12月7日(金)  

ほぼ1週間アヒルの家に泊まりこみ。
ようやく独りになって、今日はきっとアヒルに会う事もないだろうし、独りで自分の部屋で眠るだろう。少しずつ、少しずつアヒルとの日常に慣れて行く。
正直言って、恐い。

全く問題なくうまくやっているけれど、あたしはそれでもアヒルの事をまったく知らない。だけど、知らない事がなんの問題になるんだろう?知らなくたって、ただ生活を共にする事は簡単だ。お互いの生活のクセや、コツを知っていれば支障はない。好きな食べ物、好みの番組、眠る時間。等々等々。

…アヒルという人のせいなのか、あたしが年をとったせいなのか、あんまり深いところまでつっこまなくなっている。

今は、驚くほどアヒル一色に染まったあたしの心の中だけど、ふとしたときに思い出す、ヒロとの関係に比べると、なんだかプラスチックのおもちゃのような、脆い関係に思えてくる。

お互いの事を深く知りもせず、相手が何をして生きていきたいのかも知らず、ただ目の前に転がっている、やりたい事を一つづつ拾っていっているような生活。だけど、これが普通の恋人同士といわれる関係なのかな、とも思ったりもする。

一緒に居すぎると思う。それでもアヒルに会えないと、中毒の様に「会いたい」と思う。実際、別にそんなに会いたいわけではないのだと思う。ニコチン中毒と同じだ。煙草が本当に吸いたいわけじゃない。ただ習慣なのだ。

…そんな寂しい事を考えてしまうのはなんでだろう。やっぱり、年のせいなのかな、それともあたしは本当にアヒルが好きなのかな?

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