ようこそ! いるいるの部屋へ

2月27日から3月2日まで


コリンとS.ディレーン 投稿者:Cheeky  投稿日: 3月 2日(金)23時40分32秒

おや、しばらく見ないうちにモンティや「リトル・ダンサー」の話題で
盛り上がっていらっしゃる!
淀調さんの解説、たいへん興味深く読ませていただきました。「嵐が丘」や
「秘密の花園」などの北イングランドを舞台にした理性で押さえきれない
本能を扱っている・・・本当にそうですね。ビリーくんの内からつきあげて
くる踊りたいという欲求に胸を打たれました。また、私もよそでお母さんの
ピアノや金時計と階級との関係を考えて書いておりましたので、淀調さんの
ご意見と一緒で嬉しかったです。宝石が入っていた箱は、ちょうど時計の
かたちに中敷きにへこみがついていましたね。

>サラさん
『ファイアーライト』も「ジェイン・エア」のようにガヴァネスがご主人と
結ばれる物語でしたね。スティーブン・ディレインといえば、マイケル・
ウィンターボトム監督の『ウェルカム・トゥ・サラエボ』で主演しているのが
素敵でしたよ。「The Secret Garden」ではコリンとも共演しています。


リンクの件。 投稿者:kazumi  投稿日: 3月 2日(金)21時42分14秒

いるいるさん、こんばんは。
リンクの件、快くご了承いただき、ありがとうございました♪
早速リンクをはりましたので、ぜひ一度ご確認下さい。
不都合な点がありましたらご連絡下さいね。
今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。

P.S ビデオの発売が近づいてきましたね。うれしいです♪

http://www11.u-page.so-net.ne.jp/tf6/kazu-17/kazu_001.htm


いるいる様Youzi様本当に感謝します。 投稿者:サラ  投稿日: 3月 2日(金)20時18分27秒

>いるいる様

スティーブン・ディレインの事、早速お知らせ下さいまして有り難うございました。
まさかトニー賞をジェニファーと受賞していたとは・・・。アカデミー賞とG・G賞だけに注意
を払っているのは、片手落ちですね。皆さん本当にアンテナを広く張り巡らせていらっしゃるの 
だと痛感しました。しばし反省いたしました。ハイ。


しかし、こうもいい役者がイギリスに多いとは・・・。なんだかハリウッド路線のアカデミー賞
が妙につまらない物に感じて来てしまいました。ちょっと有名になるとすぐに、米国に移住して
ハリウッド映画にどっぷり浸かってしまうイギリス俳優もいる中で、イギリスに本拠をおきつつ
良質な映画や舞台に地味な活動ながら出ていらしゃる俳優さん達にとても魅力を感じますね。
もちろんコリンもそうですが。いるいる様は、どう思われますか?

>Youzi様
本当に、本当に、感謝、感激、雨、あられです。
よくぞ探してくれました。
早速見てきました。そして十分満喫しましたよ。イギリスでは、かなり有名な俳優さんのようで
すね。ファイアー・ライトの時は、長めの髪でしたが実際は、横山ノックばりの禿げ上がり方で
前髪がカールしているところまでノックそっくりじゃあないですか。顔と雰囲気は、全然違いま
すが。ジェニファー・エールと受賞していたなんて本当にコリンが導いてくれた道としかいいよ  
うがありません。これからコリン、ジェニファー、スティーブンと、この3人の活躍を期待し続 
けようと思っています。本当にありがとう!



