7月11日(水)  

稽古もあと一日になった。ものすごく不安が残るけれど、最後の仕上げだ、がんばろう。

なんかすごい複雑な気分。あたしは公演の度に誰かを好きになっている。でもそれは本当に好きとかではなくて、ただ不安になって頼りたくて、そういう人を見つけてくる。そういうの分かっていてその人を想うのはなんか紛らわしい。切なくなっても意味ないの分かっていて、でもそういう風に想うのは止められない。

稽古に行くの楽しい。集中するせいか、帰るころにはいつも、すごい偏頭痛がしているんだけど、それでも帰りたくない、もっと稽古していたいと思う。みんなと駅で別れる時がすごく寂しい。でも一番最後に別れるのがタマだから、まだいいかな?タマはいつも別れ際に笑わせてくれて、寂しさを忘れる。

あーそうそうヒロが部屋を契約するとか1人暮しするとかという話はお流れになる。ヒロのほうのお金の工面がつかなかった為。でもヒロとデッキ君はそれでも今回動いた事は良い事だと思っている。ヒロの生活を見なおす良い機会だと。

あたしはといえば、ほっとしたようながっかりしたような。あまりにも急でびっくりしてあせってたけど、ただ結局あたしは自分から動くほどこの状況が嫌なわけでもないし、たとえすごく嫌だったとしてもすぐに動く事は出来ない気がする。

理由は、負い目だ。ヒロをずっと好きでいる、ずっと一緒に苦しんでいく、って決めていたのに、あたしは今それから逃げようとしている。その負い目だ。ヒロはそんなものを感じる必要はないと言うだろうし、あたしも理性ではしょうがない事だと思うのだけど、心は素直にそう思ってくれない。

でも今の部屋は狭くて嫌なので二人で引っ越すかもしれない。そしたら今度は2部屋あって完全に「同居」「ルームメイト」という立場だろうな。もっとも今もそれはあんまり変わらないのだけど、ただ今の状況では、お互いに好きな事も出来ないし、お友達を呼ぶ事すらお互いの了承を得なければいけなくて、全然自由がないのだ。

*前のページ 次のページ*