徒然なる日記

ほとんどがゲームに関するネタです。もしかしたら気のせいかもしれません。

2016年1月3日(日)
見上げてごらん、夜空の星を~A sky Full of Stars~3回目終了
 あけましておめでとうございます。毎年恒例で続けていた個人的エロゲーランキングは2015年はお休みすることにしました。来訪していただいていた方には承知でしょうが、昨年は当サイト的にちょっとした1年でした。更新頻度が年々、下がっているのはいつものことですが、問題なのはその理由。
 欲しいと思うエロゲーが少ない。
 この状態が非常に多かったということでした。これまでも時折1ヶ月、2ヶ月くらいならそういうこともありましたが、昨年のそれは異常事態といっていいくらいで。戸惑う自分が確かにいました。実に今さらですが、かつての同志たちはこうしてエロゲーを止めていったのか、なんて考えたりもしたくらいです。ちょっと戦慄しましたね、その時は。
 幸い一番、酷い時よりは脱しつつありますが余談は許さない感じです。今年も一発目の月から欲しいものがありません(泣)。正確には1本だけあるんですけど、これは買って大丈夫なのかなぁ、という作品なんですよね。こういうのこそ体験版必須だと思うんですけど、今のところないしなぁ。
 なにはともあれ今年も1本でも多くの良作が発売されることを願って止みません。それでは今年もよろしくお願いします。

 「見上げてごらん、夜空の星を~A sky Full of Stars~」。3人目は箒星ひかり。
 うーん。満を持して始めた幼なじみ2人のシナリオですが……。クリアした今でもどうにもすっきりしませんねぇ。
 なんというか、展開に気持ち良さがあまりないのが気になります。間違いなく本作は萌えゲー的な要素も含んだ作品だと思うんですけど、それにしても見上げる夜空のようにあんまり晴れてはくれない感じです。沙夜の態度がもったいつけすぎで、どうにもシナリオ全体に停滞感があります。それでいて、そんな彼女の一手で一発逆転というところに納得しにくいというか、快感に繋がらない展開のように思います。自分をいらない子と認定して半ば舞台から退場している様子はプレイヤーにもストレスが溜まりやすいのではないでしょうか。もっと言えば三角関係の描写がお世辞にも上手ではありせん。
 それとヒロインであるひかりにも少し問題があると思います。主人公に告白されて自転車を倒して尻餅をつくシーン。これおかしくないですか。予想だにしないことを言われたから茫然自失状態、みたいに書かれていましたけど、ひかりは現在どころか小学生の頃から主人公のことを好きだった、とかこの後に言っています。なら告白される事態が絶対にありえない、という先入観はちょっとおかしいような。しかも、会話では沙夜ではない、という前置きがあった後ですからねぇ。欲がないとかいうレベルではないでしょう。自分に都合がいい妄想さえも一切しないということですよ。
 物語としてもちょっと。プロジェクト・スターライトを成し遂げたひかりがこの先、特に何もしていない、目指していない、というオチにがっかりというか肩すかしでした。家族をいつか作ろう、帰る場所を大事にしよう(うろ覚え)、という話をしていた時に私が真っ先に思ったのは、この2人は毎日きちんと家に帰ってくる夫婦にはなりそうもない、ということでした。なにせ、空ばかり見上げて生きているような2人ですから。しかし、エンディングのひかりは天文部時代をただ懐かしく思い出すだけの母親でした。あえて書いていないという可能性も考えられますが、個人的には作中の沙夜の「やっぱり、ひかりがいないと駄目。何も始まらない」という感じの言葉が何度も出てきていただけに残念に感じてしまいました。名前もだからみんなを導く「ひかり」なのだとばかりプレイ中は思っていましたから。
 あと小さなことですが、メインライターの方が美晴先生の株が半端なく落ちる、というのは胸に痛い展開でした。ただでさえ、かつての尊敬できる恩師がニート化している、それをバイト先兼下宿先で見続ける、というのは地味に効く設定なのに、森田さんに関してさらなる醜態を晒す美晴先生の姿はとても見ていられないものがありました。ひょっとして人前で正座させられたのは男子生徒ではなく、美晴先生なのでは……、などと思ったりも。
 それと本作って前作の「この大空に、翼をひろげて」と同じ世界だったのですね。全然、気がつきませんでした。学園の名前ってよほどイメージが強くないと覚えていないですからねぇ。天才さんの具体的な説明がなかったらクリアした今でも気がついていないと思います。

