Photo Diary : Sense of Wander  -夢幻放浪記-   22     Topへ戻る   前へ     

No.682 6,September,2005  <終わりと始まり>  

いつもSense of Wanderをご愛読いただきありがとうございます。

色々と試行錯誤の後、よりメリットのある形が見つかったので、このSense of Wanderもブログ化することにしました。
より大きな画像でという要望にも応えたつもりです。
今後デジタルカメラに関する新規Blogは、サイトへと一体化を進めてゆくつもりですが、完全に落ち着くまでにはしばらく時間の猶予をいただきたいと存じます。

http://blog.goo.ne.jp/dcdiary

<ヘルプ代わりの追記>

画像がかえって小さくなったと思われるかもしれませんが、記事の日付の部分をクリックすると画面いっぱいに表示できるようになります。前や後ろの記事を下のリンクで表示させることもできます。画像そのものをクリックしても大きくできますが別のページになります。それ以上は、ブログの仕様でどうにもなりません。にゃんダイアリーも同様です。

http://blog.goo.ne.jp/dcfmasc/

おそらく、日記のブログ化には賛否両論あると思いますが、意見や質問が付けられるのがブログのメリットです。そうした意見もSense of Wanderのコメント欄に記入していただければ幸いです。


 
 

No.681 5,September,2005  <電光石火の早業で >  
もう一つBlogを作りました。
一つ前の日記を書いた後に、新しいIDを取得して、作り始めました。
やはり、Blogおそるべしです。

http://blog.livedoor.jp/dcfmasc01/


下のテンプレートをこちらのBlogに使ったので、前のやつは配色を明るいのに変えました。タイトルは日記の中に示してありますが、リンクは下の理由でつけていません。検索にひっかからないと、作成者以外探そうにも探せないはずです。育成プログラムの第一課題はそっちを検索にひっかかるようにすることです。


No.680 5,September,2005  <Blog Life スタート! > 
ライブドアでBlogを立ち上げました。
これ以外にも、複数のBlogを立ち上げ、順次こちらに関連づけるつもりです。

たとえば、グルメ系、下町系、夜景系とテーマによって、またBlogサービスの特徴に合わせて、コンテンツを差別化してゆきます。Blogでは普通のホームページ以上に間口を狭める必要があるようです。

左のBlogは未だネット上の孤島の状態で、私以外アクセスする人はありません。Livedoor自体の検索にさえひっかかりません。1日平均150を前後するこのサイトのアクセスの一部をそのまま引き込めば、簡単に数は増やせますが、それでは育成プログラムの楽しみがありません。実験にならないのです。

このページ、Sense of WanderのBlog化も考えたのですが、表示面積が広がりすぎて効率が悪いこと、画像の大きさやレイアウトが自由にならないことを理由に今のところ断念しています。

Blog導入の最大の理由は、アフィリエイトによる収入ですが、撮影機材購入資金よりも急激に不安定になった職場環境の変化に対応するためのリスクヘッジを第一としています。精神の自由、行動範囲の自由、表現世界の拡大に向けての実験を今後複数行ってゆきたいと思います。Blog Life自体の進行報告をリアルタイムで行うサイトも近日中に立ち上げ、同じ試みを行おうとされる方々への参考に供したいとも考えています。

2005/09/05  0:15

No.679 31,August,2005  <意外に難しい・・・> 東大寺
奈良の大仏撮り。
大仏殿の中は薄暗くて低速シャッターになる上、明るめの露出になるとコンパクト系デジタルのラチチュードでは金属の光沢部分が飛んでしまう。

結局、半日で回れたのは興福寺と東大寺だけで、大半の時間は商店街で過ごした私であった。

Fine Pix E550  2005/08/28  16:28

No.678 31,August,2005  <バサラ祭りのその日に> 奈良町
デジカメ初見参の奈良の町は、バサラ祭りの最中だった。とはいえ、何百年も続く伝統行事ではなく、ソーラン祭りなど同様、地域の活性化をはかる目的で7年前に始められたもの、ここでしか撮れないものは無数にあるだけにわずかな半日の滞在時間を割くわけにはゆかない。 

http://basaramatsuri.seesaa.net/
 

街の喧騒に背を向けて、歩いた奈良町の風情はしっくりと心になじみ、古寺巡礼もそっちのけで撮影に没頭していたが、この回れたのはほんの入り口の部分。そのコアはまだ先に潜んでいることを、後で地図を開いて発見したのだった。

DSC-H1  2005/08/28  14:36

No.677 29,August,2005  <つくばエクスプレス開通> 秋葉原
特に用もないのだが、開通初日と言うことで北千住から秋葉原までつくばエクスプレスに乗る。地上を走るのは南千住の手前までで、南千住〜秋葉原駅間は完全な地下鉄となってしまい、地上の風景を楽しむことはできない。

この区間に関しての問題の一つは料金で、つくばエクスプレス280円、JR160円、東京メトロ190円と飛びぬけて高い。所要時間は、乗り換え案内で調べると、つくばエクスプレス10分、JR18分(乗り換え1)、東京メトロ12分とピカイチの速さではある。しかし、もう一つの問題点として秋葉原で東北新幹線並みに地下にもぐってしまい、ホームの深度実に34m、地表に出るには5分程度はかかるということがある。したがって、料金優先だとJRを利用した方が缶コーヒー一個分は安く、時間を優先した場合には地下鉄日比谷線の方が早く地上に出られることだろう。ちなみに北千住から終点のつくばまでの料金はちょうど1000円である。

ウィッキペディア:つくばエクスプレス

DMC-LS1  2005/08/24  12:47

No.676 22,August,2005  <戸越銀座の月> 戸越銀座
蒲田から横浜へ出ることもできたのだが、さすがに歩き疲れ池上線で戸越銀座へ。月は輝度が非常に高いため、普通は月の表面と夜の街を画像内で両立させることはかなり困難なのだが、この夜は月にうっすらと雲がかかり減光され、商店街の街灯やゲートと明るさがつりあって白飛びすることのなく月の表情まで写すことができた。
DSC-H1  2005/08/21 20:18

No.675 22,August,2005  <トワイライト蒲田> 蒲田
蒲田から映画を取ると、赤提灯と風俗の店が軒を連ねる場末のイメージしかなかったが、むしろ橋の多い大阪に近い街のイメージを持つようになった。サンライズとサンロードという二つのアーケード街もあり、商業施設も充実し、食い倒れの街でもある。日が沈むころ、空は美しく染まったが、H1やFZ5の夕空は薄味になりやすい。これがほんの少し画素ピッチに余裕があるLS1だと、思い通りどころか、実際よりも美しい色になるから不思議だ。撮像素子の差は、ドラマチックな光と影のシーンで特に発揮されるのである。
DMC-LS1  2005/08/21 18:02

No.674 22,August,2005  <梅屋敷無限商店街> 梅屋敷
品川区や大田区の多くの商店街はどこまで行ってもきりがないほど、先の先まで続いている。どこで切れるか確かめてみたかったが、途中で風情のある通りが左手にあり、そちらをたどることとなったので、この試みは挫折した。

たどった通りは、銭湯が多く、いつしか地名表示は蒲田一丁目に変わっていた。
 

DSC-H1  2005/08/21 16:28

No.673 22,August,2005  <立会川綺譚> 立会川
東海道をさらに西に進むと、ボラ騒動で有名になった立会川へ。
一見水郷風にも見えるのだが、この川の水は今時珍しく石鹸のような乳白色の色と化学薬品の匂いがしておせじにもきれいとは言えない。去年の台風時には、水位が窓のすぐ下まで上がり、路面と川とが一体化して大きな被害を受けた。商店街の前の道路も激流となり、地下にある店は完全に水没し、消防署のポンプで排水しなければならなかった。区からは見舞金が支払われたが、それ以来立会川のボラは見かけられなくなったという。

そんな話を川沿いの喫茶店で聞いた。

付近の運河には、今でもエイが遊泳するのが見かけられるという。

DSC-H1  2005/08/21 15:10

No.672 22,August,2005  <夏の終わり> 鮫洲
以前は、青物横丁どまりであった東海道をさらに西へ。
日差しは強く、蝉時雨が激しく、コスモスが土手の斜面には咲き乱れていた。
夏の終わりももうすぐである。

運河周辺にはこんな風景も残っていたが、釣り船が中心で、浅草橋や品川橋のように軒を連ね隣接する様を思い描いていた私はちょっと当て外れだった。

DSC-H1  2005/08/21 14:44

No.671 22,August,2005  <東京の原風景> 鮫洲
鮫洲駅周辺で見つけた東京の原風景。
池で網で魚をすくう子供、路地、黒い屋根瓦の木造家屋、街角での立ち話。
鮫洲八幡周辺には、ほんのひとかけらだが昭和の東京が今も息づいていた。

東海道沿いの道は、かなり新建材化して、この横道の方が風情があったのだ。

 

DMC-LS1  2005/08/21 13:43

No.670 18,August,2005  <不滅のC-2020Z> 目白
最近のカメラは、どれもダイナミックレンジがそこそこで、ハイライトの白飛びを避けると、どうしても明るく写る画面内の面積率が小さく、結局見栄えのしない絵になってしまう。銀座や渋谷のようなハイライト側の絶対比が大きい夜景では問題ないが、少し薄暗くなると明暗の急勾配を乗り切ることができない。そこで取り出した往年の名機C-2020Z。絶滅種である補色系機種だけに、発色の癖はいかんともしがたいが、ISO100でも昨今の手ぶれ補正機よりもよほど手ぶれは少なく、情報の純度が高いので、画素数が少なくとも暗所でも解像感が失われず、写真としては上の写りであった。本当は、この姉妹機であるカシオのQV-2000UXを使いたいところだが、買っても買っても片端から壊れてしまうので、店頭で数千円台の中古を見つけても、そうおいそれとは買えない代物になってしまったのだ。その点、さすがにC-2020Zは操作系をいじっているだけで空中分解してしまうことのない安心感がある。
C-2020Z  2005/08/18 20:00

No.669 18,August,2005  <目白最強> 目白
今まで目白で下車して入ったがどこも今ひとつだったけれど、ようやく定番となる店を見つけた。目白通りから少し脇道へ入ればよかったのだ。キッチン遊々は、地元の人にはかなり知られた店らしく、客足が絶えない。夜でも昼間のランチタイムのようにリーズナブルな価格設定で、品数が豊富で、付けあわせが多く、味も水準以上、コーヒーも100円で追加できる。まさに五拍子揃った理想の定食屋である。写真のとんかつ定食は680円だが、右端はみそ汁ではなく、けんちん汁である。

それにしてもパナの機種の色かぶりは室内撮影ではちょっと困った部分で、こうしたシーンの定番であるオートホワイトバランスが頼りにならない。あまりに黄色頭が強いので、右の画像はさんざんレタッチでいじりまわしてある。色乗りこそ浅いが、すぐ下のフジのE550の画像(これはノーレタッチ)の正確さとは対照的である。