Conspiracyかなり深刻そうな作品? 投稿者:Youzi  投稿日: 3月 2日(金)18時52分02秒

>いるいるさん、早速のご回答、有難うございます。
USA5月19日放映なのですね。 史実に基づいた作品のようです。ヒットラーの参謀で、極右翼派のナチス党員だったとか、云々、ゆっくり読みま
す。 在米メル友にビデオ録画頼めるかもしれません。
「ニッの騎士」ですが、モンティ・パイソンのHPが海外にかなりあって、Holy Grailのスクリプトちょっと読みました。「Shrubbery(低木?)を持って来い、
そしたら、通してやる!」とアーサー王に言うのですよね。 何か訳わかんないですぅ。。そこがモンティの持ち味ですかね。(^_-)

>サラさん、はじめまして♪
スティーブン・ディレインと聞いても、ピンと来なかったのですが、いるいるさんがトニー賞のThe Real Thingだとおっしゃったので、思い出しました
よ、受賞式をNHK-BSで見ましたから。 劇部門の主演男優賞を受賞しました。 私は、同部門でノミネートされたガブリエル・バーンが受賞するのを
願っていたのですが、残念、無念。 相手役は、あのP&Pのジェニファー・エールだったのですか!! 髪の色がブロンドみたいだったので、全然違う
感じで、気付きませんでした。 授賞式には、彼女のお母さんも同時にノミネートされていて、同席していました。 余談が過ぎましたが、ディレイン
さんは、ロンドン育ちの40歳、外科医の息子として生まれ、、、と英文のサイトですが、写真も多い彼の非公式HPを見つけましたので、下にURL
書いておきますネ。 最近の作品では、『私が愛したギャングスター』でケビン・スペイシーと共演していますよ。

http://fp.enter.net/~purrfect/dillane.htm

http://fp.enter.net/~purrfect/dillhome.htm


淀調 「バレエ・シューズの下には」 投稿者:淀調  投稿日: 3月 2日(金)16時57分24秒

ハイ、淀調でございます。
ロイヤル・バレエ好きですよ。ロシア系と違って群舞の手足が揃わないとことかがかえって。
しかしバレエはねえ、小さい頃手足が蚊トンボみたいにひょろひょろで間が抜けてて、ちっともき
ちんと踊れないじゃないか、いう子供が大きくなってノーブルな役踊れるようになるんですね。空
間の取り方が柔らかいんですね。関節がしっかりしててぴしぴしぱしぱし踊れる子はあくが強くて
ね、なかなかむずかしい。


おささんが書いておられた「白鳥の湖はゴースト・ストーリー」、あれが結局はこの映画を読み解く
鍵みたいなもので、みんな知っていてでも黙っている隠されていたものが表われ出る、そんな風に
観ましたけれども。先生の嫉妬はあるでしょう、ただ嫉妬するにはあまりにビリーが異質なので
嫉妬しきれずこれでよかったのかと遅まきながら逡巡する、と。
家族でいえば、前回ちょっと書きましたがお母さんのピアノ、これがクリスマスに薪がない、いう
んで叩き壊されて暖炉で燃やされる。ビリーが「ママが悲しむ」言うとお父さんが「彼女は死んだ
んだ」と答える。ああ、罰当たりやなあ、これは祟るで、思うていたら果たして物語が急速に動き出
す。ビリーはお父さんの前でも臆せず踊って見せる。お父さんは何かに憑かれたみたいにいきなり
先生の自宅へ行って「いくらかかるんだ」と訊く。お母さんは死んでないのね。どうしても足りない
旅費の工面に形見の品が出てくる。


更に言えば、物語の舞台、ダーラム。ここは19世紀まで司教領で王権が及ばなかったんです。有名
な大聖堂をちらりとも出さない贅沢なつくりに感服しましたが、この大聖堂の扉、ノッカーは人の顔
になってて、国王の暗殺企んだ大罪人でもこの取っ手に手を掛けたらもう司教の保護下に入ってし
まって逮捕されずにすむ。一種のサンクチュアリですね。そのダーラム地方、ヨークよりも更に
北、地図で見てもロンドンのはるか遠く、英語だってわからないですよ、あの訛り。どうしてこう
いうところを物語の舞台にしたか。だいたい、「嵐が丘」でも「秘密の花園」でも北が舞台でね、
それまでのしきたり、因習から自己を開放するとか、理性で押さえきれない本能とかを扱ってます
ね。北イングランドは古いイングランドの象徴、あの荒涼としたムーア、がさがさした喋り方。スコ
ットランドと戦いながらイングランドの国境を守ってきたという強烈な自負心、ハンザ同盟はなや
かなりし頃は隆盛を極めたけれども交易路が移るとともに首都から遠く離れ見捨てられた、という
屈折した歴史。ここから出てきた子供がフランス語が支配するバレエ界に入り、やがてそこから離
れてあの「白鳥の湖」を全く違うスタイルで踊る。


