<<某月某日のメールより>>

 
 これは少し未来の話である。

 その日、本町信也は机の上に並べたそれを見て悦に浸っていた。
「うむ!長い道のりであった!」
 初回特典の箱二箱に収められたDVD。しめて13巻。2000
年の3月1日に1巻が発売され、以下続々と発刊、その都度本町は
閉店間近の新宿TSUTAYAを襲撃して購入してきたのである。1枚凡そ
6000円近辺。それを13回。そのローンの返済にも似た散財生活
が、その日終わったワケである。
 本町信也は揃ったという満足感とこれ以上は買わなくても良い、
という安堵感の入り交じった溜息をついた。そして、1巻目をケース
から取り出すと徐にパソコンに差し込んだ。
(全部揃ったのだし、ここは一つ記念に全巻通して見てやろう。)
 と思ったのである。

 さて・・・

 本町信也が見飽きた映像にうつらうつらとし始めた頃、突然チャ
イムがなった。聞き間違えようがない、彼の家の玄関のチャイムで
ある。
 本町信也はのっそりと布団から起きあがると、さも面倒くさそう
に玄関に向かい、ガチャリ、と扉を開けた。そこには一人の男が完
全防寒姿で立っている。白いヘルメット(ヒゲ付き)のせいで顔は
見えないが、本町信也は驚きもせずに彼を迎え入れた。面識のある
男だったからだ。
 白いヘルメット(ヒゲ付き)は黒ずくめの妖しい雰囲気とは正反
対な朗らかな声で
「ども。」
 と言った。
「おう、どうしたの?」
 白いヘルメット(ヒゲ付き)の男のスケジュールにない突然の来
訪に、本町信也は少し驚きながら言葉を返した。その間、白いヘル
メット(ヒゲ付き)の男はゴソゴソと手袋を脱ぎ、次いで白いヘル
メット(ヒゲ付き)を脱いだ。そこには本町信也の良く見知った、
折口太の顔がある。
「いや、本町さん。イイモノが手に入りましてね。」
 彼はそう言いながら自分が背負ってきた鞄から数枚のCDを取り
だし、本町信也に差し出した。本町信也は折口太の言う”イイモノ”
が思いつかなかったらしく、CDを受け取りながらも怪訝そうな表
情を浮かべた。
「イイモノってナニ?」
「やだなぁ、本町さん。分からないんですか?ほら、この前見せた
 ヤツの続きですヨ。」
「・・・・・この前の・・・・?」
 そう言って本町信也は今までの折口太の付き合いを回顧してみた。
してみたが、いっかな引っかかるものがない。折口太はそんな本町
信也の戸惑いを悟ったのか、ツツツ、と本町信也の側へ寄ってくる
と耳元で答えを囁いた。
「ホラ。やっと手に入ったんですよ。エクセルサーガ全話。これ、
 本町さんにも差し上げますから十分に堪能してください。」
「・・・・・エクセルサーガ・・・・・・。」
 本町信也はCDを穴が開くほど見つめ、そして、ギクシャクとし
た動作で机の上を見た。そこには、彼が今日やっと全て揃えたばか
りのDVD、エクセルサーガ全13巻が並んでいる。
「・・・・俺さ、俺ね。エクセルサーガ、全部DVDで買っちまっ
たんだけど・・・・。」
「え?あ。ホントだ。なんだかなぁ〜」
 折口太は本町信也の視線を追って、机の上を見、少し呆れた様な
口調でそう言い、更に、
「一言言ってくれればボクがあげたのに・・・・・。」
 と繋げた。そのセリフに本町は思わずこめかみに手を当てた。
そもそも、何故彼がDVD全巻そろえるハメになったのか。確かに
本町自身、買おうと思ってはいたのだが13話以降が彼の好みに合
わなくなったので買うのを辞めようと考えていたのだ。それを、
「いや、買わないと・・・・。」
 と引き留め、本町信也に購入を再決意させたのはナニを隠そう折
口太だったのである。それなのにいざ揃えてみればこんな発言をさ
れるのでは、余程寛容な人間であっても、笑ってすませられるワケ
がないのだ。

 事実、その日本町は布団の中で寒さに震えながら眠りについた。
何故なら、窓ガラスが一枚割れてしまったからだ。そして、彼の
部屋の窓の下には、これまた全身ガラスの破片にまみれ、今なお
ダラダラと血を流す折口太が、今まさに息絶えようとしていたの
である。