DMC-LS1  2005/08/18 19:22

No.668 12,August,2005  <西へ、東へ> 浅草橋
結局のところ、そうそうおいしくて安い場所はあるわけでなく、それなりの値段でそれなりの味の店ばかりに突き当たるだけである。かといって、とびきりの店は一軒はいると後の計画に必ず狂いが生じる。被写体も同じで、祭りや花火にでも合わせない限り、都内を抜け出さないと目新しい被写体はもはやなく、どのカメラを使っても、悪くはないがそう凄いという絵にもならない。夜の撮影に関しては、従来以上に自由はきくけれど、もはや撮るものがない。パナとフジが新たに新機種を投入しているものの、CCD設計にさらに余裕がなくなっているでほとんど同じ絵、同じか多少荒っぽい画質で、使ったからといって目から鱗の絵が取れる可能性はほとんどないだろう。画素数に関しては、5〜6Mにとどめて、後は画像のテキスチャーとダイナミックレンジにふればコンパクト系は理想に近づくが、今のマーケットでそれを望むのはほとんど絶望的だ。ピントロ500gが中トロ300gより上だと考える評者が横行する現在、コンパクト系の画質の将来は永遠に足踏みを続けることだろう。もういいや・・・そんな気のない言葉が出てくるのをぎりぎりのところで抑えている今日この頃である。
DSC-H1  2005/08/08 19:52

No.667 8,August,2005  <さらにホリエモン化する私> 荻窪

昼間神楽坂で二匹目のドジョウを狙ったけれど、土日はランチをやっていない店が多くて、空振り。敗者復活をかけて四谷三丁目で夕食をとるつもりが地下鉄車内で寝過ごして、荻窪に着いてしまった。北口回りを回りにまわって探し当てたのは白山神社に近い、ここ「さかなやの親戚」。

かつお刺身定食 780円 

もっと凄いメニューがお手頃価格であることに気づいたけれど、後の祭り。交通費が余分にかかるのではと思うかもしれないが、実は丸の内線だと四谷三丁目と荻窪は40円しか違わない。

H1は、どうも下向きに料理を撮ると手ぶれが残って、甘い画像になってしまうし、ISO200以上に感度をあげると薄汚れた感じなので、久々にE550を持ち出した(。ちなみに、F10は再生ボタンが原因となってだいぶ前にカバンの中で自決してしまった。再生ボタンを二度押しすると起動してしまうからね、あのカメラ)。こっちの方が全然シャープでクリアな画像だ。

Fine Pix E550  2005/08/06 21:14

No.666 8,August,2005  <最強のランチは・・・> 神楽坂
都心に釘付けでほとんどホリエモン化してしまった私。

http://blog.livedoor.jp/takapon_ceo/

毎日グルメ三昧ですが、きりがないので予算は1食1000円以下におさえています。最強のランチはここ神楽坂にありました。完全な密室の個室に通された上で、900円。味も別格です。

http://www.un-club.com/shop/index.html

DSC-H1  2005/08/05 13:23 左の画像はレタッチを入れています。

No.665 5,August,2005  <ここ安すぎ> 小石川後楽園
後楽園の中にある料亭で、今日も昼食をとる。
後楽園弁当はわずか630円。味はそれなりだが、この場所でこの値段はちょっとありえない。
DSC-H1  2005/08/04 12:42

No.664 5,August,2005  <超高層ランチ> 文京シビックセンター 
東京ドームも歩いて数分の距離だ。
その背後にそびえる文京シビックセンターは夕景夜景ではおなじみの場所だが、こんあ昼間に訪れるのは初めて。シビックランチは1000円。ちなみにこの食堂椿山荘の経営である。
DSC-H1  2005/08/03 13:18

No.663 5,August,2005  <東京隠れ里> 四谷・荒木町
一ヶ月の定期を買ったので、夕食は四谷で取ることにする。
四谷荒木町は、東京ど真ん中にある赤提灯エリアで、手頃でうまい店が多い。並行して通る杉大門通りとの間に、路地空間が広がり、稲荷神社の裏はいわくありげな空間だった。
DSC-H1  2005/08/02 19:25

No.662 5,August,2005  <何でも撮ってやろう> 小石川後楽園
近くにあるものは何でも撮ってやろうと、ランチブレイクで出かけた後楽園。このへんは、以前は歩かなかったエリアだ。
DSC-H1  2005/08/02 13:12

No.661 5,August,2005  <どっこいおいらは生きている> 九段下
竹橋で折り返し、再び神保町方面に。
学生時代に上京した時にも古色蒼然として印象的であった九段下ビルは消えたのかと思いきや、今もまだ生きていた。
DSC-H1  2005/08/01 13:57

No.660 5,August,2005  <東京の中心で夏を過ごす> 平川門

仕事がらみで、駿河台周辺で夏休みを過ごす羽目になる。
ランチタイムの空き時間がやたらと長く、おかげでふだんは撮らない時間帯でなじみの場所を撮影できる。神田神保町の交差点をとことん進むとどこに行き着くかというと当然のことながら、皇居は平川門だった。
DSC-H1  2005/08/01 13:32

No.659 1,August,2005  <人生は夢なり> 東京ディズニーシー

閉園時間が近づき、この場所を去る時の感じは、どこかしら臨終の場で、人生を振り返ってみる時の感じに似ていると思った。あまりに盛り沢山の可能性の中での、ごくわずかな実現。きらびやかな光と影の後の、この不思議な虚無感を感じるためにだけでも、この場所は訪れる価値がある。
DSC-H1  2005/07/30 21:35

No.658 1,August,2005   <右に左に> 東京ディズニーシー
そんな映像世界への追憶を断ち切るように、午後8時、隅田川の花火大会が始まっていた。
DSC-H1  2005/07/30 20:00
午後8時5分、東京ディズニーシーの水上ショー、ブラヴィッシーモ!が始まった。橋の向こう側に戻らないと影に隠れて見えないが、今度は建物の陰で花火が見えなくなるので、私はその場に釘付けにされたままだった。花火が炸裂し、水上での祝祭が行われる、そんなシーンも「カサノバ」になかったか?
DSC-H1  2005/07/30 20:05

No.657 1,August,2005   <既視感の正体> 東京ディズニーシー
夜のディズニーシーを歩きながら、この不思議な感覚はどこかですでに経験済みであると感じた。そう、フェデリコ・フェリーニのあの夢遊病のような映像世界だ。ただ、音楽だけが違っていた。これで、ニーノロータの音楽があれば・・・「アマルコルド」そのものだ。
DSC-H1  2005/07/30 20:02

No.656 1,August,2005  <最強最後の被写体> 東京ディズニーシー
隅田川の花火大会の人ごみを避けて、東京ディズニーシーへ。
予算の都合で、今まで伸ばしに伸ばしていたものだ。
この場所は、ヨーロッパでの夜景のカメラテストに最適だ。
ここで満足ゆく撮影結果が得られないカメラは、ヨーロッパへ持って行っても日没時以降はがっかりするだけだろう。

H1は低速シャッターの手ぶれ補正はあまり期待できないが、写りとしてはぎりぎり及第点。FZ5や、E-300は予想通りの冴えない結果になった。A200やE550もそこそこ善戦できるだろうが、まともにヨーロッパの夜景を制するとなると、αSweet Digitalか、Nikon のD50(D70sではなく)以上のデジタル一眼が必要となろう。
 

DSC-H1  2005/07/30 19:22

No.655 28,July,2005  <ぐるり切符の功罪> 天王洲アイル
この日使ったのは、これまでの定番であったゆりかもめの一日乗車券ではなく、お台場・有明ぐるり切符。一日乗車券にわずか100円プラスするだけの900円で、りんかい線(大崎−新木場間)と、日の出桟橋までの水上バスが乗り放題となる。しかし、半日の撮影ではゆりかもめだけでも持てあまし気味なのに、これに天王洲アイルまでくっつけるとさすがに台場に戻って撮影しようという気もなくなってしまった。その天王洲アイルも、冬場はイルミネーションが随所にきらめくが、この時間帯となると運河にかかる橋くらいしか撮影スポットはないのである。
DSC-H1  2005/07/27 21:25

No.654 28,July,2005  <100万ドルの夜景> フジテレビ
ちょうど日が沈むころに、フジテレビの球体展望台に上がるが、西の空に雲があふれ、富士山もわずかにそのシルエットを覗かせるにすぎなかった。しかし、ワンフロア下の中華料理屋で夕食をとっているうちに、夕景が夜景に変わり、空の赤みがほどよく残り、いい感じになった。ただ球体展望台の下部に位置するため、ガラスは斜めになり、室内照明の映り込みをタオルでふさぎながらの望遠撮影は、いかに手ぶれ補正機と言えども手ぶれゼロの画像は何度シャッターを押してもついに得ることはできなかった。
DSC-H1  2005/07/27 19:28

No.653 28,July,2005  <東京湾景> レインボーブリッジ
レインボーブリッジは左右どちらの遊歩道を使っても、歩いて渡ることができるし、入場も無料である。その両側すべての景色を集めれば、都内最強の撮影スポットと言えるだろう。今まで一度も渡ったことがなかったのは、この場所を訪れる時はいつも遅かったせいである。冬場は早い時間帯に閉まってしまうが、今は8時ころまで入ることができる。しかし、台場側に渡りきるまでには雲もかなり出てきてしまった。
E-300  2005/07/27 16:36

No.652 28,July,2005  <台風一過のおいしいピーカン> 汐留
空に雲がほとんどない台風一過の翌日ほど、夏のデジカメ日和はない。
鎌倉か、横浜にでも遠出しようと思ったのだが、洗濯やら銀行やらで出遅れて結局東京湾周辺を芝浦からスタートして撮ることにした。ニコンのE5000(Cool Pix 5000)の場合には、バージョンアップして、発色が黄色くなり青空の抜けが悪くなったという声も聞かれたが、E-300の場合にはそんな心配は無用だった。露出のずれに関しては、ほとんど想定内に収まり、コンパクト機並の優秀さとなったE-300、初めからこのくらいの出来であれば、もっとレンズに投資したのにと思うことしきりだった。
E-300  2005/07/27 14:33

No.651 24,July,2005  <その時、電車は止まった その5 たかが二駅、されど・・・> 荒川河口大橋
舞浜と新木場は陸続きではなく、二つの川をまたぐ1キロはあるだろう二つの橋、舞浜大橋と、荒川河口大橋を渡る必要があった。だが、一人ではなかったので不思議と辛さを感じなかった。いつしか前にも後ろにも舞浜から徒歩で東京へと帰還をはかろうとする家族連れが何組も連なっていたからだ。新木場駅には11時59分に着き、12時10分発市ヶ谷行きの最終電車に間に合った。舞浜駅を離れるのがもう少し遅ければ、葛西臨海公園あたりで潮風に当たりながら夜が明けるのを待つはめになったかもしれない。
DSC-H1  2005/07/23 23:28

No.650 24,July,2005  <その時、電車は止まった その4 思わぬ誤算> 舞浜
イクスピアリでいつもの逆コースでほぼ撮影を終えようとした時、場内アナウンスが聞こえた。「武蔵野線・京葉線は運行を停止しています」。そろそろ電車が動き出し、11時ごろに乗れば、たまった乗客もかなりさばけているだろうとの考えは甘かった。代換交通としてのバスも長蛇の列でとても乗れそうにない。他の鉄道の路線はもうどれも動いているらしいから歩くしかない・・・そう新木場まで。葛西臨海公園の観覧車はホームからも見えるくらいだし、新木場はその次。歩いてゆけない距離ではない・・・と神とも悪魔とも知れぬ声が私の中でささやいた。

関連記事:

http://www.asahi.com/national/update/0723/TKY200507230326.html

(日時経過によりリンク切れとなる場合があります)

