ここ愛媛の川之江しは、県庁所在地より遠く、人口４万足らずの小さな市です。父より受け継いだ築

１００年程の書院造りの日本家屋を利用し、地域の人や未来ある子供達に、本ものに接する機会がな

いかしらと、常々考えていまいしたところ、縁あって４年前に小三代、小代君先生方の長唄に接する

ことができ、又、今回は特に、地元の音楽の先生を中心に、小学４年生迄の人達が実際、三味線に触

れ、すばらしい先生方のご指導をいただくことができました。日本の文化を知ることは、日本人の誇

りに繋がるものと確信する私にとり、肌で感じる機会を得られたことは、大変、幸せなことで、♪さ

くら、さくら♪が最後に何とか弾けたのには驚き、又、少しは邦楽に対する理解が得られたことを嬉

しく思いました。やはり、指導するものが、まず知ることが大切で、今回の企画に対し、小三代先生

のご協力、有難く感謝致しております。

小学４年生の男児はもっと弾きたかったと、少々ご機嫌斜めで帰られましたが、それ程に、興味をそ

そられたのでしょう。

ＮＰＯ三味線音楽普及の会の活動が、ますます広がってゆくことを願ってやみません。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　花のしるべ　　星川　良子