2016年1月4日(月)
見上げてごらん、夜空の星を~A sky Full of Stars~終了
 最後は天ノ川沙夜。
 基本的な物語はひかりシナリオと同じ、すなわちプロジェクト・スターライトを目指していく展開です。という訳でこちらもすっきりしない度ではいい勝負。ヒロインが沙夜なだけ少しはましかもしれませんけど。しかし、シナリオの出来は別にしても織姫ところなのシナリオは異なる展開であったのに、メインとなるシナリオの方が共有というのはどうも手抜きに感じられて残念ですね。とびきり魅力あるシナリオ展開というならともかくもねぇ。筋書きが同じである以上、掛け合いとかで差を見出すしかないんですよねぇ。
 相変わらず沙夜さんは鉄壁の秘密主義で困ります。それどころか、ひかりシナリオでは登場しないお守りなんてアイテムまで駆使してきます。驚くべき煙幕です。ここで落とした、が策略かというくらいの間違いなんですから困ります。家出した際に恋人の主人公や親友のひかりは行き先を知らないどころか、家出した事実さえ知らない始末。挙げ句、探し回っても見つからず心当たりもない。ケータイにも返事はない。主人公が泣きたくなるような気持ちがよくわかりますよ。隠しごとが行き過ぎですよ。本当に恋人か、親友か、と疑いたくもなります。
 結局、シナリオが進行するとプロジェクト・スターライトはかなり裏側の出来事みたいな感じに描写されます。正直言ってひかりシナリオが表ならこの沙夜シナリオは裏というかサブシナリオみたいな感じですかね。主人公が沙夜を選ぶ時もなんだかこじつけっぽい理屈を振り回しているようですしね。ライター的にもきっとひかりがメインで沙夜がサブなんでしょう。
 もっと言ってしまうと1本のシナリオを2人で割ったという印象が強いですね。だから中身がちょっと薄い。むつらぼしの会の活動も織姫やころなシナリオの方がまだしもやっている感じですからねぇ。そのせいかはわかりませんけど、この沙夜シナリオではなぜかOB、OGたちがほとんど顔を見せません。変なところでひかりシナリオと違いが生まれています。
 ひかりシナリオとの最大の違いは美晴先生がほんの少し復権していることでしょうか。ホント、ここだけは天と地ほどの差があると言っても過言ではありません。
 それにしても、いちいち織姫に釘を刺すひかりは心が狭いですねぇ。人数が少ないむつらぼしの会なのだから頼れる先輩はいた方がいいと思いますけどねぇ。
 「見上げてごらん、夜空の星を~A sky Full of Stars~」もこれにて終了。ゲーム感想は近日中に。