DSC-H1  2005/07/23 22:25

No.649 24,July,2005  <その時、電車は止まった その3 余裕のよっちゃん 後編> 舞浜

鉄道ではたった一駅でも、歩けばずいぶんになる。周囲に商店が建て込んでいれば、知らない間にいつしか着くような距離でも、倉庫と団地と鉄道の高架以外何もない夜の暗い道では恐ろしく遠く感じるものだ。実は、新浦安〜舞浜間は路線バスが動いていたのだが、乗らなかったのは単なる成り行きから。しかし、歩く後ろから舞浜駅行きのバスが一台、二台と追い越して行った時には、さすがにどっと疲れを感じた。40分程度して、イクスピアリの裏口にあたるアンバサダーホテル前に到着した。

DSC-H1  2005/07/23 21:13

No.648 24,July,2005  <その時、電車は止まった その2 余裕のよっちゃん 前編> 新浦安
7時過ぎに市川塩浜で下ろされ、乗っていた電車は回送になってしまった。市川塩浜は、工場と倉庫以外は本当に何もないところである。しかたなく、隣駅の新浦安まで歩くことにした。マリオンクレープを食べ、ドトールコーヒーを飲み、駅前ショッピングセンターMONAの無印良品で買い物をし、駅に入ろうとすると改札前に人だかりが・・・しかたなく、舞浜まで歩くことにした。
DSC-H1  2005/07/23 20:17

No.647 24,July,2005  <その時、電車は止まった その1 こんな場所で夕空を撮るなんて> 市川塩浜

意を決して、マジックアワーの東京ディズニーシーを撮ろうという野望は、4時35分ごろ首都圏を襲った中規模の地震によって見事に打ち砕かれた。2時間以上も電車の中に閉じ込められ、青空は見る見るうちに夕空に変わってしまった。

関連記事(読売新聞):

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20050723it11.htm

(日時経過とともにリンク切れになる場合があります)

DMC-FZ5  2005/07/23 18:48

No.646 23,July,2005  <Sony's Best Product> 渋谷
連写速度の圧倒的のろさ、プログラムモードでの露出補正の面倒さや、シャドウ側の落ち込みやすさはあるものの、昼夜を通しての撮影では、このH1が最近の機種では一番ほしい画像が得やすいカメラだ。もちろん、デジタル一眼に目を向ければ、ニコンのD50やコニカミノルタの小型化モデル、Pentaxの*ist DSなど、手頃なな価格で、手頃なサイズのモデルが目白押しであり、それらの写りは昼夜ともいくらか上回ることだろう。それでも、買わないのはCCDのゴミの問題があるからで、サービスセンターに持って行けば10機程度はまともに使えるカメラが、部屋のそこらじゅうに転がっている事実が、フォーサーズ以外のデジタル一眼を購入すべきでないことを私に教えているのである。カメラ本体にダストリダクション機能を備えないなら、デジタル一眼のメーカーは、デジタルプリントを行うカメラ店の店頭で、CCDのクリーニングサービスを行う時期に来ているのではないか。数ヶ月に一回数千円程度の料金を、レンズに法外な投資を惜しまないデジタル一眼ユーザーが惜しむとも思えない。実行できれば、これは大きなビジネスチャンスでもあるのだが、そこまで気の利いたメーカーはまだ登場していない。
DSC-H1  2005/07/22 21:49

No.645 23,July,2005  <バージョンアップの威力> 水戸  
H1では動体のピントを外すことが多く、打球やランナーを追いかけるとまずピンボケになる。これはFZ5も同様で、コンパクト系のへっぽこAFではいかんともしがたい部分がある。そこで唯一現有のデジタル一眼E-300の登場となるわけだが、初期バージョンのE-300は露出がまともに読めないカメラで、ほんの少しのフレーミングのずれで、同じ露出補正値でも真っ白になったり真っ黒になったりで、思う存分試行錯誤のできる風景撮影はさておき、とうてい一期一会のシャッターチャンスの連続であるスポーツ撮影に使える代物ではなかった。今回のファームウェアのアップデートでは、E300の二大弱点の一つである露出の安定度が格段に高まり、スポーツ撮影でも安心してシャッターが切れるようになった。但し、もう一つの弱点、ダイナミックレンジに関しては相変わらずで、CCDが数段小さいH1よりも白いユニフォームの白飛び耐性は劣っていると言わざるをえなかった。
E300 ver1.3 + SIGMA 55-200mm F4-5.6DC  2005/07/20 11:10

No.644 12,July,2005  <昼と夜のサイバーショット 後編> 浅草  
やはり、マジックアワーの威力はすさまじい。
それまで、浅草寺の建物など前景に露出を合わせると白飛びした空が、7時を少しすぎたあたりから鮮やかな青さで背景に収まり始めた。しかし、この時間帯はつかのまであり、ほぼ20分程度経過したあたりで青みは消え、漆黒の空へと移行する。比較撮影したくてもできない、それがマジックアワーの宿命である。
DSC-H1  2005/07/10 19:17

No.643 12,July,2005  <昼と夜のサイバーショット 前編> 土浦 
半分ボランティアで高校野球の撮影。
半分は、カメラテストである。
H1とFZ5をほぼ同じ設定にして、撮影したのだが、動体のAFに関してはどちらも遠く一眼には及ばず、ピンボケの山。しかし、置きピンのできるシーンでの画像のクオリティはハイライトの白とび耐性に勝るH1の圧勝で、ピントが合ったシーンは、ずっと写真らしい出来であった。おそらく最近のコンパクト系デジタルでは、昼間でもっとも破綻が少なく、かつ見栄えのする画像を量産できるカメラである。惜しむらくは、連写性能が「いつのカメラ?」と言いたくなるくらい他メーカーに引き離されていることだ。 

 

DSC-H1  2005/07/10 10:14

No.642 10,July,2005  <朝顔は朝咲くもんや> 入谷  
仕事が終わって日が暮れるころに朝顔市に出かけても、ちょっとつらいものがある。夜店のにぎわいはいかにも夏らしいが、写真のような客寄せの花を除くと朝顔はすべてしぼんでいる。それをとがめる客に対して、店のおじさんが怒鳴っていた。

朝顔は朝咲くもんや!

とは言え、(入谷と言われるが実際には)下谷周辺も表通りは、そう古い家屋が残っているわけではないので、雑居ビルの多い街並みの中の昼間の景観は、雑然とした日常性を半分残してしまう。夜店のにぎわいと、花の開花を両立させた夕顔市もやってほしいと思うのは、私だけではないだろう。

DSC-H1  2005/07/07 20:37

No.641 10,July,2005  <Forget-me-not> 和田倉噴水公園
和田倉噴水公園のライトアップの時間は、日没から8時くらいの間であるから、たまたま東京駅をその時間帯に降りることでもない限り、撮ることはない。どういうわけか、東京駅を降りるまではその存在さえも忘れてしまっているのである。サイバーショットH1は、Sony機の常としてハイライト側は強いが、シャドウ側は落ち込みやすく、噴水の水に露出を合わせると、周囲は漆黒の闇に沈み込んでしまう。もっとも空の青みの残るより早い時間に撮ればよいわけだから、あながちカメラばかりを非難するわけにもいかないのだが、そのあたりがクリアできれば、夜景全般の写りが格段にクリアで、リッチに見えるので残念な部分ではあり続けるのだ。
DSC-H1  2005/07/01 19:48

No.640 29,June,2005  <トーンダウンの臨海副都心> 青海  
台場に出かけても、以前のようなファナティックな魅力を感じることは少なくなった。夏場であるからというだけでなく、省電力のせいかDECKS周辺のイルミネーションやライティングも自粛され、被写体としてのテンションは何分の一かに下がってしまった。ヴィーナスフォートも、ここ噴水広場を除いて、贅沢な空間はほぼ消え行く傾向があり、像や装飾の一部が取り除かれた広場はカジノやカフェに模様替えされて、妙に俗ぽくなっている。店も早仕舞いが多くなり、そそくさと立ち去った私だった。
DSC-H1  2005/06/28 22:03

No.639 29,June,2005  <一番好みの夜景だが・・・> 浅草 
H1とFZ5だけを持って、久々に浅草に出かける。
Sony機は以前よりハイライトの描写に定評があり、細分化されたCCDを使ったH1であっても、14bit A/D変換はそれなりに効いている。ハイライトが白飛びするかどうかは、ある意味露出レベルの問題であるが、そこがポイントではなく、得たい明るさで撮った時に、画像がかすんだようにならずクリアに写るかどうかという点で、その真価が発揮される。但し、限られたデータの割り振りの問題であるので、ハイライトが強い分はシャドウにしわ寄せが回る。シャドウ側が黒く落ち込む傾向は、Sony機の特徴であり、それは何もこのカメラに始まったことではない。FD97しかり、F717しかり。異なる点と言えば、黒紫のいわゆるSonyノイズはほとんど目立たなくなっているが、ノイズリダクションの副作用として暗部の描写が曖昧になるのも否めない。コンパクト系のデジタルカメラにオールラウンドな正解はない。ハイライト中心の絵はこの機種で、シャドウ中心の絵はこの機種でという使い分けがベストだが、メーカーによる絵作りの違いが一本のギャラリーを作る場合には最大のネックとなる。
DSC-H1  2005/06/27 20:15

No.638 27,June,2005  <最強ステージカメラ?>  
大ホールの後部座席からの撮影。
テレコンに加え、3Mに落としてデジタルズームでの撮影なので、焦点距離は1000mm相当に近い。それでもISO200、シャッター速度優先なら、手持ちで目立ったぶれもなく、ノイズも許容限度内だ。もっとも仕事でもなければ、こうした撮影は一般のコンサートでは不可能だが、学芸会や学園祭の発表などでも十分に使えるはずである。
DSC-H1  2005/06/25 14:47

No.637 27,June,2005  <テレコンは買ったものの・・・>  
鳥などめぼしい被写体に出会わないので、スーパーテレマクロの実験。
焦点が合うには2mの程度は必要なようだが、ボケ味はまずまずと言ったところ。
734mmテレ端でのスポーツ撮影は、厳しく被写体ぶれ、手ぶれが画像の乱れに出やすくなる。パープルフリンジも白い衣類の輪郭部で一層顕著になる。
DSC-H1  2005/06/20 17:52

No.636 24,June,2005  <テレコンをめぐる冒険 V> 新宿 
デジタルカメラ本体は秋葉〜御徒町間の裏通りで買い、コンバージョンレンズなどのアクセサリー類は、ポイントが使え、さらに貯まるヨドバシで買うのが常だ。それで見つからない場合には、さくらややビックカメラが東西複数の店舗を擁し、控えている。H1用のテレコンはヨドバシ西口にはなかったが、東口に一個あることが判明。即座に押さえてもらい、東口店に直行した。ポイントをひくと13122円と何とか新たな出費なしに抑えることができた。しかし、手に入るころには日も暮れ、とうてい700mmを手持ちで撮れる時間帯でなくなったのは残念だった。
DSC-H1  2005/06/19 18:05

No.635 24,June,2005  <テレコンをめぐる冒険U> 秋葉原 
この時期、ほとんどの人がそうであるように、入金が何十万あろうと、実際に望みの目的に使える金額はそのほんの一部である。後は勝手に消えて行ってしまう。
だから、テレコン一つ買うにも、古いメディアやデジカメを処分しながら、財政への影響を食い止めるようにしている。以前よりソフトを処分していた店が、最近は事前の見積もりを要求するようになっていたので、断念したせいで、この日この町での入金は13800円にとどまった。
DSC-H1  2005/06/19 16:42

