いよいよ最後か・・・
2001年12月、ピエスは再び大学病院で診察を受けました。これまでもしばしばあった事ではあるのですが、嘔吐を繰り返して水分を受け付けなくなってしまっていたのでした。自分の唾までも一切食道を通過しないのでしょうか、激しく履き、履く際に胸にも入るのでしょうか、かなり苦しく咳こみむ事もありました。約3キロあった体重が2.4キロまでに痩せ細ってしまいました。
既にピエスは大学にて、2回、食道の縫い合わせの手術をしています。胃へ通じる食道の出口が狭くなっている食道狭窄という病気の為に食道の途中が袋状に拡張してしまったものを縫い合わせ手術してもらっているのです。
レントゲン診察を受けた結果、大学の先生(これまで2回のピエスの手術をしていただいた教授の先生ではないのですが)より言われた言は、
「もう2度しているので手術は無理です。可哀相ですが余命を全うさせてあげて下さい。」
という事でした。可哀相なピエス。でも、僕も母もただ悲しんでいるだけではなく、ピエスに残された可能性の為にすぐに行動を開始しました。
実は大学病院へ行く前に、ピエスが夜中に苦しんでいた時に、あまりに可哀相なので、今まで行った事はなかったのですが、新しく出来た車で15分ぐらいのところにある24時間やっている動物病院へ連れて診てもらったことがあったのです。そこの動物病院は東大の系列だったので、その日の夜に事情を話してピエスのお願いに行きました。
無理を言って翌週に診察してもらえる様にしてもらう事が出来たのです。
幸い、ピエスの症状も多少は改善してもの凄く薄めたエサ(流動食)ならば、約5割の確率で履かずに入っていっていたので、何とか1週間頑張る事が出来ました。そして、一週間後、東大病院で診察を受けました。
ピエスのサイズであれば、食道の太さは1センチぐらいはあるハズなのに、ピエスの食道の出口(胃への入口)は約1ミリほどしかなかったそうです。麻酔をかけて内視鏡をつかって狭い食道の出口部分を拡げるという処置をしてもらい(かなり大変な治療らしいのですが)ピエスの食道の出口部分を約1センチにまで拡げてもらう処置をしてもらいました。
あれから1ヶ月以上が経過しましたが、ピエスは今、元気に生きています。減った体重も、約3キロの元の体重に戻りました。
母とは当時はお互い口にこそださなかったものの、今回はもう助からないのでは、という不安があったのですが、良い先生に巡り会う事が出来、家族の一員として暮らしています。
今年5月で満7歳になる予定です。