徒然なる日記

ほとんどがゲームに関するネタです。もしかしたら気のせいかもしれません。


2013年8月1日(水)
天色*アイルノーツ2回目終了
 2人目はシャーリィ・ウォリック。
 うーん。ひょっとするとこれは2人目にやってしまったのは失敗だったかもしれません。どうにも本作のキーキャラクターな感じです。愛莉シナリオでは、そんなに主人公が教師である意味がないかなぁ、と思いましたが、このシャーリィシナリオはまさにど真ん中。教師でないと困ります。というか、共通シナリオで張られていた伏線をがっつり回収するルートなので。これは残り2人で教師らしい要素がないとちょっと盛り下がりそうです。そういや、確かにパッケージでもひとりだけ逆さまだったりして特別感出てますよねー。まさに今さらですが。
 愛莉シナリオとは違って惹かれ合う過程はやや単純すぎる嫌いはありますが悪くない感じ。きっかけとしては十分でシャーリィの可愛さが存分に出ています。相談相手になる他のヒロインたちもいい感じです。素敵な野次馬たち。シャーリィは恋を自覚してからの方が鼻血キャラとしても良い味が出ていますね。ワンパターンなのに何度見ても微笑ましくなります。それにしても鼻の粘膜弱すぎですけど。
 しかし、そんなシャーリィとは対照的に主人公の方は愛莉シナリオ同様に全くもって無風状態。ようやく意識し始めたかと思ったらいきなり「もう認めるしかない」という感じのセリフが出る始末。キスされたから好きになったようにしか見えません。や、それでもいいですけど、それならそうと言っていただけませんと。まさか、リアクション担当がプレイヤーって訳でもないでしょうに。ホントそれくらい反応が薄かったデスヨ。
 物語の運び方はなかなか秀逸です。イベント構成というものをかなり考えて組まれているのをひしひしと感じました。留石やシャーリィの悩みなどを上手に使うことで終盤を見事に盛り上げています。感動要素としてもなかなか。正直に言えば教育問題としてはちょっと安易すぎる気もしますけど、萌えゲーとしては十分すぎるほどの物語に仕上がっていると思います。まぁ、あの教育係だった先生の言葉は唐突すぎる上に重すぎますけど。あまりに簡単に人の人生を左右しようとするのでびっくりしました。タイミングも酷かったですし。悩んでいる人間にさらっと言っていいことではないですよ。シャーリィがいなければ本気で教師人生が危なかったかもしれません。
 Hシーンは予想以上にエロくて良かったのですが、そこに至る道のりが大変でした。なにせ物語中には3回しかないので焦らされることが多いんですよ。そろそろかな、と思ってもなかなか発生しないという。告白シーンには本気でたまげたくらいで。
 シャーリィのお兄様不在。しかも、本人の口から帰らない予告付き。訪問時にお兄様のうっかりもあってシャーリィのパジャマ姿を見ている。場所はシャーリィの部屋。当然そばにはベッド。ようやく告白。2回目のキス。そのあとキスの研究をシャーリィからせがまれる。
 これだけの好条件が揃っていながらまさかのスルー。そのまま帰宅って一体……。木乃香さんじゃありませんけど、1周目であったら本気でEDを疑うところでしたよ。こんな感じなのでHシーンはちょっと少ないと感じるくらいですね。逆に言えばシナリオサイズに対して愛情表現過多ということかもしれませんけど。個人的にはafterをなくして本編に入れた方が良かったと思います。少なくとも本作の場合は。
 本作はこれまでのゆずソフト以上にSDカットが存在感を持っています。こもわた遙氏の切れ味は増すばかりでヒロインの可愛さを何倍にも高めてくれます。もはや欠かせぬ存在ですね。共通ルートに偏りすぎていないのもいいバランスになっています。まさか、シャーリィシナリオで愛莉さん主体のネタが出ようとは予想外でした。いくらネタ元がシャーリィにあるとはいえ。他にもベッドでジタバタするシャーリィのカットは実に愛らしさに溢れています。

