ミミズ箱1号

 初めてチャレンジしたミミズ箱です。1999年8月29日に作成しました。箱の大きさは内寸で縦270mm×横340mm×深135mmでして、ミミズ箱としてはかなり小型です。
 いわゆるどこにでもあるような発泡スチロールの箱です。作成したと言っても、当初は蓋に割り箸で空気穴を2、3ヶ所開けただけのものでした。ミミズが呼吸する分の穴があいていればいいかなという単純な発想でした。後にこれではいけないことに気付きます。
 写真は2000.7.7に撮影したものです。
 これは、蓋(左)と底(右)の写真です。
 充分な換気口と排水用の穴が必要だという事を知り割り箸でグリグリして写真のように開けました。ミミズ箱の中で酸素を必要としているのはミミズだけではないそうです。色々な生き物がミミズと共に生ごみを処理してくれているらしいです。そして、それらの生き物も酸素を必要としているのだそうです。
 排水用の穴(写真で黒くなっている所)は4個だけですが蓋の穴より心持ち大きめに開けました。底の浅いミミズ箱なので、底の穴からミミズが逃げ出さないか心配でしたが、今まで逃げ出したのを確認したのは2、3匹です。だから問題ないだろうと思っています。
 中の様子ですが写真のように詰め物としてどこの園芸店でも売っている腐葉土を入れてあります。詰め物としては他に新聞紙(短冊状に裂いたものとかシュレッダーで細かくしたものなど)やヤシ繊維のピート等を利用されている方が多いそうです。
 この写真では見えませんが、割り箸でちょっとほじくり返してやると、ミミズがうじゃうじゃと姿を現します。
 ミミズは釣り餌用を釣具屋さんで買ってきました。1999年8月29日に初めて購入したのは「りんたろう」(¥336)1箱です。続いて、1999年11月3日に「りんたろう」1箱と「熊太郎」(¥346)1箱です。どの箱には70〜80匹入っていました。3箱で約230匹。
 本当は数千匹から始めた方がミミズコンポストを軌道に乗せやすいらしいですが、ミミズは繁殖力が旺盛だと聞いていたので直ぐに増えるだろうと、敢えて少数精鋭から始めました。因みに、このミミズ箱には230匹中100匹位を入れたと思います。今現在は何匹かわかりませんが増えているような気がします。
 詰め物の上に、写真のように生ごみを置きます。生ごみは詰め物の中に埋めてしまっても良いらしいのですが、私は無精なのでなるべく重ならないようにして置いてるだけです。
 又、生ごみの入れ方としてはなるべく小さくした方が良いらしいのですが、面倒なときは写真のようにそのまま入れちゃっています。
 ミミズ箱が小さいので1回で入れられる量はこの程度になってしまいます。
 生ごみの上に新聞紙を敷いています。これは新聞紙に含まれる炭素分が生ごみの分解を早める働きをする為と、小バエ(?)などが生ごみに辿り着きにくくするためです。又、私の場合、度々ミミズ箱の世話を怠ってしまい、エサ(生ごみ)切れになることがあるのですが、こうしたときの非常食(?)としての役割も果たしてくれています。ミミズは新聞紙やダンボールなどの紙類も好物らしいです。
 因みに、私の場合、無精故に、新聞紙を折り畳んだだけでそのまま入れていますが、短冊状に切った方が良いらしいです。
 新聞紙の上から霧吹きで充分に水を掛け、新聞紙が常に湿っている状態にします。
 新聞紙を上に乗せるだけでは、来て欲しくない虫がどうしてもミミズ箱の中に侵入してしまいます。それを避けるために写真のようなネットを被せてあります。本当はもっと目の細かいものでないと完璧じゃないのでしょうが、たまたまこの網が身の回りにあったので気休めのつもりで被せてあります。
 もっと、手の込んだミミズ箱では、開けた換気用穴に不織布やパンストなどを貼り付けて、そうしたお邪魔な虫達をシャットアウトしているミミズ箱もあります。
 この蓋は目隠しと雨水よけ、お邪魔虫よけ、それと内部の保温の為につけてあります。良く見ると、蓋に「蛤」の字が見えるでしょう。きっとミミズ箱になる前は、鮮魚市場で蛤の運搬用に使われていた箱なのでしょうね。これも一つの廃物利用?
 ミミズ箱が軌道に乗ってくると、ミミズ箱から液体が採取できます。これは、ミミズのオシッコ?、とか生ごみから発生した水分などが、底の排水用穴から出てきたもので、これは大変貴重な液肥として使えるそうです。
 その液肥を受けるための容器がこれです。本来、ミミズ箱2号用BOXの蓋だったのですが、臨時的にこれを裏返しにして使ってから、そのまま現在に至っております。
 写真で見ると、かなり汚く見えますが、実物もしっかり汚らしいです(^^; 一番汚く(濃く)見える四隅がちょうどミミズ箱の排水用穴の部分になります。
 通常、この様に建物の壁に面した屋外に設置してあります。発泡スチロール箱の下にある網の掛かったBOXはミミズ箱2号です。
 一応、軒下と言っても充分に雨が吹き込む場所なのですが、幸い、今年の梅雨でも液肥受けから液肥(雨水?)が溢れる事はなかったので、雨が降ってもこのままにしています。
 それでも心配なときは右のように上に発泡スチロール容器を逆さにして被せてあげます。
 尚、ミミズ箱2号の下の発泡スチロールの中身は、園芸用の用土などです。


「ミミズ箱1号内部の移り変わり」を紹介するコーナー

HomePage