徒然なる日記
ほとんどがゲームに関するネタです。もしかしたら気のせいかもしれません。


 2007年8月2日(木)    リリカル♪りりっく2回目終了
 風邪を引いておりました。冷房に入りたくなくてもつけていないことには安静に寝ていることも適わず。ジレンマの中でつけたり消したりしておりました。よって今日でようやく2周目が終了。2人目はクゥ。
 2周目ということでスキップを使用しますがこれがなかなかに遅いです。少なくともエフェクト省略にしないと実用的とは言いづらいかと。今もこれを書いている後ろで3周目のスキップを地道に進めているくらいで。まぁ、好感度調整的にはもっと後半でも構わないのかもしれませんが最初からやるとそれなりに時間もかかると。
 なんちゃってバトルをもうこなさなくていいというのはすごい朗報で、心が軽くなっている自分を発見しました。この時って曲もシナリオの内容に相応しくあんまりやる気がないんですよね〜。少なくても名曲と呼ばれる過去作とはけして比較していけないという出来で。
 個別シナリオ以降の問題点は一緒。というか増えています。鈴シナリオはHシーンが5つあって(まぁ控えめに考えれば)それをこなすために進まずに長い展開も止むなしかと思うのですが、クゥシナリオは3つしかないのに同様に長いというのは承服しかねます。
 前回も書いたように歌姫探し(主人公とヒロインが一緒にいる理由)が口実にすぎないというのも普通に問題です。2人の仲が一段落すれば自動的に発見ってそれどうなのよと。まして、その口実は世界の命運がかかっていることになっているのにですよ?
 加えて主人公らの姿勢。ライター的には予定調和だからなんでしょうが、全く危機感がない。日が暮れたから帰ろうとか、生徒会があるからお休みとか、デートするからしないとか、あり得ない態度のオンパレード。挙げ句の果てには馬鹿ップル化して他のヒロインから制裁の徹夜カラオケプレイを強要されます。世界の危機はどこへ。
 鈴シナリオではそこそこ良かった心理描写もあまりにテンプレート過ぎて鼻白みます。特に恋仲になってからは依存指数が急上昇して傍から見ているのが辛くなるほど。主人公の自分語りもキモイものがあります(俺って結構しっかり者だよ、とか仰る)。
 ラストの盛り上げ方もなんだかねぇ。予定調和臭がするのはもちろんですが、それ以上にまとめ方が。予想外でしたけど、それはまさかそんな展開はあり得ないだろうというグダグダな選択肢であったから。ただでさえ、盛り上がっていないというのにマイナスにまで突っ込むほどの盛り下がりぶり。もう少し頑張りましょう、とか素で言いたくなります。
 あと原画家のファンには納得いかないであろう点。3回しかないHシーンで使い回されるCG群。鈴シナリオは5回で1度しか使い回す機会はなかっただけにねぇ。

 2007年8月6日(月)    リリカル♪りりっく3回目終了
 クレイモア18話。なんとも収まりの悪いところでの区切りとなりました。ちょっと巻き展開のようにも見えますね。
 
 天元突破グレンラガン19話。ロシウの悪役への仕立て上げっぷりがすごいことに。理屈で考えるともうあり得ないレベル。シモンさえ責任をとれば自分を含めて他の旧グレン団メンバーはおとがめなしというのはなかなかすごい結論です。
 キノンに対する処置もすごい。そもそもグレンラガンが普通に戦って敗北するというケースを微塵も考慮していないのがすんばらしい。もし秒殺されたらどうするつもりなのか。
 ギミーにしてもダリーにしてもキノンにしてもロシウのすることなら何でも正しく受け入れられる、という訳でもないようで。キノンはどうやらシモンの死刑には心の中では反対のようだし、ギミーとダリーはグレン団メンバー同士が揉めるところはあまり見たくなさそう。というか、2人は立て続けにロシウ側の考えに違和感を覚えるような、そんなシーンばかり目撃してますよね。
 それにしてもダリーはとても可愛い。出番は少ないながらヒロイン不在を頑張って埋めている感じです。ニアはヒロインとしての出番はいつになるやらだし、ヨーコさんもいつ出るかわかりませんしね。キノンの乳揺らしはかなり強引な気がしました。
 
