8月26日 (木)  曇り


 今日は、ゆうと会う日だ。「新宿」で待ち合わせ。ヒロ君は夕方からバイト。少し一緒にいてあげたかった。やっぱりバイトの前は落ちこむよね…。

少しはや目に出て、PBの解約をしようと思ったけどぎりぎりになってしまった。待ち合わせにはぴったりに着く。ちょうど、ゆうも来た所だった。それから少し話をする。


カーニャは「付き合わ」ない。
それは、ヒロ君の影響だけど、自分で選んだ事でもある。

昔、カーニャはヒロ君の事が好きだった。大好きだったのだ。でも振られた。なんで好きかもよくわかんなかったけど、なんで振られたのかも良くわかんなかった。今でも理解しているとは思えないけど、納得はしているかも。

でも、カーニャは諦めが悪かった。というか、バカだったんだと思う。女として。それは今も変わっていない。
とにかくカーニャは振られてもヒロ君につきまとった。そのうち、カーニャのよ「よさ」に気づくだろうと思っていたのかも。
それは、今でも不可能な事だけど、やっぱり一緒にいたら、ヒロ君も情がうつった。狙い通りとも云う。(笑)
その辺は、女性のずるさだよね。とりあえず、自分に好意を抱いている女性をあんまり無下にもできないだろうという、考えもあったのかも。まあ、程度によるけど。うまく、利用したと思う。(笑)

そうして、はたからみたら可笑しな関係が始まった。
付き合っていないのに、いつも一緒にいて、恋人のような事をして、大事にしてくれて、でも好きじゃない。一方的におかしいのは、ヒロ君だけど。

最初はやっぱりつらかった。「好き」と云ってくれないし、束縛もしてくれない。自分は大事にされていないと思った事もあったっけ。
でもなんでか続いた。ヒロ君が辛抱強かったんだろうし、カーニャもえらく、不屈の精神を持っていたような気もする。(笑)自分では、それほどまでにヒロ君の事を好きだった、というところだけど。

今はすごく楽。お互いに求めているものがあるし、丁度良く与えられている。いうなれば、随分と強い友人同士の信頼かなあ。
「裏切らないよね」と言う形としての約束は一切ない。結婚や、恋人のような。でも、約束がないから「裏切る」わけじゃない。…裏切った事もあったけどね。なんとかうまくいったし、まあいいのさ。

それでもこの間まで、やっぱり「付き合って」ほしかった。好きなら、付き合うのが当然だと思ったから。長い間一緒にいられるのは、「好き」だからだと思っていた。変わらずに、ヒロ君はカーニャの事好きじゃなかったのにね。(笑)
でも今は違うふうに、こんな風に思っているのはヒロ君の影響だろうけど、カーニャにももともと、そういう素質と言うか、土台となるものがあったのは、認めよう。

「好き」と言う気持ちは、もっとあやふやで、揺らぎやすくて、全然確固たるものではない。
だから、誰かを好きになって付き合い始めても、他に好きな人が出きる。出来て悪くないけど、この気持ちの性質の悪い所に、別の「好き」があったからといって、前の「好き」がなくなるワケじゃないという事。

大抵は、より強い「好き」を取るワケだと思うけど、それってなんか、変。だと思う。カーニャ的に。
きっと普通は「好き」という気持ちがあれば他の「好き」を認めないように努力したり、目を向けない様にするんだろう。
でも、カーニャはいっつも隙だらけで、あっという間に別の「好き」を作ってしまう。そしてその気持ちを押さえられない。

…昔はね、押さえようとして苦しんだ事もあった。新しい「好き」を選んだ事もあった。でも結局同じ事の繰り返し。しかもまたこれが、押さえようとしてすれば、燃えあがるものなのよね。(笑)

たとえ、別の「好き」が現れなくても「好き」は揺らぐ。自分が弱いだけじゃない?と言われるかも知らん。でも、ちょっと違うと思う。
「好き」だから付き合う。でもそれって継続させなきゃいけない。「付き合う」以上。義務だと思う。
もっと気楽にのほほ〜んとかまえていればいいのだろうけど、生真面目でバカ正直なカーニャには、そんなあやふやな気持ちのままでは、耐えられない。

少しでも気持ちが揺らぐと、不安になった。自分はこの人の事本当に好きなのかな…って。好きじゃないかもしれないのに、好きでいていいのかな…(矛盾しているけど、こんなもん)もしかして、嘘ついているのかな。みたいに。
そしたら、どうしても「好き」じゃなきゃいけない気がして、ああ自分はダメだ…って。んで、壊す。

そんな事を繰り返してきた。

だから、今ヒロ君の考えかたと似ているようになっても、違和感がない。むしろ、今のほうが安定していてずっと楽。壊すものがないものを壊す事は出来ないからね。

とにかくそんなわけで、カーニャは「付き合う」事を止めた。どんなわけだ?説明になっていない…?
ヒロ君のいいように、操られたとしか思えない。(笑)
どう操られようと、信じた人に操られるのを望んだのだし、それが自分の精神衛生上良かったのだろうからよしとしよう。

そんな話をしたワケじゃないけど似たような話をゆうと話す。
ゆうがカーニャの事好きでいてくれる以上、伝えないのは礼儀に反するかしら、と思って。それに、カーニャもゆうの事が好きだから、伝えたかった。
ゆうがどういう判断を下すのかわからない。理屈ではカーニャのいうことが分かっても、実際に許せない事はあると思うし。だからって別にいいけど。

それから、2人でぶらぶら。お店をみて回ったり。無目的にぶらぶら。
そのうちお腹が空いて、ご飯を食べて。まるでデートのようね。デートだけど。(笑)
実はこういうデートってあんまりした事なかったかも…ヒロ君とは何かないと出かけないし。
ああ、昔はしたかも。…はるか昔?

それから例によって、カラオケ。3時間くらい入ったのかな?1回出て、帰ろうと思ってでもボーっとしていた。別になにか話すわけでもなく、ただ坐っていた。
なんとなく無気力。何もしたくない。ほんとに何もしたくない。煙草をすいたいとか、眠りたいとか、そういうのも全部なし。
どれくらいそうやってたかは分からないけど、不意にまた歌いたくなる。ゆうに「行こう!」と誘っていく。

Hitomiばっかり歌っていた。いつもは飲まないくせに、飲んで、ご機嫌になった。

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