No.634 24,June,2005  <テレコンをめぐる冒険T> 御徒町
H1のテレコンを求めて、上野ヨドバシへ。
しかし、ちょうど出たばかりだといういう。
仕方なく、上野から御徒町へ、そして秋葉原へと撮影しながら歩くことにした。
H1の色調は、パナのカメラよりもさらに自然な発色で好感が持てる。このクラスでは、ズーム全域でシャープな描写が得られる方と言えるだろう。唯一、何とかしてほしいと思ったのはハイライト輪郭部のパープルフリンジで、空との境界線だけでなく、白い衣類や建物の窓枠など、随所に出没し、画像全体がわずかにマゼンタを帯びて見える点である。
DSC-H1  2005/06/19 14:59

No.633 19,June,2005  <734mmに向けて> 秋葉原 
一眼レフの交換レンズ路線は当分凍結して、コンパクト機での焦点距離の拡大に努めることにする。FZ5の432mm程度では、やはり都心からの富士も鳥の撮影も、スポーツ撮影も寄りきれない不満を感じ、何機あっても同じである。サイバーショットH1は、定価15kの1.7倍テレコンバージョンレンズを装着することで、734mmまでの超望遠撮影を可能とする。おそらく純正レンズでは最安値の超望遠撮影であろう。FZ10の時点で、同じような選択は可能だったのだが、あまりの大きさと本体がもう一機買えるほど値段のせいで、断念せざるを得なかった経緯がある。以前にも書いた通り、Sonyの手ぶれ補正機能は、パナのそれよりは上で、ISO100でも十分に夜景撮影が可能だ。ノイズもCaplio GX8よりは目立たない。どちらが先に考えたのかは知る由もないけれど、メニュー階層はFine Pix F10に極似しているが、露出補正がジョグダイアルでダイレクトに設定可能な分、不満は数段少ない。とは言え、それが分かったのは自宅へ帰ってマニュアルで確認してからのこと。秋葉原では、ついぞ露出補正のやり方がわからなかった。
DSC-H1  2005/06/18 19:59

No.632 15,June,,2005  <ソフトの進化とハードの退化> 六本木ヒルズ 
広角撮影は、Caplio GX8+ワイコンで22mmまで。色は非常によくなっているし、Caplio GXのような露出のドハズレもなく、自然な絵が得られるようになっている。ノイズ面を除く画像処理に関しては他のメーカーの3年分くらい一気に進化した感がある。ところが、レンズもワイコンも共用のはずだが、カメラ本体の工作精度が低下し、ワイコンをはめるのがスムーズでない上に、なぜか空を写しこむと一律に周辺減光が目立ち、サードパーティ製のレベルの画像しか得られない。ワイコンのネジの入り方が浅いのかと家に戻ってぎりぎりまでねじ込むと、今度は外れなくなって翌日まで苦闘することになった。コストダウンのため、海外工場で生産したため設計図通りの精度が得られなくなったかどうかまでは知る由もないが、ワイコンを使っても弊害をほとんど感じさせなかったGXに比べて、一番退化した部分がこのワイコン画像の乱れであった。
Caplio GX8  2005/06/12 18:07

No.631 15,June,,2005  <デジタルカメラ軽量化計画> 六本木ヒルズ
久しぶりの六本木ヒルズ。
同じ被写体の単なるカメラテストになるかと思っても、それなりに新しい被写体が用意されているところがさすが六本木ヒルズである。昼間の望遠撮影に関しては432mmまでカバーでき、FZ5でほとんど不満はない。これでCaplio GX8にワイコンを加えれば、二機でも一眼よりもずっと軽く、ほぼほしい画角をカバーできるはずだったが・・・。
FZ5  2005/06/12 17:57

No.630 12,June,,2005  <もう歌舞伎町は無理かもしれない> 水道橋 
野球終了後の人ごみの中、東京ドームに出かけるが、やはり実用感度の低いCaplio GX8では厳しいシーンが多かった。ちなみに、このカメラ一応ISO1600まで感度は上げられるのだが、例によってあるだけの高感度撮影で、到底使う気にはなれない。1年ばかり前の日記をひっくり返すと、Caplio GXで歌舞伎町での夜景撮影にトライしたようだが、シャッター速度が遅いシーンでの歩留まりが今ひとつなので、強気の撮影はもうできない気がする。
Caplio GX8  2005/06/11 21:53

No.629 12,June,,2005  <新大久保で・・・> 新大久保
一個100円の寿司を食べるのが、一番のご馳走です。
昼間はちょうどよい彩度:濃いの設定も、日陰や夜景ではきつめの色に見える。
Caplio GX8  2005/06/11 19:56

No.628 12,June,,2005  <諸行無常> 谷中
ほんの少し前まで、大江戸屋台村のあった場所だが、再び元の空き地に戻ってしまった。残骸の跡で、のんびり猫たちがあくびをしていた。
Caplio GX8  2005/06/11 18:18

No.627 9,June,,2005  <やせ我慢の夜景撮影> 有楽町
感度:AUTOにしても、暗い場所ではISO:200までアップしてしまうので、感度をISO:64に固定して撮影する。ここまで下げると、さすがにノイズも並の極小ピッチ機のISO:100程度には抑えられる。Caplio Gシリーズはシャッターユニットが非常によくできていて、シャッターの振動がカメラ本体に伝わりにくい構造になっているので普通のコンパクト機よりは数段手ぶれしにくいが、明るい銀座界隈だから子素可能な技で、いつでもどこでも可能とは言えないだろう。
Caplio GX8  2005/06/06 20:54

No.626 9June,,2005  <絵作りはよくなったが・・・> 本土寺 
6月と言っても、まだ紫陽花も花菖蒲も一、二週間ばかり早かった。
Caplio GX8はこういったシーンも巧みにまとめることができるようになったが、感度アップしたくない画質では、日陰は厳しい。たちまち、1/3秒程度の低速シャッター速度になってしまうのである。かと言って、おそるおそるISO:200にアップすると見たくないほどのノイズが・・・特に赤い朱塗りの建物の柱は黒カビ状のノイズがはびこり、ちょっとした黒死病画質であった。
Caplio GX8  2005/06/04 15:11

No.625 3June,,2005  <どいつもこいつも・・・> 御茶ノ水

今のデジタルカメラは、買えば買うほど情けなくなる。
イマイチだと思って手放した機種の後継機が、もっと悪くて前の機種を置いておけばよかったと後悔することしきり。Caplio GX8はかつての愛機であるCaplio GXの8メガ版後継機である。メディアのレビューにあるように、確かに露出精度は格段に向上しハイライトから中間調への諧調つながりもよくなった。液晶モニターもかなり上質な見え方である。しかし、このノイズの多さは・・・ISO100でもISO200か400ではと目を疑うほどだ。この後でGXの過去の画像を開くと、砂漠のオアシスのようにノイズレスに見えた。カラーノイズ系なので、嫌な影が建物にこびりつき、空もXGA表示でさえ粒状感が漂う。進歩と退化の抱き合わせモデルチェンジには、ほとほと辟易して、デジタルから足を洗いたくなってきた今日この頃である。
Caplio GX8  2005/06/02 19:12

No.624 27,May,,2005  <リベンジの回転寿司> 若宮大路 

稲村ヶ崎を越えて、坂の下、由比ガ浜、滑川まで歩き続ける。
空はしばらく暮れなずんだ後、真っ暗に沈んだが、海岸沿いのレストランは色どり豊かで、時折車の光跡を長時間露光して遊んだりもしたので退屈することはなかった。若宮大路が始まるあたり、鶴丘八幡宮の最初の大鳥居の手前に回転寿司屋を見つけはいる。海の幸にはうるさいはずの鎌倉市民が多く詰め掛けている様子だったので、期待して入ったがこれが大当たり。腰越産のしらすや、あじもメニューにあり、一皿100円〜250円とお値段も超リーズナブル。新鮮な海の幸をたらふく堪能しても、2千円でおつりが来た。都内の大型回転寿司屋とは一味もふた味も違い、感動ものだった。
DMC-FZ5  2005/05/25 19:42

No.623 27,May,,2005  <夕日を見るはずが・・・> 稲村ヶ崎 
長谷の次は極楽寺に向かったが、すでに閉門後で、そのまま江ノ電に沿って稲村ヶ崎へ向かう。昼間は晴れていたので、江の島の方向に沈む夕日を撮影する予定だったのだが、あいにくの曇り空。ほとんど空に赤みがさすことさえなかったのは残念であった。
DMC-FZ5  2005/05/25 18:19

No.622 27,May,,2005  <ちょっとだけ鎌倉> 鎌倉大仏  
まるでウィスキーをちびりちびり飲むかのように、鎌倉のスポットをちょっとずつめぐって撮り歩いている。この日は江ノ電を長谷で降りて、長谷寺と鎌倉大仏を回る。この場所は、生まれて三度目のはずだ。高校の修学旅行と大学へ入って間もないころのコンパ(記憶に捏造がなければ)。こんなに近く、安くあがるのにどうして今の今まで来なかったのか、自分でも七不思議のひとつである。
DMC-FZ5  2005/05/25 16:40

No.621 14,May,,2005  <予定通りの・・・> 三軒茶屋  
FZ5によるモノクローム撮影。
しかし、感度を100固定にしたのがたたって、以前C-2020Zで撮った時よりも、手ぶれが多かった。モノクロ画像に関しては、コントラストももう少し上げたいところだ。キャロットタワーにも上ってみたが、定番の最上階の展望レストランからの撮影は窓際の席がふさがって、断念せざるをえなかった。

DMC-FZ5  2005/05/18 19:37

No.620 19,May,,2005  <ありえない空の色> 二子玉川   
小雨まじりの二子玉川駅前。雨宿りにドトールにかけこんでいると、見る見るうちに空が明るくなり、珊瑚色に染まりだしたのであわてて外へ飛び出した。雲が割れ、夕日に照らされたマジックアワーの訪れである。こういう時に新しいカメラでシャッターを押すとその場は液晶上でまずまずでも、後でPCで見ると大して見栄えがせずがっかりする。しかし、QV-2000UXならそんな心配も無用である。空の色は完璧に残しつつも、高島屋の本館は黒潰れせず、手前の通行人の表情まで見て取れる。今のデジタルカメラを擁護するプロカメラマンやライターは少なくないが、ほとんどは新世紀になってからの銀塩からの横滑り組であり、彼らは世紀末の名機の凄さを知らない。今のカメラはシャッターを押しても、感動の何割かは自動的にディスカウントされてしまうが、世紀末の名機は、見た目以上に印象的な絵をつくりあげることができた。ここが大きな違いである。
 

 

QV-2000UX  2005/05/18 18:44

No.619 19,May,,2005  <これが噂の・・・> 溝の口   
訪れて新鮮味のある下町風スポットは、都内に少なくなり、多摩川を渡って川崎エリアの溝の口。ここの西口商店街は、下北沢の駅前市場のような昭和的な異空間が、数十メートル四方に今もなお存在している。一番の見所は、やはりもう一つの入り口に近い飲み屋の光景だが、さすがに肩書き付きの雑誌記者でもないとそこまでは接写するのはためらわれた。
DMC-LS1  2005/05/18 16:22

