Photo Diary : Sense of Wander  -夢幻放浪記-   21     Topへ戻る   前へ   次へ  

No.550 12,January,2005  <脱=デジタル一眼幻想> 青海 
E-300を使って、比較撮影も試みてみたのだが、手すりを使っタ安定したポジションでも、ブレは押さこむことができなかった。おまけに、明るさをそろえても教会広場に通じるゲートの向こう側は暗く落ち込んで、イルミネーションも飛びがちだった。ヒストグラムを見るに、E-300は中間調に情報を潤沢に回しすぎて、シャドウ部は余裕がなくなり一気にディープシャドウに直行する傾向があるようだが、結果として夜景では画素ピッチ2.7ミクロンというコンパクト機と、5.4ミクロンというデジタル一眼のダイナミックレンジが逆転したかのように見える。情報の振り分けによる絵作りそのものが異なるデジタル一眼の場合には、コンパクト機と異なり、6ミクロン台の画素ピッチが必要なのかもしれない。
DiMAGE A200 2005/1/10 21:23

No.549 12,January,2005  <寒さも和らいで> 台場
クリスマスのころ、この場所を訪れたときは、さすがに寒さにふるえて海沿いのこの場所まで降りてくる気にならなかったが、この夜は寒さをあまり感じず、手前からメモリアルツリーを撮ることができた。ふだんはナチュラルモードで使ってきたDiiMAGE A200だが、ヴィヴィッドモードに切り替えることで、小さなツリーのカラフルなイルミネーションの色も、ほぼ思い通りの発色となった。ミノルタブランドのころのDiMAGE 7/Aシリーズはおとなしい色合いが不満だったが、コニカとの合併により画像処理も熟成し、こと夜景に関しては十分な色乗りを表現できるようになったのは、喜ばしいことだ。

 

DiMAGE A200 2005/1/10 19:03

No.548 12January,2005  <クリスマスを過ぎても> 汐留 
一月中旬、あるいはバレンタインのころまでイルミネーションが続く場所がある。
ヴィータ・イタリアの赤いイルミネーションは、京都から戻る新幹線の中から見えた。この場所は薄暗く、しかも風が吹き抜けてやたらと寒く、シオサイト方面と比べ、鉄道で隔てられて辺鄙なせいでおよそ人気がない。しかし、そんな場所でもDiMAGE A200の写りは上々だった。手ぶれはことごとく補正され、路面の表情までくっきり表現していたのである。日没以降はこれ一本でほとんどの用が足せるほど、重宝なカメラである。
DiMAGE A200 2005/1/10 17:37

No.547 8,January,2005  <ようやく> 富士見坂

ビルの向こうに富士が半分ばかり顔を覗かせた谷中富士見坂。
実は4機種ほど試して、一番バランスがよかったのがE550。
E-300は被写界深度の浅さが災いして手前がボケて甘くなり、A200はシャドウ部がノイジーで、F710はややシャープさに欠けた。それにしても、シャッター速度に余裕がない時に絞り込みを要求するデジタル一眼は何かと不便である。

 

Fine Pix E550 2005/1/7 16:44

No.546 8,January,2005  <いつものように> 京都駅
のぞみを待って9時近くまで京都駅で過ごす。ここまで来ると、鎌倉・江ノ島方面から戻るよりも楽である。
DiMAGE A200 2005/1/6 20:19

No.545 8,January,2005  <あれから十年> 三宮センター街

東京中のアーケードをほぼ歩き尽くした私にとっても、ここのアーケード街には圧倒される。アーケード内の遊歩道が二階建てであり、両脇の建物をつなぐようにいくつもの橋がかかっている。大震災後10年を数えるこの都市の復興への意気込みを感じた。

 

Fine Pix E550 2005/1/6 17:26

No.544 8,January,2005  <冷たい雨ゆえに> 南京町
冬は日没が早く、モトコーを一往復する間に日が暮れてしまう。
南京町で夕食がてらに飲茶セットを食べるが、冷たい雨ゆえにはしごする気は失せてしまった。
E-300 2005/1/6 16:22

No.543 8,January,2005  <モトコーへ行こう!> 
モトコーとは元町高架通商店街のこと。三宮駅と神戸の間のガード下に続く商店街であり、和洋の衣料品店・質屋・古美術商・古本屋・玩具店・靴屋・大衆食堂・カメラ店が続き、ペコちゃん人形、アダルトビデオからロレックス、ルイ・ヴィトンまで手に入らぬものはなく、一種年中無休の蚤の市の感のある日本一カオス的な商店街と言ってもよいだろう。だが、どういうわけか、果物や魚を置いた食料品店だけはない。
DiMAGE A200 2005/1/6 22:03 in 銀座

No.542 8,January,2005  <改めて・・・> 湊川神社
新年明けましておめでとうございます。
今年は何よりも地球温暖化が昨年よりも一層顕著な形で現れる一年となりそうですが、皆様の住居・仕事先・学校・旅行先のどこにおかれましても、台風・洪水・津波の被害なく、地震の被害なく、平穏無事な日々を送ることのできる一年とならんことを切に祈念するしだいです。

なお、スマトラ沖地震被災者への救援金に関しましては、こちらまで

日本赤十字社のホームページ

http://www.jrc.or.jp/sanka/help/news/703.html

E-300 2005/1/6 13:34 

No.541 2,January,2005 <寝正月> 
例年なら、初詣であちこちの寺社をはしごするところだが、大晦日から元旦の朝にかけて、新しいプリンタ、キヤノンのiP 8600の印刷設定にかかりきりだった。アプリの関係もあるが、インクジェット官製年賀はがきに印刷すると異様にアンダーでディテールの潰れた絵になったからである。窓の外を見るとまた雪が降りだしている。一面の雪景色は、都内のどの場所と組み合わせても絵になるが、あいにくの暖冬ですぐにぬかるみのシャーベット状態になるので、これも断念。昼間はほとんどりらっくま状態の寝正月だった。最近流行のりらっくまはたれぱんだ系統の癒し系キャラだが、着ぐるみである点で、誰もがその中に入ってゆける入り口を背中に設けた点が一ひねりした部分だ。より詳しく知りたい方はこちらのページを参照のこと。

http://www.san-x.co.jp/relaxuma/top.html
 

DiMAGE A200 2004/12/27 22:03 in 銀座

No.540 2,January,2005  <2004年最後のミレナリオ> 丸の内
29日、31日と雪のため中止になったので、これが2004年最後のミレナリオとなった。実はDiMAGE A200での撮影が今ひとつ美しくなかったので、F710での撮り直しである。なお、東京ミレナリオは東京駅の復古的改築工事のため、しばらく中止となる。

http://www.nifty.com/millenario/html/closed.htm

http://www.jreast.co.jp/press/2001_2/20020208/index.html
 

Fine Pix F710 2004/12/30 20:48

No.539 30,December,2004  <歳末下町カメラ その2> しもふり銀座
ただ、A200をISO:200で使った場合、ほとんど被写体は目立たないし、高解像度であるため、小さな人物の顔もかなりはっきりと識別できてしまう。都合よく、お店の人と客が向こうか、横を向いてくれるシーンはすくないので、大画像のギャラリーは作れないでいる。
DiMAGE A200 2004/12/28 18:26

No.538 30,December,2004  <歳末下町カメラ その1> 谷中 
E-300を使っていないわけではないのだが、こういうシーンでも白とびの目立つ明るめの画像か、シャドウが黒々と落ち込んだ硬調な画像の二者択一になり、その中間の露出を狙うのは至難の業だ。その点、A200はかなりの度合いで明暗を両立して、ほぼ思い通りの絵が得られる。ただ、個人的には左手を使う手動式ズームよりも完全に右手一本で使える電動ズームの方がありがたい。面倒なのでついワイド端ばかりで撮ってしまうのだ。
DiMAGE A200 2004/12/28 17:07

No.537 30,December,2004  <作品づくりに使えるカメラ> 銀座
手ぶれ補正があるということは、夜でもフレーミングの自由度が高いということである。かなり思い切って寄ってみても、オーバーな露出にならない限り、手ぶれが目立つことはない。おまけに、A200にはE-300にない3:2のモードがある。フイルムと同じ感覚で撮れるというだけで、撮影のモチベーションは格段に高まる。唯一問題なのは、この縦横比が3264×2176というバカでかいサイズでしか使えないことである。
DiMAGE A200 2004/12/27 21:50

No.536 26,December,2004  <続 去年の方が・・・> ナビオス横浜 
去年はネックレス状のイルミネーションでなかなか見ごたえのあったナビオス横浜だったが、今年はコストダウンのせいか、壁面や天井をスクリーンにして終わり。またしても肩透かしを食らった形だが、あいにくこの場所で時間切れとなった。
DiMAGE A200 2004/12/24 22:24

No.535 26,December,2004  <復活のE550> ランドマークタワー
DiMAGE A200にメインの座を明け渡してしまったので、撮影枚数が激減してしまったFine Pix E550。その分、メディアに余裕ができて、12Mモードや6Mモードを多用できるようになったが、やはりこうした広角撮影には情報量が多い方が迫力がある。 

雪が降るのかと思って待ち構えていたが、6時半の一回ぽっきりだったようで肩透かしだった(この場所に直行すれば、余裕で間に合ったのだが)。

Fine Pix E550 2004/12/24 21:53

No.534 26,December,2004  <光と闇の両立> ドックヤードガーデン  
ランドマークタワー下のドックヤードガーデンは、明暗差が大きく、デジタルカメラにはきついシーンだが、シャドウ方向の諧調性に優れたDiMAGE A200の画像は、かなりの目で見たイメージに近いものであった。ただ、このシーンではISO:200でも壁面にノイズが目立ち、コントラストを下げたせいもあってややしまりのない画像となっている。もともとナチュラルの設定だと軟調な絵なので、コントラスト:標準でも十分だったかもしれない。
DiMAGE A200 2004/12/24 19:41

