徒然なる日記

ほとんどがゲームに関するネタです。もしかしたら気のせいかもしれません。

2013年10月3日(木)
Magical Marriage Lunatics!!2~4回目終了
 神のみぞ知るセカイ女神篇12話。ライブシーンはほぼエンディングのみ、と予想よりも尺をとっていませんでした。それにしても、今さらながらの欲なのか先が特に決まっていないにも係わらず伏線をしっかり描くのはなんとも微妙な感じです。原作知らない人は完全になんじゃそりゃ状態。ライブシーンではアニメ未登場ヒロインもなぜかここではしっかり描かれていましたね。誰だかサッパリでしょうに。
 そして、ちひろ美形に描きすぎ。そもそものコンセプトはヒロインじゃないキャラなのにこの優遇ぶり。行き過ぎっぷりに逆にちょっと笑ってしまいましたよ。原作もそんな按配だったとはいえ、諸々削ったためにアニメではますますその傾向が強くなってしまいました。正直エピローグも機能していないと思います。エルシィのモノローグとなんか噛み合ってないですし。
 ともあれスタッフのみなさまお疲れさまでした。

 「Magical Marriage Lunatics!!」。2人目は美都之玉依姫。
 まずはお詫びから。先日の日記で書いたメッセージウインドウの透過度がコンフィグで弄れない、というのは間違いでした。なんとコンフィグ画面ではなく、通常画面に配置されていたのですね。あまりに堂々とあって完全に盲点になってました。気付いたのだって知らないうちに透過度が変わっていたのを不審に思ったのがきっかけですからね。それがなければずっと気付かないままだったかもしれません。
 2周目ということでスキップを使うようになりましたが、予想よりもヒロイン選択による小イベントが短く、選択肢間の共通シナリオが長かったです。個別に入るまでヒロイン選択は4回。それ以外にもあまりフラグには関係なさそうな選択肢も幾つかあります。それらをこなすのはそれなりに面倒で時間もかかるので暇つぶし道具があった方が良いです。
 シナリオはなんともマッチポンプな感じでした。女神が失ってしまった人々の信仰を取り戻すために人間のふりをして動く、というのは実に生臭いです。しかも、思うように(御神体の注連縄を買うための)寄付が集まらないから主人公と2人でバイトして買おうという流れが微妙感をさらに煽ります。あと、2人が基本的にすごい呑気なんですよね。楽観的という依姫の性格のせいもあって真剣さがほとんど感じられない。カップルが楽しく働いているだけ、という描写で不思議なシナリオに仕上がってます。まぁ、そもそも女神は人間の力を必要としているのに人間と結婚する(そして、人間になってしまう)という基本ストーリーがね。アレだってことなんですが。
 個々のイベントもそんなです。
 海中で水着をなくした依姫が冷静さを失って嵐を発動→命より大事な羽衣も飛ばす→主人公、取りにいって離岸流(?)によって遭難しかかる→羽衣がないので無力な依姫
 とこんな感じ。ツッコミを入れた方がいいのかどうか、迷うイベント構成です。つーか、女神がちょっとアホですよね。結局、助けてくれたのはたまたま通りかかった魔女のルルーナでした。海にたまたま通りかかるってすごいなぁ。さらにすごいのは主人公が目を覚ました時には立ち去っていて会話ひとつないことですが。この作品てホントに個別に入ったあとに落選ヒロインの存在に意味がないですなー。ただ、都合の良さだけが光るという。ちなみにこんなことがあったのに、後半になると台風のすぐあとに海に行ったりします、このカップル。学習能力のない奴らです。人がいないね、なんて言っていたくらいで。
 主人公も主人公でこれまで信仰を身近に感じることなんて全くなかったのに依姫と行動を共にするやいきなり信心のない街の人を嘆き始める始末です。御神体のことなんてかけらも知らなかったのにね。その手のひら返しのスピードには恐れ入るばかりです。ま、主人公は全体的にそんなですけど。
 婚約者決定の際には会話ひとつありません。
 エンディングに何の感慨も沸かなかったのが逆に印象深いです。
 3人目はユリア・リン=ロード。
 夢魔らしくない夢魔、ということなのですが結局は、、夢魔としての生態に苦しめられるお話。なんとなく矛盾が感じられる物語です。精気を吸うという行動を自分の意志とは関係なくしてしまうのに、その対象が主人公のみ、というのはなんとも奇妙でした。選べるのならそれはコントロールしているということでは。それで相手を殺しかかって泣かれてもねぇ。こっちが困るわという話です。
 こういうシナリオの苦しいところはヒロインの魅力が与える影響がとても大きいこと。魅力を感じられればいいですが、命と天秤にはかけられないと感じてしまえばそれまでになってしまいますからねぇ。
 そして、主人公の素行というか扱いがそれを助長します。以前にも書いた姫ひとりひとりについた親衛隊。彼らがうっとうしいのは確かです。でも、所詮はアイドルのおっかけ程度。家にさえ来ません。しかし、だからといって怒りに任せて3人をみんなが見ている前で殴り倒した主人公がお説教のひとつもない。先生は親衛隊を鼻であしらうってどういうことですか。普通に考えれば停学ものですよ。どんだけ主人公に甘い世界なのでしょう。
 婚約者決定の際にはやはり、ひとことも会話なし。このへんから書いた順番がわかるかもしれませんね。描写があるシナリオほど先に書いた可能性が高そうです。
 珍しいことにSDカットでエンディングでした。個人的にはちょっと記憶にありませんね。
 4人目は幼なじみの白波瀬悠奈。
 このへんまでくると奇妙な類似性が見えてきます。デート先がいつも遊園地はじまりだったり、主人公のヒロインの扱い方だったり。要するに誰が相手でも姿勢が変わらないんですよね。色々な個性のヒロインたちなんですけどねぇ。だいぶ主人公が残念さんです。このシナリオでも牛丼よりもコンビニメシの方が上等という不思議な言動が炸裂しています。どういうランク分けなのかさっぱりです。正直、どっちもどっちでしょうに。
 このシナリオで感じるのは幼なじみが幼なじみらしくないこと。共通シナリオでも同じ主旨のことを書きましたけど、徹頭徹尾というか個別シナリオに入ってもそれは続いています。一応は伏線でもあるんですが、それにしたって不自然なんですよ。一番、驚いたのは幼なじみが運動が得意かどうかを知らないこと。それって基本中の基本な情報じゃないですか。子供の頃から最近まで離れていた幼なじみじゃないんですよ。ずっと隣の家にいた幼なじみですよ。それを知らないってどういうことなんでしょう。主人公は普通の人よりも意識して幼なじみを気にかけていたはずなのに。実のところ、他にもそういう点は目白押しです。幼なじみでも知らないことはある、なんて事あるごとに言っていますが知らないことだらけじゃないですか。高校からのクラスメイトってレベルですよ。
 実はこのシナリオでは主人公が幼いころに婚約者を作りまくった理由(原因)が明かされます。なぜ、やたらと神隠しにあっていたのか。それは悠奈の死んだ母親と再び話せたらと考えたからなのですが、なぜか行った先がことごとく異世界で方向音痴もここに極まれり。探したのはお母さんじゃなくて嫁でした、(それも5人)という驚愕のオチ。これ設定を絡めない方が良かったんじゃないですかね。却って悪いイメージになっている気がしますよ。
 唯一の人間ヒロインだからなのかはわかりませんが、悠奈シナリオはこれまでとは打って変わって急にエロいです。やたらと背徳感のあるHシーンばかりでびっくりしました。奥行き2メートルくらいありそうな掃除用具ロッカーとかね!