25歳のビリー、靴はいてないの。あの白鳥、タイツもはかない素足でしょう、あの衣装、あのメイク
見てたらドイツのオペラの演出思い出したのね。ふんわり砂糖菓子じゃない、ぎりぎり人間の奥底
に踏み込んで容赦ないきつい演出。それでね、ああそういえば英語も昔はドイツ語だったなあ、思
うたのね。古英語は古いドイツ語と兄弟、そこにノルマン・コンクェストで入ってきたフランス語
が乗っかる。支配階級はフランス語、ラテン語から派生した言葉を喋り、被支配階級は古英語から派
生した言葉を喋ってきた。これが英語の二重構造、英語がハイ・ブリッド言語だ言われる所以で
す。だから英語は単語数がフランス語の2倍もある。そして階級ごとの英語が違うのも使う単語が
違うから。これね、そのまま「リトル・ダンサー」の世界でしょう。ビリーの踊る「白鳥」が炙り出す
のは昔々の英国の姿、イングランドという国の陰の流れなんですね。この映画自体が何重にも仕組
まれたゴースト・ストーリーだ、思うた理由です。


それにしてもラストの舞台袖、群舞が入れ替わり立ち代り出たり入ったり。家族が来てる、言われて
も軽く頷くだけで動じないビリー。彼ひとり動かないからあっ、これは、主役やなとわかる。みん
ながざあっと退いて跳躍する肢、床を掴んで広がる足先。荒ぶる魂が立ち現れるこの瞬間は本当に
いいですね。芸術の裏の残酷さと華麗さと。瞠目すべき瞬間でした。


ちょっとウルウル 投稿者:いるいる  投稿日: 3月 2日(金)09時36分05秒

また来ました。

>おささん、NORIさん、まりこさん、淀調さん
「リトル・ダンサー」について書いて下さってありがとうございます。
この作品見に行きたくて堪らないのですが、なかなか時間が作れません。かなし〜。
まだ春休みじゃないので、今の内に行かなくては。

>淀調さん、お久しぶりです。
なるほど、いつもながら的の得た書き込みありがとうございます。
拝見しながら涙腺が弛みました。英国の階級制度についてよく知らないとサラッと見てしまいますね。
全然関係ないですが、パリ・オペラ座のパトリック・デュポンまで
脳裏をかすめました。彼の場合はやんちゃな性格によるものなので
「リトル・ダンサー」と外れてしまいますが。

>サラさん、
スティーブ・ディレインについて、良く知らないのですが
彼はジェニファー・エール(イーリー)<「高慢と偏見」のリジー
と「The Real Thing」と言う舞台に共演してトニー賞を受賞しているようですよ。

>Youziさん
お尋ねの Conspiracyは、5月19日にアメリカ(HBO)とカナダの
テレビで放送予定です。Lizの作品紹介のページをリンクしておきます。訳せなくてごめんなさい。

http://hem.passagen.se/lmw/conspiracy.html


モンティ・パイソン 投稿者:いるいる  投稿日: 3月 2日(金)09時10分41秒

皆さん、ご無沙汰ばかりでごめんなさい。私がいない分
ご訪問者の皆様が適切かつご親切な対応をして下さって
頭の下がる思いでおります。ありがとうございます。頼りない管理人なので
また何かありましたら、宜しくお願いします。

少しずつメールアドレスのある方には返信を、お持ちでない方には
掲示板に書き込みをしていきますので、ちょっと待っていて下さいね。

>「モンティ・パイソン」について
私が中3ぐらいだったか、音楽・映画評論家 今野雄二さんのファンだったので
その関係で彼らを知りました。初めてモンティを番組で見たとき
「タモリさん」や、「ちゃんばらトリオ」の皆さんも出てまして、
番組のある日を楽しみにしていました。

