Macintosh SE/30 (68030/16MHz, 32MB/1080MB)

漢字Talk7.5.5

 手に入れたのは99年になってから。米国から輸入した……と言えば聞こえはいいが、要するに個人売買。邦貨で15,000円と、昨今の相場を考えるとかなり安かったが、空輸したので本体と同じだけ輸送コストが掛かってしまった。コンディションはかなり良。黄ばみも少ないし。元々入っていたQuantum製80MBのHDDではなにもできないので、ジャンクで買ったHitachi製1080MBに換装してある。メモリも30pin1MB×8を4MB×8に換装、計32MBと余裕しゃくしゃくである。IIciより金が掛かっている点が皮肉(苦笑)。
  

 白黒9インチモニタ+68030/16MHzのCPUでも、仕事を限定すれば十分今でも働ける、と言う事を身を持って示している。DOS/Vユーザーが386のマシンを使おうと思ったら、Linuxを習うか、DOSに回帰するかしか現実的な選択肢がない(Windows3.1と言う選択肢もある……のかな?)事を考えると、改めてMacintoshプラットフォームの優秀さを感じる。なにせ、最新のOSと余り変わらない漢字Talk7.5.5で十分運用出来ているのだから。手持ちのソフトで動かない(動かす気になれない)のは、NetscapeやPhotoshopなどCPUパワーを過大に求めるソフト位のもので、後は大抵動くのだから。
 現在は、テキスト入力+テキスト通信、バックアップ用のメールマシン、FTPマシンとして使用。重い処理をさせなければ、まだまだ十分現役。白黒表示しかできない(Video Cardを挿せば外部モニタに表示可能だが……)事も有利に働いている。本体より高かったAsanteのEthernetカード(17,000円!)を装着、LAN経由でInternetにも接続できる。
 その前に座ると、何故か身が引き締まるようなオーラを感じる、往年の名機である。この状態で維持し続けてくれた前オーナーに敬意を表す意味でも、末永く使っていきたい。

←開腹したところ。ステーに付いているのがAsante製Ethercardのドーターカード。これを付けてしまったので、ビデオカードは載せられない。アクセラレーターなら載らない事もないが、電源に掛かる負荷が心配なので、当面はこのまま使い続けるつもり。

 SE/30のLogicBoard。意外に大きい。LC475や575の方がコンパクトに思える。上部左側に並んでいる白いスロットが、SIMMスロット。32MB載っているので、漢字Talk7.5.5でもメモリの不足は感じない。
 PDSにアクセラレーターを差したいところだが、電源容量的に若干の不安が残るので、当面は現状維持か。
 残念ながらCPUがハンダ付けされているタイプ。もっとも、スロット式だからと言って、簡単にDaystarのアクセラレーターが手に入る訳ではないので、別に構わないが。

 AsanteMaccon30のドーターカード。本体より高価だった……。マザーカードと接続するコネクタの接続向きを間違えると動作しないので注意。逆差し可なスロットなんて使うなよな、全く。これを付けたので、Vimage SE/30などのビデオカードは装着できない。

 MacConのマザーカード。追加のPDSが横向きについているので、カードの追加はFDDを取り外さないとできない……取り外しても無理っぽいけど。茶色の空きスロットはIIsiに装着した場合のFPU用。SE/30には最初からFPUが実装されているので必要ない。
 


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