徒然なる日記

ほとんどがゲームに関するネタです。もしかしたら気のせいかもしれません。

2005年3月3日(木)
PS2版家族計画その2
 未だ風邪から全快せず。長い時間の集中とか推敲とかまだまだツライです。

 「家族計画~心の絆~」。取りあえず3周目まで終了。末莉、準、景の順。
 従来シナリオについては前回も書いたようにコンシューマー化における修整が返す返すも痛々しい感じです。特に劉兄妹の掛け合いはオリジナル版で笑えた人ほど凍える思いをする可能性が高いように思います。かなりテキトーに変えられていて悲しくなったり、思わぬところまで変わっていてポカンとしたり。よくタイトルを変更せずに済んだなぁ、というくらいの修整ぶりです。
 Hシーンはあまり大きなウェイトを占めていない(あくまでエロゲーとしては)からCG面からの変更はあまり気にならないかな、と思っていたんですけどそうでもなかったです。末莉シナリオの変更ぶりは予想していたにしても肩透かしを食らったような感覚でした。やはり、オリジナルのHシーンは衝撃的というか印象的だったのだなぁ、と改めて思ったり。似たようなことは青葉シナリオや真純シナリオをプレイしても感じるのかも。
 肝心の景シナリオ。どうやらパソコン版のバッドエンドのフラグ条件を満たすと入れるようです。恐らくバッドエンドは存在しないのではないかと。
 ホームページ上のインタビューで書かれていた通りのギャグシナリオでした。開き直りぶりが素晴らしいレベルに到達しています。イメージとしてはシリアスドラマなテレビアニメに対するやりたい放題なドラマCD、という感じでしょうか。整合性だとか説得力だとかいったものは棚の上に投げ捨てたと言わんばかりです。
 高屋敷家から司一人が出て行くだけでも本来ならあり得ないくらいなのに、景と出会い楓を託され小夜を(景が)お持ち帰りしたり山名家が経済的に崩壊して由利までが新家族計画に加わって、ともうメチャクチャ。もちろん、オチでは旧メンバーと合流。その副産物として司のボイスまで用意されていました(寛視点時)。ある意味、最終シナリオとして相応しいものでした。ただ、その分だけ景シナリオとしての印象は薄いです。ラスト手前まではさっちん@「月姫」とタメを張るのではないかというくらいの不遇度でしたから。実際、景の新規CGよりもその他の新規CGの方が多いくらいですからねぇ。

2005年3月5日(土)
ゆのはな、MERI+DIA体験版
 「ゆのはな」体験版PUSH!!バージョン。
 ごくごくオーソドックスな体験版で、主人公がゆのはな町で働かなくてはならなくなる事情と全ヒロインの顔見せくらいまで。飛び飛びにプレイしたんで正確な時間はわかりませんが恐らく2時間かかるかどうかというくらい。
 ライター買いの予定である本作はシナリオこそが最重要。他は二の次という感じで望んだんですが……。どうにもピンとこないというか、正直に言ってしまうと笑いに関してはかなり厳しいものがあるような。「奥さまは巫女?」を基本ラインに見ているせいかもしれませんけど、それにしてもねぇ。男キャラの痛さというか寒さは相当なものが。まぁ、まだまだ序盤なんで決めつけることもないんですけど、期待度は下がらざるを得ないかな、と。
 他に気になったのがボイス。メインヒロインゆのはとじーさんの声がかなりうるさくて閉口。コンフィグで調整しようと思っても男性、女性という区切りなのでどうしようもなく。しかも、他のヒロインは大人しい口調が多いんですよ。ゆのはのボリュームを下げると他のヒロインは聞こえなくなるという辛さ。困ったものです。
 まぁ、買いはしますけど大吉パックはなしの方向で。

 「MERI+DIA」。
 プロローグ部のみで1時間程度。
 世界観から始まって各キャラクターの相関関係まで、ちと詰め込み過ぎなように思います。特にほぼ全てのキャラの過去をプロローグの段階で匂わしてしまうというのはやり過ぎではないでしょうか。もうちょっとじっくりいかないとキャラクターが軽く感じられてしまうように思えてなりません。特にホリーなんてすぐに冷静な面が割れてしまって台無しなような。くどいようですが1話さえ始まっていないのに。
 ぱれっとと言えばイマイチ意図の見えないちょっとしたシステムを組み込むことで有名(?)ですが、今回もそうした特色あるシステムが用意されています。交渉時に用いられるシステムで3つに分けられた短文の選択肢からそれぞれ一つずつを選んで効果的な文章を完成させます。詳細はもう一歩わからないですけど、正答を選ばないと恐らくは先に進めない(バッドエンドとか)のではないかと。体験版中に2回ほど(練習含む)機会がありましたけど、あまり面白いシステムとも思いませんでした。まぁ、「愛Cute! キミに恋してる」のQ&Aよりかはましですけど。
 立ちCGは今回も後ろ姿を見せまくり。こういうのもお家芸というんですかねぇ。ただ、どうしてか横向きが見当たらなかったです。しかし、たまひよ氏の絵はハードSFには向かないなぁ。男性キャラはともかく女性キャラがねー。仕方のないことなんですけど。
 どうでもいいことですが主人公以外にもボイスがあります。その声優が非常に有名な方で、しかも個人的にタイミングがドンピシャだったものでかなり笑ってしまいました。かなりシリアスなキャラでどうも主人公のライバルっぽいのにどうしても寛@「家族計画」の声に聞こえてしまって。本編買ってもこのへんは大変そうです。
 まとめとしてはこちらも「ゆのはな」と似たような感じかなぁ。買いはするけど、という。あまり評価が芳しくないのは「パルフェ~ショコラsecond brew~」の体験版からそれほど間を置かずにプレイしているからかも。

