−98年9月6日−
◆「ビシバシステム10」ライブレポート◆







恒例のビシバシステムライブ。今回で10回目、住田&ふせの現在のコンビなってからは4回目です。で10回目を記念してかどうか今回は去年までの新宿スペース109より規模の大きい青山円形での公演でした。ステージは両袖付きの円形で客席は左右振り分け形式。さらに上部にスライド投影用スクリーンありです。

●オープニング。ステージ上全身黄色タイツで前屈状態の住田くん。舞台袖から芸者ガールの布施さん登場。「京都先斗町に降る雪も〜」と手拍子よろしくお歌を歌い、はける。住田くん、おもむろに前屈状態から体を広げると大きなセンスに早変わり。ピ、ピロピロピロとランプがつき、タッタラターと合格の音。ジャージ姿の男女が出てきておおはしゃぎ。欽ちゃん仮装大賞の一幕。

●ここでスライド「ビシバシステム10」。ジャージ姿の住田くんとシスター姿のふせさんが街で偶然出会う様子、スライドで進行。
●スライドの続きがステージへ。万年床にゴミや陰毛の散らばる汚い部屋に住田くんとふせさんやってくる。どうやらそこは住田くんのアパート。二人は元同級生らしく久し振りの再会。住田くん、ふせさんに対して布団に来るよう強制したり、エッチビデオ見せたり、やたらパンツ見せてと言ってみたり。ふせさん明るくかわすも住田くんがいきなりパンツ姿になったので泣き出す。住田くん平謝り。そこへふせさん憧れの元同級生・木村くんから電話。木村くんと会う約束をしたふせさん、住田くんの小学校時代のアルバムを見せるなど悲しき引き止めにも動じずさっさとアパートを後に…。と思ったら舞台袖で立ち止まり、おもむろに住田くんの方を降りむく、彼の名を呼び、スカートを、ゆっくりと、あげる。そこにはシスターパンツ。股間から後光のさすシスターパンツに住田くん感動で口あんぐり、そして唖然。

●スライドで住田くんとふせさんの幼少から大人への写真が流れる。

●「新郎新婦の幼いころからの写真を見ていただきました」というアナウンス。披露宴開場にオンナ3人。ドレス姿の古市ケイコ(ふせさん)+友人二人(久し振り!の田丸小玉、他)。どうやら新婦の友人たちらしい。新婦が整形しただの、今だに不倫続けたままだの、あらぬ噂話で盛り上る。そこへ新婦の叔父さん(住田)やってきて聞き耳。「そんなこといっちゃいかん」としかりつつお酌。あっさり「冗談ですよ」とふせさん。笑えないおやじギャグをかまして去る伯父さん。竹内まりやのベタな曲流れる。
●披露宴帰りの女3人。古市ケイコ、二人をカラオケに行こうと誘うもふられ、一人になると分かりやすすぎる不良たち(住兄、他)にからまれる。とそこへいきなり祭囃子が流れ日本手ぬぐいに祭着のひょっとこ顔「ひょっとこ仮面(住田)」が踊りながら現れる。そのまま踊りながら華麗にバッタバッタと不良たちをなぎ倒し去っていくひょっとこ仮面。センセーショナルな事件に心時めく古市ケイコ。
●オフィス。古市ケイコとOLたち。取り引き先の印刷屋の親父(住田)やってくるが披露宴の伯父さんだったので驚き。またオヤジギャグかまし去って行く。その後ひょっとこ仮面の話で盛り上る。そこへ抱えた書類を落としながらどこかなさけなさそうな男・兵藤シンイチ(住田)がやってくる。彼のどんくささに悲しくなるOLたち。
●一人残業の古市ケイコ。腹いせにイタ電など。コピーを取ろうとするもコピー機が動かない。困っていると祭囃子、そしてひょっとこ仮面登場。動かないコピー機にお手上げ踊りしつつ、いつのまにか動かし踊りながら去って行く。感動する古市ケイコ。
●会社帰りの古市ケイコ。定期を忘れ電車賃が20円たりず困っていると祭囃子、ひょっとこ仮面登場。がま口から20円取り出し古市ケイコへ。そして踊りながら去って行く。
●ひょっとこ仮面が気になった古市ケイコ、彼の後をつける。祭囃子にのってあくまでも踊りながら歩きつづけるひょっとこ仮面、ごみ捨て場でエロ本を発見。しばし眺め、エロ本を懐へ。ふたたび元気に踊りながら進む。「あらやだわ」唖然とする古市ケイコ。
●ジュース自販機の前で立ち止まるひょっとこ仮面。踊りつかれたかジュースを買おうとするも、どうやらさっきの20円分がたりなく買えないご様子。困っているひょっとこ仮面に20円を差し出す古市ケイコ。申し訳なさそうに20円受け取りツブツブオレンジを買うひょっとこ仮面。グビグビ飲んでまたいきなり踊り出し古市ケイコにツブツブオレンジをひっかける。そしてツブツブを路上に撒き散らしながら去って行く。ツブツブの後を追って行く古市ケイコ。
●ツブツブの後がなくなりひょっとこ仮面を見失う古市ケイコ。とそこへいきなり兵藤シンイチ。彼の去った後に残されたひょっとこ手ぬぐいに、彼がひょっとこ仮面であることを確信する古市ケイコ。
●オフィス。兵藤シンイチに日本手ぬぐいをかぶせひょっとこ仮面であることを再確認する古市ケイコ。皆に彼がひょっとこ仮面であることを教える。照れる兵藤シンイチ。一見落着してしまった夢物語になにやらつまらないものを感じる古市ケイコ、世の中には謎は謎のままにしておいた方がいいこともあるのよね、と思いつつ遠く飛行船を見つめる。

