徒然なる日記

ほとんどがゲームに関するネタです。もしかしたら気のせいかもしれません。

2006年12月1日(金)
遥かに仰ぎ、麗しの1回目終了
 1人目は鷹月殿子。
 想像以上の面白さと長さでした。私が遅いせいもありますけど、それでも9時間くらい。共通シナリオが短い作品なので2周目以降もあまり変わることのない時間がかかりそうです。あくまで他のヒロインも同じくらいボリュームがあるなら、ですけど。
 昨日の段階でもすでに好感触であることは書きましたが、1周目を終えてもそれはあまり変わりませんでした。主人公と殿子の心の交流が余すことなく書かれています。他人から友達に。友達から父親に。父親から恋人に。これ以上はないほどと表現するとさすがに過言でしょうが、そう書きたくなるほどにしっかり表現されているのです。主人公、ヒロイン、ヒロインの親友と複数の視点まで用意して。しかし、こうなると夢想せずにはいられません。「こなたよりかなたまで」も同じくらいボリュームがあればこれほどの描写をしてくれたのだろうか、と。
 閑話休題。
 シナリオは良い出来だったのですが、盛り上がるだけも盛り上げて最後はやや肩すかし、という落着でした。殿子が力強い意志を獲得する話としてはこれで十分なのだとわかりますが、物語としてはまさにこれからというところで終わるので軽いストレスが。まるで「戦いはこれからだ」と終わってしまうジャンプの打ち切り漫画のようです。
 エピローグもなかなかにテキトーで謎に満ちています。それまでの苦悩が嘘のようなおざなりな解決。この結末しかないとしてももっと見せ方があるような。何年後かも書かれていない、今の殿子がどんな生活をしているかも不明、僻地にある学園に卒業生たちが日常のようにどうやって集まっているのか。うーん、ここまでが良かっただけにもったいないです。
 シナリオ中にはけして大きな問題ではない(?)ものの、純粋に疑問に思う箇所も。
 Q.司は戦闘機なんて操縦できるの?
 Q.うろたえていないだけでなぜ殿子が非処女だと思えるのか。他のゲームならいざ知らず、この設定でいくらなんでもそれはあり得ないですよ。つーか、悪い虫がついていればそれが婿にされているでしょ。殿子の境遇と性格を考えればとんでもない侮辱とさえ言えますよ。
 ところで主人公の名前は滝沢司というのですが、印象的な名前というものはどうもすぐに他の作品を連想してしまいます。それがシリアスな作品だと尚更に。滝沢と言われると私はどうしてもブラックはいないのかとか、国電パンチは? とか考えてしまいます。司という名前からはやはり「家族計画」ですか。というかエロゲーにおいては司という名前はロリコンなのか、なんてことを考えてしまいます。

 propellerの「はるはろ!」が遂に無期延期に。それほどまでに荒川工氏の状態は悪いということでしょうか。2ラインを1ラインにするのはわかりますが、その対象が本来なら4作目の方を選ぶくらいですから。普通に考えれば4作目の方を延期するよねぇ。期待していただけにややショックです。

2006年12月4日(月)
遥かに仰ぎ、麗しの2回目終了
 仮面ライダーカブト43話。前回が珍しく面白い後編だったからでしょうか。余波を受けたように今回はあまり面白くない前編でした。
 ダークカブトの正体とは果たしてなんなんでしょうか。ネイティブかとも思いますが、それだとエリアXで監禁されていた理由がわからないし。そもそも喋れなかったんでないの? 天道に擬態しているとしてそれはいつ行われたのか。似て非なるダークカブトというゼクターはどこから、そしてどんな意味を持っているのか。わからないことが多いです。
 闇の兄弟に思わぬ誘惑が。矢車さんとは違ってあっさり惹かれている影山ですが、あれだけでは意味がないのでは。どのみちゼクターがなければ変身できないのだし。それにパンチホッパーでは嫌なんですかねぇ。来週にはもうザビーが出ているようなので答えも出そうだし。変身するのは誰でしょうか。無理だろうけど個人的には田所さんを希望。
 乃木伶治の見た目が変わったのは能力の変化だったですか。ザ・ワールドの次は盗賊の極意@「ハンター×ハンター」とは。もし併用できるなら強すぎですわな。しかも、条件は死にさえしなければいいだけですから。