2005年3月6日(日)
今年初めての
 「Pure×Cure」のゲーム感想をアップしました。前のゲーム感想から実に2ヶ月以上が過ぎています。いかに1月はソフトを買わなかったとはいえ長すぎ。ブランクのせいか書くのにかなり手間取ってしまいましたし。作品としては素直に次に期待、というところでしょうか。注目だけはしていきたいです。

 ガンダムSEEDDESTINY。誰しもがまたかと思う総集編。というかSEED復習編といった方が正確なのですけど。取りあえずやる気がないなら休めといいたい。来週も凄まじく強引な因縁が展開するようでなんだかなぁ、という。

 メジャー15話。待望の川瀬涼子が登場した瞬間、全国の視聴者は固まったとか固まらなかったとか。誰が聞いても巧いとは思えない彼女の声優は何と遠藤久美子。一体、何の関連があって? はなわに引き続きということなんでしょうか。つーか、彼女のアフレコされた声を聞くなんて「キャプテンラブ」以来ですよ。相変わらず限りなく萌え度の低い声質ですな。原作以上のハイスピード展開のおかげで川瀬涼子というキャラ自体、あんまり印象に残らなそうだしなぁ。
 まー、それはともかくやっぱりというか下着関連のエピソードは省略。下着描写はなくともやりとりは欲しかった。吾郎のセリフが実にらしくて良かっただけに無念です。

 仮面ライダー響鬼6話。うーん。てっきり先週やられたという「ざんきさん」とやらが今回名乗っていたイブキかと思ってました。画面上にどれだけ出るのかはわかりませんけど、関係者は意外と多そうですねぇ。
 もはやアクションと呼ぶべきかもわかりませんが取りあえず蟹をひっくり返すシーンはさすがに無理があるのではないかなかと。

2005年3月13日(日)
SEVEN BRIDGE
 見事に1週間ぶりの更新で申し訳ありません。それほど忙しい訳でもなかったんですけど、代わりに更新するほどのネタがほとんどなかったという。タイトルにあるように「SEVEN BRIDGE」をプレイしていたんですけど、どうも日記に書くタイミングが難しくてズルズルと過ぎてしまったと。

 ガンダムSEEDDESTINY21話。初っ端からお約束の朝起こしに来て鉢合わせイベント発生。一体どこのエロゲーかと誰しも思うこと必至。で、今回は極めてわざとらしい「運命」の演出でしたが、そんな回に限って作画レベルが最低レベルという噛み合わなさ。おかげでステラが(濡れたせいもあって)カガリに見えるという罠。なんだかSEEDの時を思い出します。

 メジャー16話。これまでもアレンジしたり、カットしたりすることはあった訳ですけど今回はさすがに酷すぎます。とにかくオチの箇所を決めて、そこに向かって全力でカットしていくという作りなのでもうため息ものの出来。ただでさえ出番の少ない涼子なのに卓球のシーンは丸々カット。おかげで実は負けず嫌いというポイントが綺麗にスルーされてしまっています。ギプスを外すシーンもなく、吾郎の落胆に対する小森のモノローグもないというないない尽くし。特に小森のモノローグのような大事なセリフをカットするなんてねぇ。来週はいよいよ大会ですが、まさか1回戦が1週で終わるなんてことはないですよね?

 仮面ライダー響鬼7話。今週は(恐らくは来週も)とても地味で脇役な主人公。つーかライバルはイケメンだわ、弟子は可愛い女の子だわ、名前通りにちゃんとバイクに乗っているわと主人公交代の危機というくらいに条件が揃っているデスヨ。まぁ、ラッパはどうよ? という気がかなりしますけど。

 「SEVEN BRIDGE」。まさに巷で言われる通りの作品でした。名作になり損ねた作品。というより未完成品なんですけどね。しかも、その理由が金銭面かスケジュール面ゆえという悲しさ。恐らくは年度末で延期したくとも延期できなかった(ちょっとくらいはできたでしょうけど1ヶ月未満じゃどうにもならない)というのが最大の理由でしょう。
 しかし、それでも本作には光る魅力があります。というより4章まではしっかり仕上がっていますから、ここまでなら何の文句もないんですよね。これ以降はボイスが途切れるわ、エピソードを大幅カットだわ、とまるでジャンプの打ち切り漫画のような急転直下ぶり。あるいは未完成のまま雑誌に掲載されてしまった漫画のよう。一部だけ(グラナダのHシーンとか)それまでのクオリティで作られているあたりが。それでも最低限のものに仕上げてあるのが良くもあり悪くもあり。普通なら打ち切り漫画に良い印象は持てないですけど、本作のエンディングの出来は未完成でありながらも良かったです。それがまた激しい未練を呼びます。ファンディスクで補完されても意味はないし、(購入者には格安で)完全版を出してくれないものですかね。