No.533 26,December,2004  <みなとみらい線是非> クイーンズスクエア
みなとみらい線の開通で個人的に便利になったかというと、桜木町駅がなくなったせいで、中華街へでも直行しようとしない限り、不便になった方が大きい。ランドマーク→日本丸→クイーンズスクエア→コスモワールド→赤レンガパーク→大桟橋→山下公園→中華街という最強コースをリニアで行けなくなってしまったのだ。それを行うにはJR桜木町駅を使う必要があるが、割高の上に品川回りで何かと不便である。
DiMAGE A200 2004/12/24 18:01

No.532 25,December,2004  <豆球の惑わしの中で> 道玄坂 
DiMAGE 200にとって、最大の敵は手ぶれよりもAFのはずれである。
このカメラに限ったことではないが、イルミネーションはデジタルカメラの測距はもっとも外れやすい被写体である。そのため、マニュアルフォーカスが理想なのだが、寒い深夜雑踏の中では、そんな悠長なことをやっている気持ちの余裕はなかった。同距離の建物や樹木に焦点を合わせたつもりでも、実際には明るいイルミネーションに引っ張られて、豆球の形がまん丸い円に変わってしまったカットが非常に多かった。それに加え、複雑なミックス光の場所ではノイズも増加し、さいたま新都心にくらべ思い通りの絵を撮るのは、意外に難しかったのである。
DiMAGE A200 2004/12/23 21:53

No.531 24,December,2004  <伊達淳一:はじめてのデジタル一眼レフ> 原宿
ださんことプロカメラマンの伊達淳一氏は、私にとってだけでなく、多くの人にとってデジカメ購入の水先案内人であった。その新機種実写画像によってどれほど多くの人がデジカメ売り場の店頭で気絶したかは数え切れない。私が購入した多くのデジタルカメラ群のほぼ半数は直接・間接にださんに背中を押されてのものと言ってよいだろう。その伊達淳一氏の初めての単行本がこのほど発売になった。「はじめてのデジタル一眼レフ」(岩波書店)定価987円(税込み)である。

http://www.iwanami.co.jp/.BOOKS/70/4/7001290.html

D#や文月氏の掲示板、最近ではTRISECデジカメ画像掲示板など、ネット上でさんざん遊んでもらった義理からではなく本音のところで言うが、現在までに出された最もすぐれたデジタル一眼入門の書である。デジタルカメラの黎明期よりの最古参であるから、最近のデジカメ評家で銀塩カメラからの横滑り組にあるようなフイルムの常識をもってデジタルを切りとんでもない無知をさらしたりすることもないし、PCライターの横滑り組のようにアマチュアにも劣る実写サンプルを公衆にさらしつつ、メーカーにべったりの態度で色目を使うこともない。銀塩とデジタルに関する確かな学識、卓越した撮影技術と絵作りへの美意識に基づき、メーカーとユーザーのバランスを巧みにとりつつ、初心者からプロまで、すべての人の知識と技術の空白地帯を埋めてくれる名著である。

隣のE-300の大きさと比べてわかるように、決して大きくない新書版であるから、「デジタルCAPA」や「日本カメラ」のあるカメラ雑誌のコーナーを探しても徒労に終わることが多い。養老孟司「バカの壁」の向かい一メートルぐらいのところにあったりするので、探すには先入観を捨てることが大事である。

DiMAGE A200 2004/12/23 20:23

No.530 24,December,2004  <クリスマスが終わる前に> 原宿

イルミネーションの中には、来年になっても継続するものもあるが、クリスマスツリーの多くは律儀に25日前後で撤収されてしまうものも少なくない。A200のテストを兼ねて原宿を再度訪れる。ちょっと困った点は、実際の画像よりも液晶の表示が暗くついオーバー気味に撮ってしまったこと。この傾向に気づいて、一段液晶を明るくしておいてのだが、それでも十分でなかったようだ。ラチチュードはこのクラスでは広めと言っても、それは中間調からシャドウへの軟調な絵作りによるものであり、飽和信号量の限界ゆえに白飛び耐性自体はそれほどないので、一段オーバーになるだけで、絵の完成度は格段に下がってしまう。コンスタントに適正露出をとり使いこなすには、まだまだ慣れが必要なカメラである。
DiMAGE A200 2004/12/23 19:44

No.529 23,December,2004  <最強夜景デジカメ> 浅草寺
使用カメラや設定によって出来不出来があるのですべてをギャラリー化しているわけではないが、ほぼ都内のメジャーなイルミネーションスポットは制覇したので、毛色を変えて浅草へ。冬には五重の塔他のイルミネーションも加わり、他の場所よりも多様な和洋折衷の夜景が可能だからだ。

左の画像はDiMAGE A200の27.3mm相当、感度はISO:200、シャッター速度は1/5秒で撮影したものだが、ここ数年三脚は持ち歩いていないので当然手持ちである。35mmフイルムに換算すると、105mm前後。一般的な3倍ズーム機のテレ端に相当する。手ぶれ補正機は、最近の下位機種のZ3やニコンの8800や除いて、オリンパス2機、キヤノン2機、Sony2機、パナ3機と大体使ってみたが、その中でもトップクラスの威力で、三段分というメーカーの主張も十分うなずける。実測したわけではないので正確な数字ではないが、オリンパス、キヤノン、Sonyは大体二段分、パナに関してはそれより明らかに劣りせいぜい一段半程度ではなかろうか。A1→A2→A200と低ノイズ化も進み、ISO:200あたりまでなら夜景では常用しても気にならないレベルとなった。夜景で300mm以上の望遠撮影を行うことはレアケースに属するので、28mmから始まり200mmまでカバーするA200は、(S3 Proやα7、EOS 20Dなど剛のものがひしめくデジタル一眼を除くと)最強の夜景デジカメと言えそうだ。

DiMAGE A200 2004/12/21 18:00

No.528 19,December,2004  <けやき広場の夜は更けて> さいたま新都心
DiMAGE A200もE-300もともにコンパクトフラッシュをメディアとして採用しているので、さすがに手持ちのものでは容量不足となり、秋葉原でトランセンドの45倍速CFを買い足しがてら中古のCDを漁っていたので、さいたま新都心駅に着くころには9時を少し回っていた。この時間のけやき広場は薄暗く、E-300で撮影したものは、手ぶれの山。そのほとんどが遠景にゆくにしたがってイルミネーションが波うち踊っていた。ところがDiMAGE A200では手ぶれ皆無というわけではないにしても、ほとんどが使える画像であり、しかもコントラストを一段下げればかなり諧調豊かな絵となるのである。E-300のCCDはA200のそれの4倍の面積を持ち*、さらに有利なフルフレーム方式のはずなのに、こと夜景のダイナミックレンジに関しては、両者が逆転したかのような印象さえある。日本のメーカーに比べ、CCDの高密度化の波にもまれていないコダックは昔ながらの牧歌的基準で、撮像素子の設計製造を行い、その結果が現れているのだと私は思う。かと言って、晴天時の色抜けのよさは出色の出来なので、オリンパスよ、フォーサーズのCCDをコダックからSonyに乗り換えろと言えないのが難しいところである。

*E-300のCCDの画素ピッチは5.4ミクロン、これに対してDiMAGE A200の画素ピッチはわずか2.7ミクロンである。しかし、E-300の夜景撮影時のダイナミックレンジは、体感的に言えばコントラスト:低に設定した場合、おおよそハイライトの破綻をきたすことがなかったE-1(3.9ミクロン)や4ミクロン台半ばで夜景の懐の深さでは比類がなかったE-100RSより劣り、実際の絵はパワーショットS30(1/1.8インチ3M機)とIXY Digital 400(1/1.8インチ4M機)の中間程度にしか見えない。輝度の分布が異なる昼間の画像に関しては、またより良好な結果となるが、クラスではダイナミックレンジが広いとされる同じオリンパスのC-8080Zあたりと比べてみると、興味深い結果が出るかもしれない。
 

DiMAGE A200 2004/12/18 21:13

No.527 18,December,2004  <リリーフエース登場!> 水道橋
E-300は色乗りがよく、メリハリのついた絵が得られるとは言え、そのしわ寄せはダイナミックレンジに現れ、画素ピッチで劣るはずのコンパクト機よりも実は白飛びしやすかったりする。左のようなイリュミネーションの場合、E-300で同程度に明るく撮ろうとすると、豆球周りで白飛びが始まり、オレンジ色の輝きが失われてしまう。しかし、それを回避しようとするとかなりアンダーな露出となり、実際の印象とはかけ離れた絵になってしまう。その点、DiMAGE A200は数段小さいCCDにもかかわらず、明るく夜景をまとめることが可能である。明るいレンズと、CCDシフト方式の手ぶれ補正に、感度アップの三つの武器を活用すれば、イルミネーションの遠景側のブレによる画像の乱れもかなりの度合いで抑え込むことが可能である。A1のころには、悪評の高かったシャドウ部のノイズはISO200まで感度アップしても目立たず、大体のシーンで破綻のないシャープな絵を見せてくれる。ようやく年末のイルミネーション撮影も、十分な態勢が整ったと言えよう。
DiMAGE A200 2004/12/17 20:56

No.526 18,December,2004  <Sigma 55-200mm F4-5.6 DC> 取手
最小構成で臨んだフォーサーズだが、おまけのレンズ以外には、シグマの55-200mmを購入した。このレンズはわずか1万円台後半で買える廉価版であるにもかかわらず、その写りは実にしっかりしている。縮小画像ではどうしても低コントラスト部にノイズが増えてしまうが、原画像は実になめらかな諧調で、低ノイズであり、空との接線に沿って盛大な色にじみを伴うFZ10で撮った同じ富士とは別世界のような上品さであった。おそるべし、E-300、おそるべし、シグマレンズの認識を新たにした。
E-300 2004/12/17 16:48

