11月14日(日) 秋晴

自然に目が覚めると9時半だった。こんな時間に起きるなんて珍しい。なんとなく習慣でまた布団へもぐりこむ。

昨夜見た夢を考える。お店での夢だった。皆ブラックライトに照らされたジントニックのように青白く輝きながらぐるぐると回転していた。何故だか目が覚めて、同じ夢を見ないように明かりをつけると5時半だった。つけっぱなしの電気ストーブで部屋は暖かかった。ストーブを切りまた眠った。なのに朝まで同じような夢から逃げ出せずにいた。

何度も目が覚めながら11時近くまで眠っていた。宅急便(きっと昨日私が出した荷物だ)の声、父親を呼ぶ声(兄が来たのか?)、薪を割る電気のこぎり(チェーンソー!)の音。父親に声をかけられ階下へ降りていく。自分の服はほとんどないので、母親のたんすから適当な服を引っ張り出してきて着る。ふと横を見ると母親の写真が目に入る。そう云えば、帰ってきてまだ1度もおがんでないや、線香でも立てようと思うが、マッチもライターもなく手を合わせるだけにした。

父親が作ってくれた炒飯を食べる。兄に買ってきた、「マトリックス」のポスターを渡すと喜んでいた。今日は午後、入院している祖父の所へ行く。病院は嫌いだ。病人も嫌いだ。特に死が間近な…。祖父に最後に会ったのは1年ほど前だ。その時も入院しているとはいえ、まだ元気だった。しかし、今祖父は寝たきりになってしまった。言葉も話せずに、点滴のせいか手足はむくんで、口の中はからからに乾いている。

1年前の母親のようだ。もう長くはない事が一目で分かる。祖母は同い年だが、まだ自分で動き回れ、元気である。しかし、祖父がいなくなってしまったらどうなるだろう。世話をしてくれる人もなく、同じくこの病院で逝ってしまうのだろうか。

ずいぶん長い時間病院にいた。窓から見える景色はすっかり秋だった。去年の今ごろはもっとずっと寒かった。毎年ここへ来て去年との寒さの違いを思い出すんだろうか。紅葉が綺麗だった。夕方家へ帰る。お腹が空いていた。でも夕飯はもっと先で、父親のPCを触って遊んでいた。

今日の夕飯は串カツだった。話題は弟のトールのこと。トールは今回帰ってこなかった。正月には帰るみたいけれど、お正月どこで過ごすのか決めていない。ヒロ君と一緒なのか、もしヒロ君が帰らなかったらカーニャも帰らない気がする。2000年を一緒に迎えたい気もするけど、単なる感傷だろう。

夜はカラオケ大会になった。父親の知っている歌を歌うので懐かしい曲ばかりが流れる。プラム酒を飲んで父親はご機嫌だ。カーニャはあごが痛くなってしまった。トールにメールを出す。家族皆で書いた。なのに送信エラーとなって出せない。持ってきたメールソフトの設定が悪いのか。でも面倒なので途中で諦めた。明後日からは父親のプロバイダで繋ぐ事が出来るので送信できるだろう。仕方がないのでトールには電話をする。カップラーメンを食べていた。

カラオケ大会は2時近くまで続いた。いつも父親も兄も早めに切り上げるので、すぐに終わると思ったが思ったよりも長かった。それからベッドへ入り本を読んだ。もう少しで読み終わりそうだったので読んでしまいたかった。思ったより時間がかかり明かりを消したのは3時半だった。なかなか寝付けないでいた。

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