徒然なる日記
ほとんどがゲームに関するネタです。もしかしたら気のせいかもしれません。


 2008年9月1日(月)    水平線まで何マイル?−Deep Blue Sky&Pure White Wings−1回目終了
 マクロスF21話。補佐官が権力を掌握、って副大統領とかいないんですかね。あとあくまで代理だと思うんですけど、その後はどうやって選出するのでしょう。
 歌えなくなるランカ。正直に言ってランカは呑気だなぁ、と感じます。自分だけでなく周囲全ての命がおびやかされる状況にあって、考えるのは自分がどんな歌を歌えるかだけ。そこさえ満足できれば後はどうでもいいのだろうか。少なくともランカはシェリルとは違ってプロではあり得ないですな。
 シナリオとしてはランカがどこまで気付いているのかがわからないので心情をうまく汲み取れない状態になっていますね。自身の正体を知ったからラストの唐突な行動なのか、知らなくてアレなのか、判別つきません。恐らくは後者ではないかと思いますけど。ようするに自分探しに出かけるってことなんでしょうか。どうもわかりません。
 21話にもなってようやくアルトが空を渇望する原因が語られました。ちょっと遅すぎの印象です。今さらな感が強く、知ったからどうだというのか、という感覚ですよ。2話とか過去を逆上ってみる分にはいいかもしれませんが、この先に対してはちょっとねぇ。伏線がうまく機能していないように見えますよ。
 シェリルはまだ早乙女家に厄介になっていたのですな。
 
 コードギアスR2 21話。う〜ん。「彼」とはスザクくんのことでしたか。ちょっと予想と違いました。
 V.V.をシャルルが始末したのはやっぱり嘘をついたからだったのですね。まぁ、他はともかく、あの嘘はちょっと酷いと思うけど。それでいてV.V.はシャルルに誠実を求めるのだからなぁ。都合よすぎ。
 前回マリアンヌはわざわざC.C.が未だに味方であるのか確認しに来たのに結局はその真意を読み取れず、その意味もなかったことになってしまいました。閃光の字の持ち主としてはちょっと凡ミスでしたね。
 真相は危うくルルーシュ(とスザクくん)の全てを無意味にしてしまうものでした。皇帝夫妻の理屈はちょっとフォローできませんなー。ありのままの世界ってのがちょっと想像を絶している面があるので難しいですが、最初は良くともいずれ全てが停滞してしまう世界なんではないですかね。
 ギアスで目と足の自由を奪う、っていくら命を守るためとはいえ親の行いとはちょっと思えません。ありのままの世界が真実、理想の世界だとしてもそれまで我慢してろというのは到底、聞けた理屈ではありませんよ。実際には聞かされてさえいませんでしたし、ルルーシュが言った通り最終的には死んだって構わないと考えていた訳ですから。この事情に加えて、死者との対話の実例としてユフィの名前しか出さなかったことからもやはりナナリーは生存していそうです。
 ルルーシュが遂に皇帝に。1ヶ月の間の出来事が鍵になりそうです。シュナイゼルはどうしてだかカンボジアにいるようですし、なぜか傍らにはディートハルトがいます。黒の騎士団を離反したのでしょうか。相変わらず出てこないジェレミアがどうなるのかも気になるところ。まぁ、マリアンヌの真実を知れるかどうかが微妙でありますが。神楽耶がどう出るかも実に興味深いです。
 仇敵でもあった2人が目指すのはユフィとナナリーが目指した優しい世界でしょうか。ま、そうだとして2人が正しい選択をしているかどうかは怪しいところですが。あとまさかとは思いますけど神貫@「イフリート」みたいなことを考えている訳ではないですよね? そしたら「銀英伝」みたいなオチもありえるかもなぁ。
 やはりビスマルクはギアス使いのようですね。
 
 「水平線まで何マイル?−Deep Blue Sky&Pure White Wings−」。1人目は名香野陽向。これで「なかのひなた」と読みます。見た目も個性づけたいのはわかりますけどもうちょっとねぇ。
 うーん。嫌な予感は悲しいことに当たってしまったようです。なんというか実にあっけない。あらすじを読む限りモーターグライダーの大会に挑む物語に見えるのですが、実際はちぃと違います。競技の様子は予選会、本大会を通じてほとんどありません。プロセスが重要であると言いたいのはわかるのですが、あまりにも結果の描写があっさり過ぎます。しかも、プロセスもそれほど苦労しているように見えないあたりがまた。余裕がないと言いつつも、予選会前は毎日、日暮れ前に帰っているのですが。
 個別ルートもいま一歩というところです。先日も書いたようにやりとりは非常にいい感じなのですが、物語となるとかなり弱いです。文章量ももちろんですが、その内容も薄いです。
 予選会前は十分すぎるほど陽向は主人公に頼っていたというのに、本大会前になると突然、手伝いを拒絶します。オチとしては頼り方がわからない、であるだけに釈然としません。大会に挑む物語としても名香野陽向の物語としても非常に中途半端です。
 恋に至る過程もちょっと苦しいです。なまじ主人公がヒロインの良いところを見つけられる能力があるだけにそれ以降がまるで続かないのが痛すぎます。加えて主人公になんか余裕があるんですよね、陽向が自分に好意を寄せているという、そんなところだけ察しが良いので(乙女心がわからない設定なのに)自分からサッパリ動かないんですよ。陽向が告白まがいのセリフを吐くようになるとようやく動くというヤな計算が見えます。素材がいいだけにとてももったいなく感じますよ。
 背景等含めしっかり書き込まれて効果的なCG、テキストは悪くないがシナリオは弱い、裏設定に凝っている、ある程度は聞ける曲が揃っている、デザインは悪くないが使い勝手はあまり気配りされていないシステム、etc。これらの特徴からひとつのイメージが沸き上がってきました。なんかABHARってminoriに似ているような気がします。もしスタッフが被っているとか言われても驚きません。

