1997年 4月 6日

トリガー・ハッピーとシャッター・ハッピー

「トリガー・ハッピー」なる言葉をご存知だろうか?
多分、この独り言の読者の方々でご存知な方はほとんどいないはずだ。

これは、銃のトリガーを引き、乱射していれば幸せな状態、あるいはそれで幸せを感じる人を指して使われる。
日本では、サバイバル・ゲームの初心者がなりやすい。
HARIも数年前に仲間とのお遊びサバイバル・ゲームでトイテックのP90とゆうエア・ガン(ガスが続けば数百発のBB弾を連続して発射できる)を使い弾幕を張ったりもした。
まさに「トリガー・ハッピー」状態。
しかし、それも最初の数ゲームだけで、すぐにこのやり方の無意味さ面白味の無さに気が付いた。
無駄弾の文字の通り、弾が(そして当時主流だったガスが)無駄になるし、自分の位置が相手にバレる。
その後すぐにHARIはJACのM16A2ショーティ初期モデルにタスコのサイトを付け、スナイパーに転向した。
M16A2ショーティ初期モデルはトラブらなければセミ・オートで抜群の命中精度を誇り、待ち伏せでは相手気づかれないうちにHITできるし、一人で相手2〜3名の動きを止めた事もあった。


ところでこの話、実はサバイバル・ゲームの話では無く写真の話なのである。


最近、HARIは主力カメラをミノルタα7700iからニコンF5に変えたのだが、これのシャッター音は結構良い。
(しかし、純粋なシャッター音だけならHARIはFE/FE2やF3方が好きなのだが。)
3月30日の撮影会ではスポット測光とはいえ露出をカメラがどう判断しているか評価したかったので、ブラケットでオーバー・アンダー1枚づつ計3枚で1カットづつ撮っていった。
これはF5第二回公試にて、人物の肌をスポット測光して1段オーバーで撮影したコマが、2段位オーバーになっていた現象に対する追試の為である。
(ここら辺は、また別の機会に執筆する予定である。一度や二度の撮影で評価は出来ない。)
秒6コマのモードラによる3枚のブラケット撮影なので、ストレスは感じない。
いや、それどころかシャッター音が心地よく思えだした。
そう、モデルではなく自分自身がシャッター音に酔い始めていたのだった。
もしHARIがポートレート撮影初回でフィルムが充分に有ったら、間違いなく30本は撮っていただろう。
この時、HARIは確信した。「これはトリガー・ハッピーならぬシャッター・ハッピー状態だ」と。

「自分はモードラで連写なんかしないから」と言っている人だって、フィルム入れていない状態では「連写」を楽しんでいる場合が多いと思う。
潜在的な「シャッター・ハッピー」中毒者は多い気がする。

さて、ここで誤解を招かぬように書いておく。

HARIはモードラによる連写を否定する気は全くない。
目的とする写真を撮るために、モードラによる連写が必要ならHARIはためらわずに行う。
もちろん失敗のコマも発生するが、たとえ成功したコマが無くても目的の写真を撮る為の「犠牲」となったコマなのである。
シャッター・ハッピー状態で撮った「無駄」なコマとは違う。


無目的な、意味の無い連写を行う事、それが「シャッター・ハッピー」だ。



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