玉神輝美 |
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こどもたちへ **************************** こどもの頃、私は動物図鑑や植物図鑑など リアルな絵がたくさん載った図鑑が大好きで、 熱帯魚図鑑などは毎日枕元に置いて 寝ていたほどでした。 こども時代、印象に残っている本は やはり細密に描かれた 挿し絵が載っているものなどです。 ヨチヨチ歩きの小さなこどもでも 見るものは大人と同じものが見えています。 写実的なものを見て、その印象でこどもたちは さまざまなものを幻想し、夢を見ます。 ある時はおびえたり、ある時は笑ったり。 私はこどもたちには なるべく外へ出て遊んでほしいです。 冒険をしてほしいのです。 そこで初めて見るものは 強い記憶として残るからです。 私の絵をこどもたちが見て いつしか大人になって、 昔見た絵に動物や魚がいっぱい出ていた絵があったけれど、 もう一度見てみたいなと思ってくれるような そんな絵が描ければいいですね。 玉神輝美 |