ラ ン テ ィ シ ェ L a n t i s c h e ラ ン テ ィ シ ェ L a n t i s c h e ラ ン テ ィ シ ェ L a n t i s c h e


・・児玉さんのワイヤード ロッソ
(Mr.Kodama with his Red 2000V6 lantis.)

とある早春のひととき、赤ランティスRオーナーの児玉さんとお会いして交換試乗することが できました。
しかもフィールドは私のホームコースです。
高速コーナーとストレイトからの急減速&タイトベンド、登り下りしつつの各種コーナーと、 児玉さんのRと編者のGの比較を堪能しました。

まずは待ち合わせをした小高い丘の上の公園の駐車場で児玉号に迫ります。


赤と緑、揃い踏みです。うーんやっぱりランティスってかっこいい。


ランティスの赤はいいですね。以前に取材したしらかしさん以来の赤です。 走らせているだけで目立つので、これ以上目立たせるようなことはよそう、というのは オーナーの児玉さんのお話です。


カウンターライトでかっこいい画像です。HPのディスクスペースが許せばもっと質の良い 画像が掲載できたのですが・・・
普通、乗用車というのはルーフが平たく明確に存在するのですが、ランティスのルーフラインは、明確な ルーフを持たないのが良く判ります。
これは300ZXなどに通ずるデザインでしかも前から見ると判るのですが、フロントウィンドウと ルーフラインの連続性はさらにその上を行きます。これで2/2でない、というのは始めて載る人々にとっては 驚きのようです。フロントウィンドウの後端が妙に低いな、と思うオーナーも多いと思いますが、 確かに特殊な処理ですね。
ただ、ルーフエンドがキックバックしているので、遠くからのシルエットではちゃんと屋根がある、という ところも独創的です。


CDオートチェンジャやカーナビ類、全て自分で配線しています。なかなか激しい状況ですね。
編者はCDチェンジャの電源が入らなくなった際、お手上げでショップ頼りとなりましたが、 これだけ自分でやっていればトラブルも怖くないかもしれません。


バッテリからの電源配線です。


エンジンルームへの配線は、エンジンルーム奥中央よりわずかに左のここから車内に引き込みます。


ツイータの増設は両面テープで行っています。以前に紹介したRSも好き!さんはネジ留めにしています (後日さらにご紹介します)ので、ここはコーナーリング中に取れたりしないように ネジ留めがベストかもしれません。


足元は、PIAA中島レーシングのアロイホイールです。 メカっぽくて、なかなかかっこいいですね。
児玉さんは、BSのG-Grid 205/50R16 から、同サイズのAQドーナツのRE711に履き替えています。
しかも自作ハブリングまで噛ませて、しっかりとアライメント調整をしています。 このあたりの件は、パーツのタイヤの頁に詳しく載せましたのでご参考にしてください。
・・・アライメントをしっかり調整することがいかに効果的なのか、をこの後、編者はずっぷりと堪能することに なります。


「編者のGにはフロントの牽引フックが無い」との話を児玉さんにしたところ、 特にあれは必要ではないのでがっかりすることはない、とのことでした。
いざ牽引となったら上記画像の縦にセットされている板の穴に牽引ロープを 繋ぐらしいです。マイナーチェンジ後のクルマに乗っているオーナーも 一安心(?)ですね。
この板、ボディカラーに塗られていて、下から覗くとなかなかほほえましいのですが、 この画像を良く見ると、アンダーガード?パネルのセット位置が違っていたり、ボルト類が片方にはあるものが もう一方には無かったり、と、製造過程のQCがしっかりしているのか、少々疑問です。
児玉さんの方についている黒い棒状のものはR純正のリップスポイラーです。


比較試乗記

児玉さんからキーを受け取ると、まばゆい赤のクルマに乗りこみやおらイグニションスタートする。 ほんの少しのクランキングで2000V6は目覚める。
始動性は編者のGよりも良いようだ。
ウィンカーを右に出して、下りを加速して行く。1→2速、2→3速、シフターはあくまで スムーズで気持ち良くシフトしていくことができる。
60km/hから少し減速して左ターンへ。カントが付いていて走りやすいがかなり路面の荒れた このコーナーひとつで十二分に差がわかった。
舵が正確なのである。ターンインから舵を当てていくとこちらの予想通りに曲がって行き 予想通りのラインをトレースする。
T字路つきあたりを右に曲がりストレイトを加速する。加速に付いては、どれくらい差が有るのか 実感としては感じられない。
逆カントの緩い右カーブにノーブレーキでつっこみ、そのエイペックス途中から急減速、 ブレーキ踏んだままタイトな左ターンに進入。 うーん、ヒール&トゥがやりやすいような気がする・・・
編者号ではラインの微調整に気を使う減速しながらの切り返しだが「あそこを通れる」という 確信が持てるので思い切って走ることができる。
なんだかフロントタイヤがコーナリングGで歪み始めるのまで判る感じがする。 これがアライメントバッチリの効果なのだろうか。
2速から立ちあがり回転を上げようとするが、低速S字の続くセクションであり踏みこんでは いけない。パーシャルのままちょこちょことコーナーをクリアしすると、前面視界がひらける。
遠慮して全開べた踏みはできないが、どんどん車速は乗っていく。
ゆるやかな左コーナー、これも路面が荒れているが走行車線幅いっぱいを安心して使うことが できる。うーむ静粛性が高い。編者は 205/55R15(Dunlop Formula W10) で 児玉号は 205/50R16(Bridgestone Potanza RE711) 、タイヤ銘柄の差か、遮音材装備の差かは わからないがロードノイズは少ない。
減速して左ターン、わずかな区間ながら加速し、続いて減速コーナーリングの右ターン、そして 再びストレイトの加速。直進性もしっかりしている。ただこの速度域では編者号との明確な差は 生じていない。150km/h以上でどうなのか楽しみなのだが、さすがにその確認を いまここでするわけにはいかないので自粛する。
一部舗装が乱れているので減速、それに続く深く回りこんだ右回りの中速コーナー、なんだかとても落ち着い たコーナーリングを見せる。BSタイヤというのもあるのかもしれない。 ここは攻めこむとなかなか面白いのだが、間の悪いことに先行車に追いついてしまったので、 ここからはツーリングペースでのんびりと走る。

この後、同じコースをお互い自分のクルマに乗って走ったのだが、児玉号のハンドリングの良さと 静粛性の良さの印象は変わらなかった。
自分のクルマで走っていて思ったのは、アライメント調整をしっかりしていないと、4つのタイヤ それぞれが、コーナーリング中にひとつの目的(設計者の意図するコーナーリング)に向かって 機能しないのではないか、ということ。
アライメント調整の範囲というのはメーカ指定においてもかなりの幅があるものではあるが できるだけシビアにやれば、やっただけの走りが得られるような気がする。
目から鱗、という感じの試乗だった。



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