No.525 14,December,2004  <フォーサーズで行こう!> 六本木ヒルズ
コンパクト系ハイエンドと値段が変わらなくなってしまい、しかもデジタル一眼レフの最大の泣き所であるゴミ対策も磐石のE-300は買わない理由が見つからないのでとりあえず導入する。本体と純正レンズのセットで8万円台では、心理的なハードルもなきに等しいのである。昼間の画像に関しては、色抜けがよく、解像感もおつりがくるほどだが、問題は夜景。やはり、暗いおまけのレンズで、手ぶれ補正なしではあまり面白い構図を組み立てるまでには行かない。画素数はなくてもトリッキーな構図を手持ちで可能にした同じオリンパスのE-100RSに感じたあのエンスージアスムは感じることができなかった。
E-300 2004/12/12 22:04

No.524 10,December,2004  <卵焼きの話> 渋谷
最近のコンパクトデジカメの画像を卵焼きにたとえると、どこにも焦げ目がつかず、どこも生焼けにもならず火を全体に通すのが非常に困難である。もちろん、MZ3やQV-2000UXではそんなことはないのだが、2M機だと解像度の面で1024×768にリサイズしてもアラが見えて隠れしてしまう。最低構成で、次のデジタル一眼を導入できるだけの予算はついたが、最右翼であるE-300は感度面での優位性はなく、明るいレンズは本体よりも高い。この時期おまけのレンズ付きで買っただけでは使えるかどうかさえわからない代物で、手ぶれ補正機のA200あたりとどちらにするか、思考が堂々巡りし続けている。
Fine Pix E550 2004/12/09 21:07

No.523 8,December,2004  <工事中につき> 東京タワー
ツリーの位置は正面中央から、支柱よりになり、撮れる写真も変わってくる。
今年のタワーはライトアップの変化はないので、それを生かして構図を組み立てるしかないのだ。
Fine Pix E550 2004/12/07 20:54

No.522 6,December,2004  <嵐の後の本土寺> 北小金
夜から朝にかけて、激しい風雨に見舞われたが、台風一過の青空になったので仕事の合間を縫って紅葉を撮りに行かないではいられなかった。多少の葉っぱの痛みはあっても、葉の色は鮮やかな赤と黄色に染まっていた。ただ、紅葉を明るく白飛びさせずに撮ることができるカメラは少なく、思い通りの画像の数が少ないのは残念だった。
DSC-MZ3  2004 12/05 14:06

No.521 2,December,2004  <撮影再開> 南船橋
結局、Mebiusはハードディスクから再セットアップをかけたが、再起動後も不安定な状態は解消せず、まもなく一切の画面表示もできなくなった。ハードディスクを交換するしか手はないので、環境をLa Vieの方へ完全移行することに決める。もとよりの重さでありながら80GBというハードディスクを持つ最強のモバイル機のつもりで購入したので、液晶が12インチしかないのと、CD/DVDが外付けという難点は甘受するしかない。そのせいで、今ひとつ画像の成否が見分けにくい。環境の移行はほぼ95パーセント完了しているけれども、ギャラリー再開まで、今しばらくお待ちください。
Fine Pix E550  2004 11/30 19:59

No.520 1,December,2004  <怪我の功名>
おかげで、購入後半年余りも開封していなかった秘密兵器 La Vie Jも起動させ(軽量な割にハードディスク容量のでかさがとりえ)、面倒と思った接続設定もほぼ移行を終えて、ようやく全国どこからでも接続、アップロードが可能に。一応、日本中どこからでもホームページの更新は可能となった(ブロードバンド下以外では、Daily Galleryの更新はしたくないけれど)。

No.519 1,December,2004  <げにおそろしきは・・・>
Windows XP SP2 (サービスパック2)・・・

好奇心からパワーのないPCにインストールしたばかりに、起動不能となって、堂々巡りをする羽目に。F2キー、F8キー、フロッピーからの起動、CDRomからの起動と、あらゆる手を尽くし、何とか全画像は回復したけれど・・・アンインストールしても、後遺症はエンドレスで不安定そのもの。

おかげで、せっかくの連休もまともな撮影はできずじまい。不眠症気味の数日だった。
 


No.518 24,November,2004  <地球に優しい・・・> 汐留
銀座が終わるところ、汐留が始まる。旧新橋停車場のSLイルミネーションと、何ヶ所かに配置されたキャンドルタワーはほぼそのままだが、ゆりかもめ下の通路では刻々に変化する光のアートで彩られていた。造りつけのオブジェは期間が終わると、処分に困ると考えたのかもしれない。
DMC-FZ10  2004 11/24 21:01

No.517 24,November,2004  <面光源なら・・・> 銀座
結局、冬場はあっという間に昼間が終わってしまうので、夜景を撮り続けるしかないのである。そのうちギャラリー全体を整理したら、来年はサイト全体をリセットしようとも考えているが・・・

闇の中にきらめく点光源というのは、最近のデジタルカメラ(MZ3は当然その中に含まれない)では余り美しくないが、周囲にも明るく光が回るこの場所だけは、どのカメラでもよい結果が得られる。しかし、明暗差の大きなショーウィンドウとなると懐の狭いFZ10、E550あたりは苦戦を強いられる。
 

DSC-MZ3  2004 11/24 19:43

No.516 24,November,2004  <つかのまの色彩> 六義園
六義園の紅葉具合は五分程度で、場所を選べばそれなりのショットが得られるが、雑用に時間を取られて来るのが遅かったため、冬の太陽はあっというまに傾き、3時台でも思い通りの色が得られるのはほんのわずかな場所だけだった。昼間ももっと軽やかなフットワークを実現できないと、季節のシャッターチャンスから落ちこぼれてしまいそうである。
DSC-MZ3  2004 11/24 15:53

No.515 24,November,2004  <夜景時代の終わり?> 水道橋
縮小画像だとアラは隠れ、どれでもよいではないかと思うかもしれないが、最近買ったカメラは全部駄目。ラチチュード不足、諧調性不足でいくらシャッターを押しても、イルミネーションの明るくきらびやかな感覚はとらえることはできない。E-300あたりのデジタル一眼に乗りかえることでこの危機は乗り越えられるのか、られないのか。都心の紅葉も見ごろになってきているのに、不満たらたらの夜景に拘泥するのも我ながらクレバーではない気がする。
Fine Pix E550  2004 11/22 21:32

No.514 24,November,2004  <ミレナリオがつくった街> 丸の内仲通り 
光は人を呼び、人の流れは店を呼ぶ。
殺風景なオフィスビル街が、今ゴージャスなブランドショップ街に変わりつつある。でも、まだまだこれからである。
Fine Pix E550  2004 11/21 17:17

No.513 21,November,2004  <お台場最強伝説> 台場 
東京のあらゆる夜景スポットの中でも、お台場は特別な位置にある。
この場所だけが、遠景と近景の自由なパースペクティブを許し、海と陸からのアプローチを可能とする。この場所を楽しむ人の感性もきわめて日本的であり、かつての浅草や向島の持っていたウォーターフロントの華の特性をとどめている。黒船を迎え撃つ砲台の隣接地の埋め立てより始まったこの場所は、都市博中止という紆余曲折を経ながらも、そのロケーション的な強さを次第に発揮し始めるようになった。江戸時代の日本の正統的継承者、それがお台場なのであり、現代日本の最強人工スポットとして、今伝説になりつつある。
MZ3  2004 11/20 20:05

No.512 18,November,2004  <今年のトリトンは一味違う> 晴海 
タカシマヤタイムズスクエア回りのイルミネーションサーカスなどは、昨年とまるで同じで、よそへトレードされたものさえあるようだが、ここ晴海トリトンは、定番の泳ぐイルカのイルミネーションに、赤や緑の原色が加わり、鮮烈な色彩で立体感のある海底の情景を再現し、パワーアップをはかっている。ただ、他の場所の大人しいイルミネーションが完全に喰われてしまい、インパクトを失ってしまったのが残念だ。
Fine Pix E550  2004 11/17 20:36

No.511 15,November,2004  <エデンより遠く離れて> 南新宿 
  
初めてデジタルカメラでこの場所で夜景を撮り始めて、かれこれ5年になる。
期せずして敵も多く作ってしまったが、仲間も多かったあのころ、そしてデジタルカメラに対する無限の期待感にあふれていた。今は、低価格化と高画素化という矛盾するテーゼを両立させるために、CCDの信号は微弱になり、夜景のみならず昼間でさえもコンパクトデジカメの絵に多くを期待することが困難になってしまった。スーパーCCDハニカムも、HRでダイナミックレンジさえ向上させれば上がりだと思えたこの時期に来て、そのコンパクト機での継続が危惧される状態になっている。

この暗い場所で手ブレが一番少なかったのは、五年前と同じQV-2000UXであることは進歩が表面的なものにすぎなかったことを物語っている。広大なダイナミックレンジも、F2クラスの明るいレンズも、低感度なのにやたらと速いシャッター速度を実現してしまう正方画素CCDも、天然記念物的な存在となってしまった今、新機種の情報に対しても無頓着になりつつある。撮影画像の数だけは日々増えつつも、どこか夜景撮影に虚無感を感じる今日この頃である。
 

Fine Pix E550  2004 11/14 21:35

No.510 13,November,2004  <デジタルカメラ・バトルロイヤル> 六本木ヒルズ
この日、六本木ヒルズで使った機種は8機種。
Fine Pix F810、Fine Pix F710、Fine Pix S602。 
Cyber Shot F717、Caplio GX、(ズームレバーが壊れた)QV-2000UX、MZ3、FZ10。 