 「遥かに仰ぎ、麗しの」。2人目は仁礼栖香。
 取りあえずさしたる考えはなく本校系の次は分校系でと考えた次第。第一印象では相沢美綺が気に入ったからという理由でまずはこちら。メガネ? 選択肢にもなかったですね。というか、最後まで進めたことでおおよそわかってしまったのはやはり上原奏はサブキャラらしいということ。それらしい選択肢なんて全くでないし、エンディングなんて暁先生と婚約しているくらいだし。そんなヒロインいる訳ない。これではリーダさんや三嶋鏡花もサブってことかなぁ。お気に入りばかりなんで悲しいです。
 シナリオはどうやら分校系か本校系かでハッキリと担当を分担しているようです。選択肢や頻繁に登場するヒロインのメンツを考えるとまず間違いなく。そして、分校系が恐らくは丸谷秀人氏の担当でしょう。逆の可能性もないこともないでしょうが、その場合は明らかに互いの文体的特徴をわざと交換しているのでしょうね。まぁ、そんなことをする必要性もないから違うでしょうけど。
 互いが好きにやっていることで違和感というか齟齬がなかなか大きなことになってます。というか、主人公がルートによって完全に別人です。本校系ルートが境遇ゆえに教え子を思いやれて頼りになる教師なら、分校系は流されがちで頼りない新米教師という感じで。基本設定は同じ(当たり前ですが)だけにその違いが強く浮き上がってきます。正直、予備知識があっても最初は面食らうほどの差があるかと。個人的には個別ルートに入ってしばらくするまで慣れませんでした。救いなのは2人のライターのレベルがある程度以上は高いことですか。これ片方だけが高くてもう片方が露骨に低いとかであったら大変ですよ。それこそ「てのひらを、たいように」のように。あれは完全に分かれているからまだましですけど、本作は好きな順番でプレイ可能ですからね。
 推奨するにしてもプレイ順序は難しそうです。どちらかに偏って全てこなしてから残りに行くのがいいようにも思えますが、長ければ長いほど主人公のイメージは固定されて違和感は強くなるだろうし、交互にやるのも戸惑いそうだし難しいところです。
 差があるのは演出に関しても同様で次回予告や視点変更のあるなしまで違います。持ち味を出すために文体を摺り合わせなかったのは仕方ないとしても(ディレクションの仕事でしょうから)、演出は揃えた方が良かったんではないですかねぇ。ここまで気にしないなら主人公の過去プロフィールだって別に変えてもいいんじゃ、とか思ってしまいますよ。どうせ人格だって違うんですから。
 テキストは序盤あたりに無駄が多くテンポもイマイチで不安になりましたが、シナリオ分岐して以降はライターも(あるいはプレイヤーも)慣れてきたのか良くなっていきます。しかも、序盤は逆に書くべきことを書いていない感じしたからねー。ソフトボールのメンバー集めに頭を下げる栖香の姿や試合の結着に、外出許可の提出や出発の様子など美綺の時との違いなんかもね。もどかしかったです。
 栖香シナリオを総括すると良くも悪くもシリアスになりきれない、ですかね。本作の特徴として登場人物に深刻な過去や障害が挙げられるのですが、それを最後まで維持できないといいますか。シリアスな空気をキャラクターも支えきれない感じです。たとえるなら解決してみると実は誰も死んでいなかったミステリーのような。もしかしたらそこが本校系との最大の違いかもしれません。
 シナリオの流れに目を向けてみると栖香の言い分にはときどき無理があることがちと気になります。両親が久しぶりに面会に来て以降、周囲と疎遠になりますがこの時、他はともかく栖香が主人公を避ける理由が見当たらないような。他にも決着がつくまでお預けな時もね。主人公には最初から何もないことを考えるとどうも。なんか少しでもネガティブに考えてしまうとキープみたいだし。
 後はラストですか。あの流れであれば栖香とその両親をまとめて説教するかと思ったのになぁ。というか、あの絵に描いたようなすれ違いっぷりにはそれくらいして欲しいですよ。見え見えの伏線であっただけに。ちと欲求不満でした。
 そういや奏を美綺に内緒で料理の師匠にした件は何かの伏線ではなかったんですかね。何らかのサプライズがないなら美綺に秘密にする理由がないような。文体的にもそれっぽく書かれてましたし。
 ヒロインとしてはなかなかの可愛らしさ。主人公と一緒にいたいがゆえに他の教師に用事を聞いて回る(そうすれば主人公が手伝いに来て一緒にいられる)。そのくせ主人公が気付いて指摘すると、そんなことはない偶然だと言い張る意地っ張りな姿は一事が万事というやつでシナリオ全般に及んでおり微笑ましいです。一応は伏線にもなっていますしね。建前と本音、否定と肯定を同じセンテンスに込めてしまう喋りがお気に入り。

2006年12月6日(水)
遥かに仰ぎ、麗しの3回目終了
 3人目は相沢美綺。
 本校系と分校系を交互にこなそうかと考えていましたが、どうやら本校系の方が出来が良さそうなことと、このまま進めてしまうとメガネが最後になってしまいそうだったので調整の意味も込めて分校系ヒロインを連続で。
 次回予告の演出は栖香シナリオともなんだか違います。あちらは予告のセリフが本編中に出てきましたが、こちらはヒロインである美綺の心情吐露になっていて、そのセリフは本編中には(形を変えることはあっても)出てきません。なんか本当に好きにやっている感じですねぇ。
 好きにやっているといえば文体もですか。プルトップということで考えると丸谷秀人氏の文体は「ゆのはな」とも違います。というか、同作のJ・サイロー氏のそれに良く似ています。まぁ、氏の作品はあまりプレイしたことがないのでアレですが、もしシナリオライターの項に健速/J・サイローと表記されていても私は疑わなかったと思います。ほなにーを思い出させるシナリオですよ、ここまでの2つは。とてもあの淡々とした描写のシナリオと同じライターとは思えません。
 先日ちょっと書いた推奨プレイ順序はちょっと出てきそうかも、です。というのも美綺シナリオというのは、栖香シナリオでは終盤でしか解決しない問題が中盤であっさり解決してしまうので。全体はともかく、その中では栖香→美綺の順が良さそうです。逆だと肩すかしに感じたり、あるいはなかなか解決しないことを理不尽に感じてしまうかもしれないので。
 ということで美綺シナリオは秋以降は違った展開を見せるようになるのですが、これがどうにもなんだかなぁ、という雰囲気で。早々に栖香との仲が改善するので、そのあたりの2人のフレンドリーなやりとりは楽しめるものの、それ以外はあまりパッとしません。つまらなくはないのですけど、他のシナリオと比べて重みがなさすぎるのですね。重大な問題を抱えているのが本作のヒロインの共通項かと思えば美綺は違うんですよねぇ。それだけにどうしても真剣味が足りなくなってしまってプレイヤーには物足りなくなってしまう。そのくせ殿子シナリオで難題として挙げられていた地下探索があっさり終わってしまうあたりに釈然としないものを感じてしまうのも難しいところ。もっと言えば成し遂げようとすることにあまり共感できない、ですかね。だから妨害されても達成できても、悲しくも嬉しくもない。共感させるための努力もあまり感じられません。
 一番どうかと思ったのは最後の2文字か4文字か、ってやつ。私はどうしてもわからなかったのですが、それも道理でこのセリフというか単語は最後の宿直室で言っていまたよ、たしか。しかも、その出てこない(はずの)理由もまた美綺シナリオだけの地方ルールみたいな動機ゆえですからねぇ。そう、先日書いたルート毎に主人公のプロフィールが違っても、ってのは本当だったりしてさすがに驚きました。や、ここまで違ってくるとメガネシナリオでいきなり超能力とか使っても驚きませんよ?
 個人的には美綺パパに付き合っていることを報告する描写がなかったのが不満。例えわかりきったシーンだとしてもお約束として書いて欲しかったです。あれだけ家族の団欒を書いたのだから。
 そういやしきりに坂水先生が言っていた秋以降の外出で美綺に誘われることはなくなる、という話はなんだったのでしょうか。それらしいイベントはなかったように思うのですが。
 美綺は他のヒロインに比べてどうも原画が安定していな感じです。立ちCGとイベントCGとの間にも随分と差があるのですが、イベントCG同士にも大きな差があってどうも顔が違います。私が美綺を気に入っていた時のイメージはバス停のCGであっただけに立ちCGだけでなく、以降のイベントCGはほとんど別人に感じられて正直、困りました。

