オランダ・アムステルダム日本人学校

 

桜の花が満開の頃、オランダアムステルダム日本人学校で、海外初の「三味線音楽を楽しむ会」を

開催する機会を得ました。当日は新学期2日目で落ち着かない中でしたが、三味線とはどんな楽器、

触って弾いてみよう、音階を弾いてみよう、さくらさくらを弾きましょう等々・・小三代先生のお

話で初めて触った三味線と、模範演奏の三味線コンサート等会場に響いた日本の美しい音色は、小

1年生から中学3年生の350名の心に楽しい思い出として刻み込まれたと思います。

二時間の出会いではあるが、とにかく三味線への興味は大変なもので、ジャンケンで順番を待ち、

アッ!という間の二時間でした。

帰国の機中で降り合わせた女性が、オランダラジオ局の音楽関係の日本人女性で、「あなたの国の

音楽は何ですか」と、よく質問され三味線やお琴を知らないので、日本の曲を歌うと「それはフラ

ンスやドイツのものだ」と云われる、アムステルダムの日本人学校での三味線教室の話をすると「

大変素晴らしいことをしましたね」と喜ばれ、外国では自分の国の音楽を、プライドを持って大切

にしているとも話されました。

有意義な海外初の、NPO活動が出来たことは、「むすめ歌舞伎」公演とのご縁で実現し、お力添

えを戴いた与謝野先生はじめ、文部科学省国際教育科、日本人学校々長岡本先生・関邦昭先生並び

に現地日本人会の松本様に心より感謝いたします。

                                     仁科 義忠