2013年10月6日(日)
Magical Marriage Lunatics!!5回目終了
 凪のあすから1話。いや~、困りますね、こういうの。もう全体的にどこを見ても嫌な予感しかしない。海の人と地上の人、これ思い切り差別問題を扱っているじゃないですか。それだけならまだしも、光くんの行く末があまりに見え透いていて悲しい。気がつけば嫁1も嫁2も遙か彼方にいるというやつですよ。まなかは言うまでもなく、ちさきも要にかっさらわれそうな気配です。これ寝取られ好きには超名作ではないでしょうか。色々と認められないが上に光くんはどんどん酷い目に遭いそうです。
 出来そのものがいいことも却ってタチ悪いですよ。破壊力半端ないですから。シリーズ構成が岡田麿里氏の時点で色々ともうね……。

 「Magical Marriage Lunatics!!」。5人目はルーチェ・ヤミ・アスタリテ。
 メインヒロイン、ルーチェさんですがどうもパッとしないですね。吸血鬼だからということでもないでしょうがシナリオが全体的に暗いです。それも無闇にという感じでこのシナリオだけの悩みがうじうじと続く流れはあまり誉められません。ヒロインとしての魅力ももうひとつで他のヒロインよりも抜きんでているようには見えません。
 予想通りというべきか、婚約者決定の際には丁寧な会話がありました。全員とひとことずつ喋るという依姫、ユリア、悠奈シナリオからは考えられない配慮がされています。これは書いた順番が早いか、そうでなければ最初からきちんと書くことが決まっていたヒロインなのでしょう。
 デートはやはり遊園地スタート。もはや何も言うことはありません……。
 相も変わらず主人公はちっとも温厚に見えません。それどころか物凄い短気に見えます。人の話を最後まで聞くことさえできないというレベル。それでたしなめられるのなんて基本中の基本。ルーチェが翌日の夜までに帰ると言えば、夜になった瞬間にはもう残り4人の姫+幼なじみを全員、招集済みです。そして、絶対におかしい、あり得ないことが起きていると騒ぎ立てます。そんな主人公に対して他のヒロインたちの言動にいささか熱量が感じられないのは気のせいでしょうか。将来、子供ができたら大変そうです。門限に戻らなければ捜索願は必至でしょう。
 ユリアシナリオに続いてここでもまた主人公は暴力沙汰を起こします。相手はやっぱり親衛隊ですが、たったひとこと挑発したらもうそれだけで教室で暴動(作中の表現)が発生しました。罵声を浴びせ、容赦なく全員を殴り倒します。なぜか教室のみんなは当たり前という態度です。うざいということはここまでされるのが当然なんですね、この学園では。ひょっとして主人公の父親は有力政治家とかだったりするのでしょうか。いえ、そんな描写はありませんけども。ちなみに今回、主人公に課せられた罰は廊下に立たされただけでした。停学になるには何をすればいいのかなぁ。ついでに言いつけを守ることもなく、あっさりとフケてしまいます。
 ところで、主人公はスクール水着を着て海で泳ぐのが当たり前と考えているようなのですが(もちろん、スク水好きだからではない)、一体どうしたらそんな常識が形成できるのでしょうか。不思議でなりません。
 結局、シナリオはまるで盛り上がることなく終了。テキトーっぽい障害はやはりテキトーに解決してしまいました。まわりからするとかなりアホらしい感じだったのでないかと思います。依姫なんてしょっちゅう笑顔で額に青筋を浮かべてましたからねぇ。付き合いきれないといったところでしょう。
 ここまで書いてきませんでしたがHシーンはやたらと連戦が多いです。しかも、基本CGは同じままで行うのでテンポは非常に悪くなります。もちろん(?)、テキストがエロい訳でもないので高い効果が上がっているとも言い難いです。個人的には連戦は苦手なのでたいそう困りました。というか、スキップしていたくらいで。果たしてどれくらい需要があるんですかねぇ。

2013年10月11日(金)
Magical Marriage Lunatics!!終了
 凪のあすから2話。う~ん。なんとも順調です。順調に攻略が進行しております。まなかはこうすれば光は怒らないだろうという考え方をし始めました。これは非常に大きなことだと思います。隠し事オッケーな状態と変わりありません。加えて、紡の関心を維持するためにうろこ様にわざと呪われようとしたり、とかなり危険な兆候が萌芽しつつあります。ちさきの方もなんとも予定通りな感じです。光のいないところで色々と話し合うのが普通になってきています。神にーさまならばエンディングが見えた! と言うかもしれません。
 村の掟というさらに深刻な事情が露に。地上の人間と結ばれると追放、ってそんな掟なのによく地上の学校に行かせるよねぇ。自分たちから火をつけようとしているようにしか見えないですよ。同世代を一緒にすれば恋仲になるのは自然なことと言ってもいいくらいです。例え教育が昔のスタイルになるとしても地上の学校に行かせるのは愚策としか言いようがありません。まぁ、政治、経済的な事情とかありそうですけども。

