1997年11月 24日

スターシップ・トルパーズ

なにげにTVのチャンネルを回して(実際にはリモコンで操作したいたのだが)いたら、なにやら興味を惹かれる映画の1シーンのでっくわした。

それは、多脚昆虫型異星人と戦っている海兵隊らしき人類だった。
「エイリアン2?いや違うな、なんだこれ?」
暗闇の惑星上に展開している海兵隊らしき兵士の数は一個小隊以上あったし、上空からは対地攻撃機又はシャトルらしき飛行機が飛んでいる。
そこに襲いかかってくる多脚昆虫型異星人。
そこで、ナレーションがはいった。
「’98年春公開予定の映画スターシップ・トルパーズは・・・」

おお、これがアメリカで作られている実写版「スターシップ・トルパーズ」なのか!、と思わず画面に見入ってしまった。

スターシップ・トルパーズ、日本では「宇宙の戦士」の方が名が通っているかもしれない。
そう、あの「機動戦士ガンダム」に多大な影響を与えた作品、ロバート・A・ハインラインの名作でる。
(この人、「夏への扉」のような作品も書いているんだよね。)

矢野氏の名訳の為か、「ガンダムの原点」としてか、日本国内では有名な作品だ。
そして、この作品の出版当時は「軍国主義の作品だ」とSF界論議をかもしたらしい。
(軍国的と言っても、政治の道具ではなく本来の「国(星)と国民(人類)を守るため」の軍隊とそこに志願した若者が描かれているのだけど・・・。)

日本では有名なこの作品、数年前までは本国・アメリカで忘れ去られていたらしい。
しかし、きっと日本のロボット・アニメの影響とこのご時世のせいで映画化されたのだろう。

実はこの作品、以前、「宇宙の戦士」のタイトルで日本でアニメ化されたものの、あまりにバタ臭いキャラクター(絵)だった為に、アニメ誌から(その内容以前の問題として、理不尽な、作品を見たとも思えない)酷評を受け失敗したものだった。
バタ臭いキャラクターはともかく、内容的には他の「アニメ誌が良く書いているので見たらどうしようもない作品だった」オリジナル・ビデオ・アニメよりまともだったと覚えているが。

それがついに、実写版として登場である。

TVで見るか切り、一部雑誌で報道されている様に強化服・俗に言うところのパワード・スーツは登場していなかったが、もろに「陸戦物」である。
宇宙海兵隊が蜘蛛型異星人と(パワードスーツ無しで)戦う姿は、エイリアン2のイメージである。

内容については、ここには書かないが、多分、早川書房から「宇宙の戦士」が重版されると思うので、興味があるかたは一読されると良い。
ちょっと厚いが、好きな方は引き込まれること間違い無しである。

うーん、春の公開が待ち遠しい・・・。


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