Photo Diary : Sense of Wander  -夢幻放浪記- 09         Topへ戻る        前へ    次へ 

No.108: 6,October,2003   <ここにも銀座はあるけれど・・・> 西荻窪
宮前、神明といった通りを抜けて出たのは、なじみの西荻窪だった。
ただし、駅南の西荻銀座を抜ける通りではなく、それに直交する通りだったのは意外だった。

ドトールで一息ついて、荻窪に向かう。
荻窪、西荻窪周辺には三つの銀座があるけれど、店がしまった後の街を撮っても仕方ないので、今回は追加を断念する。

Fine Pix F700  03/10/5  20:25

No.107: 6,October,2003   <幻の久我山南銀座> 久我山
久我山南銀座というからには、久我山駅の南側にあるはずだ。
そう思って、坂道を歩くとそれらしき商店街が続いているのだが、どこにもその表示はない。行き当たりの交番に飛び込んだが、おまわりさんも知らないという。商店街は、駅のこっちと反対側にしかないから、多分そのへんでしょうとも。

腹ごしらえに飛び込んだトンカツ屋の主人に聞くと、そこの坂を上ったところですよと言う。やはり、交番のあった通りがそうだったのだ。結局、何の理由からか銀座の表示が消えて久しいということなのだろうと、一人納得した次第。あーあ、また一つ銀座が消えてしまった・・・

駅の反対側も坂道になっており、どんどん上がってゆく。
一体、どこへ行くのか?中央線に行き当たるのは分かっているが、どの街のどの通りに出るかが、写真映えしない場所と時間の唯一の楽しみとなる。

写真は、久我山定食のトンカツとコロッケ、金850円也。

Fine Pix F700  03/10/5  19:03

No.106: 6,September,2003   <バッテリ充電を忘れると・・・> 上原銀座
こんな時間帯に商店街を撮る羽目になる。
秋は夜長で5時台でももう暗い。
上原銀座から、一層下町風情のある仲通りを抜けて、どこへ出たかというと池の上、そこから井の頭線で久我山へ向かった。
Fine Pix F700  03/10/5  17:48

No.105: 3,Octoberr,2003   <あの頃に帰りたい> 神谷銀座
東十条から少しばかり歩くと、神谷と呼ばれる地域に行き着く。
古びた家屋も点在する閑静な住宅街だが、その中にいつの間にか現れてくるのが神谷銀座だ。豆腐屋や八百屋、魚屋が目立つ下町商店街なのだが、店舗の密集度は今ひとつでも、古びた看板が残っていたり、なかなか風情がある。

そして、何よりも目立つのは子供の姿だ。
住宅密集地に隣接しているせいか、老人よりも若い主婦、子供の姿がやたらと目立つ。おもちゃ屋の回りには少年たちがたむろし、通りでは少女が猫と遊んでいる。アイテムの意匠は変わっても、本質は何ら変わらない子供の情景に、ほのぼのとした感動を久々に覚えたのであった。

 

Fine Pix F700  03/10/2  17:08

No.104: 2,September,2003   <カスタム・ホワイトバランス> 谷中
F700のホワイトバランスは、特に曇天モードが今ひとつで影が深くなると一様に蒼ざめた色調に染まってしまう。F-クロームにしても大した効果がないので、思い切ってホワイトバランスをカスタムにすると、思い通りの色調になってくれる。ただ、照度が低くなるにつれ、ハニカムSRは彩度が高くなるため、設定時の白い被写体の少しのずれも大きなリアクションとなって返ってくる。日陰だけでなく夕景、夜景でも使えるカスタム・ホワイトバランスだが、使いこなしは実にデリケートである。
Fine Pix F700  03/9/30  17:12

No.103: 30,September,2003   <低予算ゆえに・・・> 舞浜
週に一度程度に限定し、遠出を考えればよいのだが、空気を吸うように、毎日被写体を求め歩かないではいられないので、結局、交通費以外の出費を切り詰めることになる。この場所まで出かけて東京ディズニー・シーではなく、イクスピアリになってしまうのもそんな理由からだ。
Fine Pix F700  03/9/29  18:38

No.102: 30,September,2003   <ステ-タス・シティー> 六本木ヒルズ

未だ一度もタワーには登ったことがない。
この街は原宿や代官山のようなファッションシティーとは似て非なるものだ。住むことがステ-タス、食べることがステ-タス、買い物することがステ-タス。

そんな街に、法王庁の抜け穴はない。
リーズナブルな飲食をしようとすれば、麻布十番方面に抜けるか、六本木駅前に出るしかない。現代の路地空間のもたらす新しい発見もない。