No.618 14,May,,2005  <自然レトロと人工レトロ> 青梅   
立川より先は、なかなか出る機会がなかった。
交通費も片道千円を越えるし、時間もかかる。それだけの時間とお金があれば、海の見える街に出た方が開放感がある。そんな理由で青梅に足を運ぶのは先延ばしにしていた。

この街の魅力は、自然レトロと人工レトロが混然と溶け合う部分にある。
この程度の自然レトロに関しては、実はそう珍しいものではない。日本中のどこにでもある、いや少し前まであったというレベルである。しかし、急速に田舎の町でも新建材による住宅の建て替えが行われ、随所に中高層のマンションが割り込み、カラフルで雑多な町へと様相を一変させている。青梅は、板観の街として売り出すことによって、この景観の変貌にストップをかけることに成功した町である。もしも、それがなければ古色蒼然とした風情はずっと希薄になっていたことだろう。 

今回はFZ5をメインの撮影だったが、カラーとモノクロと交互に切り替え撮影したので、日没前の貴重な時間をかなりロスした。LS1かF10を持ってきておけば、そちらをモノクロ専用にして、FZ5はカラー専用でショット数を稼げたのにと、ちょっと残念であった。

 

DMC-FZ5  2005/05/08 16:58

No.617 8,May,,2005  <修復中につき・・・> 鶴岡八幡宮   
鶴岡八幡宮は、回廊部分が白い幕で覆われていて、C-8080Zで究極の絵葉書写真を撮ろうと思った私としては当て外れ。さらに、撮影画像を見ると、白飛びを嫌ってマイナス補正のかけすぎで、屋根の下が墨っぽく黒ずんでいた。細部描写力はともかく、画像全体の印象ではFZ5の方が外れが少なかった。
DMC-FZ5  2005/05/05 16:58

No.616 8,May,,2005  <使えるカメラが少ない> 御成通り   
マイペースな日帰り版江の島・鎌倉散策も三日目。
この程度の交通費なら、毎週来てもよいくらいだ。

江ノ電鎌倉駅左脇には、御成通りがある。
半分下町風で、半分横浜元町風の風情ある通りで、古びた家屋や銭湯、路地もいくつか点在する。こうした通りの印象を、きちんとまとめることができるのはFine Pix A203と2800Zくらいである。個人的に使った数十機種の中では、Sony製の1/2.7インチ200万画素CCDのFine Pixがネガフイルムに一番近いラチチュードと絵作りで、ハニカムSRが色とコントラストが誇張されすぎ自然さに欠け、ハニカムHRはラチチュードの不足がそのまま適正露出の再現範囲の目減りにつながっており、F10もその例外ではない。白とび・黒潰れの面積比が増えると、適正露出部分がいくら高解像度で色再現性が忠実であろうと、絵全体としてはカメラ付きケータイのように安っぽい画像になるのでほとんど使う気がしないのである。

Fine Pix A203  2005/05/05 15:52

No.615 7,May,,2005  <海とトンビと江ノ電と> 七里ヶ浜   
この日の江ノ電はあまりに混み具合がひどいので乗るのを敬遠してしまった。
海沿いにひたすら歩きながら撮影を続けたが、江ノ電とトンビと逆光の海を撮るだけで、日が暮れてしまい鎌倉駅には到底行き着くことができなかった。その間も、ずっと脳裏ではサザンの音楽が鳴り続けていた。
DMC-FZ5  2005/05/04 17:24

No.614 7,May,,2005  <踏み切りの上の寺> 満福寺   
江ノ電が楽しいのは、それ自体のスタイルよりも、海あり山あり街あり道ありの、周囲の風景との組み合わせの妙によるところが多い。片瀬のすぐ隣の腰越にある満福寺は、源義経ゆかりの地とされるが寺へと通じる急な石段の真下に踏切がある。
DMC-LS1 2005/05/04 16:09

No.613 7,May,,2005  <鎌倉の斜塔> 龍口寺  
宿泊は数倍割高となるので、泊り込んでいるわけではない。
小田急線なら新宿から片道で610円、時間も急行なら一時間ちょっとで、旅行というより会社の営業が仕事先を回る程度の移動にすぎない。

日蓮の法難で名高い龍の口処刑場跡に立つ龍口寺。
鎌倉で唯一の五重塔だが、台風にやられたのか最上層の上の多宝塔が曲がっている。地理的に言って、古今を問わず鎌倉は台風や津波などの自然災害に直面しやすい都市なのである。但し、この龍口寺あたりまでは、現在の行政区画では鎌倉市ではなく藤沢市に属している。

DMC-FZ5  2005/05/04 15:46

No.612 4,May,,2005  <思い通りに> 江の島岩屋   
江島神社は、九州の宗像大社同様、辺津宮、中津宮、沖津宮の三つからなり、さらに奥に江ノ島岩屋がある。出かけたのは昼過ぎであったのに、頭の中で描いた通りに、予定の場所で予定通りの夕日が撮れて大満足の一日であった。
DMC-FZ5  2005/05/03 18:20

No.611 4,May,,2005  <モーゼのように> 江の島  
江の島は橋を使わずとも海を渡ることができる。
潮の満ち引きを利用すれば、エジプト軍が追いつくころには、渡れなくなるということも十分あったであろう。モーゼに限らず空海など、昔の偉人の奇跡の大半は、実は当時の最先端の科学的知識に基づいて行われたものであったのかもしれない。
DMC-FZ5  2005/05/03 15:05

No.610 2,May,,2005  <ベストカメラ・オブザ・イヤー>   
最近、一日がかりで撮影しても、その画像を握りつぶすことが多くなった。
本当に、どの機種もハイライトか、シャドウの描写が力不足で、過去の、たとえば1999年あたりのカメラに比べると、絵になりきっていない。被写体の色をまともに表現できる面積の比率が目減りしてしまうと、記憶しているイメージからは程遠い気がして、ギャラリーなど作ろうという気も起きないのである。

ところでこのFZ5だが、予想に反して広いラチチュードを誇り、露出補正さえこまめに行えば、何とか記憶像を許容限度内で被写体を収めることができるようである。C-8080Zのようにシャドウの側の色が中途で消失して墨っぽくなることもなく、ずっと好印象だ。露出も面白いように計算通りのところにはまる。FZ2の画質は色々な意味で半人前であったが、FZ5では画像処理も完全に熟成し、一人前以上の力がある。というわけで、ほとんどこればかり使っているのだが、できれば28mmからの広角版手ぶれ補正機もほしいところである。
 

DMC-FZ5  2005/04/27 14:15

No.609 25,April,,2005  <ウォーリーをさがせ>   
根津神社のつつじは今が見ごろで、日曜日のこの日はまさに黒山の人だかり。
接写以外は、どうカメラアングルを工夫しても、人物が入り込んでしまい、風景写真ではなく、ニュース画像になってしまうのはいかんともしがたかった。
C-8080Z  2005/04/24 16:42

No.608 25April,,2005  <消えた上海楼>根津   
根津教会から根津神社に至る界隈は、古い木造家屋の密集地で、そのランドマーク的存在の一つであった旅館上海楼がいつのまにか消えていた。いったん、中核となる建物が消えると、後はどんどんとこのブラックホールのように他の建物も吸い込んで行ってしまう。首都圏大地震の予測がメディアをにぎわせる中で、急速に木造の下町家屋も防火上の理由を口実に、都内から一掃するような地上げとマンション林立の動きが都内各地で見られるようで、防災と町並みの景観保存を両立させる知恵一つ出てこないこの国の行政の無為無策ぶりは実に残念な気がする。
C-8080Z  2005/04/24 14:28

No.607 24,April,,2005  <マジックアワーなのに>   
浜離宮庭園は5時になると締め出されてしまうので、冬でもないかぎりそこから見た夕焼けを撮ることはできない。汐留の高層ビルの谷間を歩きながら新橋駅まで戻るうちに日は沈み、新橋旧停車場の前で空がピンク色にいい感じで染まりだした。しかし、液晶を常時onにしていたためC-8080Zのバッテリの消耗は速く、残量のあるE-300のと取り替えてもじきに切れてしまい、再度入れ替えて再起動するというこうしたケースの常套手段を試みても一枚も撮れなかった。ポストビューしか表示されないE-300なら丸一日分の撮影は可能な大容量バッテリも、コンパクト系のC-8080Zではその限界に早くも露呈してしまい、悩みがまた一つ増えた。
C-8080Z  2005/04/23 18:11

No.606 24,April,,2005  <東京ベストスポット> 浜離宮庭園  
たとえば外国人や地方から出てきた友人を案内するときに、東京のベストはと聞かれたら浅草でも、お台場でもなくここを挙げる。汐留の超高層ビル群を借景に過去と現在、自然と人工、海と陸とが溶け合うポストモダンな場所である。建物が密集した場所では高層ビルも映えない。広々とした大空の空白があってこそその存在も生きるのだ。今は、ちょうど八重桜が真っ盛りで随所に圧巻の光景が続いていたが、いざ心で描いたような青空バックのピンクの八重桜の絵をE-300で得ようとするとどうでもよい構図でしか可能にならない。頼みの綱のC-8080Zを併用してブラケット撮影を試みても、空が白く飛ぶか、桜の裏面がグレーに落ち込み、枝が黒々としてノイジーになるかの二者択一を迫られる。「世界遺産」の写真のようなものを現在のデジタルで得るのは不可能に近く、本当に限られた時間帯の限られた光の条件でのみぎりぎり可能であると痛感した次第である。
E-300  2005/04/23 14:36

No.605 22,April,,2005  <最後の最後の切り札>   
唯一ゴミ取りを備えたフォーサーズ系のラチチュードが足りないとなるとデジタル一眼では買うべき機種はなく、さらにコンパクト系でも気になる機種はほとんど潰し、後は画質的に期待できるのはオリンパスのC-8080Zしか選択肢がなくなった。おそらくこの機種もデジタル一眼に食われてあまり売れないからほどなくラインナップから消える運命にあり、そのせいか安い新品が見つからず、結局6万円台の中古を購入せざるをえなかった。夜景に関しては、4倍のCCD面積を持つE-300よりもラチチュードが広く、ハイライトからシャドウまでを唯一レンズ固定型では情報として押さえることのできる機種であり、とりわけ輝度の差の大きいショーウィンドウや明るい店先の光景でその威力を発揮する。このあたりは画素ピッチよりもCCDメーカーの技術レベルの差であるように思える。昼間はと言うと、確かにラチチュードの広さは健在なのだが、デフォルトでは色の抜けに関して、やはりE-300の圧勝であった。これをパラメーターをいじることでどこまで変えられるかが問題となろう。

ところでExif情報を閲覧しようとして気づいたのだが、うっかり画像の日時を設定しないままとり始めたらしく、カメラ内の時計は動いてもいないのですべて2004年の1月1日で午前0時で止まったままであった。ではなぜ時間が特定できるかは説明するまでもないであろう。

C-8080Z  2005/04/21 20:49

No.604 18,April,,2005  <好奇心ゆえに> あけぼの山農業公園 
あけぼの山公園への柏方面からのアクセスは分かりにくい。
これに比べれば取手市戸頭方面からなら、橋を渡ればすぐ左手に見えるし、天王台方面から利根川と平行に進んでも、同じ橋と交差するあたりで左に折れればよい。しかし、それは地図の上、車での移動の話で、歩いて進むと結構な距離があり、結構な時間がかかる。利根川の岸辺を見たくなったり、鳥やパラグライダーを追いかけているうちに日は傾き、へとへとになりながらチューリップ畑に着くころには、一昨日とほぼ同じ時間になっていた。