 めでたし、めでたし。


<<某月某日のメールより>>

 
「ギレンの野望〜阿修羅の章〜」というゲームがこの世
には存在する。非常に通好みな一品だ。本町信也はこの
所、一所懸命に3時間4時間と睡眠時間(=寿命)を削
り、頑張って頑張って頑張って頑張ってやり続け、30
ターン目まで辿り着いたのであるが・・・・ふと、振り
返って見たとき、情熱が失せ始めている事に気付いた。
 いや、61式6部隊とフライマンタ3機で囲んだ、
”ザクなら2ターンあれば楽勝でつぶせる”
 包囲網をたった1部隊のグフに簡単に蹴散らされた時
、情熱が失せてしまったのである。

 と、いうのも、本町は61式とフライマンタに頼り切っ
ていた。それ故にそれらしか配置していない地域が沢山
あるのだ。もはや61式やフライマンタで対向できない
以上、その全ての部隊を速やかにジムに転換していかな
ければならない。だが、それをするには彼の連邦は資金
も資源も無さ過ぎる。これからまたジオンに押されまく
る日々が来てしまったのである。
 もちろん、これらは全て本町信也の采配ミスだ。ジム
の開発が終了した時点でさっさと作り始めていれば良かっ
たものを、
「まだ、イけるから・・・・。」
 とそのまま使い続けて来たツケが回ってきているので
ある。
 この辺りはまさしく戦略シミュレーションの醍醐味と
言えるであろう。

 が、しかし。

 重要拠点を含め散々奪い取られるのを承知で挽回する
にしても、あるいは、もう一度最初からやり直すにして
も、膨大な時間がかかる事は間違いない。
 その時間を考えると、彼の気力はアルコールの様に揮
発していってしまうのである。


 何より、ここ2,3日彼の心に湧いて出る言葉と言え
ば、
「・・・・・・ツラい・・・・・。」
 の一言だけだ。もちろん、睡眠不足で実生活がツラい
というのもあるが、それ以上にゲームをやっている事が
ツラすぎるのである。
 何せ、ジリ貧。ジオンもジリ貧。とにかく金も無けれ
ば資源もない。戦闘シーンこそジムの参入で派手になっ
たが戦略的にはすこぶる地味にならざるを得ない。と、
いうよりもジムの開発をし続ける限り、他へ予算が回ら
ない。
 こうなると一つの地域で勝っても、その勝利の余韻よ
りさきに、どう金をやりくりするかが先に立ってしまっ
て嬉しくもなんともないのである。
 それが、微妙な金のやりくりとボーナス貯金の補填で
命を繋いでいる実生活や、例え一つの仕事が終わっても
抱えている他の仕事があるおかげでスッキリしないで悶々
としてしまう就業生活を思い起こさせてどうにもこうに
もツラくなってしまうのだ。
 それでも頑張っていたのは、生活費を削って買った
以上、やらなければ損である、という頭があったから
だ。

 だが、昨日でそれも尽きた。遂にやる気は完全に失せ
てしまったのである。

 本町信也とこのゲームは会うべきではなかったのかも
しれない。いっそクソゲーであったなら、1時間程猿の
様にやりまくって
「飽きた。」
 って煙草を吹かしてしまえたものを、中途半端に出来
が良すぎてそれすらもこのゲームはさせてはくれなかっ
たのだ。

 枕を涙で濡らしながら、本町は眠りにつく。
「ううっ・・・・・・うううっ・・・・・・・
 このゲーム、やってて楽しくないよ・・・・・・・」

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 ・・・・と言いつつ、既に「今日もやろうか。」
と考えているもう一人の自分がいるよぉ・・・・・(涙)
誰か止めてぇ〜


<<某月某日のメールより>>

 
(※ちゃんと各キャラの声でセリフは読むように。)