機種の夜景画質を見切るためなのだが、往々にして、こういう機種比較の下心を持って撮影に臨んだ場合は、一機種に絞ってとことん撮りこんだ場合よりも、ホールディング・露出・フレーミングなどすべてにおいて甘かったりする。さて、画像の歩留まりやダイナミックレンジ的には、MZ3や2000UXが優位にあったが、そこそこ明るいシーンではFZ10が見栄えがする。F717は、意外にシャドウ側は潰れやすく、画面全体で諧調豊かとは言えない。S602は画質は良好ながら、低照度時には露出オーバーの傾向が強く、プログラムモードでもシャッター速度が1/2〜1秒と遅くなり(シャッター速度優先で撮ればよかったと後で気づいた)、小さな豆球イルミネーションになるとほとんど手ブレしていた。Caplio GXはワイコンときつい光源の相性がどうも。ダイナミックレンジやホワイトバランスにも難があって、このカメラはシーンを選ばないときれいに撮れないのは相変わらずだ。F710は過度の色かぶりと明暗分布の不自然さが気になり、F810は白いイルミネーション回りが飛びやすい。

全機種ギャラリーを作ろうかと思ったが、似たり寄ったりの構図で3機種目、4機種目を作っているうちに嫌気がさしてきた。三脚使用なら、S602がベストなのかもしれないが、手持ちで通せるとなると1に(これも2機モードダイヤルを壊して使用不能になってしまった)E-100RS、2に完全体のQV-2000UX。どちらも前世紀のカメラで、今となっては解像感に難があるが、何よりもカメラバッグに押しくらまんじゅう状態にしてあるだけで剥離してしまう弱い部分があるのが難点。とりあえずは、思い通りの絵の得られない手持ちの数機種をさらに放出しながら、一眼の軍資金の足しにでもしようと思った次第。これはという機種がないままの夜景撮影は、あまり気乗りしないので、リンク集だけ整備して時間を潰す羽目となった。

ダストリダクション機能があれば、無理してでもS3 Proかα7 Digitalでも買うのがベストだが、当分は感度的に難はあるが、コンパクト機並に安いE-300あたりでお茶を濁す羽目になりそうだ。

  

QV-2000UX  2004 11/10 20:22

No.509 8,November,2004  <以下同文> 旧古河庭園

同じ駒込駅に周辺にある旧古河庭園。日本庭園は秋の季節感がまるで感じられず、西洋庭園の薔薇はちらほらと咲いているものの、台風で花弁の傷んでいないものはごくわずか。
DMC-FZ10  2004 11/7 15:38

No.508 8,November,2004  <赤いのはハゼばかり> 六義園

遠出しなくても秋は駒込で・・・そう思って六義園に入ったものの、今年は平年よりも都内の紅葉は遅く、モミジはすべて緑で、赤いのはハゼばかり。
DMC-FZ10  2004 11/7 13:44

No.507 6,November,2004  <その前夜> 恵比寿

代官山方面に進むつもりが、いつか東横線を離れ、恵比寿駅にたどりついた。
ガーデンプレイスに向かうスカイウォークに乗りながら、実は恒例のバカラ・シャンデリアの正式オープンが11月6日であることを伝えるポスターが目に入った。実際に足を運ぶと、樹木にはイルミネーションがともり、すでにシャンデリアも煌々と大屋根の下で輝き始めていた。ただ、作業用のクレーン車が並木からの見通しをさえぎっている点が残念だった。
DMC-FZ10  2004 11/5 22:44

No.506 6,November,2004  <渋谷川> 渋谷
原宿から表参道へ、そして右に折れて渋谷へ。
だが、道玄坂方面には向かわずに、東横線沿いに進む。
庵野秀明監督の映画、「ラブ&ポップ」のクライマックスに女子高生たちがこの渋谷川の流れの真ん中を歩くシーンがある。おおよそ現実にはありえない光景だけに、鮮烈な印象となって残っている。狭いコンクリートの水路の両側にそびえるビルの谷間は、東京でも異景中の異景だ。

渋谷川は新宿御苑の池にその水源を発し、暗渠を通って、渋谷駅の脇から地表に出る。蛇行しながら港区に入るとその名前を古川と変え、旧芝離宮庭園脇から東京湾に流れ込むそうである。

PS  田口ランディ「聖地巡礼」(メディアファクトリー)では、渋谷川の源泉新宿御苑説を否定した上で、こんな一節がある。「どんどん渋谷川を遡って行くと、ついには多摩川にたどり着いた。そして、結局、渋谷の地下のドブ川を流れる水の源泉は、多摩川の源泉であると断定。」地下の暗渠を実際に踏破しての結論だから、こちらの方が正しいと思われる。(2004/11/9)

Fine Pix E550  2004 11/5 21:29

No.505 4,November,2004  <MZ3の優位> 表参道

画素サイズが大きいということは、単にダイナミックレンジが広いだけでなく、実効感度の高さにもつながる。ISO100固定でも1/7秒でこの明るさで写ってしまうが、同じシャッター速度で写そうとするとE550やFZ10では、最低でもISO200は必要だった。
DSC-MZ3  2004 11/5 19:18

No.504 6,November,2004  <いつか夢見た空> 代々木
原宿駅で降りると、いつも竹下通りを抜けて、表参道方面に向かうのだけれど、日没前だったので国立競技場に足を運ぶ。この後の空にも期待大だったのだが、なぜか日没後急に赤みが消えて淡い水色に。夕空の色も意外に思い通りにならないものである。
DMC-FZ10  2004 11/5 16:03

No.503 4,November,2004 <都庁ライトアップ> 新宿
FZ10をISO400に設定しての手持ち撮影。
手ブレ補正機能との相乗作用で何とか撮れたが、4M画像をこのサイズに縮小しても目立つほどにノイズの出方もすさまじく、いわゆる粉吹き芋(あるいはきなこ餅)の状態。これで、フジのハニカム機並の高感度低ノイズであれば申し分なかったのだが・・・

ちなみに、このライトアップ環境に配慮したため、薄暗く、特定の日にしかやっていないので、以下のページを参照のこと。

http://www.metro.tokyo.jp/INET/OSHIRASE/2004/09/20e9o600.htm

DMC-FZ10  2004 11/3 20:13

No.502 4,November,2004  <相も変わらず・・・> 原宿

ダイナミックレンジの狭さがネックFZシリーズ。
通りの明るい銀座や新宿ならいざ知らず、通りが暗く店の明かりが煌々と輝く原宿あたりになると途端に夜景の露出がシビアになる。白とびや黒つぶれを緩和するために、コントラストを低に設定しても、せっかくの手ブレ補正機能が生かしきれないシーンが何と多いことか。
DMC-FZ10  2004 11/2 20:09

No.501 3,November,2004  <銀座一押しは・・・> 銀座
兎屋の揚げ餅おろしうどん、950円。絶品です。
Fine Pix F810  2004 11/1 20:49

No.500 2,November,2004  <水平がとりにくい・・・> 銀座
FZ10のお台場編ギャラリーがつくれなかったのは、雨のせいでも、画質のせいでもなく、液晶ビューファインダーで撮った画像のほとんどが水平がとれていなかったせいで、右に2〜3度傾いていたせいである。左寄りのビューファインダーの位置によるのか、ワイド側のそれなりの樽型収差によるのか、理由は定かでないが、場所を変えてもどうもうまくゆかない。この日は液晶モニターでの撮影にきりかえたが、ISO100での撮影でも等倍表示ではかなりノイジーであった。明るめの夜景ならISO50でも大丈夫だが、感度を切り替えるのはいちいちメニューを開かねばならず、面倒なのでほとんどのシーンをISO:100で撮りきる。画素数据え置きで、レンズと画像処理その他を新しくした成熟モデルFZ15が海外で発表されているが、こちらの方がFZ10よりFZ20よりもベターなのは言うまでもないだろう。
DMC-FZ10 2004 11/1 19:18

No.499 31,October,2004  <画素ピッチ嘘つかない> 青海
数十機種、ほぼすべてのメーカーの気になる機種を購入しては、売却するという行為を繰り返したあげくの結論としては、広範囲な輝度の情報を肉眼に近い絵にできるという意味で、コンパクト機で一番まっとうな絵が得られるのはサイバーショットF717でもなければ(ハイライトの白とび耐性は強いがシャドウは潰れやすくノイジー)、Fine Pix F710でもなく(白とびが唐突で自然な絵には今ひとつ届かない)、ワイドレンジショット抜きのMZ3であるということだった。唯一夕日や強い人工光源が入ったシーンは、赤い大き目のゴーストが生じて興醒めなのが残念だが、それ以外のシーンに関しては、ハイライト・シャドウ両方向に広い明暗の再現域を持ち、明暗のある色も両立できる可能性が一番高いカメラなのである。同じサイズの8メガCCDが出る今となっては、1/1.8インチで2M機などというのは贅沢そのものの仕様だが、昼も夜もそれだけの価値は十分あるのだ。
DSC-MZ3 2004 10/30 21:24

No.498 31,October,2004  <歴史の終わり> 御徒町
役割を終えたCool Pix 5000その他の機種を放出することに決め、代わりに在庫処分で価格の急落したFZ10を最安値36500円で購入する。三倍ズーム機並の価格なら、二の足を踏んでいた大型ボディも全く抵抗感がなくなってしまった。これで、レンズ一体型デジタルカメラは、こと新品に関しては買うものがなくなってしまった。依然として小さなCCDをさらに細分化することしか能のないこのマーケットの画質は頭打ちで、よりよい絵が得られる見込みはほとんどないという悲しむべき事実の裏返しなのだが・・・悪貨は良貨を駆逐し、広角と望遠、焦点距離の両端を確保してしまえば、もう1〜2万円台で売られるかつての名機以外にはもう買う(半分は買い戻しなのだが)ものは存在しないのだ。
DSC-FZ10 2004 10/30 18:23