2016年1月7日(木)
はにかみCLOVER体験版
 年頭の自分のコメントを少し反省し、体験版を少し試してみることに。とはいえ、すたじお緑茶は個人的に絶賛株価を下げ中で、それでまず二の足を踏んだのですが……。「祝福の鐘の音は、桜色の風と共に」はちょっとねぇ。ただでさえ、そのひとつ前のファンディスクで下がったものをストップ安とするに十分でした。さらに言えばそもそも最初につかんだ「プリンセス小夜曲」がちょっとアレで、そこがスタートであったものを「恋色空模様」で持ち直した、という経緯があるだけに今の状態はまたなんともねぇ。
 ……という他の人には非常にどうでもいい背景を抱えての体験版でした。ところで、このタイトルはすごく有名な某作品を彷彿とさせるのですが、意識したのか、それとも気にしなかったのか。どうなんでしょうね。
 閑話休題。
 実に相変わらず感の漂う体験版でした。尺は短くボイスをあまり聞かなければ暇潰しにもならないくらいあっという間に終わってしまいます。
 ダイジェスト形式はもはや伝統になりつつあるのでしょうか。それとも、私がプレイした体験版だけなのか。それはともかく、配慮ゼロのダイジェスト形式なのでいささか乱暴にシナリオは進みます。製品版がどうなのか心配になるくらいに。例えば、初登校のシーンの次がいきなり1ヶ月後なのですが、果たしてこれは製品版ではどうなのか、普通に心配になります。最初は距離があったけど、すぐに慣れた、という主旨のコメント内容をまさか書くことなく端折るつもりなのではないか、疑惑は尽きません。
 そして、こちらは間違いなく伝統のメッセージウインドウのスタイル。立ちCGの表示場所と文字数に合わせて移動と上下をくり返します。本当にこれが好きなんですねぇ。個人的には文章量が多めなだけでちょいちょいに上に動いたりする仕様は微妙なんですけども。喋る人に応じて視線を動かすのもね。
 シナリオのダイジェス形式で細やかな配慮がないのは当たり前という感じですが、最近では割りと珍しいモブキャラのボイスなしを採用。これだけ続いているメーカーではほぼ絶滅状態ではないでしょうかね。まぁ、いいんですけど。
 他にも主人公宅のコタツがえらい巨大であることとか。一辺に3人くらい普通に入れそうな大きさです。ちなみに主人公の家は4人家族でいつもはたいてい主人公と妹の2人しかいません。たぶん、これも配慮不足から来ているのではないでしょうか。
 内容はわかりやすい(?)エロコメディを目指しているのだろう、と思います。ただ、これもダイジェストのために普段の様子というのがいまひとつわからないのでそのレベルも不明です。笑いの方もそんなでもないような気がしますし。
 ヒロインの1人がサキュバスっぽい感じで書かれている(妹曰くエロモン)ので、紹介にあるヒロインの秘密というのはそういう方向なのかもしれません。ただ、この設定はエロ重視のためのようにも見えますし(なにせ、エロモンとHした上で妹ルートへ進む流れらしい)、他のヒロインはどう来るかは不明です。中二病ヒロインが実はマジモン(あえて揃える表現)設定だとそれはちょっと身も蓋もないような気がしないでもないですけど。
 個人的に気に入ったのはBGMでしょうか。いわゆるギャグシーンで使われる曲が大胆に音程を外していて良い按配です。設定を弄らない段階でBGMのボリュームが大きいのも好印象でしょうか。
 ポイントであるHシーンはそこそこエロそうな感じ。取りあえず、主人公は公言するおっぱい星人です。それが吉と出るか、凶と出るかで分かれそうです。1シーンなら気にならなくても作品全体となるとどうでしょうか。
 今のところ、買うものがないだけに買ってもいいかもしれない? くらいのイメージでしょうか。ただ、ここは前々作からボリュームも心配になってくるメーカーになりましたからねぇ。前作は知りませんけど。実はPS3版「うたわれるもの 偽りの仮面」をアニメに便乗するように購入したのでそれの進捗度合い次第なところはあると思います。

2016年1月13日(水)
うたわれるもの 偽りの仮面・開始
 アクティヴレイド-機動強襲室第八係-1話。ええと、なんだか詰め込みすぎで第1話から見ていて疲れます。「コードギアス」でさえ、かなりの詰め込みぶりだったというのに、あっさりそれを大きく凌駕するってなぁ。あと警察という題材のせいか、それともヒロインのせいか「サイコパス」に見えてしょうがありません。せっかく素材はいいのに、ってことにならないといいですけど。

 少女たちは荒野を目指す1話。建前ってやつなんでしょうけど、これはコンシューマー扱いにしては意味が半減どころではないのでは。そもそも示すところが決定的に違ってしまうし、だからこそあえてエロゲーなのだ、というヒロインの主張が霞んでしまうような。だって美少女ゲームならエロは必要ないし、そもそも表側の仕事な訳だからそこからの飛躍って感じもあまりしない。あと企画そのものがタカヒロ氏ということで、せっかくシナリオが田中ロミオ氏なのに無駄遣い、なんてことにならないか今からすごーく心配です。「SHIROBAKO」という作品が世に出ていることも影響しそうな気がします。
 あっ、アニメは正直どうでもいいんです。私が気にするのはゲームの方に悪影響が出ること。いえ、そもそも良いものが生まれるはずがない前提条件でないことを祈るのみです。

 だがしかし1話。小学館の期待のほどが窺える完成度。アニメ化までが短かったので心配していましたが、これが続くのなら杞憂であったのでしょう。個人的な懸念を言うならほたるさんのイメージがだいぶ違ったこと。エキセントリックなキャラだけにもっと美少女らしからぬ個性的な声をイメージしていたので。サヤ師の声は予想通りなんですけどねぇ。