2005年3月14日(月)
絶対地球防衛機メガラフター体験版
 「SEVEN BRIDGE」を出したばかりのライアーソフトから早くも次作の体験版が、ということで試してみました。で、のっけからなんですけどボイスもなければムービーも入っておらず、イベントCGさえないのに137MBは大きすぎるのではないかと。この程度のお披露目内容ならもっとコンパクトにお願いしたいものです。クオリティなんて下げて構わないんですから。
 ライアー初のロボットものということですが、いつもの通りストレートな作りであるはずがありません。メガラフター(?)はその巨大な体を持って戦うのではなく笑いで戦います。攻めてくる宇宙人はどうやらユーモアに弱いという設定なので。…………。じゃあなんで巨大ロボットなのか。というツッコミが各所から起きそうです。起きない訳がありません。が、果たしてこれに応えてくれるかどうかは全くの不明。雰囲気作りだけじゃないならいいなぁ(遠い目)。
 戦闘シーンはカードバトルを採用。カードの内容はもちろんお笑い関係。ボケとか下ネタとか書かれています。説明がないのでルールはサッパリなんですが、「行殺新選組ふれっしゅ」のキンノーファイトをイメージすれば大きな間違いはないかと。特に見た目は。
 シナリオは笑いで戦うロボットもの、という割にはギャグ要素は全くと言っていいほどなく拍子抜けな感じ。ストーリーは極めてオーソドックスで正直ライアーらしくない印象を受けました。まぁ、2話目以降でこの印象が変わる可能性はそれなりにありそうですが(なんといっても自己紹介的な内容なので)、あまり大きな期待はできないかな、と。
 それより気になるのはボリューム。全13話ということですが1時間足らずで終わってしまう1話を考えると不安ばかりが募ります。時間だけでなく1話で書かれた薄い中身(しかもこれが前編で2話が後編)を考えると豊富なストーリーはとても期待できません。はっ!? もしや「SEVEN BRIDGE」のような一本道ゲーですか。本当にその可能性もありそうで怖いです。選択肢いっこもなかったし。
 今さら動かすことのできないキャラクターデザインに何か言っても詮ないことだとは思いますが、ロボットのデザインが良いのに反して人物はかなり軽い感じがします。塗りも含めてもうちょっと重みがあると良かったのではないかと。あとヒロインたちの顔がほとんど同じに見えるのは私だけでしょうか。絵だけで客を呼べる原画ならハンコ絵でも一向に構わないんですけどねぇ。
 まとめとしては、このままでは全ての面で「ぷろすちゅーでんとGood」に軍配が上がりそう。

2005年3月19日(土)
へんし~ん!2開始
 メジャー17話。さすがに1回でブラックトライアングル戦は終わらず一安心。三つ子の声もほぼ予想通りでいい感じです。しかし、今回は沢村のかーさんに対するコメントがカットされてたのが残念。いかにも沢村らしいコメントなのに。
 エンディングテーマ変更。旧バージョンはボーカルはともかく映像は手抜きの匂いがしていたので良い変更かと。寿君はちょっとおしゃれすぎるような気がしないでもないですけど。あれで小学4年生(しかも野球小僧)って将来はすごいたらしになりそうな感じですよ。

 「へんし~ん!2」。ミニブックレットに釣られて通販で購入。通販を利用したなんて「Fate/stay night」以来ですわ。取りあえず1周目終了。心の赴くままに進めていたらバッドエンドでした。
 1周終えての感想は前作同様なかなかの好感触。前作が気に入った人は大抵、満足できそうな予感がしています。反面、前作からの大幅な飛躍を望んでいるとツライかも。何分まだ1周なので断定はしないでおきますが。
 2としての売りである同一シーンにおける変身選択は微妙な感じ。幾つか遭遇したのですが、基本的には見た目が変わるだけで構図は同じなのでどうもそれほど意味が感じられません。構図が変わる場合もあるのですが、選択肢がターゲットに会う前だったりする(つまり選択肢毎にターヘットが違う)のでやはり選択そのものには意味がないような。まだメインヒロインに対しては見ていないですけど、パッケージ裏を見る限りではどうも同じようですからねぇ。
 ただ、この「変身の選択」というやつは前作で最も要望が多かったらしいのですけど、私はまるでそんな要望は持たなかったので他の方にはこれが重要なのかもしれません。個人的には構図が変わるとか戦略的なものがあるとかすれば面白いと思うんですけど。
 ここまでで気になるところは前作ヒロインの扱い。言うまでもなく主人公は前作とは別人なんですけど能力は同じということで、瑚乃葉や柊那は2の主人公を前作の主人公と勘違いして体を許してしまうという微妙さ加減。どうものちのちまで本人たちは気付かないということで「寝取られ」とも言い難くなんとも。確かに事実としては寝取られなんですけど効果としては違うような感じでどうにも中途半端。前作の主人公だって登場するのだから、普通にそれで良いような気がするんですけどねぇ。要はファンサービスな訳ですし。つーか、このゲームで「寝取られ」なんてユーザーは望んでいないのではないですかねぇ。
 ちなみにブックレットの内容はいつもの購入価格との違いから値段とか考えなければ悪くなかったです。あかざ氏のラフカットは以前から好きですし。CGは今でも充分レベルは高いんですけど、実際はラフの方が(原画と比べても)もっと魅力的ですからねぇ。
 それにしても雫芽先生は2番目のデザインが良かったなぁ。メガネでないということもありますけど、お姉さんキャラとしては水沙希を含めてもこれが一番のような。個人的にはあかざ氏の絵は変に奇をてらわない方が見た目に映えると思うだけに残念。衣装くらいならともかくねぇ。