2006年12月7日(木)
遥かに仰ぎ、麗しの4回目終了
 4人目は八乙女梓乃。
 やはり、本校系シナリオは違いますね。しみじみとそう感じる4周目。ヒロインもシナリオもほぼ完璧ではないのか、と思わせる出来に大きな満足感が得られました。長くとも無駄のないシナリオは読んでいて実に気持ち良かったです。
 序盤は梓乃シナリオでありながらまるで殿子シナリオかと言わんばかりに鷹月殿子を猛プッシュ。半端ない描写に梓乃シナリオだというのに、すでにクリア済みであるというのに殿子シナリオに進みたくなります。なにせ殿子命な梓乃視点で語られますからもうすごいことに。殿子シナリオではなかった幾つかの学園行事まで用意されています。ああっ、殿子の作った鶏釜飯が食べたいデスヨ。
 梓乃の内面描写はすごいです。主人公も言っていますが、殿子シナリオプレイ中にはまさかここまで考えているとは思いも寄らず。しかも、それでいて表面上には表れていないあたりがまた。
 段階を踏んで恐怖症に立ち向かっていく。その描写の確かさに感嘆します。物語にもうまく組み込まれていて吸いよせられます。坂水先生のイベントも点ではなく線として繋がっていて好印象。
 やがて恐怖症を克服し始めると様々な表情を梓乃は見せてくれるように。テキストだけではなく、立ちCGもそれに連動して効果を上げられるように実に魅力的に仕上がっています。
 互いが惹かれていく様子は殿子シナリオにもけして引けをとりません。主人公とヒロイン、2つの視点が完全に機能しています。これほどまでに内面描写がしっかりしている作品にはなかなか出会えません。というか、梓乃は本当に本当に可愛いです。殿子とのコンビは無敵といってもいいほど。
 殿子シナリオと違ってHシーンにも随分と頑張りが感じられました。それまでの反動も相まってか実にエロい内容に仕上がってます。数は少なくとも分校系に負けていませんよ。
 もったいないのは他のヒロインと比べてHシーンがほぼ最終到達点だということ。物語の落着がエピローグですから。おかげでその後のことがほとんど書かれていないのがもったいないです。本当の意味で公認となってからの日々が少しでもあると良かったんですけど。
 唯一といっていい気になる点は殿子の事情を出しておいてあとあとスルーであるということ。展開上、仕方ないにしてもあのタイミングであの出来事が起こるのはちとご都合主義であるだけに軽くでいいからフォローが欲しかったところ。例えばエンディングででも殿子を養女にしてしまうとかね。
 推奨攻略順についてまた少し。上でも少し書きましたが、梓乃シナリオにも係わらず序盤は殿子の魅力全開なので全体の中では殿子→梓乃の順がよろしいのではないかと。それと梓乃が殿子シナリオでは何を考えているのか、もちょっとした秘密なのでやはりこの順が良いと思います。

2006年12月10日(日)
遥かに仰ぎ、麗しの5回目終了
 仮面ライダーカブト44話。うーん。一応の結着を見せつつも次回以降に続く、という終わりなので座りの悪いこと悪いこと。というかですね、ダークカブトの秘密を明かさずに話を展開させようとしているからおかしなことになっているんですよ。やせ我慢にしてもにせ天道と一緒にいる理由はなんですか、と。さらに素直になりすぎ。現実に戻る=にせ天道を捨てる、って展開はどうなんですか。振り返りもしなかったですよ、この人。子供でも突っ込みたくなるのではないかねぇ、あれは。
 なんとも香ばしい剣くん。天然でこういうことをしてしまうのが彼らしい。これがじいやさんの入れ知恵であったとしても驚きませんけど。まぁ、これに関してはラストの小劇場でツッコミが入っているのでこんなもんで。
 ザビーの使い方はまさか、でした。最初はもしかして本当に影山に続いて矢車さんがザビーに変身するのかと思いましたよ。ゼクターは矢車さんの周囲を飛んでいたし、影山の手首を握ってたし。
 そして、まさかまさかのトリプルライダーキック。単純な絵としても格好良かったですし、昭和ライダーファンにも感涙ものだったような。物語としても意義深くライダーたちが力を合わせたのってこれが初めてではないでしょうか。以前のうさん臭いドレイク抹殺指令の時を除けば。終わった後の矢車さんの表情も微妙でまだまだ闇の兄弟の行く末は予断を許しません。

 「遥かに仰ぎ、麗しの」。5人目は榛葉邑那。
 風邪でくたばっていたのでまだ終わっていません。最近流行っている風邪は本当に酷いです。部屋とトイレの往復しかできない状態は自分が人間ではない気さえしましたよ。上から下から出し放題。脱水症状を避けるために深夜からは腹具合と相談して慎重に水分補給という有り様。おかげで発病当日はほとんど眠れませんでした。皆様お気をつけて。
 閑話休題。
 気が乗らないメガネさん。普段ならそれぐらいなんですが、本作はそれだけでは済まず。栖香シナリオエンディングの主人公のモノローグ「彼女の笑った顔以外を見たことがない」を待つこともなくたいへん嫌な感じを受けておりました。物腰丁寧でセリフも優しげなくせに時折ものすごく酷薄なことを言っていましたから。それも油断していればうっかり聞き流してしまいそうな時に。
 そんな訳でシナリオを始めるにあたっての印象はかなり悪かったのですが、実際もそれに負けず劣らずのクセの強いシロモノでした。
 序盤のソフトボール大会の予測とかもうため息もの。邑那の頭の良さを示したいエピソードなんでしょうけど、これは野球というか、ソフトボールを馬鹿にしすぎ。まぁ、邑那がでなくライターがなんでしょうけど。邑那は推測に幅を持たせているのにわざわざそれを限定、その上で全くその通りになるなんてあり得なさすぎ。野球なんて一球で変わるもの。ましてや素人野球のエラー数なんて想定不可能である。それを実技をこなしたこともない人間にわかるはずもない。主人公はあそこで驚くべきではないよね、野球を知っているのならなおさら。
 他にも基本的な謎や疑問とか。講義に出ていないのになんでノートがあるの? とか、いかにも栖香や美綺みたいなヒロインとは違うとばかりの特殊性をバリバリに打ち出しておいて、ヒロインが主人公に心を許すのがあまりに簡単すぎるんでないの? とか。特に後者は冗談抜きで理由が全くわからず逆の意味で驚きでした。ここまでで最も好きになる理由が書かれていません。男女ともに。
 また、ヒロインが温室に引きこもりさんなので学園の定例イベントがことごとく空振りでつまらない。これは深刻な問題デスヨ? 終盤の遊園地の一幕もどうなの、と。プレイヤーはまんまと騙せるだろうけど(というか、心理的に信じたい方を信じるになっているだろうからね)、それ以外には何の意味が。2人にとってあの芝居に意味があるとは思えないけど。
 なんか欠点は多いみたいに書かれているけれど、作中ではあまりに万能に見えて全く可愛げというものがない。慌てて欠点を付け加えているようにさえ見えてしまうのは困りもの。
 良くも悪くも種明かし的シナリオなので分校系では栖香→美綺→邑那の順がいいかと。っていうか、最初にこれをプレイするのはあまりに無謀でしょう。もう止めたくなるか、あまりに変な期待を抱いてしまう可能性が大です。