 蒼き鋼のアルペジオ-アルス・ノヴァ-1話。OURSを購読していながら原作コミックも買うくらい好きなので当然のように視聴。アニメ化の話が出る前からアニメ化してほしいと思ってました。
 まぁ、そうは言っても同時に今の段階でしてどうすんの? というのも偽らざる本音な訳でして。原作を読んでいる人には通じると思いますけど、コミックはわずか7巻しか出ていませんし、その内容もシナリオで見るとほんの少しです。始まってからの401の航海図とか描いてみれば一目瞭然ですよ。これで今回の前にもアニメ化の話が何度も水面下であったって信じがたいほど。よって個人的にはアニメ化はしてほしいけど、もっと原作が進んでから、だったんですよねぇ。テキトーなラストになることは避けられませんし。
 それと艦船はいいとして人物まで3DCGで描くというのは反対でした。Ark Performance氏の繊細なタッチを表現するには全く向いていないと思えたので。案の定、お世辞にも可愛いとは言い難かったです。動くとかなり厳しいです。特にタカオはガッカリ感が半端なかったです。あの乳揺れとか悲しくなるばかりですた。
 あと初見の人には話がわかりにくいんじゃないですかねぇ。アニメと漫画で設定が違うのかわかりませんが、全ての海から人類は追い出された、という設定のはずなのにイオナが初めて現れて脱出するときにガンガン艦艇から攻撃されるのは腑に落ちないんですけど。いくら内海のような場所とはいえためらいがなさ過ぎでしょう。完膚無きまでやられた記憶は新しいのでは?

 「Magical Marriage Lunatics!!」。ラストはルルーナ。
 キャラが気に入ったので最後にしたのですが(個人的には本作唯一のニンジンでした)、結果的にオーラスに相応しいキャラでした。考えてみれば唯一と言っていいまともなシナリオの美琴のイベントはルルーナ絡みですからね、当然のことだったのかもしれません。本作でただこれだけが共通シナリオと意味を持って繋がっております。まぁ、そうは言ってもあくまでも全部の中ではまし、というだけのことで、このルルーナシナリオも必見の出来、などとはとてもじゃありませんが言えません。ずーっと同じネタを引っ張り続けた挙げ句に最後にようやく進展してチョロッとあっておしまいですからね。
 それでも、シナリオの仕掛けのせいもあって、改めて好きになっていく過程にきちんと意味があるのは大きな長所です。正直なところ、他のヒロインでそんなこと言われてもわざとらしいばかりですから。実際にも言ってますけど、答えを知ったままテストを受けて答案を返してもらう感じでしたよ。感動なんてありませんや。
 婚約者決定の際には当然のように何もなし。
 主人公のアレっぷりは本シナリオでも十分に堪能出来ます。暴力沙汰こそ起こしませんが、脅迫行為はしっかりしています。何か言えばぶん殴る、ってそれはジャイアンですよねぇ。それがクラスの総意になっているってのもすごいよなぁ。そんなクラスに在籍したくありません。
 他にも彼女とHしたいから先生に抗弁して補習をサボろうとするってなぁ。必死すぎw とかツイートしろってことなんでしょうか。ひょっとして本作のツイート機能は主人公に突っ込むためのものなんでしょうか。もしそうなら、主人公の生態も十分に納得がいきますけど。
 さらにルルーナが里帰りした瞬間から情緒不安定になるってなぁ。確かにいつ帰るとは言いませんでしたけど、夜に出発して、その日の寝る前からもうおかしくなるとかどういうことよ。普段の短気がさらに加速して八つ当たりが普通になりますし、他のヒロインにも粘着します。誰かなんとかしてくださいな。
 なぜか随分と時間がかかった「Magical Marriage Lunatics!!」もようやく終了。ゲーム感想は近日中に。

2013年10月13日(日)
ひめごとユニオン~We are in the springtime of life!~1回目終了
 昨日「Magical Marriage Lunatics!!」のゲーム感想をアップしました。体験版から想定できる内容で悲しくなるばかりでした。正直、企画の時点であまり良いイメージは湧きませんでしたが、それでもまさかここまでとは思わず驚きです。このシナリオを捨てたような方向性を目指すのならもう買うことはないでしょう。
 そういや女の裸を見ると鼻血を噴く主人公の習性はいつ治ったのでしょうね。

 サムライフラメンコ1話。現代(?)で実際に正義の味方をやってみよう! というお話。正直Aパートは切なさばっかりが強調されていて面白くなかったのですが、Bパートに入ってぐっと良くなりました。正義の味方が難しい世界で主人公がどう足掻いていくのか。それを見守るのは面白そうです。
 気になるのはコメディとして書いたことが洒落にならないことが多そうなところでしょうか。それと本当の正義の味方は自分からはそう言わない訳で、そういった本物との矛盾をどう料理するかにも注目したいです。

 革命機ヴァルヴレイヴ13話。1期からすんげーそのまんま続きなのでとても戸惑います。半年前の出来事なので軽く忘れておりました。1期の秘密は意外とあっさり種明かしされて、ハッキリと雰囲気を変えてきたのが伝わります。世界を暴くシステムというフレーズも現実味を帯びてきましたね。
 で、結局あっさりと2ヶ月後にジャンプ。中立地帯の月にたどり着いて一応の平穏を取り戻す。こういうところも「コードギアス」っぽいですね。
 しかし、子供であることがネックとなって足元を見られまくり。経験も知識も圧倒的に足りません。そんな状況を打破するためにエルエルフは地球降下作戦を立案。
 ところが、ヴァルブレイブが出会った頃の白い色に戻ってしまう。操縦をまるで受け付けずガラクタ同然。どうやら燃料にあたるものがなくなった様子。それはルーンと呼ばれるものでわかりやすく言うと情報であると。ハルトは苦悩しますが、それでも割り切って今後はエルエルフだけを噛み付きの対象とするよう契約を持ちかける。。えーと、このへんよくわからないんですけど、同じ人物の情報でいつまでも有効なんですかね。あと1号機のパイロット以外は発作は起きていないんでしたっけ? どうもそんなシーンの記憶が残っていませんが。今回もハルト1人が噛んだだけで全ての機体が動くようになったし。

