1997年 2月 8日

栄光ある不幸な艦、USSエンタープライズ

USSエンタープライズ。
その名は、栄光に満ち溢れている。

現在、その名を引き継いだ艦はNCC-1701、1701A、1701B、1701C、1701D、1701Eの6隻が確認されている。
しかし、全ての艦が「任務をまっとうし、セレモニーでみんなに見送られて引退・廃艦」になった訳では無い。

最近就航した1701Eを除けば、5艦中3艦が不幸な事情により失われている。
その内訳は、

自爆:1、ロミュランにより破壊(拿捕):1、クリンゴン反逆者により大破・廃艦:1

全てが「意味のある」最後だったにせよ、決して太平洋戦争を生き抜いたCV-6エンタープライズのように幸運な艦ではない。

そして、艦長にも悲劇は訪れる。

カーク艦長(1701、1701A)はゲストとして乗艦した1701Bのテスト航海中に宇宙リボン事件によって行方不明、その後殉職する。
デッカー艦長(1701A)はカーク艦長に指揮権を奪われた挙げ句、望んだ事ではあるがボイジャーと同化。
ギャレット艦長(1701C)はロミュランとの戦闘により殉職。
ピカード艦長(1701D、1701E)はボーグに同化され、連邦軍艦艇を多数撃破するはめに陥る。

こうしてみると、その栄光は、多くの犠牲によって成り立っている事がわかる。

やはり「冒険心」に犠牲は付き物なのだろうか?


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