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新潟県中越地震の被災者の方々に心からのお見舞いを申し上げます。
代表的な義捐金の受付先を以下に掲げておきます。
日本赤十字 http://www.jrc.or.jp/sanka/help/news/664.html
新潟県 http://saigai.pref.niigata.jp/content/jishin/suitou/gienkin.html
テレビ朝日どらえもん募金 http://www.tv-asahi.co.jp/doraemonbokin/
募金パーク http://zai.chu.jp/
セブンイレブン http://kome100.way-nifty.com/kougakusigi/2004/10/post_23.html
イーバンク銀行 http://www.ebank.co.jp/p_layer/contribution/chuetsu/top.html
厳しい冬入りを前に、一刻も早い現地の復興が行われ、住民の皆様が従来通りの不自由のない生活が送れることを切に祈念する次第です。
関連情報
富士写真フイルム、新潟県中越地震で被災したカメラを無償修理  http://www.fujifilm.co.jp/ninfo.html
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No.497 28,October,2004  <夜の迷路> 中野
サンモール脇の飲食街は、迷うほどのスケールがあるわけではないのだが、一見碁盤の目のように見えて、実はあちこち曲がりくねっりごちゃごちゃと密集したところが実に好きである。色つきの光が明るく回り、暗がりの隙間がないので夜景もきれいに撮れるのだ。
Fine Pix E550 2004 10/27 20:20

No.496 28,October,2004  <鍋屋横丁> 新中野
品川の青物横丁、渋谷の恋文横丁と並ぶ三大横丁とされるのが中野の鍋屋横丁。鍋屋は茶屋の屋号から来たもので、合羽橋商店街のように町中で鍋を売っていたわけではない。今あるのは、田端や門仲のようにひさし上のアーケード街が続くのみで、浅草のように往時を偲ばせる風情があるわけではない。ただ、裏へ回れば交番裏の路地や年代物の稲荷神社など、町割りの痕跡を随所に見出せそうな気がする。
Fine Pix E550 2004 10/27 18:31

.495 26,October,2004  <建築に貴賎なし> 渋谷・丸山町
パチンコ店の次はラブホテルとは、とうとう夜景も被写体に困ってここまで来たかと言われそうだが、正直この場所のラブホテルは下手なテーマパーク顔負けの美しさだった。ちょっとした地方都市なら、夜景の被写体に事欠かない時代だが、その大半はパチンコ店とラブホテルだったりする。日本列島を席巻するこの普遍的なトレンドには、実は大きな理由がある。建築不況が続く中、建築技師やデザイナーたちが糊口をしのぐためにたどり着いたのが、実はこの二つのマーケットであったのだ。四角い箱物にすぎない中小のオフィスビルや、マンションよりはよほど意匠の自由度も高く、内装に至るまで様々な冒険・実験が可能である。非日常の世界を感じさせる建築の美に、用途の貴賎はないと彼らは絶えず自らに言い聞かせているのかもしれない。
Fine Pix E550 2004 10/24 21:32

No.494 26,October,2004  <埼玉のラスベガス> 西川口 
王子から京浜東北線で北上するうちに、西川口の夜景が目に入った。一目見てこの町は埼玉のラスベガスだと思った。駅前のランドマークになるのは大規模なパチンコ店であり、それがいくつも折り重なるように続いている。しかし、閉口したのは客引きの多さで、風俗関係だけでなく、パチンコ店までしつこい客引きが店の前に立っている。他方、地元住民はというと、足早にその間をすり抜ける人も多いのだが、風俗の前に普通の飲み屋があったり、八百屋があったり、平然と子供連れが立ち止まっていたりもする。何ともやるせない脈絡のなさがこの町の半ばを覆っており、ほっと一息つけるのは駅の反対側並木町の商店街に出てのことであった。
Fine Pix F810 2004 10/21 18:40

No.493 23,October,2004  <最強最後の下町> 滝野川馬場商店街
台風の通り過ぎた雨上がり、王子から滝野川へ。
滝野川馬場商店街は、飛鳥山公園よりほんの五分足らず首都高沿いに進んだ右手にあり、鉄郎とメーテルが目を引くゲートの奥のひっそりした商店街である。馬場を「ばば」と読まず、今も「ばんば」と読むあたりにこだわりが感じられる。多くの家屋が改築され、レトロな色合いは薄いにもかかわらず、この町には濃厚な下町の生活感覚が根づいている。おおよそ21世紀という時代を超越した店頭の陳列、学校帰りの近所の子にお帰りと声をかける商店のおばちゃん、我が物顔に狭い道路で遊ぶ子供たち・・・めぼしい建物こそなくビジュアル的には弱いにもかかわらず、この町には昭和30年代の呼吸がおそろしいまでにリアルに感じられ、その意味において都下最強の商店街である。さんざん訪ね歩いたが、どうやらこのへんで打ち止めで、東京の北側には、もう新たな下町発見の驚きはないのかもしれない。
Fine Pix E550 2004 10/21 17:11

No.492 23,October,2004  <台風にも負けず> 吉祥寺
台風23号が接近する中、吉祥寺の夜景を撮り歩く。
下町商店街ならシャッターの列がずらり続くところCyber Shot F717 2004 10/16 21:47だが、吉祥寺の賑わいは衰えることを知らない。雨の日は、F810の弱点であるラチチュードの狭さも補われるので、本当はF710とどちらを使った方がよかったのか悩ましいところだが、色のドハデさでがF710が一番である。 
Fine Pix F710 2004 10/20 19:06

No.491 23,October,2004  <復活のMZ3> お茶の水
ほとんど考えられる限りの選択肢をコンパクト機では引いてみたが、結局ポケットに入る小さなサイズで一番破綻の絵が撮れるのはこのカメラということで、中古で買い戻した。雨天の中でも癖のない発色と、てかりの少ない画像は安心してシャッターを押すことができる。
DSC-MZ3 2004 10/20 14:50

No.490 18,October,2004  <傾向と対策> 新宿
F717のように鏡胴部の長い大口径レンズ機は、下北沢のような狭い通りは使いづらい。やはり、道幅の広い新宿や渋谷でこそその夜景画像も生きてくる。とは言え、このカメラハイライト側は粘りがあるが、シャドウ域に入るとISO100でもノイジーで潰れやすい。とすれば、一番このカメラのポテンシャルを引き出すには、白とびすれすれで全面に明るい被写体を撮ることであろう。
Cyber Shot F717 2004 10/16 21:47

No.489 15,October,2004  <わが青春の下北沢> 下北沢

大学にほど近く、下宿やアパートから最寄の繁華街であったせいもあり、学生時代、もっとも多くの時間を過ごしたのがこの街だった。タレント小池栄子の実家であるパチンコ屋ゴールデン会館は、ゲームセンターに変わったが、今もなじみの古本屋では、スーパーマリオを思わせる髭のオヤジが頑張っているのが見えた。店舗の職種や店名は少しずつ変わっても、街のイメージはすべてあのころのままである。一番街周辺には古びた木造建築も多く残存し、再開発のターゲットとされる駅前の一角を除けば、下北沢は今も無限にその触手を広げ、進化の途上にあるのだ。
Fine Pix E550 2004 10/14 19:45

No.488 15,October,2004  <しもきたがしもきたでなくなる日> 下北沢
何か新しい被写体を探そうと思っても、夜になってからではまず見つからず、ふらりと立ち寄ってしまった下北沢。心の中で行かねばと思っていたのは、戦後の闇市の名残りを残すこの駅前食品市場がバスターミナル建設のため、取り壊される運命にあるからだ。あらゆる再開発計画の中でも、もっとも馬鹿げたものの一つだと思う。なぜなら、下北沢の魅力はその迷路性にあり、およそ自動車で入り込もうものなら、立ち往生しそうな錯綜した道の狭さにあるからだ。そのため、つねに歩行者天国に近い状態で、街歩きを楽しむことができる。街全体が一種のアジールと化している。市場が消え、バスターミナルができる時、下北沢は半ばその街のアイデンティティを失ってしまうことだろう。
Fine Pix E550 2004 10/14 19:33

No.487 14,October,2004  <最終選択肢> 銀座
もっともダイナミックレンジの問題は、神(あるいは自然法則)と人間の知恵比べの中でも、もっともハードな部分に属していて、限られた大きさの撮像素子から上がる情報で、いかに人間の目に近づけるかという課題の中でも、最大にして最後の難関なのである。ノイズ処理技術は進み、発色はよくなり、解像感はあがってもこの部分だけは技術的な進歩だけではごまかしがきかないのである。一眼レフならざるコンシューマー型のデジタルカメラで、もっともまっとうなダイナミックレンジを持っているのはやはりSonyのサイバーショットF717であろう。EOS Kiss Digitalを売却した費用で中古を購入したのだが、そのもくろみは外れてはいなかった。画素数を抑えた2/3インチCCDと14bit A/D変換の威力は絶大で、ことダイナミックレンジに関しては、APSサイズのCMOSを使ったEOS Kiss Digitalを凌駕するほどであった。ワイド側38mmという仕様は残念ではあるが、求めるものが得られる選択肢は他にはない。少なくとも、ハニカムSRの次期機種でさらなる画像処理の洗練が加わるまでは。
DSC F717 2004 10/13 20:24

No.486 12,October,2004  <浅草ミッドナイト> 浅草
首都高1号上野線の下をくぐり、御徒町、上野と歩き続ける。鶯谷か日暮里あたりでJRに乗ろうと思ったが、昭和そのものの商店街の街並にひかれて足は浅草方面に。かっぱ橋通りを抜けると、浅草ビューホテルとROXの間に出た。被写体としては、ライトアップされた浅草寺くらいしかない時間である。人通りが少ないので、シャッターのタイミングを見測る必要がない。しかし、F610、F810、E550とどれで撮っても結果はほとんど同じでぎりぎり破綻なくリアルに写ってはいるが、単に画角が広がったにすぎない。もっと感動的な夜景を撮るには、たとえば五重の塔あたりのハイライトがつっかえずに持ち上げて明るく写せる必要がある。そのために必要なのは、やはり一にも二にもダイナミックレンジなのである。
Fine Pix E550 2004 10/11 21:57