 「リリカル♪りりっく」。3人目はアリエッタ。
 世界の危機に毎日毎日、異世界のお姫さまに貢ぐ日々、それがアリエッタシナリオ。しかも、本人にはそんな自覚はなく、世界を救う役に立っていると途中まで信じているあたりがすごい。各シナリオはどれだけいい加減であるかを競っているようにさえ見えます。
 例えばここまで全てのシナリオにあるパジャマパーティーのイベント(つまり共通ではない)。このイベント自体、世界の危機を遠くない日に控えた状態でどうかと思うんですが、その内容の方もちょっと。このパジャマパーティー、出だしからして変です。どういう訳か、私服からそのままパジャマに着替えます。お風呂に入りません。さらに終了すると私服に着替えて家に帰ります。泊まることなく。アリエッタシナリオでは泊まることだけはしましたが、これっておかしくありません? 
 さらにラストは素晴らしく唐突。ある日突然、姫さまがこれまでの努力を無にするような行動に出ます。確かに主人公たちは熱意があるとはお世辞にも言えませんでしたが、それにしたって相談すらせずにいきなり行動に出るなんてねぇ。問題なのは主人公があからさまに置き去りにされてエンドロールが始まったことですよ。成長するどころか壁にぶつかる暇さえありません。そのまんま時が流れて終了。つーかですね、説明が最小限以下なのでイマイチ意味がわからなかったですよ。

 2007年8月8日(水)    リリカル♪りりっく終了
 クレイモア19話。なんかフェイントのような大剣の並ぶ姿でした。もしかしたら思い切って飛ばしたのかと少し考えましたよ。まぁ、同時にそれにしてはラキが成長してないな、とも思った訳ですが。
 まだ原作に忠実といってもいい展開。果たしてどこで分岐するのでしょうか。微妙な動きを見せているフローラさんの影響度は?
 
 「リリカル♪りりっく」。4人目は浅倉七音。
 なんとも苦行のような4周目でした。体験版の頃からですね、ヒロインである七音さんがどうしても好きになれなかったものですから。頭が悪い上に想像力がない。自己中心的だから遊びひとつとっても自分の意見を相手に押しつける。そのくせ人一倍へこみやすい。正直、他のシナリオであってもその言動にはため息ものでした。それが自分のシナリオになるとなれば面倒さも相当なもの。
 メインヒロインであるせいか、序盤の共通シナリオも微妙に違うんですよね。そのせいでもう読まなくていいはずのなんちゃってバトルをもう一度読まなければならないという苦痛に遭遇します。もうほとんどどこが違うかわからないくらいわずかな違いしかないというのにほぼ全文を読ませるんで困ります。
 主人公はどのシナリオでも基本的にヒロインに合わせるというスタンスだけにヒロインが苦手だと主人公まで苦手になってしまうという。これは意外にキツイ点だったりします。ただでさえ、エロゲー主人公の基本スキルである度を越えた鈍感さを持っているというのにヒロインの悪い点をフォローされると厳しすぎますよ。
 イベントの中においてもそれは遺憾なく発揮されていてプレイヤーを驚愕させます。七音さんから大事な話があると言われて思いでの場所へ。そこで昔話に花が咲き、忘れていた色々なことも思い出します(回想シーン)。昔話が終わったところでいよいよ本題。もちろん昔話が伏線で七音さんの言いたいことはそこに含まれています。とても鈍い主人公でも、わかりやすく強調する話し方にもしかして告白だろうかと察します。
 いよいよあとひと言で、というまさに寸前で街に異変が起こります。そう本シナリオでも世界の危機は健在な訳です。そして、ここからが主人公のすごいところ。異変はあっさり解決します。主人公は良かった良かったと帰りそうになりますが七音さんは何か言いたげ。しかし、結局は何も言わずに別れます。そう、誰がどう見たって話の途中だったのに、それもわざわざ呼び出すほどの大事な話の途中だったのに主人公は完璧に忘れているのです。ヒロインの姿を見てもまるで思い出さないあたり鈍感という言葉だけでは片づけられないスキルのような。
 ま、そんなことがあっても結局はカップル化する訳ですがここからが本当の苦難の道でした。ヒロインも主人公も好きになれない時、その馬鹿ップルぶりは筆舌に尽くし難いほど重い負担となってプレイヤーにのしかかってきます。いつの間にやらそれを迷惑がる他のヒロインに感情移入していたり。
 七音さんは7つのHシーンを搭載したことが売りですがそれも実態を知っては虚しい響きです。3回目から早速、使い回しが出るのは当たり前。アリエッタシナリオでもありましたが、コスプレHが用意されていても基本は既出CGの差分だったりします。あるいは使い回しで処理するために即脱がしてしまったり、ほとんど意味がありません。
 シナリオ的にも思わぬ人が敵だった→落ち込む→取りあえずHしよう、決戦だ→でもまだ時間ある→ならHしよう、ってな感じで素晴らしく腰砕け。もしかして笑わせようとしているのか、とか思うくらい。7回という言葉もひたすらに悲しいです。自慢の意味がないなぁ。
 