 ソフトハウスキャラの新作「Dancing Crazeis」の情報がちょっとだけ更新。予想は半分当たって半分外れた格好。死神さんはてっきり「アルフレッド学園魔物大隊」のリリスかと思ってましたよ。暗殺人形は予想通りアーティで他の二人もいるようです。気になるのはこの3名の扱い。まさかヒロインなんでしょうか。同じ世界な訳ですからとーぜん一義もいるでしょうし。うーん。

2005年3月20日(日)
へんし~ん!2継続中
 ガンダムSEEDDESTINY22話。なるほど。あの滑稽な指揮官ぶりを披露するために彼は生き残ったのですな。二枚目ばかりの作品にあってはいいアクセントです。
 ようやく本格参戦のアークエンジェル。ちょっかいをかけてきた訳ですけど、答えは出たんですかねぇ。

 仮面ライダー響鬼8話。いかに専門分野が決まっているとはいえ、基本は手助けしないというのは驚き。余裕なのかそれとも別の理由からか。ザンキさんとやらがやられたことは考慮するに当たらないんですかね。

 「へんし~ん!2」。1人目はメインヒロイン野城珠々香。
 エロ重視のゲームにしてはシナリオはなかなか。メインライターは前作に参加していなかったということでちと心配していましたが、意外と悪くないです(たまに首をひねりたくなる文章はありますが)。珠々香が主人公を気にするようになる過程はそこそこうまく書けているのではないかと。猫の小物を選ぶイベントなんかはかなり説得力のある効果的なイベントだと思います。まぁ、それも高嶺の花であるはずの珠々香を最初から呼び捨てにできていたり、当たり前のように話せていたり、相手も積極的に話しかけてくる、といった点を気にしなければの話ですけど。どう考えても普通はそれが一番大変な訳ですから。他人からの脱却が。
 変身のイタズラに対する前科(?)の扱いはちょっと残念。真面目な意味においてはあれで構わないんですけど、彼氏彼女になったあとにはもうちょっと何らかの会話が欲しかったです。例えば(本気でないにせよ)健康診断の一件を咎めるだとか。せっかく通りすがりのヒロインではないんですし、そのあたりの差別化もあるとより良くなるのではないでしょうか。ただでさえヒロインは主人公の私情が入る分だけでなく、後の展開のこともあってイタズラは大人しめですし。
 2人目は恋水月。
 こういう選択の仕方は自分の首を絞めるとわかってはいても止められません。あまりにもキャラごとに好感度が違い過ぎ。
 シナリオは珠々香に比べると今一つ。祖父のキャラは面白いんですけど、肝心の月に関するあたりがどうも描写不足。事実上、一目惚れでありながらそうではない流れで進んで最後にそれが明かされるものだからプレイヤーとしてはイマイチ釈然としない感じがしてしまいます。それと珠々香と親友であることをシナリオにほとんど活かしていないのが残念。今のところはバッドエンドの3P前の会話くらいでしょうか。でも、この会話もここにしかないということで唐突感はかなりのものがありますけど。Hシーンに入ること自体に驚くなんて年を通してもそうないですよ。

 戯画の「パルフェ~ショコラsecond brew~」のCMムービー3を見る。作品内のムービーだけでなくこうしたものを作るのも面白いですね。第一弾もファンには充分なアピールになったでしょうし、今回のは発売を間近に控えてユーザーの期待を高める効果があるのではないでしょうか(少なくとも私にはありました)。初出っぽいCGも幾つか出ていましたからね。
 悩んだ末に予約はソフマップで。いつもはヨドバシ派の私ですが予約特典に釣られて。実のところショップ特典はわからないままで、夜に確認したらどこの店もアップしていたという悲しい事実。結果としては明日香がお気に入りなんで良かったです。
 シナリオとしてはライターである丸戸史明氏の好みを考えると里伽子に高い期待を寄せています。「初めての〇〇」とか好きですからねぇ。加藤あおいしかり、秋島香奈子しかり。しかし、里伽子の描き下ろしはどこにも見当たらないなぁ。まー、かすり&絵麻も同様ですけど。

2005年3月23日(水)
絶対地球防衛機メガラフター体験版2話
 すでに二日前の話ですが「へんし~ん!2」のゲーム感想をアップしました。当サイトにあるまじき早さでアップできたのは前作同様のボリュームであったからなのですけど。個人的にはこういうお手軽ゲーは大作ゲーの箸休めに最適なので今後も作り続けて欲しいです。どこのメーカーに限らず。どれも「Fate/stay night」みたいな長さでは困りますからね。可能なものならシリーズを続けて欲しいですが、あかざ氏の全く違う企画も見てみたいしと難しいところ。