  魔法将軍レビルちゃん第14話『げげぇ!ライバル出現!?』
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 宇宙の平和を取り戻すため、”資金と資源が湯水のように湧き出す”
魔法のステッキを片手に快進撃を続けるレビルちゃん。そんな彼の前
に三白眼の一人の男が現れた。
「アナタが、レビルさんね?」
「アナタは誰?」
 レビルの素朴な質問に何故か冷笑する男。そんな男の変わりに横に
いたキザッぽい男がレビルの質問に答える。
「んマァ!アナタ、この方をご存じないの?この方こそ宇宙の支配者
となられるにふさわしい方、ザビ財閥のご令息にして才色兼備の君子、
ギレン様よ!」
「あらマ・クベ。いくらなんでも宇宙の支配者はまだ早すぎてよ。」
 更に何をかを言わんとするキザッぽい男−マ・クベ−を軽く手でい
なすギレン。だが、その割にはマ・クベの物言いが快いらしく口元が
笑っている。戸惑うばかりのレビル。
「あの・・・その、私に何か用・・・ですか?」
「アナタ・・・”資金と資源が湯水のように湧き出す”魔法のステッ
キを持ち合わせているらしいわね。」
「ええ!?何故それをっ!?」
 言ってしまって思わずハッとなるレビル。魔法のステッキの事は他
人には秘密にしておかなければならない、と心に決めた事だったのだ。
「あらあら。素直な事。私そういう子は嫌いじゃないわ。」
 ギレンは自分が何か面白い事を言ったとでも言うようにクックと笑っ
た。そして、口調を改めて口を開く。
「素直ついでに、一つお願いしたい事があるのだけれどよろしくて?」
「私に?」
「そう、アナタに。」
 そこで区切ってギレンはレビルを真剣な目で睨んだ。三白眼の目か
ら発せられた視線ががレビルを貫く。異様な雰囲気に思わずおどおど
してしまうレビルであった。
「わ、私にお願いって?」
「魔法のステッキを譲ってくださらない?」
「・・・・え?」
 一瞬ギレンの言った意味が分からなかったレビルだが、その意味を
理解して大きくかぶりをふった。
「だ!ダメです!これは、地球の平和の為にしか使っちゃいけないん
です!だから、他の誰にも渡しちゃいけないって・・・・!」
 慌てふためくレビルに再び冷笑で返すギレン。
「あら、ごめんなさい。言葉が足りなかったわ。別にアナタの魔法の
ステッキを私が私欲に使おうなんて考えてないわ。何故なら・・・・・。
これをごらんなさい。レビル。」(←おいおい、もう呼び捨てだよ)
 そう言いながら手を天にかざすギレン。一瞬のフラッシュの後、彼
の手には一本のワン度が握られている。それをバトンの様にクルクル
と回しながら時計回りに足の下を通して一回転させ、
「ギレン、ギレニカ、ギレタリア!」
 と叫んで共に胸の前でビシとワンドを構えるギレン。その言葉がキー
ワードになっているのか、ワンドが光を放ち、光がギレンを包み込む。
瞬転、光によって影となったギレンの体のラインに光が張り付き、一
気に爆発、四散した光の欠片がハート型になり裸になったギレンに再
び降り注いで行く。そして、ハート型の光がギレンの体に触れた辺り
から次第に服が現れていく。そして、光の明滅が終わった時、ギレン
は先ほどまでの華美なドレスからジオン軍総帥の正装に身を包んでい
た。唖然とするレビル。絶賛するマ・クベ。
「いやぁ、ギレン様、最高ッス!素敵ッス!俺、感激ッス!!」
(↑何気にセリフが合ってるキャラだな。)
「そ、それはまさか!」
「そう。私もアナタと同じ力を持っているのですわ。”資金と資源が
湧き出す”魔法のワンドをね。だから、アナタの魔法のステッキを私
がどうしようという気はなくてよ。安心なさい。」