 「ひめごとユニオン~We are in the springtime of life!~」。1人目は九帖聖。
 う~ん。体験版はプレイしていたのでそれなりに期待していたのですが……。実際5章くらいまでは悪くなかったんですけど、その後の大失速ぶりたるや信じがたいほどです。具体的には「金の翼」が解散してからですかね。そこから一気に世界が狭くなって起こる出来事もちっさい感じになってしまいます。テーマになっていた「ひみつ」も全然、触れられることがなくなってひたすら同じ話をするようになってきます。
 つまり、それが九帖聖の個別シナリオに入ったということです。こうなるともう退屈一直線。序盤のワクワク感や楽しさはどこへやら。聖と祭の話だけが繰り返し繰り返し書かれます。まるで消化試合のようです。
 もうびっくりするくらい複数ライター制の影響が出ていますね。キャラクターのセリフの軽いこと軽いこと。ついでに立ちCGの使用傾向まで露骨に変化しているという。ヒメリアの両手を広げて驚くポーズ使いすぎでしょ。中盤以降、まるでクセのように高い頻度で出てますよ。序盤では見ることさえ稀だったのに。
 ヒロインとしての魅力ももうひとつ。いえ、悪くはないんですよ。ただ、飛鳥や祭のことが微妙な影を落としていて素直に可愛いと思えないんですよねぇ。女らしい格好になった時に服装が違うだけで立ちCGがほとんどそのままなのも頂けません。変わっていないので見違えたとはとても言えなくなってます。手間を惜しんだのが悔やまれますね。化粧をした時も同様です。本当に違いがわからないので。
 郷土史研究会の扱いのいい加減さも気になります。2章で小春と芽衣が部員になったはずなのに以降、出てくるのは小春ばかり。基本的に退場してしまっていて、珍しく登場しても部室に立ちよりもしません。ないしょ同盟というのが裏の顔のはずなのに完全にイコールになってしまっています。同じなら裏の顔にする必要がないですよね。
 他にも隠密の主人公と怪盗(?)のはねるが互いの秘密に一切、気付いていないってさすがに不自然じゃないですかね。それも幼なじみだというのに。無理がありすぎますよ。
 エンディングを迎えてびっくりなのは何も話が終わっていないこと。通常の作品なら中盤の山場が済んだくらいの進行度ですよ。それがいきなりスタッフロールですからね。どう反応すればいいのやら迷います。まぁ、最終章であることは表示によってわかっていたので驚きはなかったですけどね。ひょっとしたら4本のシナリオを終えると話が繋がっているような感じの最終シナリオが出るのでは、そんな風に思わせるくらい唐突に終わる聖シナリオです。

2013年10月17日(木)
ひめごとユニオン~We are in the springtime of life!~2~3回目終了
 2人目は桐島夕輝。
 根本的な疑問があります。夕輝が吹雪になりすます、あるいはその逆という設定ですが、メガネはどうしてしているんでしょう? 必要ないというか見分けられるもとなんじゃないですかね。事実、主人公を騙そうとしていた時にはしていませんでしたし。プレイヤー向けでしょうか。でも、瞳の模様だけで十分な気がするんですよねぇ。そもそも、アンドロイドにメガネはいらないだろうっていう。まぁ、主人公たちはシロウサギの正体が本気でわからないようなので作中ではメガネの存在にすら気付いていないのかもしれません。なにせ、テキストに表記が一切ないですからねぇ。
 夕輝シナリオでは主人公の忍者らしさがとても薄いです。ただでさえ、仕事らしい仕事は全くしていない(建前はヒメリアの護衛ですが、もちろん敵はいませんし警護的な思考をすることさえありません)上に夕輝のパンチをあっさり食らったり、シロウサギ相手に何もできなかったりします。これも複数ライター制の影響なんでしょうかね。それとも、1~2章限定と言うべきでしょうか。調査的な意味でもシロウサギの正体がまるでつかめないしねぇ。
 夕輝シナリオ自体は本作の中では外伝っぽい内容です。恐らくは全シナリオで共通するスターカードもたまたま出てきたというか、無理矢理そういうことにしたっていう絡ませ方ですからねぇ。キーパーソンっぽい夕輝のお父さんは出ないままとなんとなく投げっぱなしが感じられます。ま、トータルすれば作品全体にそんな疑いがありますけども。
 個別に入ったころにはスクリプト指定ミスがありました。ヒメリアのボイスなのに出ている立ちCGは小春の姿なんてことが。他にも夕輝シナリオではCG鑑賞に登録されないものがあります。海でオイルを塗るイベントCGの最後のが登録されません。個別に入ってからは分岐がないゲームなのでフラグの問題ではないと思います。ひょっとしたら気付いていないだけで他にも登録漏れがあるかもしれません。
 3人目は三芳野小春。
 本作の問題シナリオ。複数ライター制の問題が遺憾なく発揮されて主人公のキャラがかなり異なります。もともと素直にものが言えない人間ではあるのですが、それに猛烈に拍車がかかっていてとにかく話が前に進まない。相手が真面目に話そうとしている時でもとにかく水をささずにはいられません。加えてどうでもいいネタを随所に挟んでくる。本シナリオでしか登場しない(だろう)忍法や忍馬がやたらと炸裂します。忍法走れメロスとか本気でアホではないのかという感じです。毎回、同じようなテキストを垂れ流して1.5倍の速度で走るだけ。目的地に到着したら錯乱していて誰かに一撃入れられないと元に戻らない。なのに目的地はけして間違えないってどういうことなんだか。
 他にも芽衣のキャラが完全に別人です。あたかも全く交流がなかった人間のような態度をとってきます。一応は恩人のはずなんですけどねぇ。ヒメリアさえも知らない人のように扱います。小春も一体どちらが正しいのか、弁当を自分で作ってきたりします。夕輝シナリオでは実家である旅館「みよしの」の弁当を持参していたというのに。当たり前のようにこういう違いを出されると戸惑うばかりですよ。
 シナリオも地味なフィールドワークを延々とやっているのがメインなのでなんとも退屈です。他のシナリオと毛色が違うのはいいことですけど、より駄目な方向に変わられてもなー。一部の設定をいつの間にか当たり前に知っているように扱うあたりも困りものです。しかも、その設定、他のシナリオでは出てこないんですけど。
 ヒロインの扱い方もちょっと。小春のシナリオでひたすらに夕輝をいじめるのはいかがなものでしょう。勝者がわかっているだけにあまりに気の毒です。他のヒロインを落とすことで当該ヒロインの価値を高めるような手法はあまり感心できません。それだけでは飽き足らず、いざ主人公が小春を好きになると今度は引き始めて関係を停滞させ、それをわざわざ夕輝に手助けさせるって趣味が悪すぎでは。その後も事あるごとに夕輝を引き合いに出すようなテキストが繰り返されます。なぜそうも夕輝ばかりに執拗に絡むのか、理解できません。夕輝シナリオではそんなことはほとんどなかったですよ。
 主人公の件と小春及び夕輝の扱い方のために無駄にテキストを消費している感がすごく強いです。一体、何がしたいのかというくらいに意味不明の展開が中盤から続きます。
 オチの方もなんだか納得しにくい感じでした。錨に関する一連の描写はひたすら「はぁ」としか言いようがなかったです。不得要領というかどうでもいいというか。