 ファンタシースターオンライン2・1話。相変わらず一度も「PSO2」はおろかMMO自体を遊んだことがないのに視聴。でも、当たり前かもですが問題ありません。
 にしても、絵面が驚くほど地味ですね。ボイスがないと危険なくらい特徴に欠けるような気がします。まぁ、ゲーム中との差別化の意味もあるとは思いますけど。
 しかし、会長のキャラが玄田哲章さんというアイデアを思いついた時点で色々と勝ちですな。想像を超えて広範囲で活用しておまけに笑えますよ、このネタ。

 ブブキ・ブランキ1話。とても危険な匂いの第1話。あまりに香ばしすぎてBパートを見ていて「うわぁ」と素で声が出てしまいました。上の4本がそこそこ以上に良い出来だったこともあるでしょうが、それにしてもこれは。正直、独りよがり感が半端ないデスヨ。

 蒼の彼方のフォーリズム1話。心配していただけに作画レベルも良好でいい感じ。動きの方もしっかりしていますし、世界観説明をわかりやすく行っていることも好印象。フライングサーカスのSEをそのまま使ってくれているのも嬉しいです。尺の使い方も引きも良く今後に期待が持てる1話目だったと思います。しかし、恐らく1クールなんでしょうけど、あの人数を捌ききれるのかしら。試合の方にしっかり焦点をあててくれることを願います。

 なんだか珍しくアニメを多めに見ています。さて全て最後まで付き合えるでしょうか。早くも怪しいものがありますが。

 「うたわれるもの 偽りの仮面」。
 なんと「開始」とか書いておきながらもう終わっております。プレイ時間は20時間程度。アニメに触発されたのと欲しいエロゲーがなかったゆえのチョイスですが、情報収集はしていなかったので評判なども知りませんでした。なのでスタッフロールが始まった時は驚いたというより真剣に意味がわからない感じでした。それどころか、ちょっと自分を騙すように「ほら、アレだ。たまにエロゲーでもあるスタッフロールが複数回入るやつだ」みたいなことを嫌な汗を流しながら考えてました。タイトル画面に戻ってからも第2部的なものがないか探しましたがどこにも見つからず。どうやら本当に終わったようだ、と実感したのはネットで情報を確認してからでした。
 いや、三部構成ってさぁ。そもそも十何年ぶりの続編って謳っていたじゃないですか。その時点で色々とおかしいと思うんですけど。加えて今回のはどう見ても前編とか第1部とかそういう感じの内容でしょうに。伏線とか張るだけ張って全部そのまんまで放置デスヨ。しかも、これアニメもやってる訳ですけど、そっちはどうするんでしょうねぇ。「SHIROBAKO」の作中では視聴者が納得しないから止めた「俺戦エンド」になっちゃいますけど。まぁ、「コードギアス」程度のスパンで続きが放送されるならいいんでしょうけど。どうなることやら。
 なんかまだうまくまとまっていないのでたぶん続きます。

 あ、先日の「はにかみCLOVER」は買おうかと前向きに考えたのですが、私がよく購入するヨドバシで税込み4円引きで9500円という衝撃の価格設定にノックダウンされてすごすご帰って来ました。や、9500円は無理ですよ。そんなに出すほど欲しいゲージはとても溜まっていません。無理。

2016年1月15日(金)
うたわれるもの 偽りの仮面・終了
 アクティヴレイド-機動強襲室第八係-2話。詰め込み度はほんの少しだけ緩和。あるいは見ている側が少し慣れたのかもしれません。
 調整の人の言葉通り、アレにはさほど感じるものはありませんでした。それよりも、双子にしか見えない年の離れた妹の方がよほどそれ担当としては魅力的だと思います。性格も含めて。でも、一番の衝撃はあの悪役顔が消防士であるというデザインです。市民の好感度上がらないだろうなー。

 少女たちは荒野を目指す2話。キャラが動いてきたことでだいぶイメージが良くなりました。ハッキリ言って1話は主人公が「真剣で私に恋しなさい!」の役に立たない軍師と同じに見えてしょうがなかったですからねぇ。でも、不幸中の幸いというのか、この2話でその能力が事実上、否定されたっぽい方向に進んだのが良かったのではないかと思います。それでも、展開のためとはいえ、あのメンツでメイド喫茶に行けない(行かない)というのはどうかと思います。エロ同人には行ったのにね。
 プロデューサーさんは野望を持っているのに人任せなのね……。それはうまくいっても結局、結果論でしかないのでは。

 だがしかし2話。これ駄菓子メインなのに深夜枠なんですよね。もしかしなくてもそれはヒロインであるほたるさんのせいですかね。漫画より強調されている感じですからねぇ。まぁ、でもリアル駄菓子屋通いの子供たちにこの漫画がどこまで受けているのか不透明な気もしますけど。かつての少年少女ばっかり?