それでもギャラリーとして見るべきものはある。
ステ-タス・シティー、そして / あるいはギャラリー・シティー。 
両者の間には、所得の壁が横たわっている。
 

 

Fine Pix F700  03/9/28  22:03

No.101: 29,September,2003   <時には・・・> 乃木坂
通りすがりの場所で、あてにしていなかったカメラの方がきれいに撮れることもある。
Fine Pix F601  03/9/28  19:34

No.100: 28,September,2003   <すべての道は大塚に通ず> 大塚

誰かが言ったわけではないが、自然にこの言葉が浮かんでくるのがこの街である。山手線と直交する都電荒川線を始め、北も南も駅を中心にぐるり360度放射状に道が伸びている。周囲がより低い窪地にあるせいかもしれないが、この街の独特の雰囲気は昭和の名残りをとどめ、どこか心引かれるものがある。そんな中で、この日選んだのは、北大塚を都電荒川線に素って歩く坂道である。やがて、行き着くのは庚申塚、右へ折れれば巣鴨地蔵通りに、左に折れれば滝野川を経て、板橋に至る。

Fine Pix F700  03/9/27  14:44

No.99: 28,September,2003   <三業通り> 南大塚

三業とは料理屋、芸子屋、待合茶屋の総称であり、山手線沿いに近い南大塚にはその名を取った通りが今も残っている。小京都とまではゆかないが、それなりの名残は残っている。いくつかの料亭は今も健在であり、坂道の多いこの一帯には、戦後まもなく建てられた家屋の間に路地空間が広がり、出船入船のように猫が通ってゆくのがいかにも自然である。
Fine Pix A203  03/9/27  13:58

No.98: 26,September,2003   <F-クロームな夜> 骨董通り
降り続く雨の中、表参道から南に向かう南青山周辺を歩く。
この通りは骨董通りと呼ばれるが、表参道の駅周辺よりも、ファッショナブルな店が多く、代官山に似た雰囲気である。

夜、特に低照度時になると、F700はハイライトは飛びやすくなり、シャドウは落ち込みやすくなる。

とは言え、キヤノンのS50とか、パナソニックのFZ1のレベルであり、実用的に問題にする人はほとんどいないであろう。ただ、コンシューマー機のダイナミックレンジとしても凡庸なレベルとなり、ハニカムSRの昼間のポテンシャルは実現されないだけのことである。

それでも、このカメラには他のカメラを使う気にさせない何かがある。
起動の速さやS/N比の高いISO400もあるが、何よりもF-クロームの色だ。
夜景の場合、プリセットで太陽光や蛍光モードのホワイトバランスにすると、かなり暖色系の色かぶりが激しく、下品な発色になる。しかし、オートにすると補正がききすぎて寒々とした色に流れる。だが、これにF-クロームをかけ合わせると、ニュートラルで彩度の高い色が得られ、かなり官能的な色となる。

すべての場合に最適な色とは限らないが、ほとんどの夜景の場合、F700では、
F-クローム、オート・ホワイトバランス、感度:400、シャープネス:標準が最強の設定であろう。
 
 

 

Fine Pix F700  03/9/24  20:21

No.97: 25,September,2003   <理想の夜景デジカメは・・・> 青海
なかなか見つかりそうにもない。
スーパーCCDハニカムSRの二種類の画素を読み出す技術はほぼ完璧である。
MZ3のワイドレンジショットのような変てこりんな絵は間違っても出てはこない。
しかし、論理的に誰でも推論できるある弱点がある。

低感度な画素で高感度な撮影が可能なのだろうか?という疑問だ。
低感度と高感度を組み合わせたら、中感度になるのではないか?

後者の答えはYesだ。
多くの夜景では、ハニカムSRのISO200は第三世代ハニカムのISO160と同程度のシャッター速度にしかならない。だが、この点はS/N比の高いISO400がカバーしてくれる。

そして、もう一つは昼間に比べ、夜景では白飛びする確率が格段に高くなる点だ。高感度なS画素が一人頑張り、R画素はどちらかというと隣の野手に自分の守備範囲を守ってもらっている外野手のような存在である。

とは言え、明るい夜景や暮景までは完璧にカバーできるのだから、早晩技術の進歩がそれを補ってくれるだろう。ただ、少なくとも向こう数ヶ月ばかりは、私の中で夜景用ベストデジカメは空位のままであり、幸せになりきれないのである。
 

Fine Pix F700  03/9/21  20:06