2013年10月20日(日)
ひめごとユニオン~We are in the springtime of life!~終了
 凪のあすから3話。あかねのドラマがちょっと軽いのが気になります。そもそも、掟のことは知っていた、んですよねぇ? それにしてはあまり考えなしな気もします。好きになってしまったのだから仕方ない、ということかもしれませんが事情が事情です。しかも、その後に簡単に諦めてしまったような態度が逆に腑に落ちない感じです。さらに相手には子供もいるってもうどうしたもんだか。ただ、相手の男もあまり考えていなさそうですよねぇ。
 紡とみんなすっかり仲良くなりました。いい奴なので自然なことです。そう、いい奴なんです。だからある意味タチ悪いのですよ。真相を知って一発逆転なんて事態があり得ないので。光くんの受難はこれからも続きそうです。

 蒼き鋼のアルペジオ-アルス・ノヴァ-2話。独特の作風なので初見の人は1話から見ていてもついていくのが大変そうですね。あまりフォローなく、とっとと進行してしまうので。ヒュウガ関連なんてさっぱりわからないでしょうし。細かいところでさらに削ぎ落とされているところもあります。まぁ、そのへんは原作を読んでいた時も近い感じでしたけどね。経験者としては小気味いい展開なのですが。
 3Dにしただけあって超重砲の発射シーンはなかなかの迫力。臨場感も十分なものでした。これは今後も期待できそうです。

 サムライフラメンコ2話。基本的にはとっても面白いです。ただ、露骨なほどにツッコミどころがあります。降りしきる雨の中、自転車で突っ走るのとゴミを30分ちょい早く出すのとどっちが問題でしょうね、と。傘の話は非常にわかりやすいですが、裏返せばこの主人公は自分が経験、もしくは共感できることにしか反応しない、ということになりかねず、かなり危ういように見えます。このあたりが自覚的なのか、それとも面白さや絵面重視なのか、気になるところであります。後者だとちょっとしたボタンの掛け違いであっという間に輝きを失ってしまいかねないだけに心配です。
 1話からエンディングで頑張っているアイドルが登場。ただ、デザイン的にちょっと地味な気がします。特に後ろの2人は単独で出てくるならば全く気付かないかもしれません。このあたりは今後の演出やキャラ付けに期待したいところです。
 それにしても後藤さんの胃に穴が開かないか心配です。

 革命機ヴァルヴレイヴ14話。大気圏突入、ということで一気に「コードギアス」から「ガンダム」になりました。ホント笑えるくらい急にそういうノリになってましたね。
 一方で連坊小路兄妹のドラマはすごい強引でした。言わんとすることはわかりますけど。兄貴の聖徳太子スキルはどこにも伏線が出ていなかったと思いますし。
 先週の私の疑問に答えてくれるかのように男2人が噛み付き。ただ、これは能力のようなもので禁断症状が出るのかどうかがわかりません。まぁ、多分出るのだと思いますが。

 「ひめごとユニオン~We are in the springtime of life!~」。ラストはヒメリア=ラ=トゥリオン=ヒメリエール。
 一番の焦点はヒメリアがどうやって恋の落ちるか、だったのでひどく残念でした。キスをしてみればいい、ってなぁ。いくらなんでも乱暴すぎです。ヒメリアはともかく主人公は基本的にないしょ同盟の(それ以外でも)誰でもいいわけですからこれはちょっと駄目でしょう。罠みたいなもんですって。あまりにもあからさまで作為的な恋人関係の成立。そもそも守護星獣に言われたから恋人を探すって時点でもうねぇ。さらにここから今になって実はヒメリアと主人公は幼いころに会ってましたとか、テキトー感を増幅させる後出し設定を出してきます。加えて相手が姫であることをまるで無視しているかのように最初の時点で気にしないっていう。離れがたくなってから気にするってどうなんですか。あと主人公はヒメリアの護衛役なのに手を出すことに初手から肯定的なのもちょっとねぇ。色々と台無しです。
 謎なのはヒメリアの私服。学園帰りなのになぜかヒメリアだけが私服。主人公は制服のままなのに。当然のようにそこには何も触れないまま会話を続けます。困惑するばかりですよ。
 シナリオはやっぱり途中で終わってました。これが一番ジャンプの打ち切りみたいなラストでしたね。なんとなくまとめっぽい雰囲気はありましたが、結局は茶番みたいなオチ。正直、Hシーンばかりが印象的でした。
 最初の期待値がそれなりに高かっただけに残念な結果になってしまいました。ゲーム感想は近日中に。

2013年10月28日(月)
ココロ@ファンクション!1~2回目終了
 しばらく前に「ひめごとユニオン~We are in the springtime of life!~」のゲーム感想をアップしました。事前の期待度がそれなりに高かっただけに結構ショックでした。もうちょい完成度が高いと思っていただけにねぇ。9月タイトルはちょっと残念でしたね。