「なら、なんでっ!?」
 レビルの問いかけに、初めてレビルが何もしらない事に気付いた素
振りを見せるギレン。
「・・・あら?アナタそんな事も知らずに今まで魔法のステッキを使っ
てきたの?いいわ、教えて上げる。アナタのステッキと私のワンド。
どちらも、”資金と資源が湧き出す”という力ばかりに目がいくけれ
ど、本当はもっと凄い力を持っているのです。」
「・・・・・・。」
「・・・・・かつて二人の男がいたわ。その二人は仲の良い親友で、
共にスペースノイドの明日を見つめ、そして地球連邦軍の高慢な施政
と戦っていた。そんな二人の元に妖精さんが現れ魔法のアイテムをそ
れぞれに手渡したの。『宇宙の平和の為に使いなさい』って。一人の
男には魔法のステッキ、もう一人の男には魔法のワンド。どちらも資
金と資源が湯水のように湧き出してくる力をもっていましたわ。最初
の内は二人でうまく使いこなしていたの。何せ資金と資源が湯水の様
に湧き出してくるんだもの。二人の活躍によってあの頃の宇宙開拓民
達がどれほど助けられたかわからないわ。
 だけど。だけどその内二人は気付いてしまったの。この魔法のステッ
キと魔法のワンドが資金と資源という現物的なものばかりではなく宇
宙の支配者たる資格をもたらす事に。
 その日から二人の間は少しずつ狂い始めたわ。そしていつしかお互
いを憎みあい、やがて争い始めた。宇宙に支配者は二人いらないと。
そして、片方の男が勝ったの。・・・私はまだ幼かったから良く分か
らないけど、あまり良いやり方ではなかったらしいわ。ともかく、そ
うして一人の男は倒れ、一人の男が残った。だけど、残った男は勝っ
た事よりも親友を失ってしまった事で心がくじけてしまったのよ。呪
われた力だと言ってね。残った男は自分に託された魔法のワンドを封
印してしまいましたわ。
 そうして、十数年の月日が流れたていったわ。資金と資源が有限に
なってしまったスペースノイドは地球連邦の施策に屈する他なく、そ
の為に地球連邦はますます高慢となり、スペースノイドに対し圧政を
引きはじめ、結果としてスペースノイドは倒れた男の名を掲げて独立
運動を起こした。それが今よ。この辺りはアナタでもご存じでしょ?」
 頷くレビル。
「倒れた男の名はジオン・レム・ダイクン。彼の持っていた魔法のス
テッキはその後行方不明となりこの混乱の時代に入ってアナタの元に
突然現れた。そして、残った男の名はデギン・ザビ。私のパパよ。デ
ギンパパは使いたがらなかったけど、今のスペースノイドの苦闘を救
うにはこれしかないと私が説得して封印を解いたの。つまり、私は魔
法のワンドの正統な継承者ですわね。
 もうおわかり?私の持つ魔法のワンドとアナタの持つ魔法のステッ
キ。これを持つ者は宇宙の支配者たる資格を得るに等しいのですわ。」
「そ、そんな事が・・・・。」
「どの様な経路でアナタの手に渡ったかは存じませんが、それを手に
した以上、アナタは宇宙の支配者となるべく道を進まねばなりません。
アナタにそれが出来て?」
「そ、それはぁ・・・・そんな事考えた事もなかったしぃ〜。」
 初めて知る魔法のステッキの経歴と意味に思わず口ごもるレビル。
「そもそも、宇宙は優良種たる人間によって統治されるべきなのです。
増長した地球のモグラ如き俗輩がおもちゃ代わりに行うものではござ
いませんわ。私とてスペースノイドの端くれ、役者不足ではございま
すけど絶対的正義の旗の下で真の宇宙の平和を取り戻そうと、覚悟を
してこのワンドを手に取りました。アナタにそれだけの覚悟がないの
でしたら、これ以上魔法のステッキを私行させるわけにはまいりませ
ん。素直にステッキを私にお渡しなさい。レビル。簡単な判断よ。そ