 「絶対地球防衛機メガラフター」体験版第2話。今回の配信はシナリオデータのみということでわずかに250KB。じゃあ一切、追加画像はないかというとそんなこともなく。つまり、1回目の配信内容に立ちCGなどの必要なデータは入っていたと。製品版と体験版の違いはありますが、「行殺新選組ふれっしゅ」の時と同じなんですな。
 2話目ということでゲームシステム部分の説明もされていました。捕獲した宇宙人をこき使って予算を稼いだり、カードにする笑いのネタをやっぱり宇宙人に探させたりとライアーらしく非常にブラック。笑いで敵を倒すあたりも含めてどんどん正義の味方というイメージからは離れていく感じ。まぁ、最初からそうじゃないという話もあるかもですが。
 で、プチプレイしたゲームシステム部分はイマイチ面白味に欠ける印象。名目としてのゲーム部であることは否めない感じです。見た目にそれほど楽しくないのもちと厳しそうです。少なくとも体験版ではカットや早送りができないし。
 シナリオはかなり良くなりました。というか、自己紹介パートから脱却したおかげでテキストとしての面白さを追求できるようになったようで、それなりに笑えるように。特に万城目博士が良い味出してます。典型的な〇チガイさんなんですけど、こういう話には必要不可欠の人材なんでオーソドックスでも充分面白いです。
 イベントCGらしいイベントCGは相変わらずなし。これはやはり体験版だから入っていないと見るべきですよねぇ。それっぽいものはホームページ上には見られますし。
 相変わらずボリュームに不安はありますけど、期待度はやや上昇しました。有力タイトルとバッティングしなければ買うかも。

2005年3月24日(木)
カルタグラ・ツキ狂イノ病体験版
 PUSH!!バージョンをプレイ。
 取りあえず何よりも言いたいことは2時間もあるならセーブ機能くらいつけてください、と。そうでないならせめてボリュームを書いておいてください。それくらい言われないとわからないものかなぁ。常識レベルだと思うけれど。おかげで2度もやり直す羽目になったですよ。
 昭和26年の上野を舞台に猟奇殺人が次々と起こる中、ヒロインの依頼を受けた主人公は消息知れずの双子の姉を探すことに。そんな感じのストーリーなんですけど、どうも中身の方は微妙な雰囲気が漂っている感じです。
 これまで公開された情報から判断する限り、非常にシリアスで緊迫感のあるゲームかと思っていたんですが、どうもそうではないようで。や、基本はそれで間違っていないんですけど、細部がどうにも話が違うってな有り様なんですわ。
 公開済みのCGを見てもギャグが入る余地はなさそうなのに、ああそれなのに。まず原画がとても怪しいです。雑誌などでメインヒロインがポーズをとっているようなカットは昔のギャグでいうところの決まった時間だけシリアスな顔を維持している状態ってやつで立ちCGになるといきなり馬脚を現します。表情に安定感はなく固さが残っており、角度が付こうものなら別人級の変わりよう。しかも、恐ろしいことにシリアスなはずのゲームでデフォルメ表現の大きな汗だとか青筋だとかを使います。つーか、シリアス時のそれに比べて明らかに可愛くないんですよ。さすがにそれはないんじゃないかと。
 シナリオにおいてもそれは同様で主人公たちの会話は現代そのもの。まぁ、ディテールには我慢するとしても「怒っているみたいですよ?」というようなセリフを終戦間もない世界に生きる主人公に言わせるのはさすがに勘弁して欲しいです。この調子だと製品版には2ch語やアスキーアート、ガンダムネタなんかが出てきかねません。
 他にも登場人物たちの言動がどうも軽いというか薄っぺらい感じがします。主人公が「こいつがこんな反応を示すなんて珍しい」なんて言っても、それまでがそれまでだから全然納得できないんですよね。隻腕の犯罪組織の幹部が会ってすぐさま組織の掟に触れることも厭わないほどヒロインのことを気に入るとかねぇ。
 総じて制作スタッフは何がやりたいのか全くわからない。それが体験版をプレイして私が得た収穫です。ユーモアは構わないと思いますけどギャグやデフォルメはどうかと思うのですよ。やっぱり原画家が総監督ってのは駄目だなぁ、と個人的には頷いてしまったり。たぶん、買わないと思います。期待すべきものが何も見えなくなったんで。

2005年3月26日(土)
パルフェ~ショコラsecond brew~1回目終了
 今週のお買い物は「パルフェ~ショコラsecond brew~」、「ANGEL TYPE」、「ゆのはな」、「MERI+DIA」、「魔王と踊れ」の5本。我ながらちと買い過ぎ。この分なら4月は何も買う必要がなさそう。ま、買わないという意味ではありませんけど(爆)。この中で予約した「パルフェ」だけ横浜のソフマップで買ったんですけど、あそこはホント勘弁して欲しいですわ。理由はわからないけどとにかく遅い。今回はエロゲ売り場のレジが混んでいたので隣のレジに行ったんですけど、もうどうにもならねぇ、って感じでした。レジが二つでフォーク並びで4番目に並んでいた私までなぜ10分近くもかかるのか。手際が悪いにも程がありますって。コミケなら暴動が起きてますよ(知りませんけど)。しかも、そこの売り場だけならともかく、コンシューマー売り場なんかも同じように遅いんですよねぇ。もう一度、研修からやり直して下さいと。

