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PIC変換基盤の作成

2005年05月07日

完成した変換アダプター 秋月電子通商のPICプログラマーキットで表面実装型PICに書き込みをするためのアダプターを作成した。
写真左からアクリル板で作った固定板、以前にエッチングで作った基盤、
市販の変換基盤に追加・加工して作ったアダプター。
ピッチは1.27mmと 0.65mmの二種類。
(有)中根エレクトロニクスが無料サンプル配布を行っていたので 早速申し込んだらピッチ1.27mmが1枚送られて来たのでこれを使う事にした。
ピッチ0.65mmも同じく中根から購入した物を使った。

配線用ワイヤー 被覆線
半田付け ●ICソケットを接着、配線をする

丸ピン型のICソケットに変換基盤をブチル系の両面テープで接着し配線を行う。
配線に使ったワイヤーは心線がメッキしてあるリード線から取り出して使う事にした。
予め楊枝の先を使ってワイヤーを成形してから丸ピンに巻き付け半田する。
ピッチ1.27mmは最大18ピンを想定しているので入手した24ピンを下1列、上2列、
合計6ピン逃がして使う事にした。
これで8pn 12C509A・12F629と18pn 16F84A・16F628A等の書き込みに使う。

ピッチ0.65mmは最大14ピンを想定、
24ピンを下2列、上3列、合計10ピン逃がして使った。
PICは16F630 ST、14ピンに合わせた。

簡単な図面を書いて寸法を決めたので参考にして下さい。
||基盤PDF||   

フライス・タップ加工 ●市販・変換基盤へのタップ加工。
タップ穴加工はプロクソンのフライスを使って行った。
芯出し針を使い、低速回転で回しながら基盤のセンター座標を拾い出す。
巾方向のセンターは予め基盤にケガキを入れておき、ピッチ方向のセンターは基盤パターンから決める。
ルーペを使って正確にセンターを拾い出したら送りハンドルの目盛りをゼロ合わせし、これを基準に目盛りで寸法を追う。 ハンドルは全て押し勝手で合わせる様にする。
今回はM2のプラネジを使うのでM2,P0.4のタップを立てる。
タップの下穴はφ1.6、必ずセンターギリ等で下穴を明けてからドリルで穴を広げる。
・タップを垂直に立てるためにフライスを使ってタッピング作業を行う。
ベルト掛けのフライスではベルトをプーリから外して行うがプロクソンはダイレクトドライブなので電源コードを抜いて行う事にした。
縦送りのアシストバネをオープンにし、ラックギヤーのバックラッシュを利用して材料に負荷が掛からないように手送りで行う。

0.65mm-14pn固定板 ●今回製作したのは市販の変換基盤を使ったアダプター2種類とピッチ0.65mmの
16F630用固定板です。
ピッチ1.27mm用固定板は前回製作した物を使う事にしました。
前回もフライスでネジ穴ピッチを正確に明けているので寸法追いでぴったり合いました。

PIC16F630はパッケージの厚みが薄くピンも短いので窓抜き構造ではなく
上から押さえる構造にしました。
透明アクリルを使っているので、目視での位置確認は問題なく出来ます。
気になったのはデーターシートでパッケージの長さが4.9-5.1と0.2もの公差がある事です。
とりあえず標準寸法の5.0mmに合わせて加工したが現物に合わず、結果的に5.2mm弱で手持ちのPICに合いました。

P1.27-18pnPIC P1.27-8pnPIC
今回(有)中根エレクトロニクスからサンプルで頂いた基盤を使って 前回製作した固定板と組み合わせPICをセットした。
左が18ピン、右が8ピンのPIC、このままICソケットに取付可能。

側面の形状 裏面の配線 PICPGM-II+16F630
PIC16F630を秋月のPICライターにセットする場合、ソケットから下側にオフセットする必要がある。
そのままではゼロプレッシャーソケットのレバーが当たりセットしづらいので14ピンのICソケットをセットしてから その上にオフセットしてアダプターを差し込んだ。


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Yasuu