ご訪問者の皆様が、モンティをご存じなのが判ってとても嬉しかったです。
何しろ当時彼らの名前を出しても全然通じませんでしたから。(まりこさんと同じですね)
私は、日本語版の印象が強く、最近新しく出たビデオでやっと英語の彼らを
見るようになりました。メンバーの皆さんは全て大好きですが、
日本語版エリック・アイドルのファンでした。

>syaraさん、ぼのぼのさん、あるばさんが書かれた「ホーリー・グレイル」とっても大好き!!
日本語吹き替え版を見に行きましたし、台本も持っています。
日本語吹き替えでは、「ニッ」の騎士は「ニイ」の騎士と表記されています。
ぼのぼのさんが仰っているとおり何かモデルがあるのでしょうが、私もよく判りません。
何でも「ニッ(ニィ)」と言う言葉が聖なる言葉で、この言葉を守っている騎士だそうです。
だから、ニッ、ニッと言い出すと アーサー王たちが嫌がるのですよね。
モデルについて、いつか判るかもしれません。ちょっと頭の片隅に置いておきましょう。

「silly walk」、「スペイン宗教裁判」も大好きですし、「The Bishop」の繰り返される
緊張感漂うシャープなオープニングも好き。後、やっぱり「ランバージャック」と「殺人ギャグ」は
外せませんね。テリー・ギリアムのアニメも(☆さんの仰る通り)シュールで、怖いのもありますが
面白いです。子供と一緒によく観るのが「デニス・ムーア」と、「カミカゼ・スコットランド兵」。
このままだと終わらなくなってしまうので、今日はこれで失礼します。


ホーリー・グレイル 投稿者:あるば  投稿日: 3月 2日(金)01時02分38秒

横レス失礼いたしますm(_"_)m。
『ニッ』の騎士は円卓の騎士の亡霊というより敵の騎士ではと思います。ビデオはあるんですが
最後に見たのが随分前なので記憶があやふやに…(^^ゞ。『ニッ』と甲高い声で円卓の騎士を
脅かす彼も意外なものに弱かったですね。

パイソンネタで現在のお気に入りは『The Bishop』です。オープニングがサイコーです(^-^)。
乱入失礼いたしました。


ブリジット・ジョーンズの日記!! 投稿者:なっぱ  投稿日: 3月 1日(木)20時04分26秒

今、なにげにUIP JAPANのホームページを見たら
な、な、なんとこの夏以降公開予定作品の中に『ブリジット・ジョーンズの日記』を発見!!
全国で公開してくれないかなぁ、なんてどきどきしてるなっぱでした。

http://www.uipjapan.com/


Conspiracyについて教えて下さい♪ 投稿者:Youzi  投稿日: 3月 1日(木)17時48分37秒

いるいるさま、皆様、こんにちは♪
3度目の書き込み(まだ数えられる)、Youziです。
モンティ・パイソンの話題に反応して出てまいりました。パロディの面白いコメディとは聞いてましたが、一度も見たことなく、近所のレンタル店を捜しましたが、置いてません。(>_<) 

>ぼのぼのさん、Holly Grailなら、アーサー王伝説のパロディなのでしょうね? 「森の中に闇の騎士みたいなのが現れて「ニッ、ニッ」と叫ぶとすごく怯えて怖がる場面」とは、見てないので何とも言えませんが、アーサー王の円卓の騎士の亡霊でしょうか? 怖がるのは騎士の方ですか? 王の命で、騎士たちは、聖杯を求めて探索の旅に出ますが、長旅に疲れて病気になる者や森で倒れる者など、無念の思いを抱いて死に絶えた騎士たちもいたという伝説です。 私は、ジョン・ブアマン監督の『エクスカリバー』をビデオで見ました。 アーサー王の妻グエネヴィアとの不実の恋に悩む騎士ランスロットも、最後には世捨て人のようになり森に住んだという話です。 なんとか、レンタルできるお店を捜してみようっと!