2006年12月12日(火)
遥かに仰ぎ、麗しの終了
 最後は風祭みやび。
 なんつーかまぁ、わかっていても思うことは変わらない訳で。どうしてリーダさんのシナリオがないかなぁ。こんだけ前に出ておいてサブ扱いだなんてどういうことなんだか。仮にシナリオをなしにしても、それならばこのみやびシナリオでHシーンがないのは明らかにおかしいですよ。2人ともにエンゲージリングを贈っているというのに。あんなに可愛いドレス姿を見せられて何もなしだなんてあんまりです。
 シナリオは本作にしては11話と短めなこともあってか、やや詰め込みすぎな印象。段階を踏んで先へ進まなければならない、というのはわかるのだけれど、それを考えても儀式めいたやりとりのように見えてしまってどうも。特に序盤があまりにも固い展開でねぇ。余人には困難なことを成し遂げているはずなのに約束された出来事に見えてしょうがないんですわ。
 まぁ、そうはいってもさすがは本校系。物語そのものは楽しんで読むことができました。純粋に次が気になるテキストというのはやはり貴重ですよ。ただ、個人的にヒロインの好感度が、ってことなんでしょう。二十歳前とか表現されてもねぇ。十歳前後の間違いでは?
 ラストのあたりはちょっと気にならないでもないです。リーダさんの言いたいことはわかるのですが、それでもあれは問題のすりかえですよねぇ。リーダさんの指摘だと一度手を差しのべた相手とは必ず親族関係にならないと逃げたことになってしまうのだけれど。例えば三嶋の件にしたって彼女に好かれていたらどうするつもりなのか。今はなんともなくとも将来に愛されたらどうすればいいのか。重婚でもしないことには逃げたことになってしまいますが。
 そもそも由に託す=側を離れるという極端さがよくわからない。結婚しなければ助けてはいけないんですかねぇ。まぁ、腹黒く考えると仮面夫婦でもやってもらうのが一番いいんでしょうね。で、助けてもらうとこだけ助けてもらう、と。もちろん、司のポジションは変わることなく。
 みやびやリーダさんに必要なのは他人に頼り、頼られることではないですかね。家族が助けてくれるのは必然で、そうした相手(司)はもう手に入れたのだから、成長に必要なのは家族ではないが助けてくれる存在を得られるかどうか。今のままでは互いに対する依存が強すぎていつかは歪んでしまいかねない。まさに由こそ理想的な他人で試金石になりうると思ったんだけどなぁ。よもや見合い相手しか存在価値がないとは驚きでしたよ。
 ところで「風祭の玉石」ってどういう意味ですかねぇ。調べてもわからんのですが。名称からしても「たまいし」ではなく「ぎょくせき」の方だと思うのですが、それだと丸い玉と石ということになって意味が通らなくなってしまうような。うーん。

2006年12月13日(水)
今度こそ遥かに仰ぎ、麗しの終了
 昨日の時点で全て終わったと思っていたのですが、エピローグの存在に気付いていませんでした。
 早速やってみるもなんだか首をひねる内容でした。タイトルにひとつだけ出ているのだから間違いなく全体のエピローグだと思うのですが、どうもそんな風に見えません。風祭みやびシナリオ専用に見えて仕方ありません。特に分校系には全くかすらない内容のような気がするのですが。
 なにより「で?」とか聞きたくなる中身であるのがねぇ。スタッフ的にこれが必要というのはわかる気もしますが、プレイヤー側に果たしてこれは必要不可欠なものなんでしょうか。
 ここへ来て校歌が出てくるというのも普通にどうかと。せめて劇中に一部分だけでも出すとか(もちろんそれなりに印象に残るように)していれば話も違ってくるんですけど。特に今年は「この青空に約束を-」という作品でもろ被りするような演出が出ているだけに、あれ以下の効果では意義が薄く感じられてしまいますよ。
 今度こそ「遥かに仰ぎ、麗しの」も終了ですがここまでにちょっと気になることもあったのでそのへんを少し。
 汎用服とはなに? 制服とは似て非なる白っぽい服を時折ヒロインたちが来ていたのですがこれはなんなんでしょう。美綺シナリオではこの服のことを汎用服と呼んでいましたが。
 お風呂に入った後や点呼後と思われる時刻に寮内で来ている姿が多いので室内着かとも思ったのですが、冬の深夜の中庭にいる時(梓乃シナリオ)や海水浴イベントでも着ていてどうもよく分かりません。最初は夏服かとも思ったけどそうでもないようだし。というか、この学園に夏服はないのでしょうか。殿子なんて真夏でもマント着てるしなぁ。こういうのはいずれ原画設定資料集でも発売されれば解決しますかねぇ。

 毎年書いている年末のエロゲーランキングですが、今年は年末は暫定か、もしくは書かないつもりです。というのも今週、来週とあからさまにランキングに影響を及ぼす可能性のあるタイトルが数本発売されるので。「戦国ランス」、「ダンジョンクルセイダーズ~TALES OF DEMONNEATER~」、「レイナナ」、「Sentinel」、「ef-the first tale」の5本。どう考えても年内にこの5本が終わるはずありません。恐らく全てこなすには1月一杯くらいかかるのではないかと。ということでその頃に書く予定です。面白くて来年分に入れるのもアレですし。

2006年12月18日(月)
ダンジョンクルセイダーズ開始
 どうにかこうにか「遥かに仰ぎ、麗しの」のゲーム感想をアップしました。久しぶりの長文なんでなかなか疲れました。書き方も少し変えなくてはならないところもありましたし。良い作品なんですが手放しでは誉められないのがもったいないところです。ただ、力作なのは確かなのでプレイする価値はあると思います。2006年の代表作の1本くらいにはなるでしょうし。

