1997年 2月 8日

HARIのPC その3 不満点を解消したら、コンセプトが消えた

HARIは牛飼いである。
と言っても、本物の牛を飼っているわけではない。
HARIの所有するAT互換機は、牛柄の箱で有名なGATEWAY2000製なのである。

HARIのノートは、日本法人が出来る前に日本代理店だった日商岩井さんが取り扱っていたGATEWAY2000のサブノート「Liberty」。
これは日本法人設立によって、アウトレット扱い(無保証)となり、新宿のT-ZONEにて格安で発売していた物をGETしたのだ。

店員に説明を聞いたら、「非常に難のあるマシンです。101キーなので日本語入力の方法が分からないし、全くサポートできません。」と何度も言われた。
「全く問題じゃないですよ、そんな事は。」
当然である。
HARIは同じ系列の(もっと癖のあった)HandBookユーザーなのだ。

実はLibertyとゆうマシン、私のメインであるP5-120Jと同じ頃に、P5-120J以上の価格だったのだ。

あの頃、拡張性その他を考えあきらめたLibertyが格安で数年後に手に入るとは縁とは不思議なものだ。
かくて、Libertyは我が家にある。
現在、これはHARIのBACKUPマシンとなっている。

TFTには負けるが、DSTNとしては一級品の大きなディスプレイは非常に見やすい。
メモリ20MB、CPUもDX4-100なので、Windows95でもそこそこ動く。
キーボートが101仕様のため、キートップの大きさも手ごろで、ストレス無く入力出来る。
米国で発売されていたSVGA仕様のLibertyが日本で発売されなかったのが惜しまれる。

しかし、Libertyはヒットしなかった。
HandBookに対する不満点を大幅に改善したが、しかしそれはHandBookのコンセプトをも無くしてしまったマシンだった。
この為、HandBookユーザーの評価も芳しくなかった。

このジャンルには強豪である東芝・IBMがいるので、生半可なノートでは勝てない。
Libertyは、しずかに姿を消した。
今や、GATEWAY2000のノートは、デスクトップ・ノートと言うべきSOLOだけだ。

GATEWAY2000のサブノートの血筋は絶たれてしまった。(t_t)


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