ところで、以前に話題になったかもしれませんが、過去ログを読み返す暇がないので、お伺いします。 Conspiracy(2001年TV作品)という企画で、コリンさんが Dr. Wilhelm Stuckartという配役になっていますが、何か情報は流れていますか? ケネス・ブラナーが共演のようですね。


春めいてきました 投稿者:おさ  投稿日: 3月 1日(木)13時26分44秒

日に日に春らしくなってきましたね。

NORIさん、こんにちは。英アカデミー賞情報、ありがとうございます。ジェイミー君やりましたね!でも、NORIさんも書いておられたように、体全体から「踊りたい!」というオーラが見えていた演技には、当然の結果だと思いますが。米アカデミーでは残念ながらノミネートされなかったようですね。所詮ハリウ...おっと、過激な発言は控えましょう。

まりこさん
アダムのインパクトは相変わらずですよね。あのAMP版の「白鳥の湖」を見た人なら、特に「リトル・ダンサー」でのシーンの短さには不満を持ってしまう、というものです。でもあの短さに強烈な魅力を出し切ったアダムも監督も編集さんも、すごい!ですよね。

淀調さん、お久しぶりです。
相変わらず、するどいですねぇ。
私、ビリーをロイヤルに送り出した後の先生の表情は、自分がなし得なかったダンサーとしての花舞台を、教え子が実現してしまうことに対する複雑な心境を表したもの...と、あっさり流してしまいました。自分が見出した才能にたいする教師の愛情には、こんなちっぽけな嫉妬なんて介在しないのですね。
私はロイヤル・フリークなので、ロイヤルに入ることがダンサーとして最高の幸せだ、と信じて疑わない教師たちと同じ気持ちで見ていたようです(^^;)
ラストにアダムの、というかAMPの「白鳥」を選んだ監督の狙いはなんとなく分かっていたつもりでしたが、淀調さんが書いて下さったことを読んで、すっきりしました。一部の映画評論家は、「これはゲイの権利を暗に主張するものだ」などと書いていますが、男の白鳥=ゲイという短絡的な発想には笑ってしまいます。
AMPの「白鳥の湖」は、未見の方は是非見て頂きたい作品です。救われなかった<孤独な魂>の物語です。こちらも泣けます。


ファイアー・ライトについて 投稿者:サラ  投稿日: 2月28日(水)20時11分12秒

コリンやP&Pに全く関係ない話題で申し訳ないのですが、最近ひょんな事から”ファイアー・ライト”と言うビデオを見る機会がありそれに出ていたスティーブン・ディレインと言うイギリス人俳優にちょっと惹かれちまいました。でも残念ながらあまり有名でないのかプロフィールが今一つ分かりません。どなたかご存じだったら教えて下さいませ。
ストーリーは、なかなか情熱的な恋愛ものですがなにせ冬のイギリスを舞台にしているのでいささか暗ーいのです。またもやイギリスものにとりつかれてしまった私なのです。魅力を感じるものは必ずイギリスに関係している物ばかりで、「もしかして私の前世はイギリス人だったのかも」なんて、自分に都合の良い幻想すら抱いてしまって困ったもんだ。


