広く知られている誕生日の星座は、その人が生まれた日に、太陽が黄道上のどの宮にあるかで決まります。雑誌などの今月の運勢のような占いは、ほとんどの場合、この太陽の星座のみで占われます。
太陽は性格や意志、目標などを表すものなので、正しく解釈されたものを読む限りでは、かなり自分にあてはまる事柄を見つけることが出来るでしょう。
しかし、中には違っていると感じる事柄を見つけた人も多いはずです。その理由は、占星術は、どれかひとつの惑星や星座を抜き出して占い結果をだすものではなく、月や、生まれた時間、その他の惑星の位置などのすべてを総合的にみて解釈するものだからです。
個人鑑定をする場合、バースチャート(ホロスコープ)と呼ばれる誕生時の太陽、月、惑星の位置の配置を印した天球図を作成します。
太陽は一年、月は約28日、水星は約88日等と、それぞれの公転周期で運行しているので、星の位置は時間を追って変化していきます。また、地球自身も自転しています。それらの要素を全て考慮に入れて作成されたバースチャートに表されたそれぞれの星からのメッセージを読み取るのです。
太陽の位置で決まる誕生星座で人を分けた場合の確率は12人に1人の割で同じ宮の人が存在しますが、太陽と月の位置が同じ人は144人に1人です。生まれた時間を考慮に入れると確率は1728人に1人になります。その上、その他の惑星の位置まで考えたときには、自分と同じホロスコープを持つ人に出会うことがどれだけ大変な事かお分かり頂けるでしょう。
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