5月30日(火) 晴れ 【開放感そして無気力】

珍しく、メールを書いた。私は酷い人なので、自分が必要としている時にしか他人を必要としない。タイミングの良い人というのはいるもので、昔の彼氏がそうだ。私の弱った時を知っていて狙っているとしか思えないようなタイミングで電話をかけて来たりする。

風邪は確実に良くなっている。なのに喉がものすごく痛くて、頭がぼんやりとして心が不安だ。

私が目覚めるずっと前からヒロは起きていて、出かける予定のずっと前に出かけてしまった。昨日までなら喜んだのだけど、今日は不安な日なのであまり嬉しくない。せめて時間まで一緒にいたかった気分。なるべく気にしないようにして起きた。なにも考えたくないときは何かに没頭するといい。とりあえず部屋の片付けと洗濯、お風呂。

外は夏のように晴れている。始めて暫くするとヒロが戻ってきた。リュックしか背負っていない。「ベースを忘れたの?」と聞いたら頷いてベースを持って出ていった。たまにヒロはこういうマヌケをする。その度に私は大笑いをしてヒロを不機嫌にさせる。でも、あまりにもマヌケで可愛いからだ。

昨日もこんな事があった。目が悪いヒロはメガネをかけている。起きるとメガネが見当たらないので探していた。私も一緒に探してあげたがなかなか見つからなかったので、「あれ?メガネかけてるじゃない」と言った。もちろん冗談だ。なのに一瞬ヒロは「はっ」とした顔をして、手で顔を触った。メガネをかけているかどうか確認したのだ。その後もちろん大笑いした。

気力というのは大事なものだなあと思う。しみじみ思う。今気力がない。お腹空いているのに食欲がない。これも気力の所為だ。なんだか熱っぽいなあと思うけれど、熱を測るのも面倒だと思う。普段は熱を測るのは大好きなのに。

こういう時は全てが虚しく馬鹿馬鹿しくなる。こうして役にも立たない文章を書いている事が一番苦痛。誰かかまってよ、と以前良く出入りしていたチャットへ出かけたなら閉鎖されていた…。情けは人のためならず。痛いお言葉よ。

PHSのメールを大幅に削除した。悲しい事に多くのメールは客からのメールだ。仕事には余念がなくせっせとメールを出すので(=直接話したくない)、お返事もいっぱいだ。それを一括で消さずに、一通一通消していく所が自分ちょっとあぶねえよと思った。消しても消してもまだまだあるメールに何度か挫けそうになったけど、そのうち腹が立ってくる。

毎日毎日仕事をしていると、自分の位置が見えない。その仕事が好きとか嫌いとか、なんのために働いているとか遠く見晴らしが利かなくなって、売上だとか嫌な従業員の事だとか、目先の事に惑わされてしまう。ぽいってそれを放棄すると、なんて自分は小さな事でうじうじと悩んでいたのかとか、くだらない小さな世界に囚われてしまっていたとか気がつく。開放感だ。

私は開放されたのか?なのにこの無気力さはなんなんだろう。他に何もなかったって事か?そりゃねえゼ…。きっと風邪の所為だ。そうだ、そうだ。朝まで起きていてヒロと一緒に眠ろう。そうしよう。

・・・朝まで後何時間?

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