それにしてもチューリップを思い通りに撮るのは思った以上に難しかった。
あけぼの山公園のチューリップは列と列の間に人が通れる通路があり、土がむき出しだ。その部分が構図に入り込むと散漫な感じがして美しくない。また液晶では小さく目立たないが、クローズアップの場合には人物の一部でも入り込むと台無しだ。ついでにバックに風車を入れようと欲張った構図はやはり無理があって、8割方上端がはみ出ていた。

ピントも思ったよりも後に抜けていることが多く、黄昏時という不利な条件も手伝って、適正露出も花の色によって微妙に異なり、オーバー気味だと色が薄くなり、アンダーだとノイジーに花びらの傷やシャドウが強調される。それでも、S602の写りとマクロの能力にはほぼ満足だったが、これでDiMAGE A200のように液晶がバリアングルであればほぼ思い通りの結果が得られたのにと惜しまれる。

Fine Pix S602  2005/04/17 17:43

No.603 16,April,,2005  <下見のつもりが・・・> あけぼの山農業公園 
職場であけぼの山公園の話をしていたら、今すぐ車で行かないかと言われる。午後五時半という時間では画像的につらいものがあると思ったのだが、第三世代のハニカムあたりだと画素ピッチに余裕があって、まるで日没前を感じさせない画像となった。土日の昼間は相当な人出が予想されるので、これよりきれいな絵を撮るのはかなり難しそうだ。
Fine Pix S602  2005/04/15 17:30

No.602 15,April,,2005  <画像の中のタイムトラベル> 北千住 

雨は小降りになりいつしかやんでいた。
久しぶりに北千住の街道回りを歩く。Fine Pix F10の感度をISO1600まであげておくと、まず手ぶれの心配はない。モノクロ画像を撮り続ける中で、モノクロ写真のノスタルジックな効果は、単なる心理的錯覚にすぎないのだと思うようになる。ひなびた過去などというものは幻想であり、昔もヴィヴィッドな花の色、緑があり、白壁は今以上に白く、瓦屋根も今以上に黒かったにちがいない。オールカラーの時代劇を見ながらも、どこかしら昔の家屋はすべてひなびたものであったと思い続ける部分が私たちの中にはあるのだ。
Fine Pix F10  2005/04/13 17:34

No.601 15,April,,2005  <一足遅く> 柳原
去年同様タッチの差で間に合わなかった千住柳原の桜並木。
あいにくの雨で、アングルでごまかすこともできそうになかった。
DMC-LS1  2005/04/13 15:57

No.600 15,April,,2005  <あっという間に> 千鳥ヶ淵
急に暖かくなったかと思うと、あっという間に散りゆく桜。
もう二三日は持つかと思ったが、無理だった。千鳥ヶ淵でも目の前で、どんどんと花びらが水面へと舞い落ちては、桜色の渚を形作っていた。日曜だけあってあまりの人出で、去年は余裕で歩けた緑道も長蛇の列で今回は撮影を断念せざるをえなかった。
Fine Pix S602  2005/04/10 15:54

No.599 11,April,,2005  <どうにも止まらない> 水道橋 
王子で夜桜を撮って切り上げればよかったのだが、いったん撮影モードになるとぎりぎりの時間まで被写体が見つかるスポットを求めて移動してしまう私の悪い癖。
水道橋の駅とラクーアを往復しただけなのに、3時間近くもこの場所で費やしてしまったことになる。
Fine Pix F10  2005/04/09 15:57

No.598 11,April,,2005  <高速連写にはまって> 王子
荒川自然園は数分で切り上げようとしたのだが、荒川線の電車をLS1の高速連写で追いかけるうちに、荒川遊園地前で日が暮れてしまった。秒間4コマ、連続7コマというのはほどよい落としどころである。E-100RSやMZ3のように秒間10コマを越えると、画像整理も持て余すし、連続4コマ程度だと肝心な時にシャッターが下りなくなる。何の気もなしにシャッターを切ると、飛鳥山公園の人出のせいか、荒川線の電車が団子になってしまっていた。
DMC-LS1  2005/04/09 18:11

No.597 11,April,,2005  <悪循環> 荒川二丁目
前日の画像を整理しているとどうしても翌朝のエンジンのかかりが悪くなる。
そうこうしている間に散り続ける桜。夕暮れ前形ばかりの撮影を荒川線で行う。
Fine Pix S602  2005/04/09 16:07

No.596 11,April,,2005  <何年ぶりなのか> 井の頭公園 
吉祥寺は月に一度は訪れるのに、この公園を前に訪れたのは十年も前のような気がする。

時間帯が遅いので桜を撮るのはシビアになるが、数機種使って一番絵のまとまりがよかったのは、Fine Pix A203だった。桜の色も飛ばず、空の青みも残り、人物の表情も落ち込んではいない。DiMAGE A200もF10も画素ピッチ2ミクロン台の機種は、こういうシーンになると枕を並べて討ち死にする。総じて桜の飛びを抑えると何が楽しいのかというような根暗な画像になるのである。

Fine Pix A203  2005/04/08 16:22

No.595 9,April,,2005  <夜と昼の東京タワー後編> 芝公園
満開の桜バックに東京タワーという構図を夢見ても、午後になると増上寺方面からは逆光になるのでイメージ通りの画像はほとんど得られなかった。そんなことは行くまでもなく、地図を見れば見当がつきそうなものだが、昼間の東京タワーを撮るのは生まれて初めてだったりするので、どうしても甘い幻想を抱いてしまうのが私である。
DMC-LS1  2005/04/07 15:57

No.594 9,April,,2005  <夜と昼の東京タワー 前編> 芝公園
LS1のサンプル撮りに東京タワーに出かけて、増上寺から芝公園一帯の桜が満開であることに気がついた。こういう場合でも実際には5〜6機は持ち歩いているのだが、一番歩留まりのよいのはDiMAGE A200で、絵の見栄えのよいのはLS1であった。F10はISO1600にセットしても、結局1/4秒の低速シャッターになって手ぶれ画像ばかりで期待したほどの画像はほとんど得られなかった。人物を撮らないのなら、低感度でも数打てばより高い確率で低速シャッターが当たるという意味で、手ぶれ補正機の方が夜景には使えるのである。
DMC-LS1  2005/04/06 20:32

No.593 7,April,,2005  <相対的正解> 吉祥寺
結局この日は、ほとんどのシーンをISO100で通して撮影することにした。
やはり、このように輝度差のあるシーンで、露出補正をかけることで何とか正解が得られるのは嬉しい。ここ二三年コンパクト機から消えていた明るく破綻のない夜景が何とか得られそうなのでこればかり使っている。色が非常によく、昼間も白とびを抑えても沈んだ画像になりにくいのでほとんどの人が幸せになれるカメラなのだ。
DMC-LS1  2005/04/03 22:08

No.592 7,April,,2005  <微妙なISO200> 駒込
パナの手ぶれ補正は絞り二段分の効果があるキヤノンやオリンパスSonyのそれよりも劣り、3段分のコニカミノルタのDiMAGE A200とは大差があり、特に1/10秒以下のスローシャッターに関しては運がよければ止まる場合もある程度だ。さらにレンズユニットが小型化するにつれ、可動範囲も小さくなるので、FZ系>LZ系>LS系という風に夜景撮影時にはどんどん効果が小さくなる。LS1の体感的な手ぶれ補正の効果はせいぜい絞り1段分、つまりISO100でISO200の撮影をしているのと同じ感覚だ。せめてISO200まで感度アップできないと、日没後の下町商店街を撮るのは厳しい。そのISO200の画質は、LZ2のそれのように見るからに嫌な感じのするモザイク風画像とまではゆかないが、等倍表示では砂絵のようで気になるレベル、しかしPCの全画面表示なら何とか許容できる程度と、依然としてパナソニックの高感度撮影は確実性を取るか、画質を取るか悩ましさが付きまとう。
DMC-LS1  2005/04/03 18:55

No.591 7,April,,2005 <国民的名機?> 秋葉原
すぐにLZ2を修理に出す気もしないので、代機としてさらに安いLS1を買う。
御徒町近くのPCボンバーが最安値の23800円だったが、あいにくブラウンモデルしかなくて断念。末広町のRoyalが23940円でシルバーモデルを店頭に置いてあったので、即決で買う。

6倍ズームが3倍ズームになってもそれほど不自由には感じなかった。
むしろ理論通りダイナミックレンジが若干広がって、2〜3段(2/3〜1EV)のマイナス補正をかけることでほとんど白とびすることのない画像が得られる。明るい場所ではF10よりもLZ2よりも失敗の少ない画像である。

手ぶれ補正に、ヒストグラムも付いて、現在のマーケットでは最もコストパフォーマンスの高い機種であろう。
 

DMC-LS1  2005/04/03 17:28

No.590 4,April,,2005  <復活の法善寺横丁> 法善寺横丁

道頓堀を渡り、千日前のアーケードの脇にあるのが法善寺横丁。二度の火災をくぐり抜けたせいか、店のたたずまいも真新しく、期待したほどの趣は感じられなかったのはちょっと残念だった。
Fine Pix E550  2005/04/02 18:08

No.589 4,April,,2005  <新しいランドマーク> 道頓堀
道頓堀と言うと、長い間グリコの巨大看板がランドマークであったが、この三月に登場したドンキホーテの大観覧車がそれに取って代わりつつある。中央にはドンキホーテのトレードマークのドンペンと戎さんが配されている。
Fine Pix E550  2005/04/02 17:08

No.588 4,April,,2005  <ああ、無情> 大阪・空堀  
大阪市内東部には空堀という地区があり、ここは谷根千以上に下町風長屋の残る一帯で、戦前の家屋も多く、坂の傾斜が加わりとても風情がある。LZ2のホワイトバランス:曇天は、この種の被写体と非常にマッチしていたので、嬉々として撮影を続けていたのだが、不幸にしてこの日アーケード街の人ごみの中で落下させたために、画面左側だけがピントが来ない片ボケの状態になってしまっていた。この場所でのギャラリー用画像は、大きなサイズでは見るに耐えないものになってしまったのである。
DMC-LZ2  2005/04/02 16:13 

No.587 4,April,,2005  <怪我の功名> 大阪・扇町 
梅田からアーケードに沿って南下するつもりが、東に進んでしまった。
そこで見つけたのが、扇町にあるキッズパーク。赤いキューブは、立体迷路であるが、荷物が重いので入るのは断念した。
Fine Pix  E550 2005/04/02 14:38 

No.586 4,April,2005  <色はよいけど> 西宮
比較的広いと思われたLZ2のダイナミックレンジだが、反射率の高い舗石は白飛びしやすく、意外に満足の行く画像は少なかった。液晶で見るよりも一段アンダーに撮った方がよかったのだろう。
DMC-LZ2  2005/04/02 12:26 

No.585 24,March,2005 <やっぱライカレンズじゃないと・・・> 松戸 
それまでのFZ系やFX系はライカのライセンスの付いたパナソニックレンズであり、廉価版のLZ系、LS系はただのパナソニックレンズである。単に気分の問題ではなく、それだけ甘い基準で作られているようで、ハイライト周辺の色にじみも特に望遠側で顕著となる。縮小表示しても明るい建物の周辺はどことなく紫色を帯びて、嫌な感じがした。ネイチャー系はともかく、昼間の都市風景を撮るとなるとちょっと気になる傾向である。
DMC-LZ2  2005/03/24 16:23 (トリミング&リサイズ)

