8月12日(木): |
レビュー続き。
iPod における iTunes にあたるソフト、SonicStage。
まぁ、
可もなく不可もなく
というところでしょうか。
iTunes 同様、直感的に見たまま各種操作ができるし、必要な機能は全部備えてます。
不便を感じることもなかったし、特にすごいと思ったところもなく。
そして音質。
ソニーは、「ソニー的には ATRAC3plus 64kbpsが MP3 128kbps相当」と言いつつ(デフォルトの変換レートも 64kbps)、広告では「ATRAC3plus 48kbps で最大 13,000曲」などと姑息なアピールをしてて、変換レートの選択は悩むところです。
でも、冷静に考えて、13,000曲はさすがに必要ないような気がしたので、実際に変換したときのファイルサイズで比較したところ、ATRAC3plus 48kbps と 256kbps(64kbps の上は、なぜか 256kbps しかない)では、約 5.3倍の差。
13,000 ÷ 5.3 ≒ 2,453 で、CD 1枚に 10曲として、2,453 ÷ 10 ≒ 245。
CD 245枚分も入れば十分だと思ったので、最高品質の 256kbps で変換してみました。
聞いてみたところ、音質についても文句なし。
iTunes での変換レートを MP3 128kbps にしてたせいか、iPod の音質は、良く言えばマイルド、悪く言えばぼやけてた感じだったんですが、ATRAC3plus 256kbps では、それぞれの音がしっかり立って、ハッキリした印象でかなりいいです。
(イヤホンは iPod で使っていたのと同じものを使用。ちなみに、ソニーのインナータイプ)
それと、ネットワークウォークマンに乗り換えることになった
最大の原因
である、レーベルゲートCD の扱い。
結論から言えば、多少手順が面倒ながら、問題なくネットワークウォークマンに転送でき、持ち歩くことができました。
ただし、ダイレクトに SonicStage に取り込むことは出来なくて、一度、MAGIQLIP2 というソフト(PC上でレーベルゲートCD を再生・取り込みするソフト。レーベルゲートCD に付属)で PCに取り込んでから、そのデータを SonicStage へ転送するという形になるので、間に一手間必要です。
他にも、レーベルゲートCD を PCに取り込むときには、いちいちネット経由で認証が必要とか、場合によっては有料になったりするとか、結構面倒なんですが、iPod では聞けない CD が聞けるようになるというだけで、価値があります。
ちなみに、レーベルゲートCD を普通に PC で再生しようとしても、音楽CD と認識してくれません。
ネットワークウォークマンを購入する時、他にも HDD型やメモリカード型のオーディオプレイヤーが結構あったんですが、詳しく見てみると、ATRAC3(plus)対応のものはこれだけでした。
つまり、(HDDやメモリカード型のプレイヤーで)レーベルゲートCD を持ち歩きたかったら、現状では
これ一択
です(あまりにも決定的だからか、この手の製品のレビューでは触れられていませんが)。
ソニーの MD Walkman など、OpenMG 規格に対応している製品ならコピーできますが、蒲田屋はやっぱり前述の理由で HDD型が好きなので。
(ATRAC3 と OpenMG の関係がイマイチよくわかってないので、間違ったこと言ってる可能性アリ)
世間では iPod mini が発売になったりして、再び iPod ブームの雰囲気ですが、前にも書いたように、今後、レーベルゲートCD が増加するとしたら、iPod ではどうしようもなくなるわけで、そこら辺にソニーの商売のうまさを感じてしまいました。
まぁ、レーベルゲートCD の不便さに、ユーザがクレームつけまくって、コピーコントロールCD 自体が廃れる可能性もあるけど、どうなることやら。
どっちにしろ、蒲田屋はしばらくはネットワークウォークマンですが。
ソニーの戦略にまんまとハマってる悔しさはあるものの、製品の完成度は高いので現状は満足です。
唯一問題なのは、値段が高いこと。
iPod やその他の HDD型プレイヤーの 20GB製品と比べると、ちょっと高いぐらいで、機能を考えれば、その価格差は許容範囲と言えなくもないんですが、いかんせん絶対価格が高いのが難点。
そこらへんで、無条件に他人に勧められないんですが、iPod がすごく便利だと思っていて、レーベルゲートCD が聞けなくて困ってる人には、間違いなくお勧めです。
蒲田屋、今週末は部屋中の CD 引っかき集めてきて、ネットワークウォークマンに転送します。
使ってみました、ネットワークウォークマン。
とりあえず、CD数枚だけ変換して機能を一通りチェックしただけですが。
そんなわけで、以下レビュー。
結論。
いい! すごくいい!
当初からの注目ポイントだった、本体の小ささとリモコンの多機能さは期待通り。
ズボンのポケットどころか、シャツの胸ポケットに入ってしまう小ささ。
もちろん、今までありがちだった、「サイズ的には入るけど重くて
ポケットがぶったるんで
カッコ悪いです」とはならないところが優秀。
なにしろ重量 110g だから、イマドキのケータイよりもさらにちょっと軽い。
それでサイズがケータイより小さい(表面積的には折りたたみ式の折りたたみ状態より一回り大きいぐらいで、薄さが開いた時ぐらい)んだから、胸ポケットへの収まりはかなりいいです。
それからリモコン。
本体とほとんど同じ操作ができちゃうところが素晴らしいです。
複数行にわたる情報表示ができないので、本体のディスプレイ見ながら操作する時みたいに、メニューから選んで決定、とはいかないけど、ボタンを何回か押すことで同様の操作はできるので、ちょっと慣れが必要だけどまったく問題なし。
再生、停止、巻き戻し、早送り、ボリュームしか機能がなかった iPod のリモコンに比べると、かなり多機能。
上記基本機能に加え、再生モード(リピート、シャッフル等)の変更、リモコンの情報表示部の表示情報の変更、サウンドイコライザの設定、特定単位(アーティスト、アルバム等)での再生曲の変更などなど。
特に最後の機能はありがたいです。
iPod だと、例えば、あるアーティストの全部のアルバムをシャッフルで聞いていた場合、全曲を再生し終えると、そこで再生がストップしてしまいます。
そうなると、ポケットから iPod を取り出して、別のアーティストやアルバムを選択して再生し直さなければなりません。
もちろん、先週書いた通り、iPod の操作は片手で簡単なので、それほど苦にはならないんですが、
人間贅沢なもんで、
慣れちゃうともっと便利にならないかと思ってしまうもので。
それがネットワークウォークマンだと、リモコンのボタン一つで(ソート順の)次のアーティスト(もしくはアルバム)を再生できます。
リモコンの表示部分の情報と合わせて操作することで、本体を取り出すことなく、目当てのアーティストのアルバムを選択することができるという便利さ。
このあたりは、やっぱり家電・AV機器メーカーのノウハウが活きてるとこですね。
とりあえず、本体関係の良さについてはこんなとこ。
長くなったので、一旦分割。 |
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