 仮面ライダーカブト45話。えーと、まるで間際のプロット変更があったかのような出だしにびっくり。てっきりひよりをにせ天道が誘拐してしまう展開だとばかり。まぁ、先週の引きであるとか、やってしまってから自分に驚いて逃げ出したとか、そんな感じなんでしょう。
 英雄的行動を恥じて自らを縛する矢車さんに萌え。ああ、私には影山の感動が手に取るようにわかります(たぶん)。ただ、笑いのネタとしてはだいぶん弱いですな。リアクション含めて2回もやるほどかなぁ、と率直に思ってしまいます。それでも闇の兄弟の行く末がますます気になってきました。時間が足らなくなってテキトーに死ぬとかでないといいけど。
 信じられないほどの勢いで立てられていく剣くんフラグに戦慄。この作品の監督が富野監督であれば岬さんは間違いなく死ぬでしょう。で、「僕は取り返しのつかないことをしてしまった」と剣くんが言うと。実際には剣くん本人が死にそうですけど。果たしてサソリ型ワームとサソードゼクターの関係は語られるのか、要注目。
 カブトには関係ないのですが、今頃になってブラックブラックガムのCMに出演しているのが矢車さんだと気づきました。闇の世界の住人で暗い表情ばかりのせいか、こちらが妙に新鮮です。

 「ダンジョンクルセイダーズ」。しばし迷ったのですが世間は「戦国ランス」をプレイするのが主流派だろう、ということで私はこちらから。向こうは年越しの楽しみに取っておきましょうか。
 現在4番目のダンジョンまで終了。レベルにしておよそ15くらい。地下3階までがここまでは最高。
 取りあえず初めてRPGを作ったチームにしてはかなりよ良く出来ていると思います。改良の余地はありますけど、操作性において強すぎる不満を感じることはありません。戦闘やキャンプにおいて待たされる感がないのも好感度高いです。本作の前にプレイしたエロゲーRPGが「魔王と踊れ!」だからかなり甘くなっているかもしれませんが。
 戦闘におけるオート(戦うオンリー)の存在も嬉しいです。ただ、クリックせずとも進行して欲しいですけど。実質的に雑魚戦はオートで済んでしまうあたりは賛否を分けそうです。というか、真面目にやるとガス欠がすごく早いんですよ。どんな魔法もスキルも使うには最低10のMPが必要で、レベル15で40~70しかないですからね。必然的に節約せざるを得ない訳ですよ。
 難易度としてはエロゲー難度を守っている感じでかなり簡単な部類に入ると思います。「ウィザードリー」とかプレイしていた人には鼻歌ものでしょう。危険を感じるのはいつもオートに頼ってステータス変化を見逃していた時です。
 ゲーム流れとしてはAVG画面でイベント発生→ダンジョンへ→マップ移動→AVG画面~の繰り返し。ダンジョン攻略中はイベントらしいイベントはほとんど起こりません。地上に戻ってもシステム的な画面が待ち受けているだけで会話ひとつないです。マップ移動はAVGではおなじみのアレ。メインヒロインの分を全てこなすと終了します。サブクエストなんかも発生するらしいですが、今のところはありません。
 恋人はいない設定なのですが、世話焼きの幼なじみがいるおかげで主人公は誰と絡んでも最後にはこの幼なじみに噛まれて終了というオチが待ち構えています。これをどう感じるかがAVG部の心象を大きく左右するかと。個人的にはうざくなりつつあります。

 「ダンジョンクルセイダーズ」にチラシが入っていました。チームBerkshireYorkshireの新作「幼なじみと甘~くエッチに過ごす方法」。3人の幼なじみが真の幼なじみの座を賭けて競い合うというお馬鹿設定がナイスです。その対決方法は昔した遊びを今もどれだけできるか。ランク付けまであるバカっぷりが素晴らしい。ヒロインを3人と絞ったあたりもポイントになりそうです。
 アトリエかぐやの幼なじみと言えば「School ぷろじぇくと☆」の日向遥シナリオが記憶に新しいですが、その期待を果たしてこの作品に抱いていいものかどうか。また誰か一人だけ、という可能性は頭に入れておいた方がいいかも。

2006年12月20日(水)
ダンジョンクルセイダーズ継続中
 現在7番目のダンジョンまで終了。レベルは25くらい。
 前回は書かなかったんですけど、本作はどうも動作が不安定です。修正ファイルでフォローされたダンジョンが真っ暗になる症状もパッチをあてた後に1度だけでましたし、コンフィグなんかも起動したりしなかったりで不安を誘われます。
 中でも厳しいのが何の前触れもなく強制終了すること。それも、エラーメッセージが出てとか、そういうのではなく何事もなかったかのように終わっているんですよ。再び始めると普通に起動しますしね。これまで3回あってその中の1回などはコーヒーを入れに行って帰ってきたら終了していました。何の入力もしていないのに終わるってのもなぁ。まぁ、前述の不安定さのせいで細かくセーブする癖がついていたので大事にはなっていないのですけど。
 他に困ったのがマニュアルですかねー。キャラクターの項でモロにネタバレが書いてあるのでかなり驚きました。誰が死ぬとか、誰がラスボスとか平気で書いてあるんですよ。おいおい正気ですか、と。つーか、読んじゃったじゃないですか。
 そろそろキャラクター成長のコツもわかってきたのですが、キャラ毎に覚える魔法やスキルに差が少ないのが残念です。例えばヒールの魔法とか覚えるレベルが違うだけで全員が修得できますからねぇ。いっそ全員の潜在能力が全く同じなら気にもしないんですけど、なまじ少しばかり違いがあるのが複雑な気分になります。
 ダンジョンの方は相変わらずイベントが劇的に少なくてとてもさみしいです。ほとんど最初と最後にしか発生しません。どうせ(?)3DRPGなのだからもうちょっと「ワーズワース」を参考にして欲しかったところ。あれはダンジョン内に色々なイベントが用意されていて実に楽しかったですから。
 現状のようなダンジョンがひとつ終わるごとにイベントがまとめて出てくるのはバランスが悪いと思います。ダンジョンのある地点を越えて街に戻ったらとか、あるレベルになったらとか、状況に応じて発生させた方が効果も高いと思うんですけどねぇ。
 ま、仮にそうしたところで問題はまだあります。困ったことにキャラ同士の掛け合いがイマイチ面白くないのですな。有り体に言うとイベントの発生をあまり喜べないくらいに。エロ重視ゲーだとあまり気にも止めませんし、問題点としてくる人も少ないかと思いますが、これがRPGになると会話はとても重要になってくるのですな。シナリオの大筋の描写ももちろんですけど、戦闘ばかりの殺伐としたプレイ中に発生するイベントは一服の清涼剤のようなもので、とても大きな役割を占めているのです。
 しかしながら本作はキャラ立ちがもう一歩で、ただ会話しているだけではちっとも楽しめないという悲しさがあります。メンツの中では「マジカルウィッチアカデミー」にも登場しているらしいイリスくらいですか。彼女だけはキャラがしっかりしているだけでなく、会話にも独自性があって楽しめます。他は掘り下げが浅すぎる上に定番すぎてどうにも。
 せめて物語そのものが面白ければ少しばかり会話がつまらなくとも問題はないのですが。もしくはゲーム部が問答無用で面白いとか。
 新たな挑戦にはまだまだ課題が多いです。それでもこうして苦言を呈する気になるのはこのチームにまだまだ延びる余地があると思えるからなんですが。今のところ、止めるつもりは毛頭ないですし。