●「捕まえてごら〜ん」と追いかけっこのマキオとミチル。レストランへ。どうやら今日は二人が始めて出会った記念日、マキオがミチルを招待。三星最高級レストランを貸し切ってさらにフルート生演奏付き。お金のことは気にするなといいつつ、金も最高級とだよ言うマキオ。一つ一つのことに感動してなかなか食べ始めないマキオとは裏腹に淡々とガツガツと食べ始めるミチル。食べ終わり、いきなり「ギャー」と叫ぶミチル。虫が入っていたらしい。騒ぐ二人に料金はいりませんと店主。店を後にし怒りまくるマキオ。嬉しそうに含み笑いのミチル、オモチャの虫を見せて「無銭飲食成功ーっ」。唖然と後ずさりのマキオ。いつもの展開。ここで二人のデュエット。
●南国でくつろぐマキオとミチル。もしもシリーズでしつこく愛を確認し合う二人。ところが金髪美人に目移りするマキオ、ミチルが「こら〜」と耳を引っ張るとビロビロ〜ンと耳延びる。ここで再び二人のデュエット。
●路上。ヒッチハイクするミチル。車止まるも後からマキオが出て来ると去ってしまう。困る二人。いきなりウンコしたくなったマキオ、草陰でウンコ。「今度はミチル一人の振りをして車を止めて、後からさっと僕が乗るよ」というマキオの提案でミチルまたヒッチハイク。すぐに車が止まってミツル乗るもマキオ未だウンコ中、車とミチル去って行く。一人取り残されるウンコ中のマキオ。