 凪のあすから4話。あかりの問題はとても生々しく微妙。うろこ様に言われるまでもなく自分の本音から逃げていたら、例えうまくいったとしても(同じ地上の人間だとしても)しこりが残るのは間違いないでしょう。しかし、至は2人続けて海の女に手を出すのだから海村からしたら仇敵もいいところだよなぁ。陸とか海とか関係なくちょっと駄目な人ですわ。
 調理実習からの流れはなんとも昔のドラマっぽい。夕日のさす河原でこそないですが、男は殴りあって友情が芽生えるというアレそのもの。っていうか、あのクラスメイトは基本、光くんと同じ人種だよね。どう見ても。
 なんというか強気に正論を吐く紡はなんとも主人公っぽい。デザインのせいもあるでしょうが。
 まなかはいつの間にか光くんを守れるほどになり、反対にちさきは守るの意味をはき違えてしまう。なんとも今後が心配になるエピソードでした。

 蒼き鋼のアルペジオ-アルス・ノヴァ-3話。当たり前といえば当たり前ですが、大胆に色々と変えてきましたね。恐らくは構成もかなり変わってくるのではないかと思われます。ヤマトも真瑠璃も登場していないですからねぇ。まぁ、それでどんなラストにたどり着くのか、ってことですけど。正直メンタルモデルが目当てなだけではないのかな、という気もします。あのやる気満々のライブCMを見てもね。

 サムライフラメンコ3話。どう見ても実在の人物をモデルにしています。間違いようがないくらいほぼ全ての視聴者が同じ人物を思い浮かべそうデス。ちょっとタイトル負けな感はありますけど、相変わらず面白いです。正体バレを真面目に回避しようとする方向に行くとはちょっと意外でした。そのへんは割となぁなぁに流すのかな、と思っていただけに。
 アイドルさんは溜めが長いのか、なかなかまともに出てきません。ホント、エンディングがなければすっかり忘れてしまいそうです。

 「ココロ@ファンクション!」。1人目は白草めばえ。
 前作「この大空に、翼をひろげて」とは違ってラブリーパッチがアペンドディスクからダウンロード形式になりました。これがちょっとうまくいくのに時間がかかりました。何回かやり直してやっとダウンロード画面までたどり着きました。ひょっとしたら本作の体験版が残っていたのが関係していたのかもしれません。
 体験版とは違ってその範囲の中で早々に選択肢が出てきます。他にはルームメイトの柳くんの立ちCGなんかも追加されました。
 体験版における白草姉妹は出番が少なく不安要素であると感じていましたが、困ったことに心配は当たってしまいました。姉妹に期待しない、というスタンスでいたのでそういう意味ではダメージは少ないんですけど、残念なのは変わりありません。
 わかりやすく言うとあまりシナリオが終わっていないんですね。少なくとも「ココロ@ファンクション!」というタイトルの内容が終わったようには感じません。なにせ、共通シナリオかもしれないところでアップしたレベル2から進んでおらず、関係しているのは自分のものだけで他は全てスルーですからねぇ。それだけならまだしも、オチというか着地がHシーンを迎えたら、もうおしまいという構成であること。主人公のオープンウインドウによってHしたことが全校生徒にあっさりと、それも内容まで赤裸々に露見してしまうので、もう続きを書けないという悲しい扱い。よってまともな意味でのエピローグが存在しないという。スタッフロールの前と後でほんの数分程度、Hシーンが終わって衣服を整えたくらいしか変わっていないというそのまんま具合。ちょっとこれはどうかと。そもそもネタが「サトラレ」そのままですからねぇ。
 恋愛描写も弱く、プレイヤーとしては戸惑うばかり。いきなり好かれていて、そのために罠まで仕掛けられるってどういうことなんだか。単純に同じ描写が続くことも気になりますね。いぶきの評判が悪くなった、って話を何回聞いたことやら。
 売りの(?)オープンウインドウを駆使したHシーンですが、効果は微妙なところです。もともとオープンウインドウが発動しているのがわかるのが画面左上に表示が出るかどうかなので、そこをセリフごとに気にしなければならずあまり集中しにくいのが難点です。セリフそのものでは実際に口に出したものかどうかわかりにくいんですよね。で、確認しつつ読み進めると気が散りやすくなるという。
 2人目は白草いぶき。
 実質上の2人で1シナリオ。途中で選択肢が出現して分岐しますが、このいぶきシナリオはほんの1時間程度で終わってしまいます(めばえシナリオはもうちょっとあります)。これなら普通に1本にしてしまえば良かったのではないでしょうか。色々と物足りなさが残るばかりです。構成の難もめばえシナリオと変わらないですしね。いぶきシナリオは短すぎてどうにもならない感じです。めばえシナリオ以上に他のことは投げっぱなし。やる気がないと言われても反論できないレベル。オープンウインドウのせいでHシーン後の展開が書けないのも一緒。困ったもんです。
 ちなみに2人を終えてもまだラブリーパッチで追加したシーンを見ることはできません。
 残るシナリオで巻き返してくれることをなんとしても期待します。

2013年10月30日(水)
ココロ@ファンクション!3回目終了
 革命機ヴァルヴレイヴ15話。冒頭の未来エピソードはやけにやりますけど、これは具体的にこの先の展開に直接、絡んでくるんでしょうか。
 マリエがハルトに疑念を抱くという先週の引きからいきなりクローズアップしすぎじゃないですかね。そういう作品といえば確かにそうですけど。まぁ、それはそれとしてクラス内におけるサキの立ち位置がいつの間にかすごくぞんざいに。確かに実態は知られてしまったけどアイドルであるのも間違いではないのに。それと代わりにちやほやされるのがアキラというあたりなんとなく微妙感が。
 相変わらず主人公はコウモリのようなフラフラの信念ですな。あれほどエルエルフを信じると言いながらあの言動。未だに覚悟が足りないのでしょうか。単純に様々な想定が足りなさすぎなんでしょうけど。それとマリエとの会話は作戦行動を無視してまで行わなければならないほどのものでしょうか。
 突入角度が逸れてたまたまカルルスタインの近くに落ちるってなぁ。恐ろしいほど都合がいいです。すんなり降下するよりも遙かに、ですよ。
 それにしても、アキラがとりついたカルルスタインの少女がギャップのせいもあってえらい可愛いですな。