No.485 12,October,2004  <弁慶の泣き所> 秋葉原
EOS Kiss Digital など余り使わないカメラをSofmapに預けて、査定待ちの間に神田須田町と秋葉原の撮影をする。神田須田町と言っても、秋葉原駅から万世橋を渡ってすぐ右手のエリアでせいぜい数十メートルの距離である。本来の秋葉原は非常に狭く、駅の周辺も神田花岡町、神田相生町、神田松永町、神田佐久間町と神田のつく地名がずらりと並び、この街を訪れる人で実際の地名を正確に把握している人はほとんどいないだろう。

夜景撮りには活躍しているE550だが、ダイナミックレンジの不足ゆえに、曇りの昼間を撮っても、室内を撮っても、あまりよい結果を得ることはできない。特に、人物の入るカットは第三世代までのハニカムあたりと比べると歴然たる差がある。空が入ったり、周囲に明るい被写体があったりすると、肌がすぐにアンバーに落ち込むし、交通博物館前の新幹線とSLの白黒も破綻なく両立させることができない。だから、F810やE550は個人的には使えるカメラであっても、ファミリーユースの写真機としては全く勧められない存在である。

Fine Pix E550 2004 10/11 16:36

No.484 9,October,2004  <ラーメン宿場町> 小田原
かまぼこの名産品だけあって、海産物に強い小田原だが、この町も立ち寄りたくなる店が枚挙にいとまがないほど。そんな中でも一押しなのが、ラーメン宿場町だ。近頃流行のラーメンテーマパークと言えば、それまででわずか五軒しかないが、有名な山頭火など、つぶぞろいの名店がならんでいて外れがない。この日は東京自由が丘からの出店「大大」でぶたそばを食べたが、きくらげやホタテ豚ミンチなどの隠し味に素直に感動してしまった。
Fine Pix E550 2004 10/07 18:58

No.483 9,October,2004  <不思議の街の小田原> 小田原
箱根に出るのにずっと箱根湯本から登山鉄道を利用していたので、単なる通過点にすぎなくなっていた小田原。日帰りコースだと夕方には下山するしかないので、小田原の商店街で時間を過ごす。古い城下町だけあって、姫路や水戸のように都心とは一味も二味も違った商店街のたたずまいはなかなか魅力的である。特に、東口の錦町とダイア街の一角は新しさと古さがアマルガムになった個性的な商店街の活気が続いていて、とても楽しい時間を過ごすことができた。
Fine Pix E550 2004 10/07 18:46

No.482 9,October,2004  <オムニバスのつらさ> 箱根
8日以降はまた雨続きになるのが見えていたので、強引に出かけた箱根。
しかし、持ってでかけたのが7機種にもなり、かなり画像整理に手間取った。
焦点距離がバラバラなのはまさに意図どおりなのだが、画像の色もダイナミックレンジも絵作りもかなりのバラツキがあり、ギャラリーとしての統一性が乏しいのは承知の上でこれまた強引にまとめてしまう。
Fine Pix E550 2004 10/07 14:46

No.481 7,October,2004  <やられた!> 浅草
>地球温暖化の影響で、降水量の常識を越えてしまった日本。

というような悲観的な考えで床についたために、遠出のチャンスを逃してしまった。
とりあえず、浅草へ出かけてみたものの、昼下がりより雲が出てきて夕方に近づくにつれ空の表情は冴えなくなった。

やはり、お天気のチェックは前日のうちに行っておくべきだった。 

PS というわけで、リンク集のトップにお天気関係をもってきました。

Fine Pix E550 2004 10/06 13:47

No.480 5,October,2004  <開店休業> 銀座
地球温暖化の影響で、降水量の常識を越えてしまった日本。
時間があり、機材があり、交通費もあり、意欲もあるのに、こんなショットでお茶を濁している。

美しい季節の彩りの画像が、過去のものとなってしまう時も来るかもしれない。
 
 

 

Fine Pix E550 2004 10/04 22:15

No.479 4,October,2004  <比較撮影はつらいよ> 駒込
E550とF810の比較撮影に夜景がないのが気になってISO:400で撮り比べようと、WBやシャッター速度を合わせながら、駒込で何枚か撮影したのだが、PCで開いてみると色も画質もほとんど同じだが、E550の方がわずかに甘い画像になっていた。AF精度の問題かと色々仮説を立ててみたりもしたが、Fine Pix ViewerでExif情報をチェックするうちに、何のことはない、E550だけがシャープネス:ソフトになっていることに気づいた。F-クロームを3Mで撮ると、異常にシャープネスのきつい画像になるので、イクスピアリでの設定がそのままになっていたせいだ。この設定に関しては完全に条件を揃えないと、意味がないのでこの日の撮影はすべてボツ。とかく、比較撮影はつらいのである。 

そういうわけで、三の輪での撮影もこの設定の影響を否定できない。
色やノイズに関しては変わりようもないが、描写力を見るには再度撮影の必要が出てきてしまった。不慮のアクシデントのようだが、実際には毎日がこんなことの繰り返しである。
 

Fine Pix E550 2004 10/02 18:53

No.478 4,October,2004  <下町という躓きの石> 三の輪
私はサイズはともかく、カメラのスタイルや機能なんてものはほとんど関心がなく、シーンごとに使えるカメラ、使えないカメラがあるだけである。大事なのは、望んだゴールにたどり着けるか、つけないか、それだけである。

遠目では、そこそこ明暗を両立しているようだが、実際は下町撮りには最新のハニカムHRも使えないと判断した。要するに、ダイナミックレンジはぎりぎり背伸びさせていた、ハーフシャドウの部分は実はシャドウをレタッチで起こしたような感じで、発色・解像感ともに低下して、ざらざらとしたノイズが浮かび、質感描写ができていない。さらに、逆光の場合の日本家屋は、そこそこ明るく撮ってもかなり情けない描写にしかならない。2800ZやA203ではかなり優秀で、S304あたりまでは何とか使えたが、ここから先に続くカメラが見たらない。日がかけると、妙にアンバーがかかる木造家屋の色もNGだった。

日本家屋の軒下をきちんと描写できるカメラは、コンパクト機では皆無に近いのかもしれない。F710を広角用に改造しようと本気で考えている今日この頃である。

Fine Pix E550 2004 10/02 14:58

No.477 1,October,2004  <ローコスト・ベストスポット> 舞浜
入場無料という気楽さからか、舞浜まで来ても、どうしてもディズニーランドやディズニーシーに行かずに、イクスピアリで撮影を済ましてしまう。コンパクトに収まっているので、移動距離が短くて済むというメリットもある。

シーンによってはもう少し明るく撮れるように、ハイライトの耐性がほしいと思わないわけではないのだが、WB:太陽光では思い通りの画像となった。ISO:400での画質は、F710の方がよいと思っていたが、シャドーに固まることなく、均質なノイズ感のE550/F810の方が数をこなすうちに好ましいと思うようになった。

Fine Pix E550 2004 09/30 21:50

No.476 1,October,2004  <訂正とお詫び> 

>レンズも、CCDも画像処理も同じだと思ったF810とE550だが、このようなシーンを撮ると実際には微妙に色や諧調つながりがS/N比がよかった。

(No.471)と下にはありますが、ほぼ条件をそろえた比較撮影ではFine Pix E550 /F810の画質は全く同じでした。
ほとんど同じというのではありません。全く同じです。時系列の改善もない代わりに、画像処理回路内のパーツを置き換えた痕跡も画像からは全く導き出すことができませんでした。上記の印象を受けたことは事実ですが、これはE550のみワイコンを用いたために、より暗いエリアが画像内に入り、そのためラチチュード的により厳しくなったためであると思われます。したがって、F810とE550の画質は全く同じであるとこれを訂正し、ここにお詫びする次第です。なお、実写画像に関しては、下記ページをご覧下さい。絞り値およびシャッター速度画完全に揃っていませんが、これは若干のフレーミングのずれ、および雲の動きによる画面全体の明るさの変動によるものと思われます。マニュアル撮影により絞り値およびシャッター速度を揃えた試みも行ってみましたが、同じ理由により画面の明るさが変化していたので、プログラムオートによる撮影例の方をアップしておきます。

http://bake.zzz-eiji.com/hikaku-1.html
 



No.475 30,September,2004  <クロスオーバーセッションの予定が・・・> 池袋
本当はE550とE510の両機にワイコンを装着して、クロスオーバーセッションを予定したのだが、後でPCで開いてみたら、E510の方が出来が悪すぎて断念した。よほど光が回ったシーン以外は、シャドウの落ち込みが著しく、飽和気味の派手な色が乗っかり、違和感がある上に、ソフトで解像感がないので、どこにもおいしい部分が見当たらない。液晶モニターで見た段階では、E510の方が明るい絵できれいに見えたりもしたのだが、PCで開くと完全に逆転する。E550の方は狭いラチチュードながらに、描写がしっかりして統一感があるのだが、E510の方はしまりとまとまりがなく、見ていて気が苛立ってくる。

ところで、このカメラの夜景の色だがE550/F810の即色的な色ではなく、従来型Fine Pix の朱色寄りの赤であり、例によって赤系統の色でサチュレーションが起こりやすい。個人的な好みかもしれないが、どうもパナCCDのFine Pixだけは相性がよくないようである。

 

Fine Pix E510 2004 09/28 21:14

No.474 29,September,2004  <原始的な裏技> 青海
実は、ビーナスフォートは経済効率を高めるための改装が行われていて、噴水広場以外の彫像などはどこへともなく撤去されているので、撮影スポットは半減しているのがいささか残念である。