No.584 24,March,2005  <大から小へ> 吉祥寺
E-300という押えがあるという安心感から、コンパクト系は大型機から売り払ってどんどんと小さいものに置き換えてゆくことにした。手始めにF717をLZ2に・・・これで38-190mmの焦点距離が37-222mmになってポケットに入るようになってしまう。レンズの明るさの差は手ぶれ補正で補えるから後は画質だけだが、特にS/N比に優れているわけでないので感度はISO100までしか上げたくないものの、事前の予想に反し夜景撮影時のダイナミックレンジはF10よりも広く十分使えると感じた。
DMC-LZ2  2005/03/24  22:31 

No.583 22,March,2005 <ノイズの乗せ方研究 2> 有楽町  

有楽町の東京国際フォーラムなどは、モノクロームとの相性がよい被写体の一つだ。しかし、この建物の場合は少々ノイズを乗せてもダイナミックな造形性に喰われてレトロ感覚を演出できないので、感度800までにとどめてクリア感で勝負した方がよかったのかもしれない。レトロ感覚の演出には、被写体にもそれなりの雑多さ、俗っぽさが必要なのだ。
Fine Pix F10  2005/03/21 19:12 

No.582 22,March,2005  <ノイズの乗せ方研究> 秋葉原  
F10の高感度撮影でノイズを少なくしようとすれば、明るく写すに限る。
しかし、それではシャッター速度が1/10秒以下になり結局手ぶれを招いてしまう。
ISO1600程度の感度では、手ぶれ補正なしで、F2.8程度のレンズでは限界があり、林の中の猫さえブレなしには写せない。

逆に、今私が研究しているのは、ISO1600のモノクロ画像におけるノイズの乗せ方である。黒い部分と白い部分はくっきり形が出るが、グレー部分にはノイズが多く乗る。この部分に情報として得たいディテールがあるとバックと区別がつかないので、不透明で嫌な感じになる。適度に時間の風化作用を感じさせるように、グレー部分にノイズを乗せるのは、フレーミングと露出がすべての勝負で、思い通りの絵を量産するのはカラー画像よりも難しいようだ。

 

Fine Pix F10  2005/03/21 18:22 

No.581 22,March,2005  <極小ピッチの限界 2> 新宿  
メーカーを問わず画素ピッチの狭いCCDのデジタルカメラは、ショーウィンドウが苦手である。巧みなライティング技術を用いたものの場合には、光が回り破綻することなく写るが、大半の明るく色鮮やかなショーウィンドウは輝度差がありすぎて、明るく写せばあちこちが穴が空いたように白とびし、これを抑え込めば周囲やバックが真っ暗になってしまうのである。
Fine Pix F10  2005/03/20 20:29 

No.580 22March,2005  <極小ピッチの限界> 谷中  
Fine Pix F10はF810よりは夕景の色が出やすい。
しかし、手前の風景まで入れようと欲張っても絵にならない。
ハニカムHRは改善に次ぐ改善で、後処理の技術以外は、構造的にもうどうにもならないところまで来ているという気がする。次はS3 Proの技術を投入したハニカムSRU搭載のコンパクト機を出してもらいたいものだ。
Fine Pix F10  2005/03/20 17:31 

No.579 21March,2005  <いつのまにか・・・> 上野  
春の風景ですね。昼となく夜となく、せわしなく飛び回ることになりそうな予感がします。
Fine Pix F10  2005/03/19 18:18 

No.578 21,March,2005  <F10 vs F810> 上野
F10とF810の画像は一見すると見分けがつかないが、実は色々な点で微妙に画質傾向が異なっている。ハイライトの白とび耐性に関しては似たり寄ったりなのでどちらも露出オーバー厳禁カメラだが、レンズ設計に無理がなくなったせいか、光源を画面内に入れた時にも、光のにじみやフレアは格段に少なく逆光にも強くなり、ハニカムHR特有のもやのかかったようなハイライト特性は緩和され、くっきりした感じになった。色は記憶色をより細やかに解析して、いつもではないがときどきおっと驚くような芸の細かいところを見せる。ダイナミックレンジは中間調を広げて、ポートレートの外れを少なくしたチューニングで、黒のしまりはよくなったがその分シャドウが落ち込みやすく、露出アンダーな絵でハーフシャドウからシャドウへの諧調性を引き出すことが困難になった。総じて言えば、色はフジフイルムそのものなのだが、画質傾向はキヤノンに一層近づくことになったのである。さらに、F10はシャープネスを抑え気味でデジタル一眼風の解像感を重視している。一見ゆるく見えるが拡大表示しても、実はしっかり情報がある。昼間はこのチューニングで正解なのだが、夜景になるとシャドウや低コントラスト部が模糊として、質感描写力に乏しい感じだ。また、レンズの実焦点距離がワイド端8mmとクラスとしては最も長い部類になったせいか、被写界深度が狭くなり、開放側では遠景がわずかにボケる傾向があり、パンフォーカス的な絵は得にくくなった。あくまで相対的な比較だが、F10はポートレートやスナップに適しており、F810は(もちろんE550も)夜景や風景に適したカメラであると言えるだろう。
Fine Pix F10  2005/03/19 16:57 

No.577 19、March,2005  <Enjoy your noise> 青海  
とは言え、実際このカメラのISO1600のノイズに耐えられる人は少数であろう。暗部に赤と緑の粒子が浮かぶそのさまは、初代ハニカム機Fine Pix4700Zの悪夢の再来であり、特に屋外の夜景よりも屋内の暗がりで数段目立つ。そんな時は、モノクロームにして撮ってみよう。そうすると当然のことながら、すべてのカラーノイズは陰影を表す微粒子に変わってしまう。単にまだらノイズのいやらしさが消えるだけではなく、描写の乱れはPC等倍表示ではほとんど認められず、その粒状感は独自の魅力を持つ。ちょうど新聞紙上のモノクロ写真の印刷の荒さに通じるものがあり、ゆりかもめを降り、新橋駅からSL広場を撮ったカットを見ていると、赤いリンゴが〜というメロディとともにまだ自分が生まれてもいない昭和二十年代が鮮やかに蘇り、思わず涙が出そうになった。同じモノクロでもISO800ではノイズ粒子の数が減り、つやつやしすぎてこの味は出ない。世の中にはデジタルくさい画像に嫌気がさし、ソフトでわざわざノイズを添加させる人もいるくらいだ。ノイズレスだけが写真表現の正解ではない。Enjoy your noise, enjoy Fine Pix F10!
Fine Pix F10  2005/03/18 22:45 ISO1600 F-B&W

No.576 19、March,2005  <こういう人に私はなりたい> 青海 
Fine Pix F10は世紀の名機である。 
ISO:80〜200までの低感度ではコンスタントにノイズレスな良質の画像を吐き出すが、ISO:400あたりから怪しくなり、ISO800,1600でどんどん脱線する。時々他愛もないシーンでAFは外すが、それでもノイズを量産しながらもSとNは主客転倒することなく、とにかくどんな場所でも写り続ける。そのボケとズッコケぶりが素晴らしい。もちろんその底にあるのは、究極の正直さである。そこへ行くとE550は東大法学部卒、メガネの優等生のタイプで、適正露出で撮る限りはどの画像も端正に整っている。マクロを苦手とし、長時間露光ができない以外はほとんど完璧なカメラである。生真面目すぎて面白みに欠けるタイプで、もてるのは欠点を隠さないF10の方だろう。

その魅力は、画像の振幅の大きさにあり、たとえば北野武/ビートたけしにも、シティハンター冴羽瞭にも似ている。低感度ノイズレスで三脚必携のくそ真面目なカメラには飽きた人には、絶対のお勧めである。

Fine Pix F10  2005/03/18 22:16 ISO1600 F-クローム

No.575 17、March,2005  <液晶モニターの功罪> 
Fine Pix F10の液晶モニターは、2.5インチとサイズこそ大型だが、発色傾向から見てF440/450、E510あたりと同じメーカーのものと思われる。サイズの割に画素数も少なく、一見鮮やかに見えるが、いわば吉野家の牛丼特盛りのような存在で、コストダウン型だけに色々と問題を抱えている。実際の撮影画像をPCで見るよりも彩度・コントラストともに高めで、ダイナミックレンジも狭いので、白飛び・黒潰れも目立つ。液晶の輝度をデフォルトで見ると、白とびはほぼそのままだが、黒潰れに関しては撮影画像は半分くらいは情報が残っている。モニターで一番きれいに適正露出に見えたものは、実は露出オーバーな画像で、0.3EV〜0.6EVアンダーに撮った方が実はよりよい画像であることが多い。総じて7:3程度の割合でPC画面の方がベターなのだが、夕景に関しては例外で、圧倒的に液晶モニターの方が美しい。この画像なども、液晶モニターで見るとコダックか、F710かというくらいに絶妙の色と諧調を備えて見えていたのだが、開けて見れば何ともあっさり系の画像でがっかりした。Fクロームに変えても、色の出ている部分が局所的に強調されるだけで、全体に赤みの乗っている部分が広がるわけではない。光学式ファインダーがなくなる時代では液晶モニターは単に鮮やかに見えるのがよいとは限らない(それならもとの画像を鮮やかにするチューニングを行うべきである)。その意味で、F810の液晶モニターは常に色鮮やかとは言えないが、F10はもとより、サイケデリックなF710のそれよりも、コストダウン型のE550のそれよりも忠実性と諧調性重視のよい液晶モニターと言えるだろう。
Fine Pix F10  2005/03/15 17:34 

No.574 16、March,2005  <続 使えない長時間露光> 浅草
Fine Pix F810なら、そんな苦労もない。
Fine Pix F810  2005/03/14 22:04 ISO:80 F8 2秒

No.573 16、March,2005  <使えない長時間露光> 浅草
Fine Pix F10には3秒から15秒の長時間露光モードがある。
それが楽しみの一つだったが、吾妻橋のたもとでシャッターを切ってみて、実はいつでもどこでも使えるわけではないことがわかった。絞りはもとより、露出補正もきかない。では測光方式をスポットにすれば、同じ結果が得られるだろうと思ってもこれもできない。感度:80にしても、AEロックであれこれ試行錯誤してもこれ以上の減光はできず絞り開放のままであり、すべて露出オーバーな結果になる。プログラムモードのシャッターの下限は1/4秒なので、1/2秒あたりから可能であればもう少し使えたのだが・・これでは実際の使用シーンを考えることなく、ユーザーのアンケートの希望項目を技術的に実現したにすぎないのではないか?このカメラは本来フルオート機だからと弁護に走りたがる人もいるかもしれないが、それならそれで半端なものはない方がよい。本体のクレードル対応、液晶の精度の改善など他にやるべきことは山ほどある。

 

Fine Pix F10  2005/03/14 22:13 ISO:80 3秒

No.572 13、March,2005  <今撮ろうと思ってたのに・・・> 銀座
F10は購入時に半分程度はバッテリーがチャージされている。秋葉で比較撮影をして、いよいよ銀座で本格撮影を行おうとしたところでバッテリーが切れた。少し寝かせて再起動しても二、三枚しか撮れずに、すごすご帰るしかなかった。F10は、本来感度をオートにして撮るべきカメラなのだろうが、たとえ夜景であろうと当然のことながらISO:80で6M Fineで撮るのが一番美しい画像が得られる。手持ちのメディアを使いまわそうと思ったのだが、やはり大容量のXD Picture Cardを買い足す羽目になりそうだ。
Fine Pix F10  2005/03/12 20:28 ISO:400