 ラストは萩原ともえ。
 どう考えてもヒロインには見えず、どう考えても恋仲になるとは思えない、萩原ともえとはそんなヒロイン。で、プレイしてみましたが予想通り無理矢理というか完全な力技でした。や、そりゃ無茶だろと思うようなポイントが各所に。というか、あらゆる意味でなぜ彼女がヒロインなのかわからないですね。ひとりだけバトルや魔法と無関係なシナリオですけど彼女は本当は関係者、そんなシナリオがやりたいならもっと適任の大道寺涼子というキャラがいますしねぇ。

 2007年8月12日(日)    Bullet Butlers開始
 数日前の話になりますが「リリカル♪りりっく」のゲーム感想をアップしました。色々な意味で残念な出来でしたがま〜まれぇどとしては進歩しているそうで。う〜ん。
 
 天元突破グレンラガン20話。ああ、なるほど、そういうことでしたか。月が落下してきても平気だなんてどんな星だと思いましたが知らなかった訳ですか。でも、知らずに対策を立てるってのは変な話だと思います。
 キタンが覚悟を決めるエピソード。というか先週から立ち位置の変わりっぷりが実に激しいです。いきなり脇役からメインキャラになったという感じ。まぁ、主役は牢の中ですから他の人が頑張らないといけないんですけど。
 ニアがシモンの前にたびたび現れるのはその螺旋力ゆえなのか、それとも……ってなところで遅ればせながらヨーコさん登場。シモンはニアの服が変わってしまっても指輪が残っている事実に気がついていながら、それを特にどうも思っていない様子。熱血型主人公としてはまだまだ足りないですな。
 
 「Bullet Butlers」。忙しくてまだまだ始めたばかり。体験版の範囲もこなしていません。
 ところで以前も書いたように私のOSはMeだったりします。そう、本作の必須環境から見事に外れているんですね。つーか、98が対応しているのにMeだけ非対応ってのはわりと稀なんじゃないですかねぇ。
 とにかくそんな訳で何かあってもサポート依頼とかはしづらい状況です。ま、親切に対応してくれるかもしれませんが、反対ににべもなく断られてもおかしくありません。
 こんな書き方をしていことからもおわかりのように不具合が出ております。Meのせいなのかどうなのかわかりませんが、コンフィグ設定が一切、反応してくれません。クリックしても全くの無反応。メッセージ速度すら変えられません(泣)。音源のボリュームがかなりアンバランスなのでそこが弄れないのが痛いです。ちなにみ体験版もそうでした。
 現在は体験版との違いを楽しんでます。追加された立ちCGがやけに新鮮に見えるから不思議です。

 2007年8月15日(水)    Bullet Butlers継続中
 クレイモア20話。なんだか不思議な回でした。全体の筋書きは原作と変わらないのに各パートの中身は全くというほど違うという。正直、なぜこうなったのかがとても不思議です。イースレイ関係にしてもなぜわざわざシチュエーションを変えるのか謎。おかげでセリフはほとんど変わらないのに会話の繋ぎはあんまりよろしくありません。
 意味深に見えたフローラもとても説明的なセリフを吐くだけで実質的には何の意味もないし。よくわからない仕込みだったなぁ。風切り対高速剣を止めてまですることかなぁ。
 