 2008年9月3日(水)    水平線まで何マイル?−Deep Blue Sky&Pure White Wings−2〜3回目終了
 2人目は宮前朋夏。
 やはりパッとしません。当たり前といえば当たり前かもしれませんが陽向シナリオが抱える問題点はこちらでも健在です。個別シナリオに問題があり、大会が盛り上がらないというのはグライダーのパイロットのシナリオでも同じでした。
 個別シナリオへの分岐は予選会が終わって以降。ここから先の作品中のスケジュール的な流れは基本的に同じです。マルチシナリオとしては問題というか、最初から課題があることになります。起きる出来事は変わらないのにヒロインごとに差をつけなければならない訳ですから。
 気になるのは陽向シナリオとパターンが同じ点です。ヒロインの責任を持つべきポジションについて問題が生じる→精神の平衡を失うほど取り乱す、このあたり。感情の扱い方がとても軽く感じます。それでいてヒロインの反応だけはマックスなのでプレイヤーは戸惑うばかりです。伏線らしい伏線が見当たらないので原因が判明する流れもなんだかわざとらしさばかりが漂います。
 そして、この問題の中身が中身であるだけに、それぞれのシナリオでしか発生しないのはとても不自然に感じてしまいます。発生しない理由をまるで用意する気が見られないというのも印象悪いです。結果的に主人公が絡んだ方が事態が悪化するように見えてしまうのもなんだか無駄に損をしているように思います。
 エロゲーの主人公は総じて鈍感なものですが、それが発揮されるのは基本は色恋だけです。ところが本作の主人公は色恋はもちろん、全てのことに対して鈍いというか察しが悪いです。前回も書いたようにヒロインに思考を読み取られて会話しているのになかなか本題に入らなかったり、話が先に進まなかったりします。朋夏シナリオがこじれる原因のひとつがこれであるというあたりもちょっとねぇ。
 ヒロインとしてももう一歩。幼なじみキャラなんですが、その優位性を他のヒロインに対してあまり持っていません。特徴も薄く、主人公と共に歴史を築いてきたとはとても思えないあたり苦しいです。問題の一端はまさに主人公が昔を知っているのにそれを活かせない点にありますからねぇ。 
 幼なじみらしさを書けていない理由は他にもあって、本作は珍しいことに下校したあとの描写が一切ありません。だから主人公や朋夏がどんな家に住んでどんな暮らしをしているのかまるでわからないのです。別に主人公&全ヒロインのことを書けとは言いませんが、誰一人として書かないのではキャラが膨らまなくても仕方ありません。どんな幼なじみであるのかや、その距離感なんかは伝わりづらいですよね。ちなみに作業後のことが書かれないのは予選会後の合宿に入ってもほとんど同じです。チラッとある程度。
 前回は書きませんでしたがHシーンは1回しかありません。しかも、この朋夏シナリオではその1回が発生するのはエピローグに入ってからです。CGはなかなかエロいだけにもったいないなぁ、と強く感じます。複数用意しないこともHシーンそのものを有効活用できているとは言えないことも。
 3人目は古賀沙夜子。
 驚いたことに本大会をほとんど省略です。てっきりこれまでの2本は基本のテンプレート構成を変えられないがゆえと思っていましたがそうでもないようで。というか、それなら陽向シナリオも朋夏シナリオももうちょっとやりようがあるような気がしますけど。
 まー、驚きはしましたが全体の構成を見ればそれほどでもありません。個別シナリオについて朋夏シナリオで言及した問題点は一緒だからです。伏線が碌になくヒロインの精神が変調をきたしたようになるんですよ、やっぱり。盛り上がらないところも同様です。
 そのようになる理由も、それを想定していたにもかかわらず普段からとっていた行動も、復調するきっかけも全てが乱暴であり思いつき以上の深みを感じさせません。構成にもそれは言えて、全員で会長を立ち直らせようという話になったはずなのに、その舌の根も乾かないうちに他のメンツの協力を理由をつけて断って、主人公がひとりでなんとかしようとする話に持っていくあたりちょっと呆れてしまいます。チームとして団結を書いてきた意味がないです。ライターの都合ばかりが目立ちます。
 ここまで終えて感じるのは個別においてヒロインの魅力をプラスできていないこと。ほとんどが立ちCG頼みで個別に入ってむしろマイナスになっているあたりが辛すぎます。物語に注力しすぎるあまり……、という訳でもないですからねぇ。
 修正ファイルの内容が判明。さすがにダウンロードしたファイルにはRead meテキストが入ってました。メインは鑑賞モードの手直しであとは誤字の直しや演出調整といったあたりのようです。それで23MBはちょっと大きすぎるような。私の環境では「選択肢後のスキップ継続」機能が動作しないのですが……。あとBGMが異音を発して止まることも1度ありました。

 2008年9月5日(金)    水平線まで何マイル?−Deep Blue Sky&Pure White Wings−終了
 4人目は花見麻里矢。本当の読みはマーリャ。
 ヒロイン陣の中では唯一、主人公と知り合いではないキャラ(まぁ、陽向もそれっぽくはありますが)であり、その後も合宿に入るまでは接点が少ないということで個別に入ってからは意外と丁寧に交流する様が書かれてます。ただ、それもあくまで他のヒロインに比べれば、という程度で友達になるならまだしも恋仲になるにはちと苦しい感じです。特にマーリャは基本きつめで直球なため、内心が果たして聞いた通りであるのかわかりにくいというのも作用していると思います。ま、これは鈍い主人公にではなくプレイヤーに、ということですが。
 そして、このマーリャシナリオにこそ本作のライターの恋愛描写に対する取り組みが足りていない証左があります。大会も終わって残りはわずか。またしてもHシーンはエピローグですか、と危惧する状態(ここまで来てしまえばスタッフロール前だろうが後だろうが一緒ですけど)。少しはいい雰囲気になっているものの未だに恋人状態にはなっていません。もしかしてマーリャはHシーンなしなのでは、とか不安になるくらいで読み進めていくといきなりブラックアウト。なんと1年が過ぎています。困ったことに1年が経過していてもまだ恋仲でなく唐突にHシーンへ。マーリャさんが幾度となくかけたモーションをことごとく主人公がスルーしたと仰っています。それを書かないのもどうかと思いますが、安易に1年を経過させる手法がちょっと情けないです。これは勝ち負けで言えば負けなのでは。
 このマーリャシナリオに限りませんがHシーンはまるで全年齢版に付け足した感が強いです。まぁ、たった1度のHシーンをエピローグ、あるいはそれ同然の箇所に用意しているというあたり当然といえば当然かも知れませんが。
 このシナリオには山がありませんでした。他のヒロインのように精神状態が露骨におかしくなることもなく、すんなりゴールした印象です。というのももともと部外者であるせいか、自分のシナリオでもそれを貫いていてなんだかマーリャのシナリオではないようなんですな。おかしくなるのは朋夏ですし。ちょっと(良くない意味で)不思議なシナリオでした。
 ラストは津屋崎湖景。
 もうここまで来ると完全に定型パターン。陽向、朋夏シナリオと同じく自分の担当するエリアでバグが出ておかしくなる。主人公が見ておくから、と進言するけど役に立たなくて結局は……。このシーンしか使わない立ちCGのカットとかあって本当にワンパターンだなぁ、との意識を強くします。しかも、事前に似たようなイベントを用意していて、その時のバグはいつの間にか修正されていたという事後報告。まさか忘れていたのではないよね、と思うほど中途の無視っぷりは激しかったです。
 全体の肝である湖景のイメージが変わった、という点についても予選会前からわかっていたことばかりでとてもイメージが刷新したようには見えないあたりも気になりました。食事が作れないというネガティブな方向にイメージが変わったことと、あとは泳げるようになったくらい? どうもプロットの狙い通りとはいっていないように見えます。実際、自信がついたようには見えないしなぁ。
 しかし、ある意味ではそんなことなど些細なことです。恋仲になる前のイベント構成はいくらなんでも酷すぎます。
 無理がたたって倒れてしまった湖景が数日後に目覚めると記憶を失っていました。ってさすがにそれはどうかと思います。これに続く流れも、現実を夢と勘違いして主人公に告白→主人公がそれに応える→その場で記憶が戻る、とほとんどギャグの領域です。しかも、記憶喪失中に上で触れたバグまで直してしまう都合の良さ。さらに暴走は続いて、二段ベッドの上には姉の陽向がいるというのに(寝かせたのは主人公)Hシーンに大突入。相手は病み上がりなのに。終わった後に会長に指摘されるまで陽向の存在を忘れているおまけつき。陽向にとってはまるで悪夢のような一夜です。
 ということで「水平線まで何マイル?−Deep Blue Sky&Pure White Wings−」もこれにて終了。ゲーム感想は近日中に。
 