 ファンタシースターオンライン2・2話。早速、ぼっち会長に怒られる。しかし、当然の帰結というか、彼女の百面相やもだえるプレイの方が主人公を映しているよりもずっと面白いという悩ましさ。副会長は脇役で十分ですわな。

 「うたわれるもの 偽りの仮面」。
 アクターズコメントも聞いて基本的に終了。やたら2周目以降を推しているコメントが多かったのはやっぱり未完だからなのでしょうか。しかし、「はじめから」を選択しても鍛えたキャラでは遊べないのですね。いざ続編が出るとなった時に一番ネックになるのはそこではないかと。あんまり長くないとはいえ、ゼロからやり直すのは今の時点で少々、めんどいな、と思うくらいですからねぇ。シナリオとしても徐々に記憶が完全になるタイプなので繰り返しで新たな発見が、ということもないですからねぇ。もちろん、全くないということもないでしょうけど。
 しかし、クリアデータをロードして戦闘を始めると、いきなり猛烈な殺意で襲いかかられてあっけなくゲームオーバーになってしまいましたよ。わりとクリア直後にプレイしただけに余韻もちょっと吹き飛んでしまいました。なんともSな仕様ですなぁ。再挑戦を続けて乗り越えろと? 残念なことにそこまで戦闘そのものが面白いとは思えていないんですよね。困ったことに。
 やっぱり、なによりの問題は終わっていないシナリオですよねぇ。これ作っている途中で早々に「やべぇ、終わんねぇ、入んねぇ」となって「よっしゃ、前後編や」とかなったんじゃないですかねぇ。明らかに急に風向きが変わっている様子が窺えますし。トゥスクル遠征くらいから巻きが入ったようなおかしさが始まったかと思えば、その後はまるでジェットコースターのようなシナリオ展開。そこまでの帝都ののんびりモードが嘘のよう。まるで本気出すのが遅すぎたような感じになってます。
 気がつけばムネチカは置き去りにしたまんまでエンディングですし、その直後の戦闘での影(暗殺者)の正体も全くスルー。登場人物たちもその後が激動すぎて、もはや些細なこと扱いで忘れてしまったんじゃないですかねぇ。実際これ続編でちゃんと拾ってくれるのかしら。そういや遺跡探索した時も人がタタリになった時の描写で、その人の着ていた術着みたいな服が主人公が冒頭で着ていたものと同じである、という点には全く触れなくて驚きましたけど。そこ重要じゃないの? なんか似たようなことになりそうな。
 当然のように黒幕は不明のまま。今回のラスボスのブライさんはとんだ前座でした。しかし、ウォシスが黒幕でないのならあの人アホすぎませんか。こんなのが事実上の宰相で大丈夫かヤマトは、ってなくらいの愚考の連続で却ってたまげました。自分で気がついた不審点を自分で潰すっていうお間抜けっぷり。黒幕なら黒幕で演技が下手すぎというか、しなくてもいいところでしまくってますよ。
 そして、何と言っても偽りの仮面とついたサブタイトル誕生のエピソードですよ。アニメを見た人は中身を見なくても1期のオープニングを一度見ただけでたやすく予想がつくというナニですよ。それだけに一体どこでどういう理由で? というのがひたすら日常アニメをくり返したことで高まった疑問でしょう。だって偽るためにはそれだけの人物でなくてはならない訳で。確かにオシュトルさんは右近衛大将であり、そこそこのお偉いさんですが、影武者をたてるほどの人物ではありませんでしたから。それを故郷に帰っての抜き差しならない展開にすることでようやく可能になったという感じです。まぁ、正直それでも苦しいとは思いますけど。だって頼りになる軍勢やら人物やらはまだ全く出てきてもいないガヤの人々ですから。これまでの仲間であればハクで十分、むしろクオンが脱退しませんから。
 あとは究極のいらんことしぃのネコネさんですわ。先に行けと言われたのに勝手に引き返し、黙って見守れと言われたのに約束を破って叫ぼうとし、まさに必殺のタイミングの兄さまの気を逸らす逆ファインプレーを炸裂させ、と衝撃の下げ女っぷり。なんか号泣してますけど、「全部が全部あなたのせいですからね?」とハクさんは言ってあげた方がむしろ親切というか、保護者的な観点での義務だと思います。本来ならクオンになじられたって文句を言えない立場だってこともまるで自覚していないようですし。むしろハクの方に貸しを作っているようなモノローグにひたすら驚くばかりでした。
 それにどう考えても仲間うちには速攻でバレると思うんですけど。ウルゥルとサラァナが起きたらゼロ秒で露見するでしょうし、他のメンツも早ければ当日中に気がつくんじゃないですかねぇ。死体がない(ってことになっているのでしょう)けど扇はある、ってのもなんか怪しいですしね。
 他には終盤でずーっと言いたくて最後まで解消されなかったのが
アトゥイさんの口ほどにもない雑魚っぷり。あんだけ言っといておよそ全ての場面で役に立ってないよ。ユニットとしても他のキャラの方が強力だし。
 一晩以上が過ぎても納得はしていませんが、少しは気が晴れました。さて続編はいつ出るのでしょうね。