 「Bullet Butlers」。未だ忙しく進行速度は遅め。現在、十貴竜会議が終わったくらいまで。
 うん。普通に面白いですね。ごく自然に続きを読みたくなる、止め時に困る、そんなテキストは久しぶりのような気がします。最近、読んでいるといつの間にやら渋面になっている作品が多かったですからねぇ。「リリカル♪りりっく」とか「リリカル♪りりっく」とか。
 ゲームというよりは小説に近い感覚で読んでいるような気がします。そのあたり、「あやかしびと」とはイメージが違うかな、という感じ。止め時に困るのはそのあたりの作用が強いのかもしれません。
 予想と同じかそれ以上に男性声優陣は豪華です。一体、ボイス関係でいくら使ったのやらとか余計な心配をしたくなるほど豪勢なメンツが揃っています。コンシューマーではむしろ無理なのではというくらい。ボイスを堪能する、なんて行為をするのは久しぶりです。現在のところ、ミスクリックを除いて100%聞いています。

 2007年8月18日(土)    Bullet Butlers1回目終了
 1人目はヴァレリア。
 最初の1周目は見事にバッドエンドでありました。選択肢が出なくなって随分と経つなぁとか思い、そんなことも忘れた頃にいきなりやって来たのでかなり呆然とタイトル画面を見てました。どうやらクリア順制御があるらしいので仕方のないところですが。「未読箇所までスキップ」の機能が実に頼もしかったです。すんげー飛ぶ時もあるので困る時もありそう(バックログも効かないし)。
 とはいえ、すっかりセルマシナリオに入る気になっていた私はかなり焦らされています。なにせ、「面白いなぁ」とか「先が読みたいなぁ」とか思ったパートのほとんどがセルマ絡みですからねぇ。せいぜいその時までに期待感を高めておきたいと思います。
 極めて個人的なことを言うとヴァレリアさんはキャラ的にちときつかったです。いえ、ポジションや言動はむしろ好きな部類に入るのですがヒロインとしての魅力というのがちょっとしんどかったかなと。ただでさえ選択肢以外に主人公の心理や行動にブレがないですからねぇ(ヴァレリア専用の心理描写とかほとんどない)。どうしても「え? そっちに行きますか」とか思ってしまうと。あと声優つながりでトーニャがフィードバックされてしまうのも痛いところでした。比較するべきではないと理屈ではわかっているんですけどね。感性としては難しいです。
 シナリオは良いところもあれば悪いところもあり。細かい描写はかゆいところに手が届く感じでストレスなく読めます。しつこすぎることもなくバランスはなかなかよろしいのではないでしょうか。
 気になる点のひとつは戦闘面。予測していたことではあるのですがベイル・ハウターをちょっと使いすぎのように思います。森での戦闘であれほどヤバイことになったのにその後の戦闘では呆れるほどに撃ちまくり。後遺症も全然ないときました。撃ちたくともあまり撃てない、それでどうやって活路を見出すか。そんな頭を使う展開が見られないのは寂しい限り。演出は見応えもあってよろしい感じなんですけどねぇ。
 もうひとつはエンディング。あまりに飛躍した展開にかなり置き去りにされた感がありました。あの森でのピクニックでの日々を取り戻すのが肝かと思えばそこまで行きますかというほど遥か遠くまで。さらに言えばオチそのものに対してどういう感情を抱けばいいのかよく分からないんですよねぇ。ちょっとオチが悠久すぎて。そもそも良かったんですか、コレ?
 そういや久しぶりに試してみたらコンフィグがあっさりと反応しました。インストールから数回、起動する度に試していましたけど動かなかったのになぁ。自分用環境に無事カスタマイズできてホクホクです。左クリック押しっぱなしによる未読スキップ機能の凍結が一番、嬉しかったデスヨ。赤外線マウスでちょっとでも離れていると勝手に反応することもしばしばでしたから。
 
 クロスネットの「AYAKASHI」がアニメ化するそうで。「あやかしびと」の方が面白いのになぁ、とか思う人は結構いそうです。まぁ、アヤカシのデザインとかあの原画はアニメ映えすると思いますけど。
 それに例え「あやかしびと」をアニメ化したところであのキャラクターたちをうまく動かせるとは思えませんけど。キャラが違いそうだし、なによりギャグセンスが真似できそうにありません。

