8月17日(火) 晴れ


8月17日未明カーニャは行方不明になった。見つかったのは、8月20日夜。

帰ってきたとき、カーニャは部屋で眠っていた。そして、その手には幾枚かの紙が握られていた。

これは、その紙に書かれていたものです。


1日目

 ある朝目が覚めるとネコになっていた。何故だ…。不思議だったけど変だとは思わなかった。脳みそまで、ネコになったのか…。

とにかく出掛ける事にした。ネコは、夜行性だ。もう外は陽がかたむいている。
「出かけなきゃ!」
ネコは家を飛び出した。


どこからか、歌が聞こえる。やさしい…激しい声を持つ人間の歌声だ。どこで鳴いているのか…見当もつかなかったが、ネコは気には止めなかった。ネコにとってそれは心地よいものだったから。

ネコは歌に誘われるようにフラフラと街をさまよった。街にはたくさんの人間と様々な動物が入り混じっている。

ネコは遊びつかれてしまった。どこか休めるところ…街はネコには冷たい。ネコは寂しくてつかれてどこかで眠りたかった。

そしてネコは拾われた。拾ったのは1人の人間だった。
その人間はネコにご飯を食べさせて、家に連れ帰り、眠らせた。


人間は暖かかった。

2日目

ネコはよく眠った。人間のそばにいると安心した。なぜかネコは疲れていた。眠っても癒されない心を持っていた。

ネコのお気に入りは人間の頭だった。人間の頭はフワフワしていて暖かく日向の芝生のようだった。


ネコは人間を芝生と呼んだ。

3日目

ネコは芝生の頭で今日も眠る。

ネコは時たま魔法がとけるのか、魔法がかかるのか、芝生のような人間へと変わった。 そんな時の芝生は悲しい目をしてネコを見ている。
そしてネコがネコに戻ると、そっと抱きしめてくれる。


芝生はやさしい。

4日目

ネコには感じられた。きっともうすぐ魔法がとけて、芝生のかなしむ人間へなってしまう。
ネコはさよならする時が来たのだ。ネコがネコでいられる時間は終わったのだ。
それでもネコと芝生はいられるだけ一緒に過ごした。ギリギリまで…。

魔法がとけるのは…やはり昔の御伽噺のように12時なの…?

12時が過ぎてネコは…



・・・芝生ありがとう。

前のページ
次のページ