2016年1月17日(日)
スクールオブファンタジア体験版
 ブブキ・ブランキ2話。うーん。1話よりはましになりましたが、全体的にはたいして変わらず。製作スタッフだけでわかっている感が満載です。よくわからない視聴者が悪いと言わんばかりのキャラクターたちにも好感は持てません。これはかなり厳しいですね。

 「スクールオブファンタジア」体験版。
 これが本来1月に気になっていた唯一のタイトルでしたが、順調に延期。そして、ここへ来てようやく体験版公開です。すでにこの時点で嫌な予感というか、ある種の匂いがしてきます。まぁ、同人では作品を出しているようですが、商業としてはデビュー作ということでありがちと言えばありがちです。
 分量の方はよくわかりません。というのも、最後まで進んでいないから。さすがデビュー作の体験版と言うべきか、システムが安定していません。いや、遊ぶことはできるんですよ。問題なのはセーブでして。本作はマップ画面を移動するパートといつものおなじみAVGパートがあるのですが、どちらでもセーブできます。いえ、正確にはできない場面もあります。その境はよくわからないですが。前者でセーブすると校舎内でいる場合はなぜか共通して屋上にワープ。しかも、主人公と2人目の立っている高さに差ができていて進めたり(解消できたり)進めなかったり。ちなみに3人目がいるとなぜかロードの度に毎回、異なるモブキャラになってしまいます。後者でセーブするとデータに問題があると言われて解決方法を(勝手に)探るも結局は強制終了。
 成功することもあるのですが、失敗した時は何度ロードしても無駄でこれを3回繰り返したところでやる気がなくなりました。しかも、3回目の時にはこまめにセーブしてファイルも分けていたのですが、その全てで失敗。これじゃちょっとねぇ。
 セーブ以外は問題なかったのでそのあたりも触れておきます。
 マップ画面を移動するパートはマウスでも十分に遊べます。アクション要素はありますが、あくまでも「要素」であってアクションゲームではないのでパッドがなくても大丈夫でしょう。ではなぜあるかと言えば謎解き要素のためかと思われます。学園、商店街、ダンジョンが該当します。
 ダンジョンでは戦闘が始まるとサイドビュー画面に。それほど変わったところはなく、すぐになじめそう。難易度はそれほど高くありません。まぁ、チュートリアルにも近い序盤だからということもあると思いますが。
 ハーレムRPGと銘打たれていることもあって日常は賑やか。ヒロインもみな可愛いですし、いちゃいちゃもそれなりに期待できそうです。
 しかし、それだけにセーブがねー。発売日に突貫するには勇気が要りますね。無料どころか自分がお金を払うデバッガーに志願するくらいの覚悟が必要かもしれません。

2016年1月26日(火)
空色イノセント1~2回目終了
 蒼の彼方のフォーリズム2話。今回で初めて正式なフライングサーカスのコースが登場。やっぱり2本じゃ駆け引きもまともにできないですからね。
 みさきの性格があまりよろしくないあたりが早くも書かれているのは良い傾向だと思います。今後に大事なポイントですし。一方で莉佳の扱いが悪く、汚れのようなお色気担当のみ。この分では原作の良イベントであるおすそ分けはとても無理そう。
 3話。高藤学園との合同合宿。概ね原作と同じ展開ゆえか安定度が窺えます。脚本が木緒なち氏であるせいか、フライングサーカスの用語、テクニック解説の面が強く出ていて設定説明回のような雰囲気。尺のせいなのか、進藤部長の二重人格じみた二面性はなし。あの競技選手としての主人公が大好きな感じが出ておらず少し残念。こうなるとBLっぽい様子は出さないということでしょうか。