 「遥かに仰ぎ、麗しの」のゲーム感想を書き終えたのでようやく自分の中で解禁となって二次元陳情さんところの評価を読む。やはり信頼できるページのレビューは読んでいて気持ちいいです。
 >実は「遥かに仰ぎ」、「麗しの」と読点でタイトルの別れる二つのゲームなのかもしれません。
 なんかそう言われるとすごく納得できます。「てのひらを、たいように」をプレイした人間からすると。あれもまさに毛色の違う2本でした。しかも、2つの間に随分と差のある、なんだか複雑な心境になってしまうシロモノでしたので。

2006年12月22日(金)
ダンジョンクルセイダーズ継続中2
 本日のお買い物は予定通り「Sentinel」、「レイナナ」に「ef-the first tale」の3本。この本数なのでカバンにまとめて入るかと思いきやパッケージが4本もありますよ? 
 なんか「ef」にアニメDVD初回版みたいなボックスがついているんですけど。この中に入れろと言う訳ですか。そうですか。や、この作品はあんまし情報収集していなかったんで全然知りませんでした。これで急遽、予定が狂って3本組になりました、とかオチがついたら最高なんですけど。
 ところで最近はウインドウズ98とMeのサポート終了を受けて、ゲームにも影響が出始めて困り気味です。Meなんて難儀なものを使ってますからねぇ、ワタクシ。今日のブツだって公式で対応しているのは「Sentinel」だけですよ(ちなみにそれに気付いたのは家に帰ってからです)。今のところ、動作しないタイトルに当たったことはありませんけど遠くないうちに当たりそうでビクビクものです。でも、これを理由に購入対象から外すのもなぁ。Vista問題が落ち着くまで新しいパソコンは買いたくないし。悩みどころです。

 「ダンジョンクルセイダーズ」。なんだかあんまり進んでいません。
 ようやくフリークエストに遭遇しました。まー、予想通り簡単に終わるものだったんですが……。取りあえずフリーではないなぁ、という気がします。2回連続でこなしてもまだあるようだったので次の章でいいかと思ったら出てきませんでした。そのへんはいいとしても、これの意義がどうも個人的な性に合わなくて困っておりました。面白い小イベント(事件)でもなく、一風変わった装備が手に入るでもない。では何かというならHシーン用であるという。
 Hシーンひとつ見るためにサブクエストかぁ、と思ってしまった私には少しばかり厳しいです。本作のキャラクターに魅力を感じていればこれで問題はないんでしょうけどねぇ。生憎と私はそうではなくて。困ったものです。
 シナリオはキャラ立ちがイマイチなままに精神的な問題に踏み込み始めてかなり暗雲が漂っております。アヤメの悩みとかもうピンとこないとか、そんなレベルの話ではありません。まだ話をする態勢が固まっていないのに話が始まってしまった、そんな感じです。
 あとこのイベントでいきなり一人で戦わせるのはどうかと思います。選択式でスキルを取得するゲームなのにいきなり10~11対1とかやらせるのはバランス調整者の神経を疑います。全員攻撃スキルとか毒消しスキルとか持っているとは限らないのに。
 しかも、シナリオ上の理由からモンスターとも素手で戦わせるわ(主人公が素手で戦うつもりであったのはアヤメのみ)、毒持ちのモンスターを設定するわ、やりたい放題です。またここまでヌルかったことがこうなると凶悪そのもの。ギリギリのレベルでここまで来た人には相当ツライのでは? 実際、薬を使いまくってどうにかクリアした次第ですから。
 少しばかりだれてきた、というのが正直な今の心境です。イベントをこなしているよりダンジョンを探索している時の方がまだしも楽しいというのはゲームとしてはともかく、エロゲーとしては問題だなぁ。今日買ってきた他のゲームに浮気してしまうかも。

2006年12月24日(日)
ダンジョンクルセイダーズ継続中3
 仮面ライダーカブト46話。なかなかぐっと来る剣くんの終着でした。語らずとも伝わってくる描写が良かったです。これくらいなら子供にも十分わかるでしょうし。
 しかし、ここまでの道のりが道のりであっただけに、高いレベルでまとまっていただけに違う結末も見たいと感じてしまいました。
 ・剣くんの真意を岬さんが見抜いてしまって苦悩しながらも天道に頼む
 ・ゼクターを推し潰すシーンでサソードゼクターは潰さないのか、と天道が聞く
 ・最後の最後、ボロボロになった剣くんの前に加賀美くんが現れる
 とまぁ、こんな感じで妄想し始めると止まりません。ゲームなら選択肢ひとつでいくつものエンディングがある展開ですよね、先週までは。
 基本的に死ぬしかないのはわかっていながらも、生きざまをギャグで示してきた剣くんには死んで欲しくないという思いはやはりありました。やっぱそうでないとどこにも救いがないからねぇ。
 樹花に対して意味ありげなモノローグを示す天道が気になります。なんか意味深に感じられるのは私だけでしょうか。
 ラスボスから中ボスっぽくなってしまった乃木伶治がいと憐れ。そんな演出があっただけに闇の兄弟が露払いのようでやや残念。せめて1対1ならと思うものの、そうするとコンビ技にならないし、とジレンマが。まぁ、絵的にはとても格好良かったのですけどね。やはり、あの二段構えの必殺技は殺陣にも工夫しがいがあって良いですな。
 演出的には矢車さんの心変わりの変化を納得しやすくするためにもっとボロクソにシャドウのメンバーがやられていると良かったです。太陽に光を受けて戦う姿に掛け値なしに見惚れました。