淀調 「俺は男だバレエ編」 投稿者:淀調  投稿日: 2月28日(水)12時19分07秒

はい、淀調でございます。
まあ、もう、いまさら、とも思いつつ「リトル・ダンサー」、また話題に上ったところで少し便乗
させてくださいね。

最初の場面から古いレコードプレーヤー、CDじゃなくて曲の頭探してかけ直すあの仕草、若い人は
もう知らないかも知らん、なんとも懐かしいあれは、手探りで欲しいものを探してるの。そして出て
来る曲がCosmic Dancer、宙を舞ってるほそっこい男の子の身体、手、足、ぺろぺろのトランクス。
汚い台所、ゆで卵2個作ってトースターからはね飛ぶトーストお皿に受け止める、これは「ウオレ
スとグルミット」を髣髴とさせる場面。お盆にセットしてまあ誰に持っていくか思えば、相手はま
だらボケがきてるおばあちゃん、グランマ。目を離すとふらふら抜け出て徘徊してる。掴まえて連
れ帰るその上にカメラが行くと炭鉱スト、ピケ張ってるのね。ダディと兄さんは炭鉱夫で組合活動
に命かけてる。そしてビリーに毎週50ペンス渡してボクシングやれ、言うの。グラブはお爺さん
からのお下がり、コーチは組合の仲間、父親にとっては何の疑問もない、明々白々の世界なのね。

英国がこんなにマッチョだったなんて、と誰かが書いていましたが、これが英国の階級、クラスとい
うもの。ボクシング、サッカーに始まり、次がフットボール、テニス、クリケット、と階級ごとに愛好
するスポーツが全部違う。中流階級で許されるサッカーチームはただひとつだけ。それ以外は陰で
「まあ、あの人、お里が知れるわねえ」言われる。まあ、これも大分崩れてきてる、とは思いますが。
そこで場違いなのがあのピアノ、死んだお母さんのピアノ、古ぼけて長いこと調律も出来ていない。
これがなんであんな狭くて汚い長屋にあるのか。そのもう、まともに音も出なくなってるピアノを
ビリーがそっと耳を押し付けるようにして弾くでしょう、お父さんはうるさい、言う。お母さんを思
い出すから。このピアノはお母さんそのもの、娘時代からずっと習ってきて親しんできたピアノ、お
母さんはだから貧しくてもお父さんより少し階級が違ったのがこれでわかる。あとで出てくるお母
さんの遺品、みんな金だったものね。

でも息子は炭鉱夫の息子、バレエの先生の家に行って、これがまあ、内装から何から違う。娘の部屋
もきれいな壁紙貼って羽枕で。それで先生にも言うの、「あんたに何がわかるか、この中流野郎が」
って。日本は皆上に上がろうとするの。英国は違う、階級がそれぞれ自分の生活様式を持っていて
それを誇りにして別の階級を馬鹿にするの。ここのところを押さえないと、なんで父と兄があんな
に泣くのか、兄が「あいつはまだったった12なのに」と繰り返し言うのか、別れ際に先生が「感謝
してます」言うビリーに「さあ、どうかしらね」と答えるのか遂にわからないままで終わる。

ロンドンに行った事もない、考えたこともないお父さん。ダーラム言うたらあの大聖堂、司教領から
発展したダーラムの象徴、それさえ見たことがないビリー。このふたりがロンドンに行ってロイヤ
ル・アカデミーの建物見て螺旋階段見てびっくりするでしょう、試験官の物腰、喋る英語も全然違
う、そういうところにあの強い北イングランド訛りのビリーが入っていく。知的な受け答えも全然
出来ない、他の受験生に肩抱かれて殴り倒して「協調性」言われるでしょう、「ああ、この野蛮人が」
いう表情が試験官みんなに出てる。イングランド人特有の距離をおいた慇懃無礼なあの表情ね。こ
のなかで12歳のビリーはやっていかなきゃならない。バレエというよりはダンス、それも優雅と
は程遠い男の子のダンスを踊るビリーがロイヤル・アカデミーでどう変えられてしまうのか?ここ
から引き離されてビリーは自分の居場所を見つけることができるのか?家族よりもバレエの世界を
知っている先生は彼を送り出したあと、専門家として複雑な気分になるんですね。

その答えがラスト。ノーブルな王子様をロイヤル・オペラハウスでやってるんじゃないのね。技術
の上に立った彼のバレエ、彼の白鳥の湖、観る人によってはグロテスクな白鳥、しかしこれが俺のバ
レエだ、いう気迫。長い基礎訓練もロイヤルバレエの格式も彼の牙を矯めることは出来なかったの
ね。正統からははじき出さざるを得ない毀誉褒貶半ばする彼のバレエ、しかし彼の舞台を観に来た
人で劇場は満席、絢爛孤高のダンサー・ビリー。これが英国流サクセス・ストーリーの真髄なんですね。


