Macintosh Plus (68000/8MHz, 4MB/80MB)

漢字Talk6.0.7

 言わずと知れた伝説の名機である。米国のオークションサイト、eBayに出展されていたもので、売り主はカナダ・トロントのコンピュータージャンク屋。Plusについての知識が殆どなかったらしく、送られてきた時に2HDのフロッピーが入ったままになっていた(Plusは2DDのフロッピーしか読めない)。本体のみ、付属品は電源ケーブルだけだったが、競り落とした後にあれこれ画策してキーボードやマウス(代替品)、システムを入手しておいたので、到着後すぐに使えた。価格は、約US$70。船便で送って貰ったので、到着まで約6週間かかった。
 使用に当たっては多少の苦労を要した。まず、システムを認識してくれない。KT6、KT7でフォーマットした2DDフロッピーに適合システムをインストールして起動させようとしても動かず、外付けHDDもケーブルをかなり選り好みした。アンフェノールフルピッチ&ハーフピッチ50pinのケーブルじゃないと、HDDを認識しないらしい。「OldMac超蘇生マニュアル」によれば、ZipDriveでも起動可能らしい。

 KT7でも動くことは動くらしいが、最大メモリが4MBしかないので、KT6の最新版(苦笑)であるKT6.0.7で運用している。システムヒープが1MB前後なので、大抵のアプリケーションは起動できる。LocalTalkBridge役のLC475経由でLANに接続してある。
 さすがにここまで古いと、SE/30の用に完全に実用、と言う訳には行かない。現在出回っているアプリケーションの大半は起動すらできないし、起動できたとしてもメモリの上限が限られているのでまともには動かないだろう。もっぱらテキスト打ち+テキスト通信にしか使えないだろうが、余計な事を考えないで済む、と言う意味ではSE/30より文章書きに集中できるかも(笑)

 これは後期型のいわゆるプラチナPlus。製造年代が色で特定できるのはPLusだけ。
 最近日本では滅多にお目にかかれない程日焼け・汚れ共に少ない。多少モニタに焼き付きがあるが、気にらない程度。
 キーボードは別に買った日本語版で、おそらくベージュのCanon販売扱いのPlusに付いていたものだろう。色が合わないので、そのうちなんとかしよう。

←開腹したところ。中に殆ど埃・ゴミの類がなかったのは驚き。SE/30に比べて、HDDがない分、構造はシンプルだ。スピーカーもアナログボードに直付け、ロジックボードに繋がっているケーブルは電源とFDDケーブルのみ、と言うシンプルさ。

 PlusのLogicBoard。SE/30と違い、フレームから完全に引き抜かないとはずせない。結構力技になるので、注意が必要だ。
 奥に4枚並んでいるチップが30pin1MBのSIMM。これで最大。そのすぐ手前にある長方形の黒いパーツが68000(CPU)だ。これに直に取り付けるアクセラレーターもある事はあるのだが……。そこまでして強化する意味ってあるんだろうか?

 こんな感じで使ってます。Plusの真上にあるHDDケースに、Quantumの80MB HDD(SE/30に入っていたやつ)を入れて運用している。内蔵するには改造と熱対策(Plusにはファンが内蔵されていない)が必要。不便さは感じていないので、そこまでする積もりはないが。
 となりの40SCにはSeagateのBarracuda(2GB)が入っているが、今のところ全然使っていない。モニタはIIfxのもの。

 アナログボードのカバー。結構焦げている(汗)。この焦げは熱で起きたものなので、いずれアナログボードのどこかがイカレる可能性が高い。
 まだ面倒なのでカバーを外して確認はしていないが……いずれそうせざるを得なくなるのだろう。
 キーボードコネクタ。SE以降のMacと違い、128K/512K/Plusでは、専用のキーボードが必要になる。本体とキーボードを繋ぐケーブルは、4芯のストレートケーブルで、電話に使われている様なコネクタが付いている。某ショップで消費税込み3,000円で買った後、500円程度で秋葉原のパーツショップ(パソコンの、ではない)で売っている事を知り愕然としたのは記憶に新しい(笑)


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