 「ココロ@ファンクション!」。3人目は蓮ヶ瀬水菜。
 なんとも困りました。最初にプレイした白草姉妹シナリオの出来がナニだったのでぜひともパッケージ中央に陣取る彼女には挽回してほしかったのですが……。残念ながら予想を超える駄目っぷりでした。
 もともと水菜は導入部からしてえらい印象の悪いヒロインです。思い込みの激しさゆえに悲劇の女を気取って作為的なデートイベントを起こし、それがよく確認しない自分の勘違いとわかるとなかったことにしようと主人公を完全無視。それができないと感じるや今度は逆切れして詰め寄る。それどころか、真相を聞こうとしただけの主人公を生徒会室で2人きりになった、という理由だけで脅迫して体を要求する変態犯罪者と認定。主人公がオープンウインドウのせいでエロ人間であることが明らかになると誰よりも蔑みの目で見るようになる、とおよそ本当にヒロインか? というくらいアレな行動が枚挙に暇がありません。しかも、導入部が終わってからもなかなかそうした態度は改善されないという。まさか、脅迫ネタを再び使ってくるなんてねぇ。もはや人としてどうかというレベル。
 そんな水菜さんですから信頼を取り戻すのは大変です。や、正直に言って取り戻せているようにはサッパリ見えないんですけど。ただ、周囲が底抜けのお人好しばかりなので許されているという。特に主人公ですね。しかも、困ったことに水菜は「嘘」がキーとなっているので始末におえないという。とにかく態度が端から端へとても極端です。それは最後の最後まで変わりません。よっていとも簡単に自分の意見を翻して主人公を好きになってしまいます。
 予想はしていましたがそれ以上にオープンウインドウは都合がいいです。白草姉妹シナリオとは違って初H以降もシナリオが続くのですが、恋仲になりHまでしたという主人公の心の声がまるで外に漏れません。朝の食堂や教室などいくらでもその機会はあったはずなのに。水菜がココロファンクションを制御したのは放課後CFCのメンバーが揃ってから、とはっきり明言しています。これは白草姉妹シナリオのライターがわかっていることを水菜シナリオのライターはわかっていないということなんでしょうね。わかっていてやっているのなら色々と駄目すぎます。正直、情けないです。
 他にもレベル2の機能「相手の心の声が聞こえる」も同様で、本当に驚くくらい聞こえてくるのが制御された声ばっかりだったりします。そもそも、この声ってやつが曖昧でどのように聞こえているのかわかりません。テキストではテレパシーのような、という説明はありますがどうもそれはあくまでニュアンスっぽい感じで、主人公などは最後の最後まで聞こえる心の声が肉声なのかどうかの判別がついていません。毎度のように相手の唇が動いているかどうかで判別しないとわからないという不自然さ。果たして耳から聞こえているのでしょうか。少なくとも、肺が係わっていないはずなので違うように聞こえると思うんですけどねぇ。例えば録音した自分の声を聞くかのように。でも、多分これ、そこまで気が回っていなくて設定されていない可能性が濃厚です。もし設定されているならテキストにまるで反映されていないのはおかしいですからね。
 水菜は酷いもんで聖の人の良さにつけ込んでやりたい放題。主人公との恋を応援するとか言った舌の根も乾かぬうちに誤解させるような機会を作り、これを否定したその舌の根も乾かぬうちに今度こそ主人公と恋仲になってしまう。罪悪感なんてどこにもありません。付き合うようになる寸前でも全くそのことに触れもしませんし。挙げ句に失恋してお風呂に泣きに行った聖のいない間にSRで疑似Hを敢行。言葉が難しいですが初Hのようなものですよ? 驚きの趣味の悪さです。しかも、こんな時だけ聖が帰って来たら、と気にします。その前は思い出しもしなかったのに。まぁ、それもそのはずで水菜はMなのでそういう誰かに見つかるかもしれない、というプレイが大好きなのですな。えっと、ホントに友達ですか? 水菜に友達がいなかったのって嘘のせいだけではないのでは……。
 物語も全体的に上滑りしています。終盤になればなるほど酷くて何を言っているのかよくわからなくなります。蓮ヶ瀬家の人間というのは行動の理由が全くもって不明すぎます。まともなキャッチボールが少しも成立しないという。なんか水菜を守ろうとなってボーカルが流れ始めますけど、モニターの前のユーザーはぽかーん、ですよ? ちっとも盛り上がっていませんから。それを証明するかのように、みんなが水菜のためによくわからない作業を夜を徹して行っているというのに2人はごく当たり前のようにHですよ。その理由がしたくなっちゃったんだからしょうがないよ、ですからねー。
 ベルの言っていることも無茶苦茶です。主人公の知らないところで様々な取引をしたり、罠(?)を用意したり、とどう見ても味方ではありません。間違いなく裏切り者といってよい行動をしています。
 白草姉妹シナリオでもそうでしたけど、どうも本作は当該ヒロイン以外を軽く扱うというか、貶める傾向が強いです。めばえシナリオではヒロインや生徒会長の智慧などを無様な姿でよがらせたり、この水菜シナリオでは引きこもりの妹、朝顔が実にあっさりと外に出てきてしまいました。ついでに友人ともめていた聖は(ユーザーはここで知ったのですが)何もないまま仲直りしてしまいます。これはちょっとどうなんでしょうね。あまり愉快な気持ちにはならないんじゃないですかね。それがどうしても必要な展開ならわかりますけど、そうじゃないですからねぇ。
 そういや先日の日記でちょっと書いた白草姉妹がCFCに入ることになったイベントは範囲としては共通シナリオだったのですが、扱いとしては個別シナリオという不思議なものでした。なんと水菜シナリオでは華麗にスルーされてしまいましたよ。何も書かないまま姉妹はCFC入りしてシナリオは続くという。ひょっとしたらクリア準制御がかかっているのでしょうか。そんなゲームには見えませんが。そうじゃないのならいい加減すぎですよね、この構成。未経験者は意味がわかりませんよ。
 Hシーンはあまりエロくないですね。SRを使ってのHというのがどうもピンと来ないせいでしょうか。手が届く距離にいるのにわざわざSRを使うあたりがいまひとつ理解できないんですよねぇ。めばえシナリオのように現実とSRの合わせ技ならわかるんですけど。
 さて、残りはどうなることやら。山火事はさらに延焼するのでしょうか。なんとか鎮火してほしいものですが。