2013年8月4日(日)
天色*アイルノーツ3~4回目終了
 3人目はティア・ホーエンヴェルフェン。
 ゆずソフトのサブヒロインはシナリオサイズがとても小さい、ということであまり期待していなかったのですが、意外とまともな尺が用意されてました。メインヒロインには劣る文章量ではありますが過去2作と比べればいい加減なイメージは払拭されたのではないでしょうか。
 本作のエルフは一般的なファンタジー作品のエルフとはやや異なるということで、まともなシナリオ、それも種族に関わる内容であったのはそれだけで意義があったと思います。まぁ、正直に言えばメインヒロインにいない、という点の方が意外であるんですけど。わざわざ設定しただけに。
 ティアはやり過ぎなほどテンパりやすい、わかりやすいリアクションが魅力です。声優の演技もそれを十分すぎるほど後押ししています。それがエロ方向にも通じるようになっていくのは、(ティア視点的に)調教しているようで良い感じなのではないでしょうか。ただ、物語としてはほぼ設定解説に終始している感じでかなり物足りないです。終盤に最大のポイントがティアの口からあっさり明かされてしまうので緊張感もまるでないままクライマックスを迎えてしまいます。おかげで主人公が何をするかもモロバレで中途半端に隠しているのが全く意味がありません。ここは予想はついても確証は持てない、くらいに留めておくべきではないでしょうか。筋書きがわかっていてもなお楽しめる程ではないのですから。
 気になったのはところどころ言葉足らずのテキストがあること。読み進めると「ん?」となってバックログを確認してもよくわからず、先を読んでどうにか理解するというケースがしばしばありました。隠すつもりが特になさそうというシーンばかりだったので普通に読みにくくなってました。
 Hシーンは個人的な感覚で4回あって予想以上の多さでした。内容もややフェチっぽい感じが良かったとは思いますが、あまり普通のプレイがない中でこれだけ盛り込むのがどこまで効果的なのかは難しい気がします。
 4人目は天霧夕音。
 これはちょっと酷いシナリオですね。ティアシナリオにもやや不安に思う面はありましたが、夕音シナリオは全体的に問題だらけという印象です。
 個人的にこれで4本目のシナリオですが、初めてハッキリとキャラが違うと感じました。恐らく共通シナリオとは書いたライターが違うのでしょう。メイン、サブとも微妙に別人っぽくなってます。虎倉先生がちょっとセクハラっぽい発言をして、ティアにひたすらびしばしと背中を叩かれ続けて止まらない、とか他ではちょっと考えられない異質なリアクションでした。
 ヒロイン描写もちょっとというか、かなりクセがあります。一見すると夕音は大和撫子ですが、実際には相手の言葉を都合良く解釈して常にドS対応する奉仕大好き人間というよくわからないキャラクター。笑顔に暗く笑うカットがあるあたりからも腹黒タイプであることがわかります。ところが、相反するように異様なほど恥ずかしがり屋。愛莉が顔色を変えないようなことでも顔を真っ赤にしてまともな言葉にならないくらい。ドS腹黒と全く噛み合いません。ギャップというレベルを遙かに越えていてひたすら違和感があるばかりでした。しかも、このドSになったり、腹黒くなったり、恥ずかしがったりは延々と繰り返されるため、いったん苦手になるととても厳しいものがありました。
 しかし、それ以上に唖然とさせられるのが主人公の態度。個別ルートに入った直後からなぜか動機不在のまま夕音を注視し続けます。自分でもなぜかわからないという段階からずっとです。一応、書いておきますと他のヒロイン(学生)たちのことはまるで気にとめません。初手の時点でえこひいき感がすごいですが、こんなものは序の口です。夕音がかつて走り高跳びをしていたと知るや、自腹で走り高跳びの設備を用意します。安物でも合わせて給料半年分は消えるものをさらっと。その理由は自分も競技をやってみないと色々とわからないから。一見すると立派です。ですが、くどいようですが主人公は他の学生には一切こうした行動をとりません。控えめに考えても夕音以外の学生が全く問題を抱えていないと考えるには無理があると思います。どこでそんなジャッジを下しているんでしょう。
 しかも、夕音は留学生ですからえこひいき感はさらに強くなります。問題なのは夕音は自分からは一切そうしたことを頼んでいないということ。似ているようでシャーリィシナリオの場合とは大きな差があります。
 その後は共に走り高跳びの朝練をするように。もちろん、放課後もやります。なんだか他のシナリオに比べて主人公がとても暇そうです。どう見ても夕音専属のコーチか何かにしか見えないんですけども。恐ろしいのはここまで来ても特に夕音への好意を自覚していないこと。さすがにちょっと怖いくらいなんですけど。どんな傾倒ぶりですか。描写としてもひたすら走り高跳びの説明があるばかりで正直、退屈です(しかも、この説明は後半に全く活かされないという意味不明ぶり)。
 中盤で夕音の父親が倒れると主人公はまるで悩むことなくライゼルグから日本まで同行しようとします。普通に残る全ての学生のことを放りっぱなしです。さらに留学の維持が怪しくなると主人公は費用を自分で出そうとまでします。いくらなんでも公私混同が激しすぎやしませんか?
 終盤で主人公は他の学生たちに同じことが起こっても同じようにしただろうかと自問するシーンが登場。答えはやっぱりしただろうというあまりにも嘘くさいというか、無理があるものでした。そもそもこの態度で他の学生のことを夕音と同じくらい気を配っているとどうして思えるのでしょう。どう見ても夕音以外、眼中にない様子なんですけど。
 シナリオ構成は対比がわざとらし過ぎてうまくいっていません。プロット上では良いのでしょうがあまりにもダイレクトすぎてわざとらしさの方が完全に勝ってしまっています。構成そのものはシャーリィシナリオと似ているのですが、受ける印象に大きな差があります。夕音と少年のエピソードはただでさえ、すっごい浮いている感じだったのにラストの活用は強引すぎて驚愕するレベルでした。方程式が見え過ぎると良くないという好例ですね。
 夕音は基本的に変態さんなのでHシーンもそれに準じています。心底、気に入っていればいいのですが、そうでない場合、ドン引きとまでは言いませんがかなり距離を感じるような気がします。ここでも、先程のギャップを超えた違和感が関連してきます。どっちやねんという両極端な態度が。例題を挙げると初Hより足コキが先であることを自然に感じるかどうか。ふたつが連続しているならともかくも、足コキで中断して後日初Hですからねぇ。個人的には夕音の基本姿勢からして色々と無理でした。イベントでも部屋に忍び込んで主人公の枕を股間に挟んでオナニー。それをメイド的奉仕で洗って気付かないまま主人公に使わせて悦に入る、というあたりがしんどかったです。別にそれは嬉しくないから、と思ってしまった時点でギブでしたね。
 キャラがブレ気味のせいなのかわかりませんが、夕音はアイキャッチのSDカットもいささか妙でした。共通シナリオのイベントのネタを捻りなく使っていたり、普段の彼女の姿を映しているとは思えないものだったり(クッキー? を持っているカット)。笑いの要素がないのが原因でしょうね。ここまでの3人とは露骨に違っています。そういや、このアイキャッチのSDカットはCG鑑賞に登録されないようでとても残念です。