 先日、DepenndSpaceの瀬川さんにブログで取り上げていただき恐縮しております。どうもありがとうございます。少しでもお役に立てたのならいいのですが。どうにもならないことですが「すまいる」の出来が良かったならなぁ、とか思わないでもなかったです。これからもよろしくお願いします。

 2008年9月7日(日)    ふりフリ〜ふつうのまいにちにわりこんできた、フシギなリンジンたちのおはなしおはなし〜開始
 昨日どうにか「水平線まで何マイル?−Deep Blue Sky&Pure White Wings−」のゲーム感想をアップしました。発売前の期待値の高さゆえに評価が厳しくならざるを得ないという作品でした。もしこの作品が普通の学園ものであれば世間の評価はもっと優しいものになったのではないでしょうか。その代わり注目度はもっと低かったと思いますけど。
 
 マクロスF22話。遂に明かされてしまったシェリルの詳細な情報。最終的にはアルトと視聴者の知るタイミングを合わせてきたのはいい感じ。感情移入するには非常に有効です。というか、ミハイルが死んだことで嫌な予感がしていたけどもう不治の病となってしまっていたのか。しかも、この状態で初めてランカよりは弱いものの、同じ能力が歌に籠もるという皮肉。もう歌しかないというシェリルに果たしてこれは福音と言えるのか。全てを好きな人に知られてはもはやシェリルも強がるのは不可能なのでした。や、あの時点でも十分、驚異的だと思いますよ?
 シェリルと恋仲になったという認識でいいのだろうか。でも、けして肉体的には結ばれないという病状が切ない。これはアレですか。最終的にはシェリルが死んでランカが勝つというオチを示しているのでしょうか。
 改造されたバルキリーの武装などを見るに兵器のインフレはきりがないという示唆があると考えるのは深読みしすぎかな。なんかクーデターの流れといい、いつの間にかアルトとルカが悪者になっているかのような感がどうもそんなイメージを抱かせます。オズマのセリフは「男」というより「オス」と言い換えた方がいいような気がします。シェリルの病状を知ったばかりのアルトからすればオズマの行動は身勝手としか映らないよなぁ。ランカがいない点も弱みがなくなって遠慮する必要がないようにも見えるし。
 結局、バジュラと共存はできるのか。これがラストの鍵を握りそうですね。それにしても、ランカは相変わらず呑気だ。
 
 コードギアスR2 22話。両目にギアスが宿っても指一本でコンタクトをはめることが可能。その技術をぜひ学びたいものです。
 やはりディートハルトは離反していました。ゼロを裏切っても黒の騎士団に残ったのに今さらどうしたのでしょうか。恐らくは次回に明かされるシュナイゼルの目指すものに共鳴したということでしょうか。それとも単にブリタニアに反抗したいだけとか?
 何事もなかったように出てくるジェレミア。本当に何をしていたんだろうなぁ。正直、前回までの展開ではその存在を扱いかねていたのでしょうね。
 タイミングを計ったように出てくるナイト・オブ・ラウンズのみなさん。先鋒は思い切り誰ですかアナタ状態。今まで画像に映ったことがありましたっけ? 予想していてもなお壮絶なテリーマン状態に気の毒になってきます。満を持して(?)ギアスを開封したビスマルクでさえ、だもんなぁ。マリアンヌの名前がもはや過ぎ去った時代さえ感じさせます。時節を読み誤るとこうなってしまうんでしょうねぇ。かつてはあった威厳がまるで感じられません。
 ジノだけを生かすスザクくんが印象的。まともに会話を交わしたのも彼だけだものなぁ。ジノの叫びは価値観の揺らぎ、存在基盤などテーマに関わるものが示されているようにも。まぁ、迷いながら行動しても結果が得られることはあっても自分はなかなか定まりませんよね。
 アーニャはいつの間にやらシュナイゼルに拾われていた様子。マリアンヌがいなくなったことは何か影響を及ぼしているのでしょうか。それと単純な主義主張もね。
 アッシュフォード学園にやってくる皇帝ルルーシュ。カレンにわずかな働きかけをしたものの、一切の真意を語ることなく別れを告げただけ。しかも、今回は以前と違ってカレンには届いていない。前回の「守りたいもの」の中にきっとカレンも入っていたのでしょう。
 ルルーシュは民主主義を決定的に見下しているのでしょうね。正攻法で進めても相手は自分にとって困る点があればそれを歪めてでも変えようとする。合衆国にとっては当然の考えでもルルーシュからすれば笑止なのでしょう。結局は数が正義であり、数を揃えるのにも策を講じる。どこも変わらない、と。そして、スザクくんが登場する。ルルーシュなりの解釈でもって神楽耶に答えを迫る。神楽耶からすればまさかこんな日が訪れるとは想像を絶していたでしょう。理想はもろくも崩れさる。
 ここでシュナイゼルが行動を開始。帝都に問答無用のフレイヤ攻撃という暴挙。もしかしなくとも元皇族は全滅でしょうか。いよいよ対決構図が鮮明になったところでナナリー復活。やはり生きていましたね。
 ナナリーは2人の表面的な行動に対して敵であることを表明したのか、それとも2人が目指しているであろう優しい世界の実現方法に対して表明したのか。なんか後者のような気がします。
 
