった。しばらくウロウロと探すと、探していたCDは特集を組まれてコーナーができていた。置いてあったCD5枚を全て買った。1万円くらいだろうと予想していたら、1万5千円もかかってしまった。ポイントがずいぶんとたまった。しかし、最近CDを買うこともなくなってしまった。何やら出費が多かったがお財布の中身を気にしていなかったので、帰る旅費がなくてびっくりした。ヒロ君がJAZZのベースの事で何か話し掛けてきたが、お金をどうしようと頭がいっぱいでヒロ君を怒らせてしまう。そして些細な事でイライラが爆発。二人とも余裕がない。ヒロ君にお金を借りて仲直りしようといわれる。泣きたい気分。ものすごく惨めな気分。
東京駅まで2人で行った。新幹線乗り場でお別れ。ヒロ君が気遣ってくれているのが分かる。
「大丈夫だよ、気をつけて」と抱いてくれた。
バタフライ・キスをかわしてバイバイした。これで、一週間会えない。
電車の中は2/3を眠って過ごした。昼間で眠り、またこうして眠り、夜眠れるのだろうか。1/3は持ってきた本を読んだ。マーガレット・マロン「密売人の娘」あまり面白くない。名前がたくさん出てきてワケが分からない。早く読み終わって次のが読みたい。
乗り換えの駅で父親に電話すると、酒を飲んでしまったので、ローカル線で最寄駅まで来るように云われた。CDを買ったことを伝えるとうれしそうだった。良かった。ローカル線に乗るのは実に…4、5年ぶりである。高校卒業以来乗っていないのではないだろうか?あ、年がばれてしまう。久々に乗った電車(この地方では汽車と呼ぶが)は、2両編成のワンマンカーだった。外はもう真っ暗で、田舎の駅は暗い。乗り過ごしてしまいそうで少しドキドキした。
3年間通った駅におりると父親が迎えにきていた。久しぶりのせいかなんとなく饒舌な自分…。流石にお腹が空いてご飯を作ってもらった。味噌汁、ブリ、半熟スクルランブルエッグ、イクラ。久しぶりに人の作ったご馳走を食べた気がする。家庭料理、というのか。
買ってきたCDを聞きながら、父親と2人でプラム酒を飲んだ。自家製のプラム酒はほんのり甘かった。炭酸割で2杯飲んだだけで酔っ払う。酒で酔うのは久しぶりだ。動悸が激しく、脳みそがぐるぐる回る。酔うのは嫌いだ。…仕事では酔わないのに。
自分の部屋で眠る。今日はたくさん眠ったのでなかなか眠れないだろうと思ったが、酒のせいか、わりとすぐに眠りへ落ちていった。
