1997年 4月23日

シャッター・ハッピー 再び

シャッター音にこだわる

最近のカメラのシャッター音は、HARIの好みの音ではない。

HARIが好きなシャッター音は、ニコンならペンタ部のロゴがNikon(決してNikonではない)の頃のカメラのそれなのだ。
正直に言って、F5よりFM/FEシリーズ(FM10/FE10は当然除く)やF3のシャッター音の方がはるかに好みだ。

今のカメラは昔と違って、「シャッター・ユニットの動作音」だけではなくモードラ/ワインダー等の動作音も入ってくるから音が悪くなったのだろうか?
シャッターレリーズ感も違ってきている気がしてならない。
ショックだったのが、コンタックスのカメラのシャッター音の悪さだった。
これはHARIの想像を大きく裏切っていた。
ほとんど、モードラ/ワインダー音なのである。
車やバイクは、排気音にこだわった製品がある。
しかしカメラで「撮影者の感性に訴えるシャッター音にこだわりました」などど書いてあるカタログは見たことがない。
何故、カメラはシャッター音にこだわった製品が無いのだろうか?
最近のカメラは様々な機能が向上しているのに、シャッター音だけ向上していない気がしてならない。
メーカーが「サイレント化」に努めているのは知っているが、HARIは「心地よいシャッター音を発して欲しい」のだ。
もちろん舞台等、わずかな雑音すら許されない撮影環境がある事は知っている。
変なシャッター音は目立つし、耳障りでもある。
だからと言って、無音化を推進すれば良いわけでもありまい。
シャッターを押して、全く音がしないのは精神衛生上よくないとHARIは信じているし、変な音でも同じだ。
「サイレント」モードでは極力無音(撮影者にはなんとかわかる程度の音量は欲しい)、「通常」モードでは心地よいシャッター音が聞けるカメラが理想だ。
でも、そうなると「純粋な機械音」ではなく、「カメラに仕込まれたマイクロ・スピーカーから出る録音された音」を出すような仕組みを作りかねないな、日本のメーカーは。
(シャッターユニット動作と同じタイミングで音を出されたら、知らない人は気が付かないかもしれない。)

HARIがシャッター音にこだわる訳はふたつある。

一つは、モデルさんの為。
なれたモデルさんは、シャッター音によって「自分が撮られた」事を知り、ポーズを変えてくれる。
そう、シャッター音がしない限り、文字通り「息を止め」撮られるまでポーズを崩さないように神経を集中しているのだ。
そんなモデルさんに報いる為にも「良いシャッター音」のカメラを欲しいとは思わないか?

もう一つは、自分自身の為。
まったく同じカメラなら、シャッター音が良い方が撮ってて気分が良いのは当然だ。
良いシャッター音は、それだけで撮影者を酔わせる事ができるだろう。
酔いやすい人なら、自分がプロ・カメラマンになった気分にさせてくれる事、間違い無い。
(現像した写真を見たとたん、酔いはさめるかもしれないが。)

ここまで読んで、自分のカメラのシャッター音が気になっただろうか?
それともあなたは、「シャッター音など、どうでもいい」派なのだろうか?


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