 「ふりフリ〜ふつうのまいにちにわりこんできた、フシギなリンジンたちのおはなしおはなし〜」。ようやくマップ移動が始まったくらい。
 なかなか面白いです。個性的なキャラクターたちが織りなすドタバタ劇と不思議な力を秘めたガラクタが頻繁に降ってくる街という二つの要素がうまく噛み合っています。独特の世界観による日々が普通に楽しいです。スタッフが楽しんで作っていることが伝わってきます。
 ただ、問題は積み重なる日常が物語となった時でしょうね。変にシリアスになっても難しそうだし、ずっとこのノリでもいいかもしれませんが読み物としてはアレですし。
 8月の買い物はキャラクターに恵まれている感じです。「すまいる」に続いて、いえそれ以上の気に入りようですよ。食欲魔人の魔王の従者、その魔王は魂のような存在になって主人公に封印、勇者見習いの貧乏少女とそれを導く勇者(今は肩乗りサメ)、盗賊国家のつるぺた双子姫とへんてこガーディアン、謎の魔物と契約し使役する少女と言葉だけの説明でもバリエーション豊か。デザインも変わり種なので立ちCGの縦横無尽の働きが楽しさを伝えてきます。
 サブキャラにも力が入っていてサブとは思えない存在感があります。他の作品に出ていたキャラのゲスト出演だろうかと思うほどです。メガネさんズがここに押し込められているのも個人的には助かります。

 2008年9月13日(土)    てとてトライオン!開始
 すでに2日前のことになりますが「ふりフリ〜ふつうのまいにちにわりこんできた、フシギなリンジンたちのおはなしおはなし〜」のゲーム感想をアップしました。どうも日記に書く内容に困るゲームでしたね。イベントは楽しいんですけど、ルートとしての内容に乏しいので言及しようとすると手が止まってしまうという。
 予約キャンペーン特典が思いの外、嬉しかったです。殆ど死んでる氏の漫画が載っているとは望外の幸運でした。別に予約した訳ではないだけになおさらです。今後もこういうことが増えるといいなぁ、と思ったり。
 
 マクロスF23話。なんか付き合い始めたばかりの初々しいカップルな2人の様子が逆に切ないです。まるでこれが最後の晩餐であるかのようで涙を誘います。それにしてもなんだかんだで結局、小隊長のようになってしまいましたねぇ。機体の継承はありませんでしたけど。
 どこまでも呑気なランカでしたが遂にアイ君にも裏切られて風雲急を告げて参りました。そもそもバジュラのことをろくすっぽ理解していないのに共存を計ろうとするあたり恐ろしいまでの世間知らずに感じます。自分がリトルクィーンであることをハッキリと知った上でならまだわかりますけど、それにしたってフロンティア船団のことは完全無視ですからねぇ。少なくとも命綱を握っていた自覚はないんだろうなぁ。
 同じようなことは海賊たちにも言えますね。バジュラが襲ってくるタイミングがわからないのに船団から離れるということは市民を見殺しにすると意思表明したも同然です。けれど、展開としてそんなことは問題にもならないんでしょうね、きっと。
 その時の感情に流されているだけ=シェリルを支えて生きる、とされているような流れがどうも気になります。自分の考えとやらでフロンティアを見捨てることが正しいとされている展開がもやもやしたものを生んでいます。アルトと親の関係や空への渇望もそうですけど、どうも序盤からの構成がうまくなかったように感じます。今回の解答への流れにもどうもすっきりしないんですよね。迷いのようなものが少しも見えなくて。
 
 「てとてトライオン!」。まだオープニングデモを見たくらいまで。
 なんか3作連続で同じようなことを書いているような気がしますけど楽しいです。キャラクターたちの秘めたパワーをスタートからこれでもかと見せつけられている感じでプレイヤーの方もわくわくしてきます。イメージとしてはプルトップが作った「ぱにぽに」という感じ。別にパクリという訳ではなく、同じような方法論でキャラクターを作るとこのチームならこうなる、というような。
 これだけ導入部の掴みが上手い作品にはなかなかお目にかかれないですね。息をつかせぬ展開で次から次へとキャラクターと舞台を出しながら同時に設定も説明していくという手際の良さ。適度に不思議に思うところを混ぜているのが高い効果を呼んでいます。何より設定解説を楽しく読めるというのがポイントです。
 キャラクターではなんと言っても夏海が光ります。初めてプレイヤーの目に触れるキャラで世界への牽引役です。いきなり水着姿で登場し、その立ちCGを駆使して主人公(というかプレイヤー?)を籠絡します。立ちCGも躍動感のあるカットが多いのでアップにしたりすると効果も倍増です。
 声優の演技も魅力増に一役買っています。個性的な声で初めて聞くと印象に残りやすいです。最近、エロゲーではあまり聞かないタイプの声質ですね。あえて例えるなら「とらいあんぐるハート」の鷹城唯子の声優をちょっと思い出します(いえ、別に主人公の名前が慎一郎だからってことでもなくて)。こちらの方が演技は上手いですけど。
 「遥かに仰ぎ、麗しの」とは違ってメインとサブの差別化が図られていて比較的わかりやすいですね。魅力があるから攻略できたら……、というキャラは多いですがメインと間違えるキャラはほぼいないのではないかと。今回もあまり調べずにいましたがすんなりわかりましたし。まぁ、間違えるとしたら副会長くらい? 残りはデザインや言動から判別がつくかと。
 雰囲気とキャラは十分すぎるほど良いのであとはシナリオですか。