 「パルフェ~ショコラsecond brew~」。1人目は雪乃明日香。
 まずは迷うことなく本タイトルから。通常なら期待値の高いものは後に回すのが自分のためなんですけど、これだけは無理。後にするくらいなら他のタイトルなんて買いません。現在、丸戸史明氏に勝るライター買いの対象はいませんからねぇ。しかも、かなり個人的好みを満足させてくれるキャラデザインときてはねぇ。
 1周を終えての感想は素晴らしく良いです。期待した通り、いえそれ以上の出来に仕上がっているかと思います。ゲームの設定の空間作りが実に巧み。心地好い雰囲気ができていてあっという間に世界に引き込まれます。そして、さらに洗練された軽妙な掛け合いの数々。ただ読み進めることが本当に楽しくて嬉しくなる。こんなソフトにはなかなか出会えません。
 移動先選択システムが改良されたことでゲーム進行は実に快適。ストレスとは無縁の環境作りができているのではないでしょうか。「ショコラ」は少しばかり難しい面があっただけに拍子抜けするほど簡単で逆に心配になってきます。
 シナリオは気のせいか、共通シナリオが随分と減ったような印象を受けました。ほとんどが選択式になったせいもあるとは思いますけど。そのせいか、ファミーユのイベントがなんとなく少なく感じられます。舞台は間違いなくファミーユなのに。キュリオの時よりも困難な状況にありながら、それほど切羽詰まった感もなく日付もぽんぽん進んでいくからだと思いますが。
 明日香シナリオとしては正直それほど見るべきところはありません。ほとんど起伏なく進んでいく平坦な物語なので会話の楽しさだけが全て(それが大きい訳ですが)。そもそも目的なく同じ大学に通うことを全肯定というあたりシナリオの筋としては……。カップル成立後は全てエピローグと言っても過言ではないです。3回のHシーンは「ショコラ」に比べてかなり頑張っていてエロ度がかなり上がっています。
 イベントスケジュールがいつでも見られるイベントシート。空欄が埋まっていってもその周回の通過ルートがわかってなかなか便利なんですが、どうせならこれに回想シーン機能もつけて欲しかったです。小イベントを自由に見られる方が個人的には嬉しいです。

2005年3月27日(日)
パルフェ~ショコラsecond brew~2~4回目終了
 ガンダムSEEDDESTINY23話。相変わらずカガリの考えは思い立ったら吉日という感じで見ているだけで情けなくなってきますな。実行、説得力ゼロの理想ってのは下手すれば言っている意味さえ理解されないという良い見本。フリーダムの暴れっぷりはただの戦闘狂としか見られてないし。つーか、アスランにさえ伝わっていないのはさすがに笑いましたよ。それと西川キャラは忙しいからさよならなのね。個人的にはグフだけ預けて議長と一緒に帰っても良かったんじゃないかと。それともお約束のセリフが言いたかった?

 メジャー18話。まるで詰め込み教育を思わせる怒濤の展開に段々と見ていて辛くなっていきました。やっぱりスピーディな展開といっても限度があるやね。ブラックトライアングル戦が今回で終わることは予想範囲内だったのに、それでもきつかったからなぁ。

 仮面ライダー響鬼9話。なんかイマイチ蟻に見えなかったのは気のせいなんでしょうか。最初のクモとそっくりに見えましたよ。
 物語はいよいよ本筋が動きだした、というところでしょうか。今後の展開が楽しみ。ただ明日夢はなぁ。色々と見ていられないデスヨ。あの引きもどうかと。

 「パルフェ~ショコラsecond brew~」。2人目というか2周目は夏海里伽子ノーマルエンド。
 エンディングまでのどうなるかわからないドキドキ感がすごく良かったんですけど、ノーマルエンドという扱いのせいで台無し~。あれじゃ推理場面をカットした推理小説同然ですって。それどころかエンディングで謎が増えてるし。昨日の日記で書いた心配がまんまと当たってしまった感じですわ。「ショコラ」の時はバッドエンド扱いだったから別に構わなかったんですけど今回は違いますからねぇ。純粋に完成品からシナリオを差し引いたのがノーマルのようだし。
 3人目というか3周目は花鳥玲愛ノーマルエンド。
 これも里伽子シナリオの時と同じ。いきなりな感じのノーマルエンドが泣けてきます。それと主人公が特別何かしたように見えないのに、実は着々と好感度を積み立てていてとんでもない勢いで好かれているというのがなんともな感じで正直、置いてきぼりでした。
 ファミーユの成長に関しても「ショコラ」の時と同様、成果が出るのがあまりにも早すぎるのがねぇ。うまくいき過ぎというイメージばかりが残って少しも苦労した姿が見えないのがどうにも。おかげで倒しがいのあるライバル店というキュリオの役目が霞んでしまっているし。
 4人目は涼波かすりトゥルーエンド。
 明日香と同じくてっきりエンディングが一つしかないと思ったらいきなりのトゥルーエンド。ノーマルエンドもあるらしいです。えーと、これまでと同じにプレイしているつもりなんですが一体何が違うのやら。そもそも嫌な予感がしているのですが、トゥルーエンド条件を満たした後でノーマルエンドを見られるんでしょうか。イベントシートを見る限りではトゥルーとノーマルの条件に差が見られないんですけど。
 閑話休題。
 かすりシナリオはなかなか良かったです。個別シナリオ突入後も起承転結がしっかりと用意されていて物語として楽しめました。やはり山もなければ谷もない順風満帆すぎる展開はちょっとね。尊敬と憧れ、追いつきたい心、ファミーユの味。見栄と本心、似たもの同士のすれ違い。異なる二つの障害をうまく一つの話に絡めて仕上げていて感心。ちと板橋店長が便利に活躍し過ぎなのは多めに見るべきかな、と。まぁ、普段は本気で存在価値がない人だからね。なぜ起用されたのかわからないくらいに。
 それにしても本シナリオのファンサービスには恐れ入りました。まさか「V.G.NEO」の曲と演出が取り込まれているなんてねぇ。心から恐れ入りました。スタッフ座談会の発言は冗談かと思ってましたよ。