 「ダンジョンクルセイダーズ」。ようやく終わりが見えてきたかなー、というあたり。
 すでにHシーンは半分くらいスキップ状態。キャラが好きになれないとツライことこの上ないですね。さらに見た目上のデザインもあまり好きではないだけにエロゲーなのにHシーンに興味がないという悲しいことになってます。
 またしても強制終了が起きました。今度は1時間半くらいパーになってしばらくふて寝してました。そんでちょっとわかってきたような気がするのですが、もしかすると私の環境では何もせずに数分間が経つと自動的に終了するのかも。ホントに眠るようにデスクトップ画面に戻ってましたよ。
 プレイ中に明らかにバランスを破壊するような武器が出現。アヤメの武器で名は八方手裏剣。それまでの武器が威力30だったというのにいきなり77に。ダメージ換算だと100程度だったものがいきなり400オーバー。上限は800くらい。ナッパとベジータくらいの差がありますですよ。もちろん、他のメンバーと比べてもかけ離れています。

 PLAYMのブログによると「レイナナ」がぜーんぜん売れていないそうです。やはり前作が前作であったからでしょうか。それとも今回の作品があまり魅力的に映らないのでしょうか。
 まぁ、ともかく買った人間としてはなるべく早くやらなくては、と思いました。どう感じるかはわかりませんけど、もし面白いと感じるならその魅力を伝えたいですし。面白いといいなぁ。それと「ダンジョンクルセイダーズ」もはよ終わらせんとね。

 May-BeSOFTの新作「遊撃警艦パトベセル~こちら首都圏上空青空署~」が発表に。今回もなかなか意欲的な作品のようで楽しみ。ただ、ヒロインがちと多すぎるような気がしないでもないです。それとそろそろスペック的な心配もしなくてはいけなさそうです。発売は春予定。

2006年12月27日(水)
ダンジョンクルセイダーズ継続中4
 なんだかまだ終わってません。それなりにはやっているんですけどねー。
 早いところ次に移りたいと思ってあいている時間は真面目にやっていたのですが、急に敵が強くなって足止めを食らってしまっているのですよ。
 恐らくは今、挑んでいるのがラストダンジョンだと思うのですが、ここですでにレベルが10くらい上がっています。それでもまだ数回戦闘をこなすとかなりの確率で誰か一人はお亡くなりになるくらいで。けして全滅はしないのですが、基本的に一人でも死んだら地上に戻る必要がある(魔法では生き返らない)ので探索がサッパリ進まないと。オートマッピングの地図を更新できる場所までたどり着けるのは5~6回に一度というところ。
 とにかく意地悪な攻撃が多い。全員向けのデスの魔法(3回使われれば、まず誰か一人は死ぬ)、即死効果付きの武器、ラッシュⅡ(一人に対して3回攻撃するスキル)で精霊使いや魔法使いを連続で狙われる、全員向けの炎の魔法を1ターンに3回以上も使われる→通常攻撃のコンボ、後衛に向けてのタコ殴り+クリティカルヒット、などなどかなり厄介です。こんだけあるとどうしたって死にやすいですよ。ただでさえ、敵の方がおおよそ早い上に、こちらとは違って順番が回ってきた時に行動を選択している感じですからねー。
 システム的にも若干、使いにくいかなー、と。こうゆうのは所詮は頻度の問題かとは思うのですが、解毒や体力回復の手順がちょっと面倒なんですよね。機会が少なければそう気にもならないことなんですが、残念なことに本作はかなり多いと。
 キャンプ→魔法(アイテム)→使用者→魔法の種類→対象、とこんだけやらないといけません。ショートカットキーを設定するとか、クイックセーブのようなイメージで各コマンドが使えるとまだ良かったのですが。それとどの深度で作業していても一発でキャンプから抜けられるアイコンとか。これがあるだけでだいぶ違うと思うんですけどね。毎回、最深度から5回キャンセルするのはかなりメンドーなんで。
 戦闘においても数パターンほど自分でコマンドを登録できると良かったのではないかと。こういうのがあるだけで意欲的にスキルや魔法を使おうか、という気になるものですから。それに自分で厳選したメンバーの5つのコマンドは必殺技みたいで(決まると)ちょっと気持ちいいですしね。
 バグもそれなりに困りもの。以前から書いている強制終了がまた1回ありました。
 他にもスウェーⅡという装備スキル。これは1回の戦闘で一度だけ敵の攻撃を無効化するというなかなか便利なものなんですが、困ったことに全体魔法には効果がないんですよね。もしかしたらそういう仕様なのかもしれませんが、そうすると説明文は明らかに嘘だと思うんですよね。
 あとは先制攻撃なのに逃げられないとか、他ゲームでも見られたバグのような矛盾を感じます。先制攻撃なのに「様子を見ている」という一文が出るのも妙ですな。

2006年12月28日(木)
ダンジョンクルセイダーズ終了
 昨日の日記で書いたダンジョンは最後ではなく、それがわかった瞬間にはかなりやる気が削がれてヤバそうでした。AVGシーンとか相当に渋い表情でクリックしてましたよ。しかし、その次はわかりやすいマップだったのでどうにかエンディングまでたどり着けました。それでも、ラスボスを倒した後にマップ移動画面が出てきた時は顔が引きつりましたけど。
 ところでですね、ラスボス戦でこれだけは勘弁して欲しいと思う演出がありました。ホントこれだけ萎えたのはいつ以来だ? という出来事で。これで本当に最後だ、と思って戦闘が始まってからほんの少し。聞こえてきたんですよ。なにがってラスボス戦で主題歌が。それもエンドレスで。「里美の謎」を思い出すからそれはどうか許してください。
 パイプオルガンのクラシックとかならお約束ということでまだわかるんですけどねぇ。「燃え」を演出するクライマックスでそれはないだろうと。しかも、この主題歌がI’veの名曲ならともかく、ちょっと微妙臭の漂う曲なんですよねぇ。とんでもない脱力感でしたよ。
 間違いなくあるだろうと思っていたやり込みモードがスタッフロールの後に出現。個人的には気にならなかったものの、本作が好きな人には余韻を台無しにしかねない繋ぎがちょっとどうかと思いました。どうやらCGコンプのためにはこちらもやらないといけないようです。言い換えればエンディング後にもご褒美は用意されていると。アリスあたりとは違った配分ですね。向こうはやり込みモードにご褒美はあまり用意しないですし。
 ちなみにやり込みモードに挑む気は全くありません。例えゲーム部を面白いと感じていたとしても、こういうのはなかなかやる方ではないので怪しいところですが。まぁ、これをやらずともゲーム感想は書けるだろう、ということで。

