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4月1日(木)
別れた。
歯医者へ行ってきた。とうとう下の歯にも矯正器具がついた。とはいっても前歯4本だけ。昨日つけたばかりだからまだ痛い。うかつに食事をすると後で堪らない痛みに襲われる。器具はどうしようもなく邪魔だけれど、上の歯の矯正にはもう慣れっこだったので、またこの邪魔さ加減が新鮮に感じられる。矯正って気持ちいい。 今日、花を買った。ちっちゃなブーケだけど。久しぶりに少し楽しい気分になった。多分それは昨夜あったイケダさんのせいだ。イケダさんはセクシーパブの呼び込みをしていた。酔って帰ってきて傘を差して歩いているあたしに笑いかけた。イケダさんは店の前で踊っていた。おかしくてちょっと笑った。 近くでやっていた工事現場を通り過ぎてから戻って話しかけた。お客さんだったら誘ってご飯を食べに行こうと思って。でもお店の人で一緒に行く事は出来なかった。だからそこで暫く話したり笑ったり煙草を吸ったりした。イケダさんはあたしの鬼門の年下だった。22とか23とかの若造。でもスーツを着ていたせいでそんな風に見えなかった。 イケダさんがあたしの事をどう思ったか知らない。あたしを誘う男の人達のようにあたしを褒めたりしなかったし。お店が早く終わって時間があったらご飯でも食べようよと言ってきた。あたしは寒かったので帰ろうと思った。そしてきっとそのまま寝ちゃってイケダさんは電話もかけてこないと思った。だから帰る途中で声をかけてきたオジサンとご飯を食べに行った。こ洒落たお店で暖かい拉麺を食べ、カクテルを2杯飲んで帰った。イケダさんからは電話はなかった。 寒かったからエアコンをつけてそのまま眠っていた。5時頃イケダさんから電話があった。そして5時半ごろイケダさんがやってきた。イケダさんの話しを少し聞いてあたしたちは眠った。イケダさんは暖かくてあたしは久しぶりに優しく眠れた。誰かの体温を感じて眠れるのはなんて気持ちが良いのだろうと思った。 花を買ったのはそんなわけ。誰かの体温を求めてあたしはまた生きていくだろう。 | |
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