2005年3月28日(月)
パルフェ~ショコラsecond brew~5~6回目終了
 5及び6周目は風美由飛のノーマル&トゥルーエンド。
 6周目まで進んでようやく1人のヒロインの両エンドを見ることができました。さらにイベントシートのフラグが立ったのか、由飛のノーマルエンド後に玲愛と一緒にトゥルーエンド条件が記載されていました。これを見る限りではノーマルとトゥルーエンドは自在に見られそうなんですけど、わからないのがかすりシナリオ。これだけは未だにノーマルとトゥルーの条件が同じで狙ってノーマルを見る方法がわかりません。まぁ、由飛シナリオのノーマルから判断するなら、どうしても見なくてはならない、ということもなさそうですけど。
 すでに5周目ということで既読シナリオが増えたということもあるんですが、それにしても個別シナリオに入るまでの由飛のイベントは少なかったです。てっきり気のせいかとも思ったんですけど、数えてみると実際に少ないんですよねぇ。やはり、トゥルーエンド条件のために玲愛のイベントを追わなくてはならない反動でしょうか。確かに余裕は1個くらいしかなかったようですし。
 ノーマルエンドとしての扱いは悪くなかったです。「ショコラ」の時と同様、一応は幸せだけどまだ解決できていないことがあるんだよ、という引きだったので。里伽子シナリオのように訳のわからないままエンドというのはちょっとね。しかも、状況だけはかなり幸せそうに見えるし。
 由飛シナリオとしてはかなり良かったです。玲愛とのコラボレーションイベントはシステムと呼応した効果もあって二重丸。確かに玲愛ノーマルの時には若干の物足りなさが残っただけに嬉しい変化でした。フラグの立て方(イベントの内容)も納得のいくもので設計のうまさを感じます。
 個別シナリオは世間的に評判がもうひとつだった「ショコラ」の真名井美里シナリオのリベンジか、というくらいに気合いが入っていて驚きました。メインヒロイン(というかパッケージを飾るキャラ)に相応しい怒濤の展開を見せてくれたと思います。正直、明日香シナリオと同じゲームとは思えないくらいですわ。ボリュームも方向性も正反対だし。
 恋の成就の仕方もなかなか新鮮で面白かったですし(つーてもノーマルだと心情は主人公寄り、トゥルーだと由飛寄りだなぁ)、そこからノーマルエンドではなかった展開への繋ぎも違和感なく書けていたのではないかと。上でも少し書きましたが、この作品って「こうなった時しかこの展開にならない」という感じの条件付けがかなりうまいと思います。
 ただ、ラストへの流れは読みやすいのでもう一歩、悲壮感にピンと来るものがなかったのが残念。個人的にはヒント出し過ぎかな、と。その割には明日香が何をしていたのかよくわからないんですけど。主人公と同様、手伝いってことなんですかね。
 そういやCMムービー2のオチのセリフが本編からの引用とは思いも寄らずかなりビックリしました。