 C:Driveのデビュー作「おいしい魔法のとなえかた。」が少し気になってます。これぞ馬鹿エロゲーと言わんばかりのいい加減な(ほめ言葉)設定が素敵です。教え子をだまくらかしてエッチなイタズラというのはありがちながら、舞台が魔法ありの世界だとまた違ったものを出せそうです。原画家が3人いるわりにはそれほど違和感なく1枚の絵にヒロインが収まっているあたり個人的にポイント高いです。エロに関しては集合した絵ってあまり好きではないんですけどね。珍しいです。
 気になるのは予約特典に「シス×みこ」がついていることで、まさか同種の嗜好を扱ったゲームではあるまいな、ということ。情報を見る限りはそういうのもあるだけ、だとは思うのですが。トノイケダイスケ氏といい特殊性癖に異常にこだわるのは勘弁ですよ。

2006年12月30日(土)
レイナナ1回目終了
 家に帰ってくると疲れて眠くなってしまうのですが、どうにか「ダンジョンクルセイダーズ」のゲーム感想をアップしました。この挑戦を応援したい身としてはツライ評価です。ただ、諦めずに続けて欲しいと思います。3DRPGに限らずAVG以外のジャンルを。

 「レイナナ」。1人目は瀬名ルリィ。
 おー、なんか色々と楽しいです。「ポップでキュート」といううたい文句はあながち間違っておらず製作者の楽しさが伝わってくるような気がします。
 アクションシューティングもなかなか。雰囲気に浸かる程度の演出効果は十分にあると思います。かなり簡単なのは賛否が分かれそうなところではありますが。ただ、シリアスなヒーロー活劇ではないだけにもうちょっとお間抜けな要素が欲しかったかなぁ、と。具体例を出すなら「レンタヒーロー」のような。レイシリーズが設定的に強力すぎて馬鹿っぽい使い方(活躍のさせ方)ができないというのはもったいないように思います。
 ちょっと妄想したのがアイドル繋がりということで、本作のアイドルたちが「WHITE ALBUM」のヒロインたちであったらどんなゲームになっていたのかなぁ、ということ。なんかすごいシリアスですごい愁嘆場を迎えてすごい修羅場に発展しそうなゲームになりそうデスヨ。ちょっと見てみたいです。特に秘書はそっちの方が絶対にいいし。二次元のアイドル像としては森川由綺の方が絶対にそれらしいものなぁ。緒方理奈も。
 閑話休題。
 シナリオはとても短いのでちと呆然。エンドロールが始まった時にはこれで終わり? と本気で驚いたくらいで。というか、薄いと表現した方がピッタリくるのかも。こんなノリで倍から3倍程度のボリュームがあれば世界観を楽しむにも十分だと思うのだけれど。全ヒロイン分でレイナナの世界を感じ取る、くらいに考えた方がいいかも。
 シナリオ中に「質量のある幻影」という単語が出た時には危うく吹き出しそうになりました。幸い(?)残像ではありませんでしたけど。そういやレイナナの持っている武器はちょっとヴェスバーに見えなくもないような。

 Edgeworth Boxさんとこが再びコミケに参加。サービス業の私には陣中見舞いもできませんが頑張ってくださいませ。せめて遠くから応援しております。

2006年12月31日(日)
暫定版2006年エロゲーランキング
 毎年恒例のやつですが先日も書いたようにひとまずは暫定版ということでひとつ。まぁ、結局はそのまんま、という可能性もありそうですけど。ということで、いつもよりちょっと地味に書いておきます。コメント的にも途中経過って感じで。

第1位「遥かに仰ぎ、麗しの」(PULL TOP)
 残念ながら文句なし、というほどではありません。とてもよくできた作品だとは思いますが結果的に1位かという感じです。感想としてもそんな感じでアピールポイントに乏しく、やってみると面白さがわかるタイプかと。

第2位「もしも明日が晴れならば」(ぱれっと)
 CGに魅了されたと言えば最上はコレですかね。イベントCGもさることながら立ちCGのクオリティ及び活用のセンスは群を抜いています。過去を含めても比肩しうる作品はほんのわずか。
 シナリオを筆頭に全体的に荒削り感の漂う作品なのですが、荒削りでコレか!? というほどのパワーが内包されています。メインヒロイン野乃崎明穂の存在感は圧倒的です。今年のベストヒロインといって良いほど。
 おわかりかもしれませんがゲーム感想の評点とランキングはイコールではありません。前者は客観的評価がそれなりにあるということと、それ以上に終えてから時間が経っての心象は評点に全く現れてはいないですからね。

第3位「この青空に約束を-」(戯画)
 けして悪い作品ではないのですが……、共通ルートはすこぶる楽しかったのですが……。本作のように大作ムード漂う作品になるとテキストのセンスで押し切るのも難しくなってきます。欠落している部分は決定的に欠落している、この事実に気付いてしまうとツライです。前年の「パルフェ~ショコラsecond brew~」が期待した分だけ、いえそれ以上に応えてくれた作品だっただけに本作はちょっと。

第4位「School ぷろじぇくと☆」(アトリエかぐや)
 これが今年の寂しさか。それとも私の選択に根本的な間違いがあるのか。ま、それはともかく。
 アトリエかぐやの新たな挑戦への第一歩といったところ。エロとシナリオの高い融合が見え隠れ。日向遥シナリオの出来には普通に驚かされました。かつてはどこかのブランドとコラボレーションすれば面白いのに、と書きましたがこれを見る限りでは自力でもいずれ期待できそうな雰囲気です。

第5位「AYAKASHI H」(クロスネット)
 プライスには問題あるものの、それ以外は理想的とさえ言えるファンディスク。麻雀だとかミニゲームだとかいりません。立ちCGを筆頭に新規素材の投入にケチらない姿勢に好感がもてます。
 「H」と謳いながらシリアスなシナリオがあり、それがギャグに高い効果を生んでいるなど誉めるべきポイントの方が圧倒的に多いです。もちろんHも充実しています。
 反省が活かされているがゆえに本編より優れた作品になってしまっているのはご愛嬌(もちろん、本編なくしては存在できない作品なんですけど)。

 今年は期待外れがとても多かった気がします。「Imitation Lover」、「めいどさん☆すぴりっつ!」、「蠅声の王」、「LOST CHILD」、「あまなつ」、「姫さま凛々しく!」、「はぴねす! りらっくす」、「たまたま」、「幼なじみとの暮らし方」、「めがちゅ!」、「終末少女幻想アリスマチック」、「妖刀事件」などなど。そこまで高い期待を抱いていた訳でもないという事実がまた悲しいです。
 暫定なんでこんな感じで。
 「戦国ランス」、「Sentinel」、「ef-the first tale」あたりがランキングに影響を与えるかどうか。1月下旬くらいには確定版が出せたらな、と。
 それでは来年もどうかよろしくお願いします。


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