2013年8月10日(土)
天色*アイルノーツ終了
 神のみぞ知るセカイ女神篇5話。結再攻略編。くどいようですがアニメではやっていないので「再」も何もないんですけど。刺激される過去の記憶というのが未見の視聴者には新しい伏線であるかのように見えますよねぇ。正直わかりにくいです。答えがわかっても腑に落ちない感じというか。どこまでいっても納得感ないですからね。
 またしてもスキップモード発動。落とされ神になる前、決意するまでのイベントを全消去しているのでものすごい唐突さがあります。ハクアとのやりとりも単純化されてしまい、せっかくの旨味がスポイルされてしまいました。3人の魅力を改めて浮き彫りにしているしているシーンだけにもったいなさもひとしおです。
 女装桂馬は声がつくとしんどさが増しますねぇ。私はそういう属性が完全に欠如しているので女っぽい声を出そうとする演技に気持ち悪ささえ感じてしまいました。
 後半は比較的そのまま。ただ、そうは言ってもエルシィの登場までやっているのでこれでも駆け足の感は否めません。しかし、ここでも地味にハクアの見せ場が削られていますね。せっかく出番が多くてもこれではなぁ。
 エンディングは結バージョン。結の漢らしさが歌声にも出ていて大笑いでした。これはキャスティングの勝利なんでしょうかね。さすがです。