 2007年8月20日(月)    Bullet Butlers2〜3回目終了
 天元突破グレンラガン21話。先週の書き忘れ。アークグレンはどうしてこのタイミングで人々を見捨ててまで飛び立たねばならなかったんでしょうか。月の落下速度が早まった今回ならともかく前回の段階ではねぇ。不思議です。
 これが挨拶代わりの乳揺らしだ! とか言わんばかりのスタート直後のどアップ演出に吹きました。しかも、その後も7年ぶりだとばかりに乳揺らしのオンパレード。エロスを感じるというよりもう笑うしかありませんでした。
 ヨーコ→ヨマコ、この安直さに思わず涙が出そうです。まぁ、どうせバレても作中のように気にしないからテキトーに決めたんでしょうねぇ。それにしても、こんなにしっかりと第2部の後を描くなんてすごい特別扱いです。他のキャラは全員、現在からこれまでを想像してください、なのにねぇ。シモンでさえ特別な過去描写はないのに。
 終盤5分が実に燃える展開でした。ハイスピードで宇宙へ。そして、久しぶりの名乗り。それもヴィラルとのコラボレーション。わかっていても燃えるというやつですな。
 
 「Bullet Butlers」。2人目はガラ。
 最終選択肢で分岐するこの2つのエンドは要するに親子ルートなのですな。ただ、選択肢の内容とオチとの関連性が皆無なのはちぃと気になります。どっちを選んでも選択肢の内容的には変わらないのにラストは変化するってのはねぇ。
 これをガラシナリオと呼ぶのはかなり無理があります。ガラエンドではあってもガラシナリオとは言い難いと。内容的にはメインキャラでないわりにはよく描かれていましたが満足するレベルにはほど遠い感じです。個人的に好きなキャラであっただけに取ってつけたような感が否めません。プーキーとのコンビはもちろん、プーキー本人もギャグキャラ程度にしか描かれていないというのも不満です。
 他にどうしても納得いかないのはレイスがアルフレッドに従う理由ですか。レイスの正体を知ってからはなおのこと納得いかなくなりました。共闘ならばどこかが気に入ったとか、そんな理由でも構いませんけど無条件で従うってのはねぇ。恐らくセルマシナリオではもう少しまともな理由が明かされると思いますが現時点ではどうにも、ね。
 他にもひとつ、アルフレッドの動機もちょっと。はぁ? みたいな理由でかなり拍子抜け。これに納得した人っているんでしょうか。この問題については、本作の場合ルート毎に事実が変わったりするのでセルマシナリオでフォローされるかは微妙なところ。されてもこちらとイコールとは言い切れないし。
 3人目は渡良瀬雪。
 もう仕方ないのかもしれないけど、ヒロインとしての存在感はヴァレリア同様あんまりありません。たまたま雪が女であったとか、たまたま特定の時期にリックの側にいたのが雪であったとか、本作ではヒロインの重要性はその程度。キャラクターとしてはちゃんと重要なんですけどねぇ。別に「同じ内容だけど、ヒロインはヴァレリア」であったとしてもほとんど困らない。一応、リックの出自について、雪は好きになってしまったからうまくスルーできない、とかなっていますがちょっと苦しい感じ。他のシナリオではスルーしすぎだし。自分自身の成り立ちに関わっている問題だから、好きじゃないから平気で、好きだから平気ではないってのはちょっと納得しにくい気も。
 Hシーン1回ってのもヒロインとしての存在理由を薄くしてます。ヴァレリアもですが、その時だけ異常に発情して見えてしまうのがなんとも。特に意地悪な見方をしている訳でもないのにそう見えてしまうあたり……。
 キャラクターそのものとしては主萌えなあたりとか、一歩下がって控える執事なのに巨乳である点とか、強烈なファザコンである点とか、アピールポイントには事欠かなくて良い感じなだけにもったいないです。エンディングのような新たな魅力が一瞬で終了ってのはねぇ。
 シナリオはちとバランス悪いかも。執事としての自分を問われ、絶望の淵まで追い込まれたのが中盤で、その相手はレイスだったのに終盤で戦うのがガラってのはねぇ。正直どうなのよ、と。プレイヤー側としては再び罵倒するレイスに怯まない雪の姿っていうのを期待するものだと思うんですけどねぇ。そもそもなんでそこでリックなのさ、とか突っ込みたくなる訳で。
 ラストの憑き物の落ちたようなシドと昔の仲間の同窓会的なシーンは悪くないんですけど、それまで回想ひとつないだけにもったいない感が強いです。そもそも昔の知り合いであることがこの時点で初めてわかる、ではねぇ。これもセルマシナリオではフォローされるのかしら。でも、先に読むのはこのシナリオだろうしなぁ。うーん。