広角撮影をしたいのだが、E550では人工の空の青みが落ち込んでしまう。
しかし、F710のワイド端32.5mmでは空まで入らない。そこで思いついたのが、原始的な裏技、E550用のワイコンを手持ちでF710にかぶせることである。完全に固定されるわけではないので、光軸を合わせるのに神経を遣う。また、アダプターには長方形のスリットが切られているので、それが水平方向になっていないと、四隅がケラレて黒い影が生じたり、周辺光量が低下し暗く曇ったようになったりする。しかし、この場所は夜景という条件も手伝ってか、等倍表示でも十分許容限度内の画像であった。

Fine Pix F710 2004 09/27 21:56

No.473 29,September,2004  <余りの写りのよさに> 汐留
思わず息をのんでしまった。

F810/E550のスーパーCCDハニカムは、F610のそれの改良型で、多分マイクロレンズか何かを配するなどディバイスに仕掛けをして、集光力をアップしている。したがって、このサイズと画素数のCCDとしては驚くほどに高感度撮影に強く、増感ノイズも少ない。ただし、セルサイズは変わらないので、ダイナミックレンジはほとんど変化せず、白飛びのしやすさは相変わらずだ。だから、暗いところの方が良く写り、昼間の明暗差の強いシーンに関しては、昔の1/2.7インチ2Mエントリー機Fine Pixにも劣るあたりがクリアできると、写りとしてはほぼ完璧となるだろう。
 

Fine Pix E550 2004 09/27 19:49

No.472 29,September,2004  <非人情の世界> 新橋
時間はあいているのだが、お天気は雨もよい。
こんな時は、屋内でも撮影が可能な台場に行くに限る。しかし、被写体としては新味がないので、新橋に寄り道をする。

新橋の赤提灯を撮ったからと言って、ほろ酔い気分で撮っているわけではない。
寄りたい店がないわけではなかったが、食事だけで入るのもちょっと気が引けた。
一滴のアルコールも食事もなしの新橋彷徨なのである。

 

Fine Pix E510 2004 09/27 18:10

No.471 27,September,2004  <ビルの谷間に> 銀座

画質よりも画角を優先して、E510にWL-FXE01を装着し、21日と同じ時間帯に銀座を撮影してみる。21.3mmなら両側のビルのエッジが視界に入ってまさにビルの谷間のイメージが見えてくる。夜景の発色もF440よりは改善され、E550とほぼ足並みが揃えてある。しかし、ISO:200でもノイズのメッシュが入ったE510の画質は、ソフトな感じがしてどこかしまりがない。ワイコンとの相性やレンズの甘さの問題はどうしようもないが、シャープネスを上げるとえげつない画像になってしまうので彩度・コントラストの上がるF-クロームに設定して、一段マイナスの露出補正を常時かけながら、さらに低感度で撮ると何とかなりそうな気がしないでもない。

Fine Pix E510 2004 09/26 21:10

No.470 26,September,2004  <最後のにぎわい> 駄菓子屋横丁
そして次に魔の手が及ぶのが、この一角である。
ほんの数件の駄菓子屋が木造家屋の裏手に並ぶだけの駄菓子屋横丁も消える運命にある。狭い通路に大勢の人が押しかけ、名残りを惜しんでいた。

一眼レフを構えるアマチュアカメラマンもいた。
ラチチュードが狭いE510はこのようなシーンはなかなか難しいが、その分ハイキーになるので、モノクロで撮ると気にはならない。しかし、フイルムのモノクロ写真のクリアな描写力には到底及ぶべくもない。
 

Fine Pix E510 2004 09/25 15:54

No.469 26,September,2004  <駅前再開発> 日暮里

この場所は、夜妖しげな光を投げかける姿が日暮里駅ホームよりも見られたあの場所である。しかし、変わったのはこの場所だけではない。シンボル的な存在であった広場も潰され、太田道灌像も中央よりに移動された。そして・・・
Fine Pix E550 2004 09/25 15:46

No.468 26,September,2004  <マクロ専用にするには・・・> 

E510でE550よりも優れているのが、マクロ機能である。
スーパーマクロモードだと2.6cmまでの接写が可能である。
色もよいのだが、問題は花弁の縁の描写である。
黄色い花では目立たないが、白やピンクの花では青い縁取りができてしまう。
他社のカメラや他のFine Pixでもそれなりに生じることがあるが、ここまで目立つ機種はなかった。このカメラはCCD以上にレンズが弱点となるシーンが多いと感じた。
Fine Pix E510 2004 09/25 13:41

No.467 25,September,2004  <麻布十番に愛をこめて> 麻布十番

おおよそリーズナブルな価格の飲食店などには無縁の六本木ヒルズは、単なる撮影スポットと化し、黄昏から夜に至る時間を麻布十番で過ごす。ここでなら、ふだんの夕食や喫茶と全く変わらない経済感覚で過ごすことができるから。そして、それは六本木ヒルズを訪れる大半の人のスタイルでもあるだろう。ヨーロッパと日本の下町が渾然と溶け合うこの街の独自の風情は、江戸っ子の意地をかけた地元の努力がなければ、とっくの昔に消え去ってしまったことだろう。そのともしびが消えない限りは、人々は昔ながらの銭湯や八百屋、魚屋の間を欧米人の家族や犬たちが闊歩するこの街を愛し続けることであろう。
Fine Pix E550 2004 09/23 17:52

No.466 25,September,2004  <会うは別れの始まり> 秋葉原
その2.3mmがほしくて、秋葉原の最安値で購入したE510だが、外観以外E550とまるで違うのでがっかりする。あらかじめ確認済みの起動時間はさておき、まず遅くシャッターラグも3年位前のFine Pix並みで、画質も撮像素子のポテンシャルの弱さゆえにISO:80からノイズが混入し、画像の透明感がなく、色も薄っぺらで深みがない。期待のテレコンとの相性も、マスターレンズの設計の甘さのせいか、同じような威力を発揮できず、失望の連続だった。数少ないメリットは28mmからのズームレンズと、単三アルカリで長時間駆動できるというバッテリの持ちだけというのもちょっと情けなかった。
Fine Pix E510 2004 09/23 14:04

No.465 22,September,2004  <究極の銀座> 銀座4丁目
今ではF810はほとんど使わなくなってしまい、あまりスマートではないがワイコンを装着したままで、E-550を使っている。夜景の場合、同じ焦点距離でもシャッター速度が遅くなるきらいがあるが、それを感度アップで補うと24.4mm-98mmの4倍ズーム機として使っても、日常的に不自由することはほとんどない。

24.5mmのワイド端なら三愛と和光、三越が何とか一つの画面に収まってくれる。
できれば、もう2〜3mm分画角が広ければ・・・

Fine Pix E550 2004 09/21 21:08

No.464 22,September,2004  <柳の下にドジョウは二匹・・・> 不忍池
いなかった。

E550のワイコン、WL-FXE01は周辺の減光もなく、高層ビルをあおりで撮っても大きな歪みがなく、ズーム全域で描写力の低下もなく、リコーのカプリオGXのワイコンDW-4に勝るとも劣らない優秀なレンズである。実売価格8千円台だが、その二倍の価値はある。

これに対し、同一価格のテレコンTL-FXE01は描写力は悪くないが、コンパクト化とコストダウンのせいで、S602やS304で使える同社のテレコンに比べても、あまりにもイメージサークルが小さく、3倍ズーム域までケラレが発生するので実質的な焦点距離の幅は約190〜252mmでしかない。たとえば運動会で子供がこちらにかけてきて画面からはみ出ないようにズームダウンすると、たちまち黒く丸い穴の縁取りが見えてきてしまうはずである。装着がワンタッチなので切り替えの手間は少なくて済むが、少なくともマスターレンズのテレ端130mmまではまともな絵が撮れるようにしてほしかったと思う。
 

Fine Pix E550 2004 09/20 17:40

No.463 21,September,2004  <陥没地帯の謎> 大森
大森は坂の街である。駅舎そのものが坂に沿って続いているが、もっと特徴的な坂はこれに直交する形で至るところに存在する。それはこの街の山の手と下町をつなぐ坂であり、上と下とではまるで風情が違う。線路に沿って新宿ゴールデン街にも似た飲み屋街が、陥没した一帯に続いていたりする。山の手に続く道の一つに駅前の山王天祖神社の石段があり、上りはともかく下りは目がくらむほどの急傾斜で品川神社の富士塚を思わせる。さらに、駅の反対側には大鳥神社があり、駅前より、ちょっと池袋風のワイルドな雰囲気が下町アーケード街であるミルパのあたりまで漂う。古びた昭和の痕跡のような建物もいくつか見つけた。大森は、未知の歴史の闇をはらんだ街である。
Fine Pix E550 2004 09/19 21:12

No.462 21,September,2004  <トポロジックな相似> 大井町

しごく安直な考えで、見栄えのする夜景を撮ろうと渋谷をめざしたのだが、実は乗ったのが山手線ではなく、京浜東北線だった。

引き返すのも面倒なので、品川を過ぎて一つ目の駅、大井町で下りるが、ここの目抜き通りである大井町銀座を通ると、私は日本橋を思い出す。東京ではなく、大阪の日本橋である。まっすぐな一本道の両側にアーケードが並び、そこそこ高い建物の下には雑多な店が並ぶ。こちらの方は電気街ではないのだが、風情がとても似ており、同じような感じでLaoxがあるのがご愛嬌だ。駅前の阪急百貨店といい、食い倒れができそうな安くてうまい飲食店といい、どこか見えないところでこの街は関西とつながっているのかもしれない。
 

