7月9日(金) 雨 肌寒い。
夢を見た。
私は、どこかの国の皇子だった。父親はまだ健在で、私は一人息子だった。国は小さく、国民全てを把握できるほどだった。父親と仲良く、国もうまく治めていた。
そこに、一人の僧が現れる。真っ青な衣を着けた、若い 綺麗な僧だった。
僧はある晩、宴を催す。僧の連れてきた楽師達が、聴いたことも無いような不思議な、楽しい歌踊りを披露する。
国民はみな、歌って踊って、そして愛するものと、一夜を共にした。その歌を聴いていると、その踊りを見ていると、不思議な事にそばにいたものと愛を―――体をあわせたくなるのだった。
そして、皇子の私も、若い僧もその中の一人だった。私と僧は、楽隊の中の特別綺麗な歌姫と寝台を同じくしていた・・・。
しかし、この国では、僧の肉欲は禁忌とされていた。父王が病で倒れた時だったので、かわりに私が僧を追放した。私は僧が好きだった。追放を言い渡すのは、つらいものだった。しかし僧は何も表情を変えず、ただ黙って去っていった。
父王の病状の床。やがて目を覚まし、話があると言い、人払いをする。暗い部屋に残っているのは、父王、私、父王の子供の時から世話をしている召使。
私には兄弟がいる。父王はそう言った。この国は、代々2人兄弟が生まれる。そして、その片方を贄とし、国を栄えさせてきた。しかし私に兄弟はいない…。
兄弟は生まれたのだ。しかし、片方は女の子だった。生まれからいって、この子を贄とするべきだ… しかし女の子とは…いままで女の子が生まれた事は無かった。必ず、男の兄弟だった。
父王は悩んだ挙句、男の子のほうを贄とする事にした…。そして、男の子の方も、殺すのは忍びなく、こっそりと生かして遠くへとやったのだった。
そして、その兄弟が、青い衣の僧だというのだった。
ふと、卓上を見ると、電話のランプがついている。そっととると、内線がつながっている様だ。誰かが話を聞いている・・・?しかし、この電話は隣の部屋にしかつながっていない。
「誰だ!」
バタン!と音がして出ていった。出ていったのは、秘書の女だった。スパイだったのか…。
私はそのまま部屋を駆け出していった。やはり、ショックだった。あの僧が私の兄弟だった…スパイが城内へ入りこんでいる…父王の病…。ぐるぐると頭の中がまわる。
私は僧が置いていったと言う、カメラというものを覗きながら混乱する頭を静めていた。カメラを覗くと遠くの物が近くに見える。ふと、緑の中に、黒い物が見えた。見えたと思ったら、みるみるうちに近づいてくる!慌てて隠れて茂みの中から見ていると、真っ黒いボディの「くるま」というやつだった。
私は、さらに混乱した頭で考えていた。あの僧を探さなければ…。
探してどうするのだ…?もう一人の自分が問い掛ける。
探し出して殺すのか?それとも王位を譲るのか?お前が僧になるのか?クククッと笑う自分がいる。分からない、分からない、分からない…。
でも、あの僧を見つけなければ…。
夢の中で、カーニャとヒロくんはゲームをしている。「天使君と悪魔君」というような名前のゲーム。内容は、天使も悪魔もはじめはただの子供で、どう育てるかによって、天使か悪魔かとわかれていくというもの。何故か、アクションだった。
目が覚めると、カーニャとヒロくんの体は入れ替わっていた。カーニャは学生服を来て、学校に行く。
なにか、いろいろあって、ヒロくんが死んでしまう。学校で大きな大きなお葬式をする。でも、カーニャは悲しくてヒロくんの死に顔を見れない。見たら、ヒロくんが死んでしまったことが本当になるようで、怖くて見られない。そうして、ぐずぐずしているうちに、ヒロくんの体が燃やされる時が来た。慌てて、カーニャはヒロくんのもとにいく。そうすると、ヒロくんとカーニャにかかっていた、呪いがとける。
「ティターニア!」
カーニャの中にいるモノが、本当の姿へと変わる呪文だ。
ごうっ と、風が吹く。体育館の窓ガラスが一度に割れる。
カーニャは、白い衣をまとった姿になる。何故か髪がカールしている。早く、一刻も早く行かなければ…。
風で半壊した体育館の天井からカーニャは飛び立つ。思っただけで 体が自由自在に動く。
カーニャは空を飛んでいた。
平坦な町並みへ降りる。みすぼらしい男が寄ってきてカーニャにささやく。
「もう、お前は2度と飛び上がれない」
「飛べると信じれば、いつだって飛べる」
カーニャは翼を広げ飛んでいった。まやかしはもうきかない。
カーニャは急いでいた。早く、帰らなければ。お父さんから、知らせがあったのだ。すぐに、家に帰るように。お母さんのことで何かあったらしい。
でも、お母さんは…でもそれ以上考えようとすると何かが邪魔をする。何度も墜落しそうになりながら、カーニャは飛んでいる。もうすぐだ…見なれた風景になっていく。あ、あそこが家だ!