 2008年9月15日(月)    てとてトライオン!1回目終了
 コードギアスR2 23話。咲夜子さんのコメントはみんながわかりきっていることで、知りたいのは具体的にどうやってフレイヤから逃れたのか、ってことなんですけどねぇ。傷ついているのは幽閉されていたのを逃げてきたからなんですかね。視聴者側が補うにも情報が少なすぎて想像というより妄想の域に入りそうですよ。
 ニーナはどうやらシュナイゼルの仮面に気がついたようで。ゼロであるルルーシュは憎いでしょうがフレイヤの生みの親として、ユーフェミアの遺志を受け継ぐものの一人として動いてくれそうです。
 シュナイゼルは絶望が生んだ世界の虚無そのものでしょうか。必要とあればなんでも切り捨ててどんなことでも行う。皇帝で足らなければ神になればいいとは、もはや不遜という言葉では到底、表現できない存在になってしまいましたな。コーネリアが反対することをわかった上で会話を進めているようにしか見えないあたり……。銃弾を撃ち込むのに躊躇いなど微塵もない。あるはずもない。シュナイゼルならばギアスキャンセラーのことだってつかんでいそうだけど。以前、スザクくんがルルーシュに向けて言った「人間じゃない」とはまさにシュナイゼルにこそ相応しい。
 黒の騎士団の頭脳はここ最近の怒濤の展開ですっかり弱ってしまったようで。いくらルルーシュにしてやられたとはいえ、シュナイゼルに指揮権を委ねるなんてねぇ。元ブリタニアの第二皇子だってわかっているのかしら。なによりフレイヤを2発もぶっ放したのはほかならぬ彼デスヨ? 世界の登場人物ってのは切ないですねぇ。あんな直径何キロなんていう空中要塞に消滅兵器を所持しているなんて勘違いしようのない悪玉なんだけど。あれが救世主に見えてしまうんでしょうかねぇ。もうちょい公平に見てもルルーシュと2人とも危険人物でしょうに。仮にルルーシュを倒してもシュナイゼルが敵にならない保証なんてないのになぁ。
 時間がないからでしょうか。いきなり始まった無言劇の数々にはちょっと落胆しました。こういう演出ってよっぽど効果を測ってやらないとテンション下がるなぁ。ここに何でも仕込めてしまうというのももちろんですが、引っ張ってきたものをサッと流してしまうのがねぇ。雑誌の記事に捨てたアイデアの数が作品を形作る、ってな趣旨の発言が載ってましたけど、生き残ったアイデアさえまとめきれずに終わってしまったように見えるのがなんだか寂しい。
 あとここまで来て誰もルルーシュの世界征服願望(いえ、確かに嘘って訳でもないんですけど)を疑っていないあたりが悲しいです。第1シリーズから続く流れを一切、否定されてしまったような気がしますよ。例え予想が外れているとしても、他に何か企んでいるのでは、くらいは考えて欲しいところ。せめてカレンだけでも。
 
 「てとてトライオン!」。1人目は胡桃沢鈴姫。すずきってなんだか魚の名前のようだ。
 あああ。悲しいかな、今回もヤな予感が現実に。先日の日記を書いた時点までは本当にいい感触だったんですけど。残念ながらその後が続きませんでした。
 一つ目はキャラクターの広がりがあまり感じられない点。第一印象から先があまりないんですね。具体的には生徒会長のレズネタトークや鷹子の手鞠に対する過保護ネタなんかがそれ。あまりにもワンパターン過ぎます。ネタ的な会話は数える程しかないというのにいつも同じネタを使うのですぐに飽きてしまいます。飽きてもまだ引っ張るので最初に感じた好感触も裏返ってしまい、却って逆効果に。キャラクターもなんだか薄っぺらく感じられてしまいます。
 二つ目は基本的な展開が同じである点。客観的には欠陥品としか見えないハイテク学園においてトラブル発生→トライオン(要するに端末にアクセスすること)という図式がそれです。他の学園行事をほぼ無視した上にこれしか起こらないため、ここでも飽きが来てしまいます。学園生活をしているというより警備会社か何かに勤めているような感覚です。大人キャラがほとんど出てこないところもそんなイメージを助長しています。
 三つ目は演出がくどい点。本作は毎日の区切りに日付演出がきっちりと入るんですがこれが長いわりにちっとも飛ばせない。面白く感じられているうちは気にならないのですが、そうでなくなってくると無用にイライラを増幅させます。トライオンに関してもそれは同じ。毎回変わらない起動メッセージをなぜ工夫なくそのまま繰り返すのか。よほどトラブル発生→トライオンという図式が気に入っているのでしょうか。見た目ちっとも楽しくないんですが。
 鈴姫シナリオとして気になるところもちらほらと。白の子鹿亭の説明とか全然ないまま最後まで突き進んだんですけど、これは一体どうして? てっきりメイド喫茶かと思えば瀬名は制服のままだしねぇ。なずな先生が責任者ってのも中途でいきなり明らかになるし。
 鈴姫本人は最初の選択肢の後くらいからいきなり態度が軟化していて驚かされたりも。主人公を夏海に近づく害虫のような目で見ていたのにいつの間にかねぇ。特に何もなかったと思うんですけど。
 トライオンというのが嘘がつけないという特徴(錯覚?)のせいで(ただ、端末にアクセスするだけなのに)自動的に惹かれあう過程の描写になっているあたりにがっかり……、とか思っていたら鈴姫シナリオはそれ以前の問題でした。そんな概念など関係ないシナリオです。
 全体を見るに詳細に書くところと軽く書くところの選別があまりうまくいっていないように見えます。もうちょっと頑張って欲しいところです。

