7月6日(木) 晴 【出てって】

とうとうやってしまった。言ってしまった言葉。

「出てって」

激情に駆られて叫んだ言葉じゃない。気を引きたくて発した言葉じゃない。かなり、冷静に自分で決めて言った言葉。

確かに言うのに、少しの勢いもなかったわけじゃないけれど…。それから24時間近くたっているけれど、撤回していないしするつもりもない。たんに売り言葉買い言葉の勢いじゃない。少しは考えて出した結論。まだ全然自信なんてないけれど。

喧嘩したわけじゃない。きっかけはあった。ヒロが女の子と遊んだ。それがきっかけ。

「別に遊んできてもいいよ。Hしてくれば?」

嫉妬しない自信はなかったけれど、多少の強がりと自分が一番だという自信があったから平気で言っていられた。何が原因だろう?ヒロが隠した事だろうか?

同棲する事を決めたのは私だ。ヒロを楽にしてあげようと思った。私がヒロの助けになるのは金銭的な面が1番だと思った。それ意外自信がなかった。だから強引に決めた。我慢するつもりで、我慢できるつもりだった。最後まで見捨てないつもりだった。

結局は嘘になった。見捨てるつもりはないけれど、もうこれ以上一緒にいられない、耐えられない――と思った。早くも自信が揺らいでいる。どうしたいのだろう?このままでいいのだろうか?ずっとずっと自分に問い掛けていた。ヒロにも聞いた。でもヒロを見ていたらああやっぱり一緒にいたい、と思って何度も思いなおした。

でも多分ダメ。今度ばかりはダメ。私がダメになる。ヒロと一緒にい始めてから、私はどんどんダメだ。それは、女性として。人間としてなら良かったと思うけれど…随分大人になった気がする。ヒロと一緒にいるということは、オンナとしての私をおとしめる、と言うか…幸せにはなれない。

愛されていないから…と思う。しかも望みゼロ。そんな男にすがって生きているというのはかなりミジメだ。ものすごく自分がみっともない。自信なんて全くなくなる。常に常に自分はダメなんだ、と言われ続けているようなもの。生きているのが不思議なくらい…と言ったら大袈裟だけれど、人間はプライドで生きている。

わからない。すごく混乱している。わからない。

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