 「天色*アイルノーツ」。5人目は真咲・ガイヤール。
 こちらもあまり芳しくありません。まず親父殿を倒れさせて真咲を不安定にさせて主人公に攻略させる、という導入からしてどうかと思ってしまうのですが。正直、こういうのって禁じ手に近いような気がするんですよね。しっかりした物語を備えた作品ならともかくも。
 主人公は夕音シナリオに比べて常識人で良かった、と思ったのも束の間。とても固いんですよねぇ。教え子の店を手伝うのは教師の仕事ではないな、とか真面目な顔で考えてしまうんですよ。固いだけではなくて人情とかに疎いんですかね? 大家と店子は親子も同然、なんて言葉は固い人間が好きそうですけどねー。まぁ結局、手伝うわけですけど、教え子を毎晩、酒場で働かせることにはまるで何も感じないんですよねぇ。ひょっとして教師の仕事かどうかとは関係ないから気にならないんでしょうか。
 その後も意味不明な展開が続きます。ペットになりたいと言いだすヒロインもヒロインですが、恋人ではなくてペットならまぁいいか、と言い出す主人公(教師)はかなりどうかと思います。しかも、ペットの躾の本を大真面目に買ってきて研究するって一体……。さらに親父殿が不在の間であれば娘をペット扱いしていいと考えるあたりもねぇ。退院が迫ってから考えることでしょうか。そして、真咲に振られたらもう関係ないとばかりに親父殿の存在を無視。普通に諸々を隠し続けます。なんだかんだで偉そうなことを言いながらこの態度。どうにも子供のようですね。そもそも教師が教え子と恋仲になるわけがない、と言っていた人間がなぜそうなったのかといえば「流されたから」ですからねぇ。いや、それを唯一の抜け道みたいに語られても。困惑するばかりですよ。
 言葉が足らないところがあるのは本シナリオでも健在。顕著なのは真咲の両親の関係。とにかく突然の告知が多く、いきなり離婚していると主人公が言い出したり、そうかと思えばエンディングではそもそも結婚さえしていないというオチだったり。主人公は驚いていましたが、そもそもなぜ離婚だと思ったんですかねぇ。まさか一緒に暮らしていないからではないと思いますけど。他にもライゼルグの住人である真咲が「足を向けて寝られない」とか言い出すのも違和感ありました。いくら日本のことを勉強しているといっても授業だけの話なうえ、特にそういうキャラでもないのに日常会話で出てくるというのはちょっとね。
 構成にも疑問を感じました。Hシーンの配置なんかがそうですね。本編中には3回しかないのに2度目は仲違い中、3度目はなんとエピローグ。どこの抜きゲーですか、と。本作最大のバストも不発気味でしたよ。
 最後は火宮木乃香。
 彷徨人という設定の木乃香。てっきり本作の重要人物なのかと思いましたが(他のシナリオでさっぱり出番ないし)、まるで勘違いでした。というか、彷徨人の設定自体がすげー、どうでもよくなってますね。ゆずソフト初の褐色キャラというのも特に意味はないという残念ぶり。CGスタッフがそういう気分だったので塗った、というのと変わりないですよ。彷徨人の本来の設定を活かしたならエキゾチックなキャラというだけで意味を持たせられたと思いますけど、普通に日本人ですからねー。最初に出会った時のまんまじゃん、っていう。
 このシナリオも首をかしげる描写が多かったですね。物に執着がないから部屋の掃除をした時に捨てるものいっぱい、というイベント。言いたいことはわかりますけど、それならなぜライゼルグに来たばかりの彼女(素っ裸で出現)がそんなに必要ないものを持っているのでしょう。他のヒロインたちからプレゼントされるまで服も碌に持っていなかったのに。
 主人公とくっついてドキドキが続いたらそれは恋かもしれない。だから、ふたりきりの勉強会を毎晩しよう、ってそれはある種のドーピングではないですか? 確認のためにそんなことしたら、好きでもないものが好きに変わってしまってもおかしくないですよ。このシナリオに限りませんが主人公は本当に教師なんでしょうか。どうも疑わしい言動が多いです。
 木乃香の正体がわかった時の考え方も変です。彷徨人として現れた彼女。30年前に日本で記録があって、その時の失踪当時の年齢にしか見えないから死んでいるに違いない、ってどういうことでしょう。日本の領海内に空飛ぶ島ライゼルグが現れたこと、エルフやセリアンスロープが暮らしていること、それらに関することが科学的には解明されていないこと、これらを自然に受け入れているのになぜ、神隠しでタイムスリップしてきたことはあり得ないと断じることができるのでしょうか。素直に意味がわかりません。目の前の木乃香は幽霊と言い張るつもりでしょうか。
 まぁ、それ以前に誰にも頼まれていない、それもどうでもいいことを熱心に無断で調べていたのは主人公なんですけどねー。それで罪悪感を感じて悩んだ挙げ句に謝罪ってなぁ。最初からしないでくださいと総ツッコミ状態ですわ。
 意外と時間がかかった「天色*アイルノーツ」もこれで終了。ゲーム感想は近日中に。