●スライド告知。「ふせえりのやる気のある人募集」で、あなたも今日からビシバシステムの一員になりませんか。

●テレビシビレテ〜しびれる二人。電気屋。電気屋のダンナ(住田)と雨が降ってきて傘を借りに入った主婦のわけわからん会話。傘貸してほしいという主婦と傘ないというダンナ。何故かリピートし続ける会話。
●テレビシビレテ〜しびれる二人。電気屋。いつまでもやまない雨に困惑の主婦。電気の傘を発見し、傘代わりに貸してほしいと言う。一応商品なので困るというとそれでは売ってほしいと。使い方が変だと言い張るダンナと使い方は勝手だと言い張る主婦。しかたなく売るもタイミングよく雨やむ。必要ないので返すという主婦。返品お断りといいつつもしつこい主婦にしかたなく受けとるダンナ。受け取ったのなら金返せという主婦。金は返せないというダンナ。言い合い続き、結局電気の傘を頭にかぶって帰る主婦。
●電気屋。19ミクロンの新型テレビデオを前に妙な会話ダラダラ。テレビシビレテという逆さ言葉に喜ぶ。山元山など逆さ言葉ネタ続く。ところで、と前に買った電球が点かないと言う主婦。電球取り出し、おかしいなあとそれを主婦の頭にのせるダンナ。頭の上でパッと電球点く。「ひらめいちゃった」と店を後にする主婦。ベサメムーチョ歌うダンナ。
●正ちゃん(ふせ)とオバQ(住田)。まどかちゃんに告白しろ、とラクラク告白棒出すオバQにおまえはドラエモンかよ、と正ちゃんつっこみ。道にオンナの人倒れてる。救急車呼んで来るといなくなる正ちゃん。一人になったオバQ、困ったなあ、大丈夫ですか、と言いつつ倒れてる女性のスカートに手が延びて、めくって、中覗いて。そこへ正ちゃん。しばし沈黙。オバQのテーマ。
●正ちゃんと友達が手つなぎしてダルマサンコロンダ。オバQが正ちゃんのダルマサンコロンダで動く。ところが二人を通り越して行き過ぎ。ステージの端まで行って、勝った〜と喜ぶ。わけわらかん正ちゃん。オバQのテーマ。
●正ちゃんの前にオバQが5人。クイズ・ホンモノは誰だー、とオバQ。あてそうになるとホンモノオバQが合図を出しニセモノオバQたちが正ちゃんと押さえつける。喜ぶホンモノオバQ。わけわらかん正ちゃん。オバQのテーマ。
●オバQ、実は僕は人間じゃないと正ちゃんに告白するもそんなこと知ってるよ、と。そしてオバQ人間界を去ることに。悲しむ正ちゃんの目の前でオバQ天へと昇るもかぶりものだけが昇り、後には全身黒タイツの住田くんが。わけわらかん正ちゃん。しばし沈黙。フンっ、と帰る住田くん。オバQのテーマ。

●温泉旅館。社員旅行に来てるサラリーマン(住田、相性クロパン)、大学時代の友人・石原(ふせ、男形)と偶然会う。ケバい女ずれに色眼鏡、怪しげ風体の石原と浴衣姿のクロパン。しばし懐かしい話に花が咲く。温泉でも入ってそのあとで一杯やるかと二人盛りあがり、場所変わって脱衣場。懐かし話しながら浴衣脱ぎ始めるクロパン。パンツも脱いで素っ裸、一物を手ぬぐいで隠してる。ところが石原は脱いでいない。「俺はいいよ」と言う石原。話が違う、一緒に入ろうというクロパン。もちろん入るよ、と言いつつ土壇場で何故か「俺はいいよ」となる石原。いらいら仕出すクロパンに、しょうがないなあと靴下だけ脱いで入ろうとする石原。しばし押し問答。いいかげんにしろと怒り出すクロパン。ムーディーな音楽が鳴り出し、突如「踊ろう…」と手を差し出す石原。裸のクロパン、困惑しつつ石原のリードで踊り出す。

●エンディングロールがスライドで流れる。

●黄色い全身タイツで椅子となっている住田くん。その上に腰掛けて小説を読むふせさん。呼んでる小説は「人間椅子」。読み終わるとそのまま「星より密かに〜」と歌い出す二人。「いつでも夢を〜」が「椅子でも夢を〜」の替え歌に。ピ、ピロピロピロとランプがつき、タッタラターと合格の音。ジャージ姿の男女が出てきておおはしゃぎ。またも欽ちゃん仮装大賞の一幕。上から降りてきたオバQをかぶった住田くん、「おわりだよ〜、さよ〜なら〜」と手を振る。おしまい。

以上ベタで簡単なレポートでした。


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