 アクティヴレイド-機動強襲室第八係-3話。なんだか込み入った設定に加えて話の方向性まで随分とマニアックな感じになってきました。もはや、ヒロインの羞恥プレイが標準搭載となっていきそうです。でも、それが面白さに繋がるのかなー。

 少女たちは荒野を目指す3話。合宿回。製作について合意していないのに合宿するというのはつまり、遊びに行ったということですね。メイドのことを除いても何をしに行ったのかはいまひとつ具体性に欠けますし。未だに1文字も書いていないシナリオライターがある意味で一番すごいと思います。

 ファンタシースターオンライン2・3話。友人に誘われて多人数パーティープレイを経験。それを嬉しげに語る主人公に面白くなさそうな会長が実に素晴らしい。そして、いきなり生徒会内で「ユウちゃん、ユウちゃん」とフラグを立ててきたと思ったら、荒らしのキャラクターがまさかのユウちゃんで。主人公、勘がいいなー。いくら少し前に偶然からリアル正体バレを経験していたとはいえ。で、ユウちゃんのキャラ、ムサシの声優が太郎@SHIROBAKOと同じ吉野裕行さんというあたりがなんともねぇ。こうなると他の生徒会メンバーのキャラはどうなのか、と気になってきます。
 そして、SOROの正体を3話にして早くも明かしてしまうという引っ張らなさ具合。随分と贅沢だなー、と感じました。せっかく面白いネタなのに思い切りいいですね。
 今のところ、これが最も面白い気がしてします。

 ブブキ・ブランキ3話。えっと、、もういいかな……。

 「空色イノセント」。1人目は二風谷華子。
 12月のタイトルにしては意外と安かったので購入。発売日には見送っていましたが、体験版はそれなりに面白かったので。
 実際、ウルトラ・ライトプレーンでガンと共に飛ぶ、という基本ストーリーは悪くないです。いささか予定調和な面はありますが、知らないことが多いですし、普通の学園ものとは違っていて見所もあります。登場人物は多くないですが、その分だけ濃いメンツが揃っていて物語を盛り上げてくれます。加藤サンとか地味にいいですし、何と言っても名前だけならやる気のないピーコたちや成長したガァコたちは実に表情豊かでリアクションが楽しいです。たまにモノローグで言葉を喋ってくれますし。
 やはり、問題なのは選択肢がひとつしかない、という点に尽きるでしょう。ここでのみルートが分岐するため、基本的な話はヒロイン全員で同じものを共有しています。それどころか、ヒロインたちが主人公に惹かれる描写も全て共通シナリオ内という強引さ。個別ルートは答え合わせに過ぎないのですね。しかも、判を押したように告白→即Hばかりでは周回する度にやる気ゲージが目減りしていってしまいます。
 選択肢の位置も終盤に入ってからになるため、2周目以降は分量的にも惰性になりがちです。せっかくキャラはいいのに活用がよろしくないというもったいないパターン。カーコが気に入ってもあんまりいちゃいちゃできるでもなし、という。
 2人目は桐見ひかり。
 えっと、ひかりはカーコ曰く「凄い美人」なのですが、お世辞にもそうは見えません。ハッキリ言ってヒロイン陣では最も容姿で劣っているような気がします。単純に原画の問題だと思います。しかも、それが目つきの悪い表情をしているのだからなおさらです。ということで、前提条件からして苦しかったですが、個別はさらにきつかったです。たたでさえ、ヒロイン中で最も好意を感じられないキャラだというのに、主人公の方も反応が芳しくないですからねぇ。理由も見出せずにひかりに寄っていく主人公はMとしか思えませんでした。しかも、恋仲になるきっかけが昔の漫画かゲームのようななし崩し展開ではね。本人が言うようにチョロいんでしょう。そう判断するしかないです。
 本作はどうも肝心な部分を省略して書かないことが多いです。それがテンポの良さに繋がっている部分もありますが、中にはカタルシスを得られるはずのパートまでカットしてしまうことがあるのはいかがなものでしょう。単純に手抜きに見えてしまうような。