Fine Pix E550 2004 09/19 19:44

No.461 19,September,2004  <二兎を追うものは・・・> 水道橋
とは言え、E550のノイズはISO200だけでなく、400、800でも非常に少ないし、色もよく、解像感も6Mモードでデジタル一眼並である。足りないのは、ダイナミックレンジのみだが、それもこうした薄暗いシーンではほとんど問題がない。夜景できついのは、むしろ輝度の高い都心のショーウィンドウなどである。これで24.5mmまでの画角が確保できるのだから、風景に関しては十分一眼の代用として使える。問題なのは、メーカーの中で商品のコンセプトが煮詰まっておらず、拡張性のあるハイエンド機と家族向けのコストダウン機の二股をかけたために、中途半端な仕様が目立ち、どちらの層にも国内市場では十分アピールできずにいる点だろう。家族向けならもっとソフトな曲面構成を持つファッショナブルなスタイルにする必要があったろうし、ハイエンドなら機能を一切カットせず、もっと細部のつくりの高級感にこだわる必要があったろう。他社製品としては、キヤノンのAシリーズの高機能入門機やグリップにこだわったニコンのクールピクス4200/5200あたりをヒントにしているのだが、どちらと比べても統一感が乏しく、ヒット作になるツボを微妙に外している。社内の女性のまなざしを一切無視した、ワーカホリックなやり手中間管理職サラリーマンが休日に無理して家族サービスをしているという印象は否めない。

ポテンシャルが高いだけに、きちんとシリーズとして続いて熟成進化してくれないと、ユーザーとしても困るのだ。
 

Fine Pix E550 2004 09/18 22:05

No.460 18,September,2004  <同じに見えた画質だが・・・> 吉祥寺

レンズも、CCDも画像処理も同じだと思ったF810とE550だが、このようなシーンを撮ると実際には微妙に色や諧調つながりがS/N比がよかった。これは単なる推測だが、どうやらコストダウンのため、A/D変換を14bit12bitに下げたようである。画素ピッチに余裕がある場合には、12bitであろうと十分なのだが、3ミクロンを下回るハニカムHRのような場合には、様々なシーンで微妙な影響を与え、気になるディテールが増えてしまう。F810のアダプターを自作できれば、ほんの少しだけ画質をアップさせたワイド撮影ができるかと思うと、熱も半分冷めてしまった。
Fine Pix E550 2004 09/15 21:21

No.459 18,September,2004  <和田倉噴水公園> 大手町
東京駅から新丸ビルを通り越して、五分ほど皇居に向かって歩くと、右手に見えるのが和田倉噴水公園。夕方になると噴水がライトアップされて美しいが、意外と知られていない穴場デートスポットでもある。大噴水が一つしかない日比谷公園よりも上で、さらにヒルトンホテル側には瀑布状の噴水もあるが、手前の噴水の形状は刻々に変化するので、両方押さえようとすると必ずシャッターチャンスを逃してしまうので、要注意。

 

Fine Pix E550 2004 09/15 16:09


No.458 18,September,2004  <丸の内オアゾ> 丸の内
最近のデジカメと同じで、外観は違っても中身は似たり寄ったり。そのグランドデザインも、テナントも、新丸ビルとほぼ同じ。はっきり言って二番煎じです。
Fine Pix E550 2004 09/15 17:27

No.457 13,September,2004  <ハニカム最広角> 西新宿
別に悪いカメラではないのだが、個人的にあまりシンクロできなかったEOS KissやF440などを放出することにし、Fine Pix E550を購入する。E550は一見何の変哲もないカメラで、画質もレンズもまったくF810と同じである。だから、このカメラの存在理由に首をかしげる人もいるわけだが、私にははっきりしている。実売8千円でワイドコンバージョンレンズを装着することで、(デジタル一眼であるS*Proを除けば)ハニカム機では最広角の撮影が可能であるというこの一点に尽きる。テレコンもあるが、Fine PixのラインナップにはS7000やS5000などの明るいレンズの高倍ズーム機があるわけだから、その必然性は少ない。しかし、ワイド側に関してはこれまではコンバージョンレンズを使っても28mm止まり。作画の範囲も限られていた。だから、シャッターを押すたびに新鮮な風景が飛び込んでくる。歪曲収差も個人的には十分合格ライン。E550はF810の十倍楽しいカメラである。

ちなみに、E550はワイコン使用時24.5mm止まりだが、正方画素機のE510はさらに21.3mmまでの広角撮影が可能である。両者のワイコン(WL-FXE01)は共通だが、アダプターリングの型番は異なるので要注意。E550用はAR-FXE02であり、E510用はAR-FXE01である。大手量販店の店員でさえも取り違えチェックがあてにならないので、くれぐれもお間違いのないように。
 

Fine Pix E550 2004 09/12 16:27

No.456 10,September,2004  <三度目の正直に期待> 秋葉原
メールや、あちこちの掲示板の書き込みを見ると、おおむね色飽和が少なく記憶色に近いF810の方がF710が好意的に受け取られているようだが、それは比較的光の回りやすいシーンを比較画像のサンプルとしてあげているせいでもあり、F810だけを使うとシーンによってはかなりの不満をいだくことがある。

秋葉原の夜景のような彩度や明暗差が高いシーンでは、ハイライトの白飛び耐性のなさが露骨に出てしまうし、それを押さえ込もうとすると、今度は暗く沈み込んだ絵になることが多い。F810自体は並の1/1.8インチ5メガ機よりはラチチュードはある方で1/1.8インチ4Mクラスでも標準的なレベルではあるが(カシオのR40程度)、最上の部類(たとえばSonyのF77)には及ばないし、1/1.8インチ3メガCCD機や1/2.7インチの2MCCD機あたりと比べると、余裕のなさを一目で感じてしまう。

確かにF710とF810の画像の差は半ば、比較的シンプルな構造のハニカムCCDであるハニカムHRとより複雑な演算過程を画像処理に要するハニカムSRの特性の差に起因するが、同時に画像処理そのものの時系列での改善もまた他の大きな要因となっている。細部の解像にあまり多くを求めない私にとっては、次のハニカムSR機で、F810と同等のよりニュートラルで色飽和のないチューニングが実現されれば、当然その方が上に来るはずである。解像感やホワイトバランス、ダイナミックレンジなど多くの点でF710の絵はF700のそれより向上はしているが、絵づくりの自然さという点ではまだ少なからず課題が残っている。コンパクト系のハニカムSR機は、おそらく次の段階でようやく大型CCDゆえに広ダイナミックレンジを備えた機種に極似した、一種一眼レフ的な画像を生成できるようになるはずである。ただし、今後ネックとなってくるのはやはり、レンズの色収差の問題であろう。

 

Fine Pix F710 2004 09/09 18:50

No.455 7,September,2004  <暗くてもよく写るんです> 志茂
猫の最大の天敵は犬ではなく、自動車ではなかろうか。
車の通りの激しいこんな場所での子育てはさぞかし神経を遣うに違いない。

F810のISO:400は、画像全体にそれなりにノイズが浮くが、ハイライトのシャープさや美しさは損なわれるほどではない。ハニカムSRと異なりシャッター速度が安定しているので、(あくまで現行機種の中ではという条件だが)もっとも夜景に強いコンパクト機の一つと言えよう。
 

Fine Pix F810 2004 09/06 19:01

No.454 7,September,2004  <最強カスタムホワイトバランス> 赤羽岩淵

 

同じ画素数のハニカムHR機F610になくてF810にあるものの一つがカスタムホワイトバランスである。Fine Pixのプリセットホワイトバランスは、日没に近づくにつれ、晴れ→日陰→蛍光灯1とスライドさせるのが定石なのだが、日没をすぎるころにはどれを使っても青白い絵にしかならない。ハニカムSRの場合にもカスタムホワイトバランスはあったのだが、彩度が高くなりがちで、ちょっときつい印象を覚えた。その点、F810のカスタムホワイトバランスは被写体の色相と彩度の両面で忠実な発色が可能で、肉眼よりもクリアな画像が得られるので手品でも見せられているような気になる。唯一の弱点はライブビューではどんな色相になるか分からないということである。

Fine Pix F810 2004 09/06 18:09

No.453 7,September,2004  <谷中みたいですね> 赤羽岩淵
相変わらずF710とF810の比較撮影をしている。
多少毛色の変わった被写体を撮ろうと思いついたのが、赤羽。
ここも歩いていないエリアを散策すると、宝の山だ。
赤羽中央通り裏の一角は、一目で三業地域の名残りである建物が今も残存し、大通りをはさんだ反対側の岩淵は寺町で、谷中のように大樹が生い茂り、墓地と寺が立ち並び、猫が我が物顔に徘徊するエリア。一昔前の栗本慎一郎の言葉によれば、闇の都市ということになる。

Fine Pix F810 2004 09/06 18:04

No.452 2,September,2004  <時間よ、止まれ> 柳原千草通り

 
 

北千住から一駅で京成線では関谷、東武線では牛田という駅がある。
実際には二つの駅は、2,30メートルほどしか離れておらず、東武線改札の反対側のエリアが柳原になる。以前歩いた時には見つからなかった宮型銭湯や神社もすぐ脇に存在し、下町らしいセッティングが一式揃った柳原は、やはりこのカメラで撮るのが一番私の感覚にマッチする。

Fine Pix A203 2004 09/01 17:03

No.451 2,September,2004  <新ハニカムHRの問題点> 柳原千草園
北千住は柳原一帯には、やたらと柳原千草園までの距離を示す標識があって、大いに期待したりするのだが、せいぜい池と水路のあるどこにでもある街中の公園程度の広さしかない。広大な水元公園の百分の一あるかないか。過度の期待は禁物である。

長年にわたって課題となっていたFine Pix系の赤飽和の問題も、F810になってようやく本格的な突破口のようなものが見つかったかに見えるのだが、その副作用のような画像もないわけではない。朱色に流れることを過度に警戒してか、かつては安定していた橙色系の発色が不安定となっている。この場所のノウゼンカズラはこの色にはならないはずなのだが、暗い部分ほど赤にシフトする傾向がある。デジタルカメラのホワイトバランスは、非常にデリケートであり、ちょっとした匙加減のずれが別のシーンでの不自然な色合いとなるから困りものだ。 
 

Fine Pix A810 2004 09/01 16:23