 2007年8月23日(木)    Bullet Butlers終了
 クレイモア21話。原作では描かれていなかった対リガルド戦前の戦いをオリジナルで演出。仕方がないのだけれど手本があるのとないのとでは大きな開きがあります。しかも今回自体が尺稼ぎの側面を強くもってますからねぇ。オリジナル展開のためか組織側の描写も入れられないからイースレイたちのシーンも頻繁に入るし。難しいですねぇ。
 
 「Bullet Butlers」。ラストはセルマ。
 大きな期待をもって望んだセルマシナリオですが、結果的にはもう一歩な感じ。単独シナリオとしてはともかく、これまでの疑問や納得いかないポイントに対する解答編としてはスッキリしませんでした。
 全ての鍵となっているのはアルフレッドの無敵さ、でしょうね。これが不可解すぎていつでも首をかしげていました。どうやらレイスがアルフレッドに従っていたのも強すぎるからが理由のようです。散々レイスに苦汁をなめさせられた面々からすれば到底、納得できないように思います。ファーブニルにも怯まないレイスがアルフレッドには無条件降伏ってのはどうかと。最終的には内面が気に入っていたようですが当初は違いましたからねぇ。
 とにかく強いという設定があるようで、具体的にそれを支える能力なんかは何もないという。天才という表現さえ使わない。でも、戦わずして誰よりも強い。それをすんなり受け入れろというのは厳しかったです。
 アルフレッドの動機の方も結局はよくわからない。自分でもよくわかっていないらしいのでプレイヤー側としてはたいへん座りが悪かったです。プレイ中は二転三転していたのでより判りづらかったという。ひとつの理由から成り立っている訳ではないというのは現実的かもしれませんけど、理解はしにくいですよねぇ。矛盾していても良い、(最終目的のために)間違っていても良い、いずれもわかる話ではあるのですが物語としては無用に複雑なだけでなく、全て明かされてもスッキリしないという。難しいところです。
 ミスティックワンの継承問題を地に足のついた展開で盛り上げておきながら結局は色々な意味でどうでもよくなってしまうというのももったいない。シドの扱いというか設定が中途半端であるのがその理由なんでしょうが……。ミスリードを誘うためでもないのに結論が変わるってのはあまりよろしくないような気がします。
 オーラスシナリオという意味ではちと厳しい面も。特にギュスターヴの突然の改心と乱入は無理がありすぎ。一体、何事が起こったのかと思いましたよ。
 本シナリオで一番、面白かったのはカウラ対エルネスタ。母親&姉対決というのが思っていた以上にツボでした。ラストはメイドさんの格好になって過ぎた話題とばかりに流されてましたが、もうちょっとフォローが欲しかったような気も。つーか、カウラシナリオはないのですか、と。

 2007年8月26日(日)    Clear1回目終了
 天元突破グレンラガン22話。まさしく第3部で溜飲を下げる回。多少の安直さもこの作品ならむしろ美点にさえ見えてしまうのだから驚きです。変形も同じ。ゲッターロボに匹敵する変形モーションが素晴らしいです。重力制御とかして中の安全を図るだけマクロスより遥かにましですな。アレは避難が大前提だし。
 量産型には量産型のプライドがある。シモンのあれほど豪快で強烈な力を見せつけられたら色々なことを悟らない訳にはいきません。そもそも、あんまり根拠もなかったでしょうしね。でも、そこが可愛らしく見えるのが2人の良いところです。
 なんか元のニアの顔よりも気弱げなブラックニアの方が可愛く見えるから不思議です。っていうか、個人的には元の表情は最後までお預けで良かった気がします。
 