2013年8月16日(金)
サムライホルモン体験版
 昨日になってようやく「天色*アイルノーツ」のゲーム感想をアップしました。暑さですっかりへばって遅くなってしまいました。「DRACU-RIOT!-ドラクリオット-」を受けての次回作なのでどうなることかと思ったらすっかり萌えゲーになってました。安心すればいいのか、残念がればいいのか悩みます。ただ、萌えゲーにしてもあまり誉められない点があるのは変わりません。うっすい物語でヒロインの魅力が弱まってしまっては本末転倒ですよ。

 神のみぞ知るセカイ女神篇6話。栞再攻略編。原作でも栞のエピソードに集中していたせいか、珍しくほぼ同じ内容です。というか、ここまで忠実なのは女神篇では初めてですね。栞役の花澤香菜さんの演技は相変わらず突き抜けていてまさに独壇場。ワールド全開で聞いているだけで楽しさが溢れてました。1期の時からですが本当にキャスティングの勝利と言うほかありません。
 しかし、気合の入っている一方で作画に関しては普通からやや落ちるくらいでアンバランスなくらいでした。動きが少ないエピソードだけに栞の可愛さが重要なのですがちょっと弱かったように思います。声優の演技と原作の気合の入ったカットとの間で落差を感じてしまうのは残念なところです。

 「サムライホルモン」体験版。テックジャイアンTGバージョン。
 しっかり計っていませんが序盤の3時間程度が収録されています。しかし、安定度がかなり低いので時間は目安がいいところです。最後にいくまでに強制終了が10回ほど発生しました。再現性はないのによく発生するという困ったパターンです。中でも困ったのはバックログを起動すると止まるバグ。恐ろしくて見なくなるんですけど、ある程度は反射で見てしまうことがあって、その少ない回数でまた止まる、と。通常プレイ中もしばらく発生しないな、と油断するとバッチリ止まります。もうちょっとなんとかならんものでしょうか。
 内容はご都合主義のはびこるお馬鹿時代劇。一見すると真面目だけれども実際はすこぶるふざけているという。これをデビュー作に持ってくるとはライアーソフトなみの度胸を感じますね。バグも含めて。
 気になるのはやたらと出現する選択肢の内容がつまらないこと。まともに考える気をなくすような選択肢ばかりで再プレイ時は特に辛いものがあります。数の割りにあまり内容に差がないですからね。差があったのは場所選択ばかりで、セリフの選択肢では何も変わらないように見えました。このあたり改善がないと厳しそうです。モチベーションに直結しそうですから。
 エロ度は思った以上に高くて良い感じ。主人公がしっかりスケベで頼もしいくらい。ちょっとおっさんくさいのが玉にきずですけど。
 純粋な内容だけなら悪くないんですけど、やはりバグが心配になります。9月の2本目とすんなりいかないんですよねぇ。色々と検討しております。