No.571 13、March,2005  <期待よりも好奇心で・・・> 秋葉原
買ってしまったFine Pix F10。御徒町で買い、ついでに秋葉で手持ちの二機種を手放したのだが、まだ1万いくらの赤字。部屋の整理をかねてさらに使わない機種やDVDを放出して、何とか黒字まで持ち込みたいところだ。F10は夜景に関してはほとんどF810と同じ絵なのだが、ほんの少し白とび耐性が強くなり、その分ほんの少し色乗りがよくなったような気がするが、きわめて微妙なレベルでまだ断言しかねる。というのも手ぶれを回避させ、他社よりシャッター速度が遅いといった批判も封じる一石二鳥を狙い、単にF810より露出レベルを下げているだけかもしれないからだ。明らかに異なるのはISO:200あたりでノイズをなめているせいで、薄暗い壁面などは不純物がなくなってきれいな部分に注意が集中しやすいという点くらいだろうか。輪郭強調はF440/450あたりの流れに沿って控えめで、低コントラストな被写体を撮ると不満に感じる人もいるかもしれない。メニュー階層がややこしくなった気がするが、これは上下キーがまずページめくりにふられているためで、メニューを開いた時には使われないレフトキーをそれに割り当てられれば、不満の多くは解消できるのだが、メーカーの技術者がそこまで思い至らなかったのは残念な点だ。
Fine Pix F10  2005/03/12 19:24 ISO:200

No.570 10、March,2005  <千波湖暮色> 水戸
夕日を見送りながら偕楽園を後にしたので、ややタイミングがずれてしまったが、夕暮れ時ドラマチックな空の表情とシルエットの世界が広がる千波湖は二度訪れる価値がある。
DIMAGE A200  2005/03/09 17:46 

No.569 10、March,2005  <絶景かな> 水戸
梅が満開なのは線路沿いの一角のみ。内部の梅林はまだまだだった。
それにしても、好文亭からの眺めは素晴らしい。頭の中で線路を消し、道路を消してゆくうちに、江戸時代にそのままタイムスリップしそうな気がした。
DIMAGE A200  2005/03/09 16:33

No.568 10、March,2005 <ようやく晴れた日の・・・> 水戸

遠出ができたけれど、水戸駅から千波湖経由で偕楽園まで歩いたので、着くころには日が欠けてしまった。
DIMAGE A200  2005/03/09 14:57 

No.567 9、March,2005  <後がない・・・> 池袋
DiMAGE A200でも大概の夜景スポットを潰し、後がなくなってきた。
昼間の遠出を試みたいところだが、空き時間と天候がかみ合わないかも。
DIMAGE A200  2005/03/07 20:47 

No.566 7,March,2005  <ISO:800で行こう!> 六本木ヒルズ
けやき坂通りのイルミネーションも消え、この時期特にこの場所を訪れる理由もないのだが、おりしもFine Pix F10の発表で久々に活気が出てきた富士フイルム。
一般ユーザーにはアドバンテージが高い機種だが、F810/E550あたりと比べて、ISO:400〜800あたりの画質はどちらがよいか断言しかねる部分もある。ISO800の画質に関してテストしたところ、たしかにF10のサンプルの方が縮小表示時にノイズの色が目立ちにくくなっているが、E550のISO:800の画像にNeat Imageをかけた方がもう少しうまく低周波側のノイズも除去できる。F10はあくまでフルオート機であるし、マニュアル撮影が可能な次期機種まで待っても遅くはなかろう。
Fine Pix E550  2005/03/05 21:20 

No.565 6,March,2005  <つかのまのなごり雪> 上野公園

道路沿いから離れれば雪も残っているだろうと上野公園を訪れたのだが、三月である上、地球温暖化のせいか、朝方降った雪もほとんど残らず、雪がまとめて残っている場所を探すのに一苦労だった。弁天堂の屋根も、西郷さんの銅像まわりもまばらで、かろうじてここ彰義隊の墓の回りだけが雪景色の風情をとどめていた。
DiMAGE A200 2005/3/04 17:13

No.564 25,February,2005  <Keeping late hours> 小石川後楽園
なぜか、日曜日になると昼過ぎ起きてその後も家でだらだら時間をつぶしている。
そのせいで20日のリベンジを期してせっかく得られた後楽園の青空も、あっという間に消えてしまった。それに手持ちのレンズでは、まともな梅マクロ撮影は不可能なので、接写に関してはE-300は使わずにFine Pix S602、FD97など昔のカメラを動員した。E-300と三機種首からぶら下げるとさすがに、紐がからまって呼吸困難に陥る。カメラは沢山あればいいというものではないのだが、接写をからめるとどうしても沢山持ち歩きたくなるものなのだ。
E-300 2005/2/27 16:02

No.563 28,February,2005  <まだ三分咲きの・・・> 湯島

湯島天神。おまけに天気はどんよりどよどよで、夕方が近づきまともに写っているのはA200の画像ばかりだった。構図に人物が入り込んで初めて気がついたのだが、このカメラの肌色は富士フイルムのそれに劣らず美しかった。もう一つのフイルムメーカーとなったせいもあるのだろう。
DiMAGE A200 2005/2/26 16:21

No.562 25,February,2005  <駄菓子屋横丁も今はなく・・・> 日暮里
駄菓子屋横丁界隈はすべてフェンスにおおわれ、周囲の古びた雑居ビルも取り壊しの真っ最中。戦後60年の風雪に絶えてきた昭和の遺跡がまた消えた。
E-300 2005/2/23 16:33

No.561 25,February,2005  <春一番> 谷中
が吹いた日、昼下がりより谷中を歩き、埋もれたままであったE-300のポテンシャルを何とか引き出す。でも、このカメラのベストタイムはマジックアワー(日没の20分前まで)。
E-300 2005/2/23 16:33

No.560 20,February,2005  <雨上がりの路面が美しく> 神楽坂
映えていた神楽坂。だが、石畳のある界隈の料亭は休みが多く、狙った画像は得られずじまい。日曜休業日が多いのは、下町だけではないようだ。
DiMAGE A200 2005/2/20 17:19

No.559 20,February,2005  <後ろの楽園> 小石川後楽園
2月20日を境に、都内からことごとくイルミネーションは姿を消え、春らしい画像を撮るしかなくなる。東京ドームばかり訪れて、まるで被写体から外していた小石川後楽園だが、カメラ栄えのする被写体の宝庫である。しかし、お天気は小雨まじりの曇り。この日の画像でギャラリーをつくるのはあまりに惜しい気がした。
DiMAGE A200 2005/2/20 16:16

No.558 6,February,2005  <Chinese Night> 中華街
旧暦の正月にあたる春節は2月9日だが、人ごみは苦手だし、撮れる夜景にこれ以上の変化はないので、一足先に中華三昧。
DiMAGE A200 2005/2/5 20:29

No.557 6,February,2005  <たった二つの大アーケード> 横浜橋
東京同様、横浜でもアーケードコレクションを作ろうとしても、大規模なものは弘明寺と横浜橋くらいしかないそうだ。横浜橋のアーケードは、ちょうど十条銀座くらいのスケールで、お店のラインナップも下町臭もかなり似ている。ただ、東京の下町に慣れきっていると語調の荒さにやや気圧され気味になる私だった。
DiMAGE A200 2005/2/5 18:31

No.556 6,February,2005  <久々の新規スポット開拓> 弘明寺

イルミネーションの季節が終わると(まだ一部やっている場所はあるが)、途端に被写体に苦労する冬。早い時間の遠出が必要になるが、なかなか早起きは億劫だ。近場のスポットとして、横浜観光の権威にゃんこ氏に教わった場所の一つがここ弘明寺(ぐみょうじ)。大岡川をまたぐ大アーケードもあり、横浜版プチ浅草といった感じだろうか。
DiMAGE A200 2005/2/5 15:45

No.555 31January,2005  <渦潮撮りの難しさ> 鳴門大橋
渦潮はほんの2時間でも時間帯がずれると、見事な円形を描くことは少ない。
絵葉書のような渦潮を、それも橋の上から撮るのは難しく、この日も遊覧船を撮ってお茶を濁してしまった。それにしても、DiMAGE A200のパートナーとしては、E-300あたりよりもC-2100UZのような高倍ズーム機の方が望ましい機がしてならない。
DiMAGE A200 2005/1/29 16:37

No.554 31January,2005  <スカイハイ>  
祖母の年供養のため、実家に帰る。
空からの富士はきれいに見えたが、こういう低コントラストな被写体は、デジタルカメラの場合、AFがきちんと来ないものが多く、被写体ぶれを抑えるため感度アップしたので、ノイズも目立つ。やはり高山の上からと同じわけには行かない。
Fine Pix F810 2005/1/29 7:04

No.553 21,January,2005  <空の青み> 立石
が残るうちに立石へ。
よりにぎわいのある風景が撮れるかと思いきや、仲見世一つ覗いても、開いている店の数は、前回遅くに訪れた時よりも少なかった。たまたま定休日が多い曜日であったのか、それとも畳んでしまった店が増えてきたのかは知る由もないが、何だかちょっとさびしい気がした。
DiMAGE A200 2005/1/20 17:20

No.552 21,January,2005  <黄昏が克服できなければ・・・> 柴又
こういう明暗の共存を狙ったシーンでは、デジタルカメラの相場通りラチチュードの不足からどうにもうまい露出が見つからず、あまりコンパクト機と変わり映えのしないE-300。おまけにESP測光は露出を外しまくるので、何段階も露出を変えてシャッター数ばかりが増えてしまう。結局、トリッキーな光源下の撮影には、不向きであるとの結論に達した。風景を、問答無用でねじ伏せられない一眼レフに、私はあまり存在理由を認めない。この程度の絵なら、Power Shot A80あたりのコンパクト機で十分だ。白飛び黒つぶれは避けられないとしても、キヤノンやフジの方がもう少し絵のまとめ方が上手で不自然さが少なく、露出の度外れも格段に少ない。結局、E-300でまともに写っていると言えるのは、期待した風景の構図ではなく、光がフラットになるオブジェの接写くらいであった。
E-300 2005/1/20 15:34

No.551 13,January,2005  <Anti-Shakeの功罪> 六本木ヒルズ

近景ではシャッター速度が速くでき、容易に絵にできる東京タワーだが、遠景でブレのない画像を手持ちで得ることは至難の業だ。しかし、DiMAGE A200ではこんなスナップ感覚のフレーミングでズーミングし引きつけても、鉄骨の隅々までシャープで異例の写りだった(ちなみに感度はISO:200固定のまま)。レンズ先端よりもブレの距離の小さいCCDによる手ぶれ補正の方が、強力であるためかもしれないが、欠点がないわけではない。低速シャッター時にはかなりシャッターラグが遅くなり、カメラの音を頼りにする限り、1/8秒程度の低速シャッターでも、実際に切れるのは1秒程度経過してからである。瞬時にシャッターの切れるカメラに慣れたせっかちな人は、実際にシャッターが切れる前にカメラを動かしてしまうので、手ぶれ補正がきかないと感じてしまうことだろう。
DiMAGE A200 2005/1/11 19:39