 「Clear」。1人目は月村美姫。
 本作の対応OSは2000とXP。例によって例に洩れずとても不安でありました。私の敵だと最初にシークに走った段階で警告音が鳴りやがりますからね。インストールを開始すると中途で失敗。根拠もなく「くぅ、やはりMeは鬼っ子なのか」と思いましたが再起動すらせずにリトライするとあっさり成功しました。たまたま? こういうのは珍しいですね、私の履歴だと。
 成功はしましたが性能的な問題か、インストールに随分と時間がかかりました。なんと30分。今のパソコンになってからはこれほどかかったのは初めてです。まぁ、インストール容量もそれに相応しいくらいはあったんですけど。なんと(2回目)6GB。3Dでもない、アニメ主体でもないというのにこの容量。さすがにちょっと驚きました。伊達にインタビューで素材が豊富とか言わないということでしょうか。
 さて、1周目の結論を最初に言うと思ったよりも面白い、でした。ですが、これだけで済ませるほど印象点が安定していた訳ではありません。むしろ、タイトル画面で始まるオートデモを見た時や開始直後はこれはヤバい物をつかんでしまったかな、が率直な感想でした。
 それにはもちろん理由があって主人公の思考や言動がソレ。わかる人にはわかりやすく言うと「CROSS CHANNEL」の主人公、黒須太一によく似ています。しかし、それなら朗報だ、という人も早とちりは禁物です。彼にあって本作の主人公にないもの、それは下ネタとセクハラと積極性。つまり、ノリは悪いしいつでも後ろ向きな訳です。
 実のところ、主人公がそんなである理由も黒須太一とほぼ一緒。なので思考や言動はとても堅苦しく疲れます。なにせ「言い条」とか「向後」とか頻繁に使いますし、その他にもわざわざふりがなを用いてまで難しめの単語や用法を使いまくりですから。
 ということで開始してしばらくの間は閉口してしまう感じですが、作風に慣れてくると主人公の珍妙な思考が滑稽で段々と面白く感じられるようになってきます。まぁ、逆に言えばそう思えなければ本作はかなーり辛くなること請け合いですが。何せ最後の最後になるまでこの呪いは解けないですから。
 シナリオはわかりやすく順番を守って進んでいく感じ。派手なところはありませんが、時間をかけて堀を埋めつつ、しっかりと盛り上げようという意図が感じられます。
 また、主人公の境遇もうまく扱っていて、彼がいたって普通であるなら悶絶しそうなイベントが配置されています。美姫さんはスキンシップに積極的なのである意味で容赦がありません。
 しかし、問題もあったり。前述した通り、盛り上げるまではうまいのですが、ラストの展開があまりに急転直下すぎます。ミステリーでいうなら犯人が判明した直後に解決編をすっ飛ばしてエピローグという感じです。謎を複数のシナリオで明かしていく影響が出ているのかもしれませんが、それにしてもやや性急に感じます。また、主人公はここまで来なければ元に戻れないのですがエピローグはとても尺が短いです。もう少しくらいこの状態でイチャイチャする描写があっても良かったように思います。長い長い雌伏だった訳ですから。
 ところで、美姫さんの基本立ちCG、左手の人差し指を立てたカットにすずねぇ@「秋桜の空に」を思い出したのは私だけでしょうか。

 2007年8月29日(水)    Clear2回目終了
 2人目は本町春乃。
 シナリオは工夫をしているというか、楽をしているというか判断が難しいところです。主人公の心が欠けている問題は似たような境遇の春乃がヒロインであるために問題のはずが問題になりません。よって距離が近くなっても発生するはずのすれ違いが起こらないと。もちろんそれでは障害が発生しないことになるので他の方法ですれ違いを起こさせる訳ですが。
 ラストの急転直下ぶりは美姫シナリオよりもさらに激しくなっているかも。そこまで丁寧な描写を積み重ねながら主人公と春乃は動いていたのに、いきなり突飛な行動に走ります。特に春乃は何を考えているのか主人公ならずともよくわかりません。どういう目算の上に動いていたのやら。うまくいったのは春乃が知らない人間の気まぐれのようなお節介によって、ですからねぇ。確かに努力がほぼできない設定の主人公ではありますが、いやだからこそこれはどうなのかと。ラスト手前までが堅実であるだけに呆気ないという印象を持ちやすいです。ちょっともったいないなぁ。
 ところで春乃シナリオで気になったこと。授業の実習でホットケーキを焼いてくるのは教育実習ではなく調理実習では。教育実習というのは大学生が母校とかに来て行う実習のことだったような。それとも今はそんな風に言うんでしょうか。
 2周目ということで足回りに目が行きやすくなる頃合いです。取りあえず、1周目から感じていたことはシーン単位のセーブが思いの外、面倒。再開時に同じテキストを毎回読まされるのはどうかと。スキップが効かないケースがほとんどですし、多目的でセーブする意義が薄いです。例):特定の立ちCG保存のためにセーブを残しておいても再現するのにひと手間かかる。しかも、データ一覧では画像なし。
 スキップはアニメーション時などを除いてもあまり速くありません。共通シナリオはそれなりに長いゲームなのでちと不便です。

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