−98年6月6日−
◆ビシバサウンドシステム・ライブレポート◆





Text by よのすけ



ビシバのお二人のビシバなサウンドを追求するその名も「ビシバサウンドシステム」。そんな彼らのライブに私も行ってまいりましたよ秋葉原CLUB GOODMAN。

ビシバサウンドシステムとしては去年から数えて早くも4回目のライブ。私、前回もこのライブハウスで観させていただきまして、その時はビシバファンとおぼしき人は5人ほどしかいなかったのですが。なんと今回はOzoheiさんの宣伝の甲斐あってか明らかにビシバファン度アップ。ふふふ、なんとも嬉しい限り。これを読んでるビシバな皆々様、7月もライブありますのでもっともっとおいでませ。

このライブ、一晩に4組(前回は3組でした)登場する対バン形式。さらにそれぞれのバンドの合間にディスクジョッキーさんによるラジオなMCが入ります。どうやらお店の方、この日はお客さんがたくさん来ると思ってらっしゃったのでしょうか、フロアの椅子が1個もありませんでした。ビシバは3組目だっつーのに、ずっと立ちっぱなし。なんとも酷な話じゃのぉ。と思いつつ、ま、仕方ないとただひたすらビシバを待つけなげなアタクシ。でも悲しいかな、結局そんなに混まなかったです。ので今度は椅子復活をお願いしますね、GOODMANさん。

ライブは1組目、2組目と順調に進行。で、お待たせしました。ビシバの出番。
ふせさんは上から下までモノトーンでシックないでたち。住田くんは、Tシャツに原色太めストライプ(っていうんでしょうか、あれは)なベストを重ね着、下は半ズボンで登場。住田くん、すかさずふせさんに突っ込まれておりました。ベストの裾、ズボンの中に入れてちゃあねえ。でも私、住田くんのセンス、好きっすよ。オカシな清々しさがあってステキっす。いい感じっす。
(以下、題名や曲順かなりうろ覚えですので、間違いなどありましたらお手数ですがご指摘よろしくお願いいたします。)

まずは「トゥクトゥク」。サンバなステップをふみふみしつつ仲良くデュエット。続いて住田くんのソロ「僕の生活」。この時、ふせさんは椅子に座って聞いてらっしゃるわけですが、これ、前回は隣だったのですよ。ですから歌っている最中も住田くんとふせさんのそれはそれは愉快なやりとりが見れたわけですが、今回は後ろに座ったためにふせさんおとなしく歌を聴いてらっしゃいまして。なんともフツーに、ごくごくフツーにつつがなくソロ終了。もちろん歌はよいのですが、やっぱりふせさんと住田くんのしゃべりを期待して観に来てる方々も多いわけで。私もご多分にもれずそのウチの一人なわけで。ライブといっても短い時間なわけですし、もうちょっとお二人の絡みを観たい所存なわけなのでした。

続きましてふせさんのソロナンバー「女の子」。その間住田くんは隣で聴かずに奥に引っ込んでおりました。この曲は、そうですなあ、17、8年くらい前の少女漫画な雰囲気とでもいいましょうか。当時の「りぼん」に出てくる女の子のようなお歌。曲の途中にふせさんがウインクするのですが、その時一瞬だけ照れたような表情をするのがこの曲にぴったりで。普段はふてぶてしいキャラ?でお馴染みなふせさんもこの時ばかりは女の子に戻る、とこういう具合。ご覧になる機会ありましたらちょっとご注意。

さて、先ほど奥に引っ込んでおりました住田くん、何をしてたかと思いきやコーンヘッズなちーさま@松山千春にお色直し。で、お得意の「季節の中で」のモノマネさわりだけ熱唱。これはどうやら住田くんのお約束ネタらしく、オリジナルの歌よりも生き生き。そういえば住田くん、今度北海道のテレビでやるちーさまの特番にこの格好で出るそうな。北海道の方、要チェックでお願いします。ちなみにこのネタ、確かにインパクトはあったのですが、モノマネもとってもお上手だったのですが、いかんせんライブ開始からすでに2時間超、お客様ももう疲れていたのでしょう、会場あまり盛り上がらず。住田くん、ちょっと寂しげ。メランコリック住田くんでありました。

気をとりなおして「心配しないで」。そして住兄のオリジナル「ふたり」。この曲、なにが楽しみって住兄の曲紹介。曲紹介とは名ばかりの「住兄、世相を切る!」なコーナーとしてすっかり定着。今回はサッカーのワールドカップのメンバーからカズが外されたことに対するマスコミのなめた反応に怒りバースト!!でもなぜか途中から「オレは体育会系のノリが嫌いだ」話に。汚いジャージを後輩に洗わせるとは何事だ、と。自分のことは自分でやれ、と。日々そんなことを考えてるさすらいのフォークシンガー住兄。相変わらず男気なお方。ビシバのお二人は間奏で楽器に挑戦。住田くんはハーモニカ。ふせさんは前回オカリナだったのに挫折しちゃったのでしょうかリコーダー。でも、ちょっと失敗。たぶんあれは息の量がポイント。あと、タンギングね、タンギング。と素人ながら思ったりして。次回のライブはどうでしょう。んふ、お楽しみ。

ラストはジャジーな「ポンヌフの恋人」。私、歌いだしの「そ〜ぉっと、そぉっと〜」てところが好きなんっすよ、実は。帰り道、ついつい鼻ずさみがちなこの曲。どうせ歌うんならもっとちゃんと鼻ずさみたい。ということでCD化、よろしくお願いしますのです。

とまあこんな感じで40分ほどのライブは終了。

一応、全体的な感想なども。計6曲(?)、MC少なめ。前回よりもコンパクトなライブでありました。そのせいかな、物足りなさは否めず。せっかくのライブですから、もうちょっとテンションあげてやってほしい、なんてことも思ってしまいました。でもこれは登場順のせいもあったのでしょうね。前回では1組目だったのが、今回は満を持して?な3組目。会場があったまってからの登場ですからさぞかし盛り上がるだろうと思いきや、んー、どうもそれが裏目に出てしまったようで。いつもなら本領発揮なトークもなんだか空回り。残念。次に期待。

あらら、気がつけば辛口モードできておりました。でも、もちろんいいとこもありましたのですよ。ライブもすでに4回目ということもあってか、ふせ嬢のおうたが上達していらしたようなそんな印象。以前よりもいい意味で力が抜けてましたね。今回のライブで思ったのですが、ビシバサウンドシステムの曲は全体的にキーが高め。私、ふせさんのお声には低い歌も結構合うと思うのですが。試しに「圭子の夢は夜ひらく」な歌謡曲を熱く希望。ピーターの「夜と朝の間に」とか。いかがでしょ。あ、でもビシバサウンドシステムは青春路線のようなのでそれもかなわぬ望み、か。まぁ、気が向いたらでいいんでちょこっとお願いしときます。

ここらで宣伝。冒頭でちらっと触れました次回のライブ。嬉しい恒例化。かどうかは不明ですが、今度は7月10日(金)夜6時から再び秋葉原CLUB GOODMANに登場。チケット発売は窓口のみ。おそらく当日券でも余裕だろうと思われますので、今回見逃しちゃった方はぜひぜひ足をお運びくださいまし。
そうそう、ビシバの本業、コントライブ「ビシバシステム10」もお忘れなく。今年は青山円形劇場にて9月4日(金)19:00、5日(土)15:00/19:00、6日(日)14:00/18:00の5回公演。チケット発売は7月4日。どっかにありそうで絶対にないビシバの独自すぎる笑いを堪能する貴重なチャンス。こちらのチケットもぜひどうぞ。


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