 
2013年10月31日(木)
ココロ@ファンクション!4~5回目終了
 4人目は譲葉聖。
 もう諦めるしかないのかな……。個別ルートが始まってすぐにそう感じてしまいました。他ルートとの違いが出るのはいいことです。マンネリを防ぐという意味でも。しかし、歓迎のはずの変化が悪い方向に起こってしまうのならそれは悲しいことです。
 なんか聖が面倒くさい女になっているんですけど。相手するのがだるいとか感じてしまう粘着具合。他ルートではちょっと便利な女っぽくないですか? と思うことはあってもこんな始末におえない女ではありませんでした。何がなんでも依存しようという姿勢は普通に困ります。主人公のことを変態とか蔑みの目で見ておいてそれはどうよ、と。
 とは言っても底抜けに人がいい主人公。聖のオープンウインドウを聞いてさらっと恋人同士になってしまいます。なんともグダグダなカップルの誕生です。強制的に見せつけられる周囲までもが面倒くさいと感じるように。負の循環を着々と構築していきます。
 やっぱりというか、もはや当然のように起こるべきところで主人公のオープンウインドウは発動せず。童貞の人が初Hを終えて翌日、学校で彼女のことを一切、考えないとかあり得ないにもほどがあります。しかも、同じ教室にいるっていうのに。これがエンディングまで続くのだからあまりに嘘くさい。ライターはちょっと開き直り過ぎではないでしょうか。
 ところが、そんなことは些細なこととばかりに聖のネガティブオーラが炸裂しまくり。2回目のHを終えた直後にもう「Hは所詮、一時的な繋がりに過ぎない」、とか言い出します。こんなのが彼女とか嫌すぎます。もっと初々しさとか大事なものを持ちましょうよ。でも、聖には無理なんですよね。Hの最中にわざわざ自分から他の女の話を始めるくらいですから。あの女は主人公のことが好きなんだからHしていないのはおかしいとか、意味不明の絡み方をしてきてどん引きですよ。先日までチェリーだったボーイには荷が重すぎます。
 まぁ、そんな聖でも受け入れてしまう主人公ですから彼は彼でちょっとおかしかったりします。すでに感じてはいましたが露骨なほどの違和感というのはこのシナリオが初めてです。そう複数ライター制の弊害がバッチリと起こっています。主人公が他シナリオと違ってナチュラルにヤな奴です。基本、上から目線で他人を見下しまくり。それがあまりにも自然なのが逆に怖いです。ルームメイトの柳くんがフィルムカメラを愛好していて、それが役に立つという場面を迎えると、あいつは普通の奴と違っておかしいからというモノローグを当たり前のこととして垂れ流します。しかも、まぁおかげで今回はそれで助かった、みたいなリアクションまでとってきます。どうしてそんな図々しい態度なんでしょう。柳くんは主人公に許してもらう必要なんて何もないというのに。
 他にも授業をさぼって聖の部屋に入り込んでHまでしていたというのに、それに対する罰が反省文なのは厳罰すぎるという反応。確かにHをしたこと自体はバレていませんけど、それにしたってな反応。入退室はオルカにチェックされるし、そもそもが女子寮ですよ。これが本当にみんなの信頼を集めていた元生徒会長の姿でしょうか。しかも、これを厳罰すぎるから、と抗議にまで行くんですよ。どんだけ自分に甘いのでしょう。
 さらに現生徒会に対する反応がすごいです。何かというと自分を嫌っていると人に吹聴しまくります。しかも、口に出すたびにその形容表現がエスカレートしていきます。最後には「智慧ちゃんは俺のことを蛇蝎のごとく忌み嫌っているからな」、とか言ってしまいます。控えめに言っても言い過ぎじゃないですか。しかも、これって動機は自分が可愛いがゆえですかならねぇ。困ったもんです。
 聖は自分に自信が持てなくてうじうじしまくり。困った周囲は彼女を自立させようとしますが、彼女は隙を見て誰かを頼ろうとします。それはもう空気を吸うくらいの無意識さで。もちろん、CFCメンバーはみな甘やかさないのですが、なんとCFCメンバーに袖にされた時点で聖の頼るあてがなくなってしまいます。おかしいです。友達は多いという設定のはずなのに。結局、聖は人には頼れないので、怖くて使えなかったココロファンクション「ナビゲーター」に頼っちゃえという結論に達します。えーと……(汗)、それでいいんでしょうか。ま、きっとそれでいいんでしょうね。経過を書くことなく聖は先生を味方にするというミッションに成功し、自信に満ちあふれた女にクラスチェンジします。ついでに彼氏と同じ自然と上から目線のスキルを覚えます。
 ここからは酷いもんで生徒会を相手に一方的なフルボッコが始まります。そもそも、生徒会が何かしたか、という話なのですが、主人公によって諸悪の根源にさせられてしまいます。どう考えても全ての元凶は主人公だと思うんですけどね。しかも、生徒会長を自分たちが救ってやるという傲慢さを発揮してきます。えっとだから、お前が言うなよ。なんとも恥ずかしい展開とエンディングでした。智慧ちゃん好きの人には許しがたいでしょうね。そうそうクラスチェンジした聖はいつの間にか友達が多くなってました。良かったですね。
 5周目は白草姉妹。
 先日も書きましたが双子のシナリオをクリアしても追加シナリオがオープンせず、CG鑑賞のサムネイルが開いていたのでそうかと思って試すと選択肢が増えていました。ただ、双子シナリオと言うのは語弊があります。ハッキリ言ってHシーンがあるだけなので。しかし、2人がオッケーなら聖シナリオで智恵ちゃんを救済しろよ、と。まぁ、正直に言えばあんな主人公では嫌ですけどね。
 気のせいでなければスタッフロールがなかったような。


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