れだけでアナタは決して悪いようにはしませんわ。」
 戸惑いながらも言われるままにステッキを取りだし、ギレンの前に
差し出そうとするレビル。だが、ギュッと目を閉じてステッキを握り
直すと、
「レビル、レビルン、レビレビルン!」
 と唱えた。ステッキから光のリボンが流れ出しレビルを包み込んで
いく。光のリボンの中で裸になったレビルはクルクルと回転しながら
カメラ目線で流し目を送り、瞳のアップに映り、再びレビルの全身が
日輪の様にピンク色の後光によって浮き上がる。そんな中、レビルの
肉体的な輪郭線が軍服独特のごつい輪郭線へと変化し、シルエットが
腕を上に突き上げる仕草をすると共に、画面下からレビルの手が突き
出してきて、そこへ地球連邦軍を表すエンブレムが一瞬早く浮かんで
帽子が現れ、その帽子をつかみ取ったレビルの手を追うように下方向
へカメラがパン、レビルのバストショットを回り込みながら帽子を両
手でキチッと頭に被った所で正面を映す。キャラン☆と笑顔になった
レビル。以上、バンクフィルムが終わり。ギレンの前に現れる魔法将
軍レビル。レビルの意外な抵抗に手を伸ばしたまま固まるギレン。
「や、やっぱりダメです!このステッキは渡せません!」
 レビルの拒否にギレンはやっと我を取り戻す。
「レビル・・・・・アナタ、欲に目がくらんで?」
「違います!私、ギレンさんみたいに頭がよくないから、馬鹿だから
上手くいえないけど、ギレンさんの言うこと、間違ってると思います!
選ばれた人間が統治するんじゃなくて、一人一人が仲良くやっていこ
うと思えば、自然に上手く行く!・・・様な気がするんです・・・。」
「・・・・・理想論ね。」
「理想論でもかまいません!でも、その心があればいつかは、って思
うんです。だから、魔法のステッキは渡せません!」
 暫くにらみ合う二人。レビルも今度は気迫負けはしていない。やが
て、ふぅ、と溜息をついて目をそらすギレン。
「どうしても?」
「どうしてもです!」
「そう、分かったわ。今は退いてあげましょう。けれど、今度会う事
があればお互い敵に別れての戦場ね。楽しみにしているわ。」
 そう言って、立ち去りかけて再びレビルの方へ向き直り、口を開く
ギレン。
「あ、そうでしたわ。まさかこういう事になるとは思ってもみなかっ
たのだけれど。念のために用意しておいたものがあるの。これをアナ
タにあげるわ。マ・クベ。」
「あ、は、はいぃ〜、ギレン様、例のアレですヤンすね。」
「そう、アレをあの子に。」
 マ・クベが懐から二枚の写真を取りだしレビルに渡す。その写真を
見て驚くレビル。
「こ、これは!」
 驚きの余り写真を取り落としてしまうレビル。世界地図と宇宙地図。
宇宙地図はルナツーとサイド7を残して、世界地図はベルファストと
ジャブローを残して全てが赤い色で塗られている。
「今現在の勢力分布図よ。アナタがサイド3攻略を99ターン目まで
伸ばしている間に、私のやり方でやらせていただいたわ。アナタが一
ヶ月近くかかった所を・・・そう、先週の三連休でね。」
「み・・・三日で・・・・。」
「私の全力にアナタはついてこれるかしら?もし、魔法のステッキを
私に譲ってくださる気持ちになったらいつでもいらっしゃい。それで
はごきげんよう。レビルさん。」
 勝ち誇った笑いをあげて去っていくギレンとマ・クベ。呆然とした
中にも新たなる決意を胸にギレン達を見送るレビルであった。
「ギレンさんって凄い。ああいう人のことを天才っていうのね・・・。
でも、ギレンさんのやり方には愛がない。愛がなければ人は幸せにな
んてなれっこないわ。だから、私は私のやり方で宇宙に平和を取り戻
します。ギレンさん・・・・・勝負です!」