2013年8月18日(日)
カルマルカ*サークル体験版
 9月のお試し第2弾。世間の評判はそこそこいいものの、個人的にはさっぱり縁がなかったSAGA PLANETS。昔、何か買った気もするのですが、確か碌にプレイしなかったような記憶が残っています。
 内容は序盤の2時間程度。正直、短いです。8月13日と予約締め切りまでそれほど間がない時期に公開されたバージョンにしてはあまり参考にならない分量ですね。面白いかどうかを判断するにはちょっと足りないように思います。この量では,それほど悪くはないけれど不安も感じる、というのが実際のところです。星渡り同好会の活動や掛け合いも立ち上がりのせいか、まだ予断を許さないような不安定さがあります。少なくとも、つかみはバッチリ! と言うほどのクオリティには感じませんでした。
 気になるのはキャラクター。タイトル画面とかがなければ誰がヒロインなのかまるでわかりません。笹倉未来、成海杏、高坂夕姫羽の3人はサブキャラなのでしょうね、きっと。個人的な好みかもしれませんが、杏は一番、可愛いような気がしますよ。夕姫羽なんて星渡り同好会のメンツの中でただひとりだけヒロインではないという切ない扱い(あ、男は除いてます)。気付いたときはちょっっと信じられませんでしたよ。未来はポジションや態度からまぁ、そうかな、とは思いましたけど容姿だけ見たらヒロインにしか見えませんよねー。SAGA PLANETSの傾向は知りませんけど、CGサンプルを見る限り期待してはいけないでしょうね。開発ブログを読むと杏をデザインしたのは新人さんのようですし。
 ヒロイン陣は可もなく不可もなく、かなぁ。サブキャラの方が魅力的に見えてしまうというのも問題ですが、それがなくともテンプレートな要素が強いような気がします。特にニコルはあとあと不安しか感じないキャラで買うとなれば不安要素になりそう。
 シナリオのネタである魔可ですけど、これどうなんでしょうねぇ。基本ギャグのネタにして、中盤意向はシリアスの材料にする、ってところでしょうか。どうもそのお手軽さが気になります。なんちゃって感が漂っているように見えるんですよねぇ。あまり都合良く使ってはいけない設定に思えるだけに慎重に扱ってほしいところです。
 CGは悪くないですが、原画買いするレベルまではいっておらず、くどいようですがサブキャラの方が可愛く見えるというのはやはり問題でしょうね。少なくとも個人的な理由としては十分に。それでもエロそうなのは評価したいポイントです。テキスト次第ではありますが。
 トータルするとやはり、決め手に欠けるという印象です。まぁ、だから色々と悩んでいるといえば当たり前なんですけども。もうちょっとお試しは続きそうです。ただ、もう8月も下旬なのに他の候補たちは未だに体験版が出ないんですよねぇ。予約させたいなら遅すぎじゃないですかね。

2013年8月22日(木)
ひめごとユニオン~We are in the springtime of life!~体験版
 神のみぞ知るセカイ女神篇7話。ダブルお見舞い編。フィオーレがいないことに絡んでまたもハクアの出番及びその他が消滅。これはハクアにとって痛し痒しですなー。出番は減るものの、代わりに自らの失態はカットされてなかったことになるという。まぁ、来週は少しあるようなのでさすがに全てなかったことにはならないでしょうが。スタッフ的に考えても尋問シーンを丸ごとカットするとは思えないので。
 お見舞いイベントの内容はほぼそのままなので旨味は十分に出ています。このニヤニヤ感は原作同様でいいですが、どこまでいってもちひろが不可解すぎるよなー。この納得感のなさはこの先もずっと続くしなぁ。桂馬でなくても不審に思いますよ。

 「ひめごとユニオン~We are in the springtime of life!~」体験版。テックジャイアンTGバージョン。
 タイトル通り主人公とヒロインが秘密を共有して運命共同体になるというお話。体験版は2章とでも言えばいいのか、秘密その2まで。時間にして3時間あるかどうか。
 それほど期待していなかったせいもありますが、これはなかなか面白いです。時間は短いながら密度が濃い感じで、やや変わった学園ライフを楽しめます。ただ、世界観がなんでもありは言い過ぎにしても、それに近い雰囲気なので少し人を選ぶところがあるかもしれません。
 ヒロインはきちんと出番があるのは2人しかいないものの、魅力は十分に出ています。ヒメリアと小春は個性もはっきりしていて掛け合いが楽しいです。体験版段階での問題は残る2人がまだないしょ同盟に不参加状態のため、キャラ自体はもちろん、どういった日常になるかが不透明なところ。まぁ、ここまで見ても通常の学園ライフ描写はあまりないように思います。あくまで主体は非日常系のイベントという感じで。そして、恐らくそれが本作での日常になりそう。
 それと、説明によるとこの体験版が「共通の大部分」と書いてあるんですよね。てっきり秘密その4までが共通ルートかと思ったのですが違うのでしょうか。さらにこの数時間が共通の大部分だとするとかなり短いような気がします。もちろん、共通シナリオが短いことが悪いこととは限りませんが、やや心配にはなりますね。普通に全体のボリュームとしても。
 あと言うまでもないですが複数ライター制なので個別シナリオは当然、心配の種ですね。なにせ4人もクレジットされてるしなー。
 CGは思った以上に良いですね。たけやまさみ氏と川原誠氏のタッグも予想よりも違和感なくまとまっています。これはデザインだけでなく、たけやまさみ氏がこれまでよりも肉感的なヒロインを描いていることや塗りも大いに関係していると思います。立ちCGが入れ代わり立ち代わりしても、イメージを損なうことはありませんでした。むしろ、ジュニアとの制服の違いの方が激しいくらい。
 人物に比べると背景の方はもうひとつでしょうか。作品を考えると背景の描き方ももっと個性を出していった方が良かったかもしれませんね。世界観作りという意味でも。
 総合ではかなりいい線いっている感じです。かなり前向きな気持ちになりました。ラストのTGバージョンの掛け合いはそのままヒメリアの気持ちになっていたくらいで。切りどころはそれほどでもなくても、続きが気になるようになってましたよ。確定とまではいきませんが、かなり可能性は高そうです。