 2008年9月19日(金)    てとてトライオン!終了
 2人目は織原夏海。
 鈴姫シナリオに比べてキャラ表現は比較的ましですが、それもボイスの力に大きく助けられているように感じます。
 シナリオは驚きの山なしでした。一体これでどうやってシナリオの転機を作るつもりかしら、鈴姫シナリオのように恋愛関係は特に難しそうだなぁ、とか考えていたらそのまま何事もなく終わってしまいました。正直、まさかでしたよ。鍵の使い道もあまりにもそのまんま過ぎて却って驚いてしまったくらいです。
 考えてみると夏海シナリオは驚きがキーワードでしたね。恋愛描写についてもそれは同じで、ある意味では王道中の王道である人工呼吸がきっかけ、ですよ。悲しいことに歓迎できる驚きはほとんどなかったですねー。エロさも全く足りませんし。
 2周目ということを考えるとスキップにやや難ありです。基本がそれほど速くない上に演出があまり高速化しないのでのったりのったりした印象を受けます。それとフラグ違いの既読文や同じ内容の異なる文章を読まされるのもツライところです。誕生パーティーのシーンなんていつもおんなじでほとんど間違い探しの様相を呈しています。
 3人目は十倉手鞠。
 う〜ん。可愛くないとまでは言いませんが、どうもスタッフの考える萌え(?)というか可愛さと私のそれが合いませんでした。てまーボイスを携帯に強制インプットとか特活(アルバイトと部活が混ざったようなもの)中に意味なく電話攻撃とか本当に迷惑なんですけど。立ちCGの照れた顔もなんだか何かを企んでいるように見えてしまって可愛く感じられません。保護者役である鷹子ともども少し距離をおいて接したい感じですよ。
 シナリオはちょっと聞き捨てならない仮説が立てられていたり。ハイテク学園をわざと不完全な形で放置して生徒たちにそれを処理させて完全な形に持っていく。その方が学園に愛着が持てるから。って正気の沙汰とは思えません。海沿いで頻繁に台風がやってくるような立地でそんなことをするって。それで怪我人や人死にが出ても同じことを言うつもりでしょうか。実際、作中でも怪我人はよく出ているし、何ヶ月も授業ができない時もあったらしい。しかも、完成図はすでにある訳ですから結局はマッチポンプですよねぇ。つーか、3年生はよく留年しないもんですよ。学園や商店街を地下に格納することだって学生の一存で決めるにはあまりに危険な機能でしょう。学生ってそんな信用できるイキモノじゃないですよ。
 恋愛描写は思ったよりもまし。ただし、主人公限定ですが。手鞠の方は序盤に事故でお姫様だっこをしたらもう好感度マックスだったのでお話になりません。ほとんど出来レースの域でした。エンディングもちょっと。主人公に許可をとることなく結婚式とはどうなのよ、と。答えがイエス一択でも複雑な気分になりそうですけど。
 ラストは生徒会長、蓮見一乃。
 とてもバランスが悪いです。意図としては表面は才色兼備で頼りになる名物会長で裏面は見栄っ張りの甘えん坊、ってことなんですけどこれがうまく表現しきれていません。
 まず有能にはちっとも見えない上に実際のトラブル発生時もお役立ち度はかなり低めです。不在時の状況が書かれないためカリスマ性のある統率力が実感できないというか、そもあるのかどうか疑わしいほど。白ランも浮いている効果しかないように見えます。
 前提である表面が構築できていないために裏面が最初から丸見えです。付き合いが長い人間はともかく、初対面の人間でさえも同じ。ギャップがギャップ足りえていないので効果は半減です。自堕落な会長の姿を見ても意外どころか予想通りですね、ということになってしまいます。
 もし、これらが最初からの目論見通りであるならば単純にパワー不足です。魅力が足りません。副会長の方が普通に魅力的なんですが、対比の構図というおかしなところからより副会長が良く見えてしまいます。攻略させてくれの声も通常以上に挙がることでしょう。
 シナリオとしては、他シナリオより会長の存在感があるのでホッとした、というよくよく考えると切ないものでした。正直、誰もこの会長に頼っているように見えないというのがねぇ。みなさん口々には言うんですけど、実質が伴っていないというか。
 恋愛描写は疑問ばかりが。なぜ、一乃が主人公を好きになったのかまるでわかりません。わずかな言質を見てもいつの間にかという体たらく。しかも、その割にはかなり早期から意識している様子が窺えます。早ければ早いほどまともな理由が必要なようにも思うんですけどねぇ。
 本シナリオに限りませんが、学園祭の為に頑張るという一節がありながら、肝心の学園祭描写がほぼないというのは実に説得力不足です。思えばこれは本作の全般に言えることかもしれません。それと学園設備のひとつが復活して万歳→エンディングというのは盛り上がりに欠けるように思うのですが気のせいでしょうか。全シナリオがこのパターンですからねぇ。学園に対する私の妄想度が足りませんかね?
 そういや生徒会長の就任が指名制になってしまっていいのでしょうか。むしろイメージとしては世襲制に近いものを感じただけに。
 「てとてトライオン!」もこれにて終了。ゲーム感想は近日中に。

 2008年9月23日(火)    テックジャイアン11月号
 昨日どうにか「てとてトライオン!」のゲーム感想をアップしました。入り口の感触が非常に良かっただけに中盤、終盤のテンションの下がり方は半端ないものがありました。昔はスタートが良ければだいたいそのままのラインを保ったものですが、最近は序盤だけでは安心できませんね。その意味では「水平線まで何マイル?−Deep Blue Sky&Pure White Wings−」も近いものがありました。
 ところで、ここのところ私が感じている、発売前に雑誌のインタビューを読んだ作品は内容が芳しくない、というジンクスを本作も更新してしまったようです。なんとも嫌な兆候であります。
 
 マクロスF24話。調査船団が滅んだのはまんまランカの責任でしたか。そして、今またフロンティアを滅ぼそうとしている。なんか超時空セイレーンって感じですな。人類が開拓者ではなく、侵略者であるという帰結はやはり受け入れられないよなぁ。だって無印以降の全ての船団がそれに当たる訳だから。
 因果律と時を越えるとは果たして。会いたい人とは誰のことでしょうか。
 なんかいつの間にか親子のいさかいが解消してしまっているようです。このあたり、やはりさじ加減が上手かったとは到底、言えませんね。アルトの請われた役を演じてしまう疑惑も結局は判断ついていない訳だしなぁ。ま、答えの証明が難しい問題ではありますけど。
 えーと、キスしてしまったのはこういう状況下のお約束として細かいことは気にするな、ということでしょうか。前回は血に触れさせるのを拒んでいただけにどうしても奇妙に映りますね。それにしても、この期に及んでもなお、強がろうとするシェリルのツンデレ度は尋常ではないですな。むしろ、性格が変わった訳ではないことからツンデレではないと見るべきかな。
 どう見ても死んだようにしか見えないアルト。これで生きているならミハエルだって生きているのでは、というくらいの爆散ぶり。本当にどうやって復活するのやら。まぁ、たぶん冒頭で本当はこんなことがありましたよ、ってな繋ぎにするんでしょうけど。あんまりのんびり死んでる暇ないし。
 