リトルダンサー 投稿者:まりこ  投稿日: 2月28日(水)01時13分37秒

私もリトルダンサー見ました。
アダム・クーパーのバレエは、BSで2年ほど前に見てとても強い印象を
受け感動しましたが、この映画の中であんな風に使われるとは思いませんでした。
監督の趣味が良いなあと思いました。

モンティパイソン、ベスト版(みたいな)CD持ってます。
"Always look on the bright side of life."の歌は、いつも口ずさんでしまいます。


syara さま 投稿者:miyuki  投稿日: 2月27日(火)22時35分51秒

いるいる様、皆様こんばんは。
久しぶりにいるいる様のお顔(といっても文章ですが)を拝見し
うれしく思っています。お元気でお過ごしでしょうか???

さて、syaraさま、「P&P」の予約の為に大きな書店へ行かれたそうですね
同じく関西人の私は、書店で購入できる、ということをすっかり忘れ、
日本橋のディスクピアで予約を無理矢理(!?)受け付けてもらいました。
係りの人が頼りないのか、電話で問い合わせもしてくれないまま
「何かわかりましたら、お電話します!」と、予約受付伝票控えをくださいました…。

数日前に問い合わせた新星堂では、型番とか、金額とか、発売日とか全て教えてくれましたし
「このような専門的な内容のものですと、発売日の約1ヶ月前までに予約しておかないと
発売日に入手できない可能性があります。」とまで教えてくれたのですが。

syaraさま、torotoroさんがおっしゃるように
IVCさんのHPを打ち出して持っていき、もう一度Tryしてみてください。
それでだめなら、ビデオを売っているCD屋へ!!


祝!ジェイミー・ベル君 投稿者:NORI  投稿日: 2月27日(火)21時55分29秒

いるいるさま、みなさま、こんばんは。お久しぶりです。
そしてilliさん、先日は失礼しました。

さて、おささん、以前書き込まれていた「リトル・ダンサー」、こちらでは先週の土曜日にやっと公開となり、観てきました!待ち構えたように第1回目の10:15の回から。
最近仕事が忙しく、この日を楽しみに、1週間乗り切ったと言っても過言ではありません。
あんなにも「踊りたい!」という気持ちを、演技経験の無い彼が素直に演じられたということは、素晴らしいですね。
最近めっぽう涙もろくなっていることもあって、途中から危ないなあと思っていたのですが、特にママからの手紙をそらで読むくだりで、涙してしまいました。
そして「白鳥の湖」があんなにも美しい曲だったのを、改めて思い知りました。

で、本日、英国アカデミー賞の発表を、CNNのサイトで観たのですが、なんと彼が、なみいる芸達者の男優たちを退け、最優秀主演男優賞を受賞したとか。いいですねえ。

なんだかコリン以外の話題で終わってしまいました。ごめんなさい。では、また。


モンティ・パイソン 投稿者:☆(illi)  投稿日: 2月27日(火)21時31分25秒

おひさしぶりです;;

で、久しぶりに来てみると、モンティ・パイソンの話題が!!
今までは友達に薦めたりすると
「なにこれ?」
って言われ続けていましたが・・・・・
私は「スペイン宗教裁判」が大のお気に入りなんですが・・・
オープニングや合間に入るアニメーションもすごく好きです!!
ものすごいシュールだと思います。

最近、大学卒業を間近に控えているというのに、何かと身の回りが
あわただしい毎日を送っています。
ここに来るのも久しぶり・・・・
自分のHPも更新しないと;;
あと、DVDの予約も始まっているんですね!!
急がなきゃ!!
プレーヤーもあわせて購入したい!!のですが、
液晶画面搭載はやっぱり値がはりますね;;
我が家は家電販売を営んでいると言うのに。。。。


それではみなさま。
お体にはくれぐれも気をつけてくださいね。

http://members.tripod.co.jp/illi/