もうカーニャは飛んでいなかった。走っていた。車は2台ともあった。お父さんは出かけてない。良かった。玄関も勝手口も空いていた。急いでブーツを脱ぐ。お父さんがやってくる。
お母さんは、あれから、回復している。5分に一回は、しゃべるようになった。と、たんたんと話す。
その時、大きな音がする。空っぽの管をすごい息で吹いたような音…。
一瞬後、お父さんが駆け出す。「お母さんが、何かを得たようだ」
なんの事?と思いながらカーニャも後を追う。
そこに、お母さんがいた。お母さんと思われるものが…お父さんがお母さんと呼ぶモノが…
それは、包帯で全身をぐるぐる巻きにされた人間…?だった。顔すらわからない。まるで、ミイラ…。でも、それは生きている様だった。動き、言葉(らしきものを)を話す。
近くに、看病日記のようなものが置いてあった。お母さん?が、どんな言葉をしゃべったか、今日はどうだったのか…。
それを、ぱらぱらめくっている間、お父さんはお母さん?にカーニャが来た事を話していた。
嫌な夢だった。特に最後の夢がいや…。だって、お母さんはもういないもの。
お母さんはもういない。夢の中で、お母さんについて考えようとして、どうしても思い出せなかった事。
お母さんの夢はつらい。生きている時の夢を見るのもつらいし、生きていたという夢を見るのはもっとつらい。だって、嘘だもの…どちらも…。
いつもの様に、ヒロくんを見送って寝る。暫くして電話のおとで目が覚める。
ヒロくんからだった。現場に行ったら、シフト表に入っていなかったそうな。今家かと聞くと、ドソの家だと言う。今後このとも相談しているらしい。「フロムAオンライン」で調べたバイト情報を家に忘れたらしい。眠いが、読もうかというと、後でいいといわれる。とりあえず、起きたら電話ほしいと言われ、電話を切って寝た。
ちゃんと起きたのは、11時だった。
とりあえず、ヒロくんに電話する。が、もういいといわれてしまう。バイトは、以前ドソが勤めていた所に電話してみるらしい。
ぼんやりとして、過ごす。今日は、夜に知り合いの芝居を見に行く以外特に何も無い。夜まで何をしていようか…明日からは仕事だ…。とりあえずPCを立ち上げて、いろいろ触っていると、ヒロくんから電話が入る。今から帰るという。時間は、1時だったかな?そうかといって、じゃあ待ってるといい電話を切る。それからお風呂に入って、髪を乾かしているとヒロくんが来る。
ヒロくんはやたらと眠そうだ。いつのまにか眠ってしまった。カーニャも一緒に眠る…。
起きると4時だった。芝居は7時から…。6時半に入るとして、劇場までは約1時間だから…5時半には、出なければいけない。あと、1時間半しかない!これからご飯も食べなきゃいけないのに!
冷蔵庫に残っていた、餃子を暖めて食べ、用意して出かける。予定していた時間より少し遅いけど、大丈夫かな?場所は「築地」築地本願寺があるところだ。ここに来るのは2回目。でも、築地本願寺へは一回も来たことが無い。参拝客 ?でにぎわっている。
待ち合わせの6時半ぴったりに着く。ドソはもう来ていた。チュウジ君を待っていると、ユーキがやってきた。ユーキは相変わらずたくましいっぽい。本人は贅肉だといってるけど。(ユーキは男性です)
チュウジ君が来ないので電話してみると、時間を知らなかったらしくて、来れない。しょうがないので、4人で劇場に入る。芝居は、「ゴジラ」 結構有名な脚本。カーニャは知らなかったけど。話はまあまあ面白かった。でも、ちょっとドタバタしすぎて、ひいちゃった所もあった。
ヒロくん曰く、演出が悪い。脚本が面白いから(でも底は浅い)、誰がやっても面白いらしい。
帰りの電車は混み混みだった。今日は、ヒロくんは自分のお家に帰るので別々。
ああ、お腹空いたなあ。Sネットに暫く繋いで遊び、切る。明日は仕事だ。早く寝なくちゃいけないのに…。