 コードギアスR2 24話。国を捨て位にのみ執着する−。藤堂さんの言葉ですが、スザクくんに対してどうやら本気でそれを信じているあたりちょっと切ない。自分が敵対してきた相手はそんなことをする人間だと心の底から信じてしまったのですね。こういった点は、結論づけられたことに対しても問いかけの多いガンダムとは違いますなー。
 C.C.とルルーシュが本当の意味で初めて対等に向き合おうとした時にグレンに乗ったカレンが乱入。なんか昔の女か愛人が乗り込んできたみたいなんですけど。笑うところなのか本気で悩みました。なーんかカレンはカレンでルルーシュに掣肘する自分に酔っている感じだしなぁ。あれだけルルーシュと一緒にいて、滅多に本音を吐かない、喋ったこととは常に異なる真意を隠しているキャラであるとわからないんだものなぁ。結構、振り回されてたと思うんだけど。
 フレイヤを止めるところでルルーシュとスザクくんが力を合わせるというのは色々と象徴的です。この2人にしか成し得ないことがあるということなんでしょうね。
 巻き展開ということでジノの扱いは至極テキトーに。仕方ないんでしょうけど、悩みも結論もろくすっぽ紹介される時がありませんでしたな。現状では想像力をフル回転させても補うことは難しい。むしろ、創作するくらいでないと。
 シュナイゼルとの最終結着。映像のセリフ回しが実にうまい。噛み合わせは最初の「策」くらいで、あとはシュナイゼルがどう応えようともほぼ問題ないセリフをルルーシュが喋ってます。傲慢な性格ってのも作用しているとは思いますけど。シュナイゼルが最後に読めなかったのはやはり自らの命をリアルに想像することができなかったからでしょうか。命に固執していればギアスを選択することがわかったかもしれない。実際、他の皇族にはそうしていた訳だし。
 やけを起こすディートハルト。最後はコーネリアの「節操のないテレビ屋」という呼称が納得いく終わりでした。ディートハルトは優秀ではあったけれど最後には読み違えた。ま、ゼロからシュナイゼルに乗り換えておいて今さらギアスの暗示にかかりながら死にたいとはちょっと贅沢ですね。
 えーと、ピンクのランスロットは特に何の意味もなかったのですね。なんか、意味深な感じがしていましたけど。
 ナナリー開眼。やはりラスボスともなるといつまでもギアスに屈してはいられないということでしょうか。でも、ユフィを始めとした人たちの立つ瀬はないなぁ。ただ、ラスボスとは言ってもここは嘘ばかりついていたルルーシュが素直になればいいだけですから、対決なんてことにはならないかな。それよりも、ナナリーにギアスキャンセラーを使うためにジェレミアは無事であると思っていただけに、急に心配になってきましたよ。
 マクロスFともどもいよいよ最終回。楽しみです。
 
 テックジャイアン11月号。
 「マジスキ−Marginal Skip−」MOONSTONE:企画からも前作「Clear」からもあんまり期待できませんけど一応はチェックしておきますか、という程度。予想外に楽しめたりしないかな、とそんな期待値。
 2009年春発売予定。
 
 「幻月のパンドオラ」Q−X:前作「姫さま凛々しく」が個人的にかなりアレでしたが、応援したい気持ちだけはあるのでどうしても反応してしまうという。キャラデザは前作よりは好みな感じです。
 2009年発売予定。
 
 「聖剣のフェアリース」リトルウィッチ・ベルベット:よもや、まさかです。大槍葦人氏がエロス重視作品を企画するとは驚きました。というか、どうなるのか予想がつかないんですけど。
 2009年発売予定。
 
 「アトリの空と真鍮の月」TOPCAT:ようやく形になったTOPCATの復活第1弾。なんと「果てしなく青い、この空の下で…。」の続編です。文乃ちゃんが出るようですが、主人公は別人な訳で。はっはっは。まさかねぇ(汗)。頼むから「同級生」→「同級生2」の時のような展開は勘弁です。それはそうと原画家がたかみち氏ではないというのは痛恨ですな。スケジュールが合わないなら合うまで凍結してていいのにぃ。無関係な作品なら別に気にしないのに。がっかり。
 2009年春発売予定。
 
 かなり久しぶりにリンクを更新しました。「青い葉っぱと白い月」さんのページを登録。読み応えあって面白いです。更新速度も早いしオススメです。
 デザインとか機能とか自分とこのページとの年月差を感じさせます。や、勉強しろよ、って話なんですが。

 2008年9月28日(日)    とっぱら〜ざしきわらしのはなし〜1回目終了
 マクロスF最終話。もう何でもいいからとにかく勢いで全てをごまかせ! ってな最終回でありました。細かいことにこだわらない人の方が楽しめる、そんな意見を地で行くかのようでしたね。あの状況からクランがマイクローン化してスカル2に搭乗するとか、まさに展開のためにはなにひとつ躊躇いません。こういったスタッフの割り切りはさすがだと思います。いくらなんでもそういったことがわずかたりとも気にならないってことはないでしょうし。
 「バジュラはお腹で歌うんだよ」発言も一瞬、納得してしまいそうですがことシェリルに関してはおいおいそりゃないでしょ、って感じです。それじゃあシェリルは病気でなくて発育不良だったみたいじゃないですか。
 とにかく突っ込みどころに関しては全体的にここまで来たら笑うしかないという感じでした。これもまた歌による勢いが作用しているのかも知れません。
 残念だったのは悪役であるグレイスの語りがあんまりなかったことですか。こういう展開はどれだけ悪役が自らの野望を語って聞かせてナンボだと思っているので。ここでの全能感が足りていないせいでラストがどうしても多勢に無勢と見えてしまいました。あと詳細が語られなかったのもね。まさに執念を表すところでしょうから。
 エピローグがないところも残念。勢いに任せて最後まで、なのでどうも余韻を感じる暇がないというか、終わった後に座りが悪い気がしてなりません。
 あとは最後までバサラの歌がチョイスされなかった点。勝手な期待でありますが1曲くらいは聞いてみたかった。
 不満もありましたが全体的には満足感を与えてくれる最終回だったと思います。スタッフの奮闘に感謝を。BD版も最後まで買わせていただきます(高いけど)。どんな内容になるかは不明ですけど映画も期待です。
 