2005年3月30日(水)
パルフェ~ショコラsecond brew~7~9回目終了
 7周目は花鳥玲愛トゥルーエンド。
 24日まで由飛シナリオと同時攻略可能だったので随分と楽でした。まぁ、今回は手間がかからないシステムなんで最初からでもそれほど苦労も時間もかからないんですけど。
 予想通り、選択肢は違っても個別シナリオ突入後しばらくのおおまかな展開は由飛シナリオと同じ。バレンタインデーの制服交換イベントって絶対Hシーンのために用意したアイデアだよなぁ。だってそれ以外に特に意味がないし。もちろん、その配慮にはひたすら感謝するのみなんですけどね。ただ、どうも玲愛にファミーユの制服は似合わないような気がしました。由飛はどちらも似合うと思うんですけど。立ちCGのポーズのせいでしょうか。
 バレンタイン後のイベントは由飛シナリオと分岐してくれて一安心。内容もネタはパンチ力不足ながら落とし方が非常に巧妙なんでかなり満足しました。ただ、私はライバル店のチーフである玲愛が好きだったので移籍は微妙。ツンデレ系キャラは大抵、凛々しい頃の方が好きなんで。つーか、私の中で里伽子株は上がりまくり。本人のシナリオじゃないのに。さすがに二段オチの方までは読めなかったですよ。それにしてもキュリオ本店は3月でもデイタイムは半袖、ミニスカートなんですねぇ。働いている本人たちは良いけどお客側からするとあまりに寒々しいよなぁ、あの外見。
 8周目は夏海里伽子トゥルーエンド。
 本当は恵麻シナリオに進もうかと思ってフラグ立てをしていたのですが、同時攻略が可能な状況にあったのであっさりと誘惑に負けて里伽子シナリオへ。やっぱり私の場合、苦手キャラを後に残すのってよくないですわ。
 で、その里伽子シナリオなんですが、ちょっと凄いです。これまでの氏の全作品と比べても間違いなく群を抜いています。もともと全キャラ中、最も丸戸史明氏が力を入れているだろうなぁ、と思って望んだ訳ですが、実際は予測の斜め上をいってました。正直、これまでのシナリオのことが吹き飛んでしまうほどの衝撃でしたよ。もう一度、最初からプレイするとさらに驚きが増しそうな気がします。
 風呂場の中と外での恵麻と主人公の会話のシーン。恵麻の忠告を無視する主人公のことをプレイヤーはちっともわかっていないと思いながら進めていて、実際にはプレイヤーもちっともわかっていないという二段三段構えの展開(恵麻含む)。実はわかっているつもりの恵麻も本当は全然わかっていないという事実。驚きです。
 ホントに少しなら気になる箇所は幾つかありました。なぜコンタクトからメガネへ、という展開を入れたのか。裸眼からでは駄目だったのかとか、位牌が残っていたのはなんだか都合が良いなぁ、と考えたこととか。でも、まさかそこにあんな真相へのヒントがあったなんて気付きませんて。こういうのも誤読を誘われたというんですかねぇ。
 主人公にとっての「思い当たる節」の散らばらせ方も見事。里伽子に告げられた時に映像のフォローがなくとも、次々と符号が合って絡まった紐が解けていくような感覚が頭の中でありました。1度目のHシーンの真相とかはまさに氷解って感じ。
立ちCGも実は伏線というあたりが恐ろしいです。通常正面カットは左手がダラリとして力が入ってない感じだし、腕組みカットは確かに右腕で左腕を支えています。
 とにかく恐れ入りましたという仕上がり。こう来ると不可解だったノーマルエンドも落差を狙っての演出なんでしょう。微妙な差異がさらに感動を深めますしね。いやはや、私は氏のファンのつもりで見くびっていたのかも。嬉しすぎる誤算です。もしかしたら、今年はこれで勝負は決した可能性が。
 9周目はロンリーなのにそうは見えないエンド。
 「ショコラ」同様、やっぱりありました。誰とも結ばれないエンド。他のゲームと違うんで一見の価値あり。ちゃんと用意されたテキストを読み逃すなどもったいないことです。ただ、オチは里伽子あたりにつけて欲しかったです。ちと消化不良。

2005年3月31日(木)
パルフェ~ショコラsecond brew~10~11回目終了
 10、11周目は杉澤恵麻ノーマル、トゥルーエンド。
 やっぱりというかなんというか、プレイ前の予想通りの方を最後に残してしまいました。自業自得とはいえテンションの下がること下がること。「ままらぶ」の涼子さんは全然平気どころか、むしろかなり好きでも恵麻は駄目なんだよなぁ。あのやりとりは冗談だから笑えるのであって本気だとやはりついていけません。シナリオで主人公も心配していたけど、明日香あたりに知られたら果たしてどんな反応を示すか。辞めてしまっても不思議はない気がします。
 ノーマルエンドは予想外にもHシーンなく、さっくりと終了。てっきり同じフォーマットかと思っていただけに驚きました。まぁ、それだけの事態ということなのかも。
 トゥルーエンドルートは里伽子シナリオを終えているとスタッフロール前がとてつもなく重く、悲しいです。里伽子の事情をプレイヤーは知っているので、全く知らないままの恵麻の言動が徹頭徹尾、痛すぎます。2月にファミーユで嫌味を言うのも、シナリオに直接のシーンは書かれていない里伽子を糾弾するシーンも、恵麻が里伽子に土下座するシーンも、全てが上滑り。里伽子からすれば目の前をピエロが踊っているだけ。しかも、その滑稽なピエロこそがある意味、全ての元凶という不条理。土下座のイベントCGの隠れたところで里伽子がどんな表情をしているのか、それだけが気になりました。
 そしてエピローグ。普通にウエディングドレスとか着てめでたしめでたしじゃなくて良かったです。ファミーユ本店ができるまでの2年。誰にも悟られないよう手術とリハビリに励んだのでしょう。ただ笑えるようになるために。真意がどこにあるのかはわかりませんけど。最初は祝福するつもりだったけれど気が変わったのか、それとも最初からそのつもりで執念で治したのか。どちらにせよ、未来がどう転ぶにせよ恵麻に悟らせないのが里伽子の優しさなのでしょう、きっと。だから、もし治らなければ何も言わずに二人の前から消えていたのではないでしょうか。
 里伽子の境遇はどのシナリオでも同じなのだけれど、恵麻シナリオだけがどうしても重いです。色々と因縁があるだけに切り離して考えることができないですから。フラグも重なってますしね。

 かすりノーマルエンド以外は終えたということで初回特典の小冊子を読む。プレイ前の紹介編として最適な内容。テキストだけでも丸戸史明氏の文章は面白いと当たり前のことを再確認。オチも期待通りで良かったです。やっぱり、このオチを担う人物こそが本作のメインヒロインだよなぁ、と改めて思ったり。
 ゲーム感想は近日中に。その前にもう一度、里伽子シナリオをプレイしたいですけど。


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