<<続かせたくなし>>
===============================================================
 ・・・で、強敵ギレンちゃんが快進撃するんだけれども、3ターン
目位でルナツー攻略体制はできても作戦が上がってこなくて”落とせ
るのに落とせない状態”がまるまる50ターン近くまで続いたり、
30ターン目位でベルファスト攻略体制が出来ても作戦があがってこ
ないというそれだけで”落とせるのに落とせない状態が”がジリジリ
10ターン位続いて悶々としたりイライラさせられる、と。

 つーわけで、すんません。

『ギレンちゃんは書かねぇ。』

 とか言いつつ、ネタがふくらんじゃったんで思わず書いてしまい
ました。
 あ、でもでも。『無い』と断言していた『ガトーとシーマのかけ
あい漫才』はあったみたいだから、これでおあいこね。>沼りん

 ってか、マジで3日で第二部までこぎ着けました。地球連邦より
はいくらかマシな政略地図なんで、あっちこっち橋頭堡を築きあげ
、そろそろ『志は別でも道は同じ』ネオジオンと手を組もうかなー
なんて思ってます。ってか、珠玉のゲルググがたかがジムクゥエル
に落とされたのが腹立たしいもんで。くそ。地球のもぐらどもめが。

 あ、因みに第一部のクライマックス、ジャブロー戦は第二次ブリ
ティッシュ作戦で40部隊に減った所へ空からは指揮官付きザンジ
バル”デラーズ”艦隊(含むゲルググM部隊24部隊)、
アフリカー1からは各スタック指揮官付きゲルググFSに率いられ
たゲルググM1中隊とする”ランバラル”陸戦師団七十余部隊、
海からはズゴッグS、ズゴッグE、ズゴッグ混成のズゴッグ”
ロンメル”海戦師団33部隊、そして南からはギレン・ザビ自らが
率い、シャア、ララア、ジョニーライデン、シンマツナガ、三連星
、ガトー、ケリィ、シーマなどが部隊長を務めるギレン近衛師団三
十余部隊の総計184部隊がなだれ込み、途中、ゲルググが地形の
関係で本拠地に渡ることが叶わず40部隊位がその場で立ち往生し
たり、河に潜むアクアジムに対向しようにもゲルググとザンジバル
では攻撃できず、仕方ないからズゴッグ隊が到着するまでゲルググ
でZOC囲んでにらみ合いしたりというアクシデントにも負けず4
ターンで連邦軍を併呑、ガンタンクに乗っていたおかげで難を逃れ
たリュウ・ホセイが一人コアファイターで60部隊辺りに囲まれる
という我が身に降りかかったらしょんべん漏らしちゃいそうな状況
まで追い込み、追い込んだ所でガトーとシーマにそれぞれザンジバル
を一隻ずつ渡して総引き上げを行い、ヤバ目ヤバ目の所に移動させ
ながらNT1アレックスの開発可能になる所までジリジリと開発作
業を続け、98ターン目でジャブローを攻略しました。

 以下、ジャブロー戦大賞

新人賞:ランバラル・・・・・・・だって使ってなかったし。
優秀賞:シーマ・ガラハウ・・・・最後のコアファイター倒したし。
敢闘賞:シャア・アズナブル・・・6方向からの猛烈な攻撃に耐え、
                最後まで生き残ったから。
    クラウレ・ハモン・・・・殆ど耐久力0のザンジバルを
                引きずって制圧拠点まで戻り、
                息を吹き返したから。
努力賞:ジーン・・・・・・・・・はめてるアクアジムを倒す為、
                南の端から東の端までズゴッグ
                で走っていったから。
ユーモア賞:ミーシャ
      バンダナ男(名前忘)出撃も出来ずにザンジバルごと
                ジャブローの土になったから。
特別賞:デザート・ロンメル・・・ジャブロー戦の前哨戦として
                敵海軍力を大多数駆逐する事に
                成功したから。
ダメダメ賞:ガイア
      マッシュ
      オルテガ・・・・・・お前等ほんと役立たず。

 そして、栄えあるジャブロー戦大賞は、

 やはりこの方、我らの指導者、ジオン軍総帥

 ギレン・ザビ様・・・・・・・・いつの間にか前線に突貫、あわや
                ザンジバルを落とされかけジオン
                軍全軍をドキドキハラハラの渦に
                巻き込みながらも、プリンセス・
                テンコーばりの大脱出マジックで
                危地を脱したから。

 尚、副賞。
新人賞:ギレン・ザビ著『ギレン・ザビの”レッサーバンダに
            はにゃ〜んごろごろ”』サイン本一冊
優秀賞:ギレン・ザビ総帥御自ら”なで〜り、なでり”
敢闘賞:伊東ハトヤホテル二泊三日旅行(但し、有給休暇で行くこと!)
努力賞:ズゴッグのバッテリーがあがっても安心、ジオン軍謹製
    バッテリー接続コネクタ付き発電自転車1台
    (メルセデスベンツ製MTB)
ユーモア賞:ジオン謹製Cレーション1年分(賞味期限近し)
特別賞:自家用として倉庫に眠ってたギガン1台(新中古品)
ダメダメ賞:スペースダチョウ倶楽部の付き人1年間の末芸能界デビュー
     (ジオン放送局−ZBC−専属契約付き)
大賞:ジャブロー跡『モグラ慰霊碑』(建設予定)に銅像建設

 受賞したみなさん、おめでとうございます!

さて、司会をしてまいりましたワタクシ、流石にヤバいと思ったの
で自制が聞くようになりました。ええ。今日は遅刻してません。な
んせ4時半に寝ましたから3時間半位は睡眠がとれたのではないか
と。はい。

 それでは、授与式も滞り無く終わりましたので最後に出席者一同
による『スペース蛍の光』をお茶の間にお届けしながらお別れです。
 さようなら、みなさん、さようなら!


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