 コードギアスR2最終話。本当に神貫@「イフリート」と同じ考えだったー!! ま、正確にはちょっと違いますけど。団結した人類に負けるか、救世主ただ一人に負けるかという点が。
 まぁ、ここまでやってくれればルルーシュにいっそ天晴れでしょう。ナナリーの成長を認めて容赦なくギアスを使う。今度は腕も震えていません。あくまでも悪逆皇帝を貫く姿勢に驚嘆します。2人しか見ていないのだから、この一瞬だけヘタレてもけしておかしくはないのに。ようやく取り戻したナナリーなのだから。
 世界皇帝としてパレードを行うルルーシュの前に現れたゼロ。これは確かに驚きですが、関係者からするとその中身はほとんどわかってしまうよなぁ。カレンに限らずみんなから詰問されてしまいそうだ。藤堂さんなんてどんなリアクションをとるのやら。
 致し方ないとはいえナナリーにはちょっと酷であるなぁ。絶望から絶望へのジェットコースターという感じでもう何が何やら。
 優しい世界の実現には努力が必要ということなのかもしれません。ルルーシュのゼロミレニアムは悪く言ってしまえば責任を放り出したも同じです。少なくとも未来において行き詰まったなら愚痴のひとつもこぼしたくなる人はいるでしょう。要するにこれから良くなるか悪くなるかは残された人たち次第なのですから。
 ジェレミアがギアスを解く流れは強引ながらもなかなかうまかったと思います。サザーランドジークの見せ方としても十分でした。頭だけではなかったんですねぇ。それと数話前のラストのSDキャラはなんだろうと思っていましたがまさかネタバレしていたとは思いもせず。オレンジ農園とはすごいですね。さすがは忠誠の名だ。
 最終話の構成は抜群だったように思います。特に真ん中の引きは素晴らしいものがありました。ルルーシュの宣言に対し、この時点もまだ視聴者はどうなるんだろうと見ていられる訳ですから。エピローグもしっかりあるし、やはりシュナイゼルとの結着を24話で済ませておいたのが正解でしたね。配分に無理を感じることがありませんでした。22話の「皇帝ルルーシュ」から通して見ても悪くない流れができていると思います。
 R2を見ていく中で途中でバランスがちょっとなぁ、と思ったこともありましたが、全体的には毎回続きが気になる良い作品でした。1話を見た時点ではまさかこんなオチに持ってくる作品とは思いもせず、それだけ楽しませてもらったのかな、と。スタッフには惜しみない拍手と感謝を。もちろん、BD版も買わせていただきます。ありがとうございました。
 
 「とっぱら〜ざしきわらしのはなし〜」。1人目は瑞原穂波。
 よーかい萌え癒し系アドベンチャー(パッケージより)でありながら非妖怪ヒロインを最初に選ぶワタシ。どうでもいいですが、「いやしけい」ってそのまんま変換するとすごい漢字になりますな。環境にもよるんでしょうけど「嫌死刑」はちょっとなぁ。
 閑話休題。
 雑感としてはあんまり言葉が出てきません。なんというか普通なんですよ。進めていってもこうやって文字化したい思いがあまり育まれないと言いますか。妖怪と触れ合うアドベンチャーでありながら刺激が足りなくて退屈なんですわ。別に性的な意味ではなく無難すぎるというか、それともこれは予定調和が過ぎるというのかな。テンポが早いのはいいことなんだけど。
 ヒロインの穂波さんもようやく可愛く感じられたと思ったらもうそのイベントでHシーンへ突入でした。まぁ、萌えゲーという区分でいいなら別段おかしなことでもないんでしょうけど。それにしても、ヒロインが尻子玉を抜かれてHシーンへ、ってさすが妖怪ゲーと感心するところなんでしょうか? エロ度は当初の予想と絵柄からするとかなり高いと感じました。
 個人的には穂波さんと他の妖怪ヒロインとの絡みの方が面白いです。やっぱり差別化が自然とできるシチュエーションですからね。まぁ、妖怪同士でも異文化交流という感じで面白くなる要素はあるんですけど。

 2008年9月30日(火)    とっぱら〜ざしきわらしのはなし〜2〜4回目終了
 2人目は藤花。
 1周目の穂波シナリオを基準にしていると随分と驚かされます。というか、やっぱり本作において非妖怪ヒロインから始めるのは間違いの元だったようです。詳細は後述しますがHシーン以外はおまけ同然だったようで。
 まず、尺が違います。それはもう圧倒的と言っていいほどに。そろそろまとめに入るかな、と思ったそばから新しく話が膨らんでどんどん進んでいきました。まさか戦闘っぽいものまであるとは予想外でしたよ。まぁ、私の基準が基準であったから長く感じるのであって、実際にはこれが平均的な尺ではないかと思います。
 シナリオは思ったよりは悪くない感じ。ヒロインの藤花も魅力的に書かれていましたし、民話との絡みも意味がある程度にはしっかり描写されていたと思います。ただ、ものが妖怪であるだけに達観しすぎていて、困難が困難になってないという感じです。長い目で見てしまえば大抵のことは困難ではなくなってしまいますからねぇ。主人公も枯れているだけにそうした流れに拍車をかけています。
 面白かったのはやはり穂波との絡みでしたね。マップ移動で藤花が出ない時に穂波を選ぶと妖怪研究会の活動で藤花のところへ行くイベントが2回発生します。これがクリアに必須なのかはわかりませんが、妖怪と人間の対比という意味でたいへん良い仕事をしているかと。穂波のキャラが体を張る芸人タイプなので笑いにも繋がっています。
 3人目は瀬織。
 藤花シナリオに比べて再び尺は控えめになりました。配分はわかりませんがやはりライターごとの差が出ているようです。
 橋の袂に住んでカップルに呪いをかける妖怪の話なんですが、見た目がそのまんま人間であることも手伝って、すっかりホームレスと仲良くなる話になっているあたりが笑えます。差し入れがいつも漫画というあたりもそんなイメージを増幅させます。他のヒロインにも言えることですが見た目が人間と変わらないので工夫しないと設定の意味が半減してしまうんですよねぇ。
 橋姫を止めさせたいという主人公の思いもホームレスから救済したいに変換できてしまうあたりがどうにもシリアスさに欠けています。結構、根本的な問題なんですよねぇ。
 4人目はイソラ。
 このシナリオをプレイすると穂波シナリオが流用であることがハッキリしてしまいます。イソラシナリオにおける穂波との川遊びをそのまま穂波シナリオで流用しているんですね。そして、そここそが穂波と恋仲になるきっかけのイベントであるという。個別に入っているのに既読スキップが作動するあたりがどうにも切ないです。
 イソラシナリオ自体もどうも芳しくない。途中まで明らかにイソラのことをくそガキと思っていたのにある瞬間からいきなり、俺を変えてくれた大事な相手だ、とか言い出すのでプレイヤーは困惑します。それどころかエコ精神にも目覚めて(イソラが河童だから)進路までそっち方向に電撃決定。唐突にエコロジーの使徒になられてもねぇ、というのが正直な心境デスヨ。シナリオも山場も焦らしもなくサラッとイソラがいなくなってしまうので完全置いてきぼり。しかも、ラストはどこかの川でイソラが生きていてくれればいい、ってな自己完結モードなので突っ込みする気も起きません。イソラが気に入った人にはこれでいいのだろうか。

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