2016年1月30日(土)
空色イノセント終了
 アクティヴレイド-機動強襲室第八係-4話。オムニバスという縦軸に対して全体の物語を引っ張る横軸の情報が少しずつ出てきました。けれども、相変わらず盛り込み過ぎというか、成立させるために必要な条件が多すぎる感じですかね。毎回のお話としては正直、見るべきところは少ないです。あのエピソードは良かった、とかオムニバス形式の醍醐味はあまり感じられなさそう。

 少女たちは荒野を目指す4話。そろそろわかる人だけ付いて来い、な雰囲気が出てきましたね。わずか4話ながらもお仕事的な面ではけして「SHIROBAKO」と比べてはいけない感じになってきてます。主人公がシナリオを書けるようになるのって背景の本ぐらいしか説得力としてはない、ってことなんでしょうね。スランプ状態に入ることについても見ている側にはよくわからない感が強いですし。そもそも、原画の娘さんはまだしも主人公は1本書き終えたことさえないのにスランプとか言い出されてもねぇ。それはせめて同人でもいいからお金を取っている人のセリフなのでは。

 ファンタシースターオンライン2・4話。現実におけるオフラインイベント。顔バレが半端ない勢いで進んでおります。そして、会長の正体バレをものともしない圧倒的な攻勢。全編に渡って会長の魅力が炸裂してました。そりゃもう恐れすら感じるくらいのレベルで。なるほど、ですね。これをやるには会長の正体を隠したままではいけませんわな。主人公のリア充ぶりたるやもう、ね。友人が実に正しいリアクションをしてくれているのも大きなポイントかと。
 なんだかんだで正しいMMORPGというか、ファンタシースターオンライン2の啓蒙アニメになっているのではないでしょうか。ま、未だやったことがない人が言っても説得力はないでしょうけど(CMで新しいエピソード4をこのタイミングで投入というのもうまいな、と)。
 今後も実に楽しみな作品です。

 「空色イノセント」。3人目は椿亜美。
 亜美はとても珍しいヒロインだと思います。私もかなりの数のエロゲーをプレイしましたけど、病弱キャラでもないのに2回も風邪を引くヒロインはなかなかいなかったです。しかも、それほど長い作品でもないというのに。最初は何か勘違いしただろうか、と思ったくらいで。シナリオの方でフォローがあってようやく自分を信じられました。まぁ、言ってしまえばイベントCGを使い回している、ということでもあるのですが。
 一応、後輩なのに付き合い始めると微妙にタメ口になるのはちょっと気になるところ。しかも、どういう使い分けをしているのかよくわからないあたりがまた。変わっていない時もありますからねぇ。
 そして、またしても告白→即Hという性急なワンパターン。ただでさえ、似ている個別シナリオなのにこんなところまで工夫なく揃えなくてもねぇ。手抜きっぽく見えるだけですよ。っていうか、手抜きではない、という結論がある訳でもないんですけど。
 筋書きにおいても掲示板に新入部員募集のポスターを張っていることに気付かない部長はどうなんだ、と素直に思いました。会話からしても1枚とかではないでしょうからねぇ。それと最後になぜかまひるに詫びを入れる主人公がなにか浮いてました。なぜ、相手が亜美の時だけ詫びを入れる必要があるのか。よーわかりません。誰かひとりなら動機に乏しいひかりではないのか、と。
 最後はメインヒロイン月ヶ瀬まひる。
 えーと、例の誤爆告白イベントのオチはちょっとどうなのよ、というものでした。天然か鈍感か、あるいは両方かによって主人公を含む多くの男は振られてきたはずだったのですが……。まひるをウルトラ・ライトプレーンに乗せることをびびってしまった主人公に言うですよ。「理想が高いから」だと。だから気付かない振りをしたのだと? そういう認識で間違いないですか。意図的に天然か鈍感を装ったですか……。それはちょっとどうなのかしら。カーコさえ完全に騙しているということデスヨ。百年の恋も冷めるとは言いませんけど、なんだか釈然としない感じがしこりのように残りそうですわ。それだけのために思わせぶり全開のボランティア部の活動をしてきたってなぁ。うーん。
 一応、告白→即Hではなかったものの、挟んだのはピヨコの誕生日だけ。厳密には違いますけど……と言葉を濁してしまう感じです。ま、ほぼほぼ全部同じということですね。で、結局いつ頃Hしたっけか、というくらいになって初デートで初めて手をつなぐという崩壊しまくっている順序。もはやなんと言っていいやら。
 思ったより長かった「空色イノセント」も終了。ゲーム感想は近日中に。


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