 テックジャイアン10月号。
 「英雄*戦姫GOLD」天狐:わかるようでよくわからない新情報。いまひとつ前作との違いが書かれていないような。結局、システムは同じなんでしょうか。シナリオはやり直しということで気分によっては徒労感とか感じそう。2014年1月31日発売予定。

 「こいなか-小田舎で初恋×中出しセクシャルライフ-」eRONDO:「らぶらぼ」の開発スタッフが新ブランドを立ち上げてのデビュー作。今度は不吉なことにならないようにお祈りしています。「かわいい女の子とひたすらエッチなことをしていたい」というコンセプトがいい感じ。2014年春発売予定。

2013年8月30日(金)
イノセントバレット~the false world~1回目終了
 神のみぞ知るセカイ女神篇8話。また盛大に飛ばし始めました。再構成とでも言えばいいのか、原作とは少し時間軸を変えてきてますね。ハクアのイベントが遅れ気味です。お色気担当の見せ場である尋問シーンは来週でしょうか。
 「めがみみっくす」というサブタイトルでありながら、その中身は実にあっさりと済ませてしまっています。舞校祭の準備イベントもそうですが、大きな流れ以外の細かいところをほとんどカットしてしまっているので、展開がとても事務的です。ちひろのリアクションさえカット気味。正直、あまり旨味が残っていません。前回とは違って面白いとは言いにくいエピソードになっていたように思います。楠が出ていたのがせめてもの救いでしょうか。

 「イノセントバレット~the false world~」。1人目は夜曹寺愛。なかなか時間がなくて1周目が終わるのが木曜になってしまいました。
 力作だとは思います。出来も悪いというほどではないのですが……。途中まではいい感じでした。ところが、シナリオのオチの方がどう転んでもスッキリしない舞台構成にしてしまったために、どうしたって不完全燃焼になってしまいます。それとラストだけそこまで守ってきた主人公たちの異能レベルが底無しになってしまうんですね。もう違う作品というくらいに。そのへんもなんだか色々と納得いきにくい感じを生んでいたと思います。
 他にも男たちのドラマがなんだかダイジェストっぽいんですよねぇ。主人公が即鬼隊にやってきた時は種まきもとっくに終わっていて芽もかなり出ている状態なので、ほとんど理解するのも難しくただ傍観しているような状態なので、置いてきぼりというか付いていけない感が強いという。声優の熱演はいいだけにもったいなく思うケースが多いです。ど素人(主人公)と組み合わせるには向いていないと言わざるを得ません。
 ヒロインの愛は心がない(とされている)設定を活かした展開がいい感じ。色々な人を観察して、様々な人格を演技する様子はコメディとして十分に威力を発揮していました。声優の腕の見せ所にもなっていましたね。掛け合いの対象としても面白かったです。ただ、他のヒロインとの絡みが少ないのがもったいないところ。終盤になると少しは増えるんですけどねぇ。もうちょっとあれば。
 惹かれ合う過程は必然っぽい流れが上手に作れていたと思います。恐怖を覚えるあたりからのイベントの流れも良かったです。ひょっとしたらサイコさん的展開に進むのではないか、とヒヤヒヤしましたがそんなこともなかったですし。総じて可愛いヒロインになっていたのではないでしょうか。
 気になるのはラストでしょうかね。愛が懸命に手を伸ばすイベントCG。テキストとの食い違いが大きいです。血だらけのはずなのに真っ白だものなぁ。それだけならまだしも、なんだかそのポーズにも違和感を覚えます。さながら落ちる人をとっさに助けようとして手を伸ばしているように見えますですよ。クライマックスだけに気になりました。オチもなんだかねぇ。特異点がなくなったのに戦い続